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ついに,念願だった只見線に乗車できました。心配だった雪は降り続いていましたが,ともかく列車は動きました。あとは,雪が強くなって途中で止まらないことを祈るだけでした。
シーズンオフを狙ったのが功を奏して,ガラガラでした。また,雪が幸いして,雪景色の只見線という最高の状況となりました。
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私は,この日,只見線で小出駅に到着後,午後6時31分発の上越線に乗って浦佐駅午後6時40分着。そして,浦佐駅午後6時53分発上越新幹線「とき」342号で午後8時12分東京駅着。さらに,東京駅午後8時30分発東海道新幹線「ひかり」665号で午後10時23分名古屋駅着の予定でした。「のぞみ」でなく「ひかり」なのは,ジパング倶楽部を利用していたからです。
そこで,1日3本しか全線を走る列車のない只見線,私が乗ったのは,会津若松駅午前6時9分発ですが,次の午後1時5分発がJR小出駅午後5時47分着なので,最悪でも,これに乗る必要があるわけでした。
来る前,只見線に乗っているだけではなく,1度は途中下車して,沿線でどんな観光をしようか考えました。そして浮かんだのが次の①②③の案でした。
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案① 時刻表とにらめっこをした結果,今乗っている列車は会津川口駅午前8時5分着なので,この駅で午前8時41分発か,もしくは,その次の午後0時29分発の逆向きの列車に乗り換えて会津柳津駅まで戻って会津柳津駅で途中下車すれば,会津若松駅午後1時5分発の列車が会津柳津駅午後2時5分に来るので,これに乗ることが可能。
案② あるいは,会津川口駅で7時間24分滞在すれば,午後3時29分発に乗れる。
案③ また,只見駅でも同様に7時間24分滞在すれば,午後4時31分発に乗れる。
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その程度の考えでした。
しかし,実際乗ってみたところ,今乗っている列車でも,会津川口駅での停車時間は10分あり,只見駅では23分あるので,停車時間に列車から降りて,外から写真も撮れるし,駅の構内の売店に行くこともできることがわかりました。また,この雪では,会津川口駅や只見駅で7時間24分滞在しても,紅葉の時期ならともかく,雪の中どこへ行くの? と思ったので,結局,①②③の案は廃案となり,このままJR小出駅まで乗りつくすことにしました。
さて,列車は進み,会津坂下(あいずばんげ)という駅に着きました。単線の只見線は,この駅で,反対方向からの列車とすれ違います。単線の只見線,すれ違うのは,ここ会津坂下駅と会津宮下駅,そして,会津川口駅の3つです。つまり,この3つの駅ならば,反対方向の列車に乗り換えて,JR会津若松駅に戻れるということになります。
会津坂下駅で反対側からやってきた列車は,2両編成でしたが,車内は高校生で一杯でした。どうやら,会津若松市内の高校に通う只見線沿線に住む高校生たちのようでした。それとは反対に,私の乗った列車に乗っていた2人の高校生は,会津坂下駅で降りていきました。地図で調べると,ここには会津農林高等学校があったので,どうやら,そこの生徒のようでした。
と,このあたりまで,只見線は会津若松市街地を通っているので,高校生の通勤手段となっているようです。
会津坂下駅を過ぎると,空が白んできました。列車は,会津若松市街地を過ぎ,田園地帯に入りました。窓から外を見ると,一面の銀世界でした。
やがて,塔寺駅を過ぎて,次が会津坂本駅,そして,会津柳津駅と進むと,只見線は只見川に沿った山の中に入り,それとともに雪も強くなりました。
いよいよ,ここから只見線の景勝地です。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは