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私は,長年,トキが見たくて見たくて,佐渡島へ行こうとずっと思っていました。しかし,佐渡島は遠く,また,果たして,佐渡島へ行けばトキを見ることができるかどうかもわからず,おそらくムリだろうと,そうあきらめていたのですが,2016年に,石川県のいしかわ動物園で,トキが数羽,分散飼育をはじめたと聞いて,行ってきたことがあります。2016年12月3日のことでした。そのときのことはすでに書きました。その後,念願がかない,佐渡島で飛ぶトキを見ることができたことも,すでに書きました。
今回,2023年5月25日から5月26日にかけて,1泊2日で金沢市に行くことができたので,その1日目,再び,かなざわ動物園に行って,トキを見ることにしました。
この時期は梅雨なので,天気が最も心配だったのですが,未だ,晴れ男の強運は冷めておらず,2日ともとてもよい天気でした。しかも,蒸し暑くもなく,時折吹く涼しい風が最高でした。また,日曜日なので,動物園は混雑しているのでは,という心配がありましたが,これもまた,ほどほどの人出で,大丈夫でした。
いしかわ動物園に到着したのは午前11時ころで,入園して,まず,一目散にトキのケージを目指しました。私は,すでに,佐渡島で飛ぶトキを見たので,あのころの願望はなかったのですが,それでも,目の前にいるトキをまた見てみたいという気持ちがありました。それは,佐渡島では,実際に飛んでいるトキは空高く,それほど近くで見ることはできません。また,トキを見ることができる観光用の施設もあるのですが,それは意外と遠く,また,金網のケージ越しだったので,むしろ,かなざわ動物園のほうがトキを近くで見ることができるのです。
はじめのころは,エサを啄む姿と,木に止まっている姿だけで,飛ぶどころか,羽根も広げることがなく,少し物足りなく感じました。しばらくいると,飛ぶ姿や羽根を広げる姿を見ることできて,感動しました。
聞いてみると,現在,いしかわ動物園で公開されているトキは,つがいと,生まれてまもない3羽の合計5羽のトキでした。2016年のときはもう少したくさん公開されていたような気がするのですが,実際は,そのときもまた,5羽でした。
いずれにせよ,令和8年に,能登半島でトキの放鳥が決定したという話を聞いてうれしくなりました。能登半島の空をトキが舞うのも,それほど遠いことではなさそうです。そうしたら,また,見に来たいと思います。
なお,ネットに,いしかわ動物園でのトキの飼育についてのデータが掲載されていて,2022年7月で,産卵数240個,佐渡島への返還数75羽,佐渡島での放鳥数70羽に達しているということでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは