おいしいマグロ丼に満足して,「むつグランドホテル」を目指して国道279号を走ります。
大間崎から下北半島の北岸を東に走っていると「布海苔(ふのり)発祥の地」という碑を見つけました。布海苔って何? と思ったのですが,刺身のつまでついている紅色の海藻だと思い当たりました。
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布海苔養殖法は1868年(明治初年)佐賀平之丞により考案され,その後,祖父の意志を継承し,佐賀清太郎が完成させました。これ以後,布海苔養殖法は村内はもちろん,県内および全国で採用されるようになりました。
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ということでした。
国道279号線は通称「むつはまなすライン」といい,道路沿いは点々と住宅が立ち並んでいて,最果て感はありませんでした。まもなく,むつ市街に入りました。
下北半島では,霊場恐山,仏ケ浦海岸,大間崎と,行きたかったところにすべて行くことができました。この日宿泊する「むつグランドホテル」はむつ市街の高台にありました。
それにしても返す返す私がいい加減なのは,予約をしておきながら「むつグランドホテル」がどんなものか把握していなかったということです。泊まることさえできればいいや,と思っていたので,「むつグランドホテル」はビジネスホテルに毛が生えたようなところだと思っていました。到着して驚きました。そこは,ものすごく豪華なホテルだったのです。
団体ツアー客がたくさんいました。下北半島を団体観光ツアーでまわろうとなると,宿泊先は「むつグランドホテル」一択となるようでした。帰ってから調べてみると…,ありましたありました。「仏ケ浦上陸とJR五能線 下北・津軽2大半島3日間」というツアーが。宿泊先は1泊目が鯵ヶ沢の「ロックウッドホテル」で,2泊目が「むつグランドホテル」でした。
ここは斗南温泉という場所なので,外来の日帰り温泉もありましたが,宿泊者だけの温泉も併設されていて,宿泊者は宿泊者専用の温泉と日帰り温泉の両方に入ることができました。部屋も立派で申し分なかったのですが,私は団体ツアー客が多いというだけでうんざりしました。
素泊まりだったので,夕食はすでに食べてきたのですが,朝食は近くに食べられるようなところもなかったので,ホテルで食べることにして,チェックインするときにフロントで予約しました。
温泉は団体ツアー客がいるから混雑するので,彼らが食事をしている時間に行ってみました。やはり空いていてなかなかいい湯でした。
2024年7月6日。旅の3日目です。この旅は,結果的には2泊3日でもよかったのですが,私が行きたかった場所が何日でまわれるのか見当がつかなかったので,おまけの1日,つまり,予備日を設けてありました。この日の宿泊先は「東北温泉」。これもまた,どういうところなのかはよくわかっていませんでした。
早朝,午前5時から温泉に入れるというので行ってみましたが,すでにけっこう人がいました。年寄りはみな早起きであり,時間なんて無視なのです。旅館によってはその時間以前に行っても入浴できないところもあるのですが,ここはそうではありませんでした。
朝食は午前7時からで,バイキング形式でしたが,これが問題でした。団体ツアー客の食事時間が午前7時30分からだと見込んだのが大間違いでした。彼らは私が思ったよりも出発が早かったのです。こんなことなら,私は,午前7時に温泉に入り,午前8時から朝食をとるべきだったのです。
ホテルや旅館によっては,団体ツアー客がいる場合,個人客とは部屋を別にしていることもあり,これが好ましいのですが,「むつグランドホテル」では,同じ大広間でした。こうなるといけません。ずらっとならんだ団体ツアー客は,まるで修学旅行生で,こんなところの端に個人客が押しやられてはたまったものではありません。これだけで,私には,このホテルはリピートの候補から外れます。
今改めて調べてみると,「むつグランドホテル」に泊まらずとも,下北半島には,大間崎を含め,団体ツアー客が泊まることのない小さな旅館がたくさんあったのです。そして,その多くはおいしそうな食事つきで,評価も高いのです。私としてはうかつでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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