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今治市で昼食を,と思っていたのですが,適当な店がなく,そのままだらだらと国道317号線を松山市に向かって走っていくことになりました。
これを書きながら改めて地図を見ると,国道196号線を走ったほうが海岸線沿いで景色がよかったのですが,このときは,深く考えず,単にGoogleMapsのナビゲーションで走っていただけでした。次第に松山市に近づいているようでしたが,まだまだ山の中でした。すると,奥道後という道路標示がありました。どうして「奥」道後なのか? と思ったのですが,松山市からみれば山の中なのです。私は,反対側から走ってきたから実感がわかなかったわけです。
すると,「田舎家」というおそば屋さんがありました。この先走っていっても人と車が増えていくだけなので,ここで昼食をとることにして,駐車場に車を停めました。無知な私は,四国はうどんだと思っていたのですが,うどんは讃岐,つまり,香川県の名物であって愛媛県とは関係がないのです。実際,うどんとそばどっち? というアンケートに,うどんと答える割合は香川県には多くても,愛媛県ではそば,という割合の方が多いようです。そこで,この店もそばが標準だったのですが,では,愛媛県の名物を,ということで,「じゃこ天」つきにしました。
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八幡浜市や宇和島市などでは魚の加工品づくりが盛んで,その代表的なものに「じゃこ天」があります。
底引き網でとれたいろいろな種類の雑魚でつくられていたことから「ざこ天」と名づけられ,それが変化して「じゃこ天」になったという説や,原料のほたるじゃこに由来して「じゃこ天」とよばれるようになったという説があります。
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食事を終えてしばらく行くと,松山市内に到着しました。
せっかく来たのだから,とりあえず,道後温泉あたりを歩いてみようと,適当な駐車場を見つけて車を停めて,外に出ました。そこには,よくテレビなどで見る松山市内の様子が目の前にありましたが,それにしても人が多い。この国の観光客は,有名どころだけに人が群れるのです。そして,1本道路を隔てれば閑散としてしまいます。私は,閑散どころを探して旅をしています。そもそも,松山市に行こうと思っていたわけでもないから,これですっかり嫌になりました。
私が車を停めたのは,道後公園というところでした。私が松山市に来たのは,松山城に行きたいなあ,と思っていただけだったのですが,道後公園に湯築城(ゆづきじょう)というのがあって,これが松山城なのか? と誤解をしてしまいました。
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湯築城は道後公園にある城跡で,堀や土塁が現存します。
1335年(建武2年)ごろ,伊予国の守護であった河野通盛の代に築城されました。1581年(天正9年)以後,土佐の長宗我部元親が伊予に侵入したり,1585年(天正13年)豊臣秀吉の命を受けた小早川隆景らの軍が侵攻するなど,戦いの場になったのですが,1587年(天正15年)城主となった福島正則が国分山城に居城を移したため廃城となり,1602年(慶長7年)には松山城の築城が開始されました。
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道後温泉アーケード通りの入口に観光案内所があったので,中に入っていろいろと聞いてみました。
道後温泉といって有名な「道後温泉本館」は現在改修中ということで,外観が見られず,せめて写真くらい撮ろうと思っていたのですが,落胆しました。また,松山城は湯築城のことではなく,別の場所にあるということでした。そこで,さっさとこの場所を離れて松山城に行くことにしました。こんなうじゃうじゃと観光客のいるところに長居をしたくありませんでした。松山市は歴史的にもおもしろそうなところだったのですが,これだけ人が多くては,私にはだめでした。
ところで,松山市といえば,だれしもが思い浮かべるのが「坊ちゃん」ですが,私には,正岡子規です。1867年(慶応3年)現在の松山市花園町で生まれた正岡子規は,日本の近代文学に多大な影響を及ぼした明治を代表する文学者のひとりです。正岡子規は,ベースボールを野球と名づけた人でもありますが,日本の野球ファンでも,そんなことすら知らない人がほとんどでしょう。それにちなんだ像が伊予鉄道の道後温泉駅前広場の片隅に建てられていました。坊っちゃんのからくり時計は注目を浴びているのに,こちらの像は気にしてもらえないというのが,まあ,日本の観光客らしいというかなんというか…。
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 春風や まりを投げたき 草の原
 まり投げて 見たき広場や 春の草
 球うける極秘は風の柳かな
 恋知らぬ 猫のふりなり 球遊び
 若草や 子供集まりて 毬を打つ
 草茂みベースボールの道白し
 夏草や ベースボールの 人通し
 生垣の 外は枯野や 球遊び
 蒲公英や ボールコロゲテ 通リケリ
   正岡子規
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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