【Summary】
When the NHK Symphony Orchestra's regular concerts were canceled due to the COVID-19 pandemic, performances featuring mostly Japanese musicians were broadcast on FM radio instead. Among them, I was deeply impressed by a concert conducted by Kazuyoshi Akiyama. As a result, I decided to attend the Tokyo Symphony Orchestra's 724th regular concert, conducted by Akiyama this time.
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コロナ禍で2020年度(2020年9月から2021年6月)のNHK交響楽団定期公演が中止となりました。その代わりに,毎月演奏会が行われましたが,私は聴きに行くことができなかったので,すべてFMで聴きました。その中で特筆すべきものは12月の演奏会でした。「ベートーヴェン生誕250周年特集」と題して,秋山和慶さん指揮で「エグモント」序曲,マーラー編曲の弦楽合奏版弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」,そして,ヴァイオリン協奏曲では諏訪内晶子さんがヴァイオリンを弾きました。
このころは,外国人の入国ができなかったので,演奏会はほとんどが日本人の演奏家で行われました。そこで,これまであまりNHK交響楽団の定期公演には出演する機会のなかった日本人の重鎮や,これから売り出そうという実力派の若手が起用されたことで,新たな発見がありました。
この演奏会はすばらしいもので,諏訪内晶子さんはもちろんのこと,秋山和慶という指揮者に感銘をうけました。そして,実際にライブで聴いてみたくなりました。それ以来,機会を探っていたところ,ちょうど,2024年9月21日,東京交響楽団第724回定期演奏会で,それがかなうことがわかったので,聴きに行くことにしました。
この日の演奏会は「秋山和慶指揮者生活60周年記念」として,竹澤恭子さんがヴァイオリンを弾くアルバン・ベルグ(Alban Maria Johannes Berg)のヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」(Dem Andenken eines Engels)と ブルックナーの交響曲第4番 「ロマンティック」というもので,私には,最高の曲目でした。
また,私は,これまで,コンサートをステージの反対側P席で聴いたことがなく,一度聴いてみたいものだと思っていたので,今回はP席を取りました。P席は「指揮者の顔を見,オーケストラのメンバーの背中を見,と,いつもと違ってすごくおもしろく,頭の中がよじれそう,耳が反転しそう」というような感想を耳にしたことがあります。それとは逆に「音よくないよ」とも聞いていたのですが,何事も試してみるに限ります。その結果は次回書きます。
それにしても,考えてみれば,今回のプログラムの1曲目はヴァイオリン協奏曲だから,そんなときにP席とは…。
指揮の秋山和慶さんは83歳。1963年に桐朋学園大学音楽学部を卒業し,1964年に東京交響楽団を指揮してデビューののち,音楽監督・常任指揮者を40年間にわたり務めたということで,京交響楽団はホームグランドです。現在は,桂冠指揮者です。
また,竹澤恭子さんは,1977年に小学校5年生で全日本学生音楽コンクール全国大会小学生の部で第1位を受賞,1982年,桐朋女子高等学校音楽科在学中に日本音楽コンクールで第1位を受賞,アメリカ留学後の1985年,ジュリアード音楽院に入学し,1986年にインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を受賞したヴァイオリニストです。私は,これまで,何度か聴いたことがありますが,好きなヴァイオリニストのひとりです。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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