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今回の2泊3日の旅は,NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」に出てきた牧野富太郎博士ゆかりの地を訪ねる,というのが目的で,高知県立牧野植物園,佐川町と横倉山,そして,伊尾木洞,これだけは行ってみたいと思っていました。そして,せっかく行くのだから,と,それ以外に,美しい夕景で知られる下灘駅に足をのばしてみたい,とも考えていました。しかし,下灘駅で夕日が見られるかどうかは天気次第だし,期待半分,そして,そのほかの予定は,まったくの未定でした。
来る前は,1日目に伊尾木洞までいくことができるかな? あるいは,1日目には,まず,伊尾木洞へ行ってから,そのあと佐川町と横倉山へ行こうかな,などと巡る順番に迷ったあげく,旅は行きたいところから先に行く,という私のポリシーを貫いて,はじめに高知県立牧野植物園,次に,佐川町と横倉山へ行き,そこで時間切れになりました。そこで,2日目の朝に伊尾木洞へ行って,その後,下灘駅に向かうことにしました。
結果論ですが,実際は,まず,伊尾木洞へ行って,次に高知県立牧野植物園へ行ったあと,佐川町へ行き,佐川町で1泊して,2日目に横倉山へ,というのが最善でした。そうすれば,距離的にも不自然でなかったし,佐川町に宿泊してゆったりすることもできたのです。

2023年10月20日。2日目。
2日目は,1日目に行くことができなかった伊尾木洞(いおきどう)へ行ってから,松山市に向かい,夕方に松山市から下灘駅に行くことになりました。
宿泊先の高知会館では朝食が食べられないので,途中のすき家あたりで朝食をとることにして,早々にチェックアウトしました。伊尾木洞は,昨日とは反対に,高知市から東に国道55号線を芸西村,安芸市と過ぎたところにあります。この道はこれまで幾度となく走ったことがあるのですが,これまでその途中に伊尾木洞があることは知りませんでした。
この日は平日だったので,早朝,思った以上に道路が渋滞していました。このあたりの渋滞は,国道55号線1本しか道路がないことが問題らしいのです。現在は,渋滞の緩和のために国道55号線に平行した山間に高速速道路を作りはじめたのですが,それがまだ芸西村あたりまでしか作られておらず,その先は建設中なので,高速道路から国道55号線になだれ込む車で,より混乱していました。
それにしても,市外から市内に入るときに渋滞するのはどこも同じですが,高知県の場合,高知市内から出て行く車で朝混雑しているというのが私には理解不能でした。
それでも,何とか,朝食もとり,伊尾木洞に到着することができました。

私が伊尾木洞の存在を知ったのは,2022年10月14日にNHKBSPで放送された「にっぽん縦断こころ旅」でした。今から約30年前に安芸市東部の地層を卒論にまとめた人からの手紙に
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安芸市伊尾木の洞窟が気になって教授に話し調べてもらうと,約310万年くらい前,土佐湾の海の底に流れていた泥や砂が洞窟を形成していることがわかりました。洞窟に入り,北側より雨風にふれ,岩盤の割れた洞窟を眺めると,こころが岩盤の石と同化し,石と一体になって自然な心が生まれ,これまでたくさんの社会の人々に支えられてきた人間賛歌の気持ちを強くし,不思議な気持ちになりました。
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とあって,こんな場所があるんだ,行ってみたいものだ,と思ったことがはじめです。
その翌年,期せずして「らんまん」のロケ地となり,第1回の放送でもこの場所が出てきました。
ロケでは,「人の存在を感じさせない,カメラの存在を感じさせたくない」制作スタッフの熱い思いで,2台のドローンを使い,まるで自分が伊尾木洞を吹く風か鳥になったような感覚を味わえるような映像を撮影したといいます。
こうなったら,行くしかありません。

駐車場があるかどうか不安だったのですが,近くのコンビニエンスストアの駐車場が開放されていました。伊尾木洞は天気が悪いと入ることができません。連日の晴天で,これもまた,幸運でした。
街中に忽然と現れた洞窟でした。結構長い洞窟を過ぎると,あたり一面シダに覆われたすごい風景が目の前に広がりました。
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伊尾木洞は,安芸市伊尾木にある洞窟です。約300万年前に海の中で堆積した地層が隆起して,水成岩が渓谷からの水で浸食されてできた天然の洞窟です。 年間を通して約20度の温度に保たれていて,長さ約40メートル,幅約3メートル,高さ約5メートルあります。
洞窟を通り抜けると崖に囲まれ,約40種類ものシダ群落による神秘的な光景が見られます。
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伊尾木洞は,その先延々と続いていて,3つの滝があるということだったのですが,そんなに長いものだと思っていなかった私は,ここで時間をとるわけにもいまず,また,見たところ,かなり険しく,行くのが大変そうだったので,この風景を見ただけで一応満足して引き上げました。

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「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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