【Summary】
The Kyoto Symphony Orchestra presented an American-themed program with Bernstein’s Slava!, Bartók’s Piano Concerto No. 3, and Copland’s Symphony No. 3. The concert traced exile, humor, lyricism, and national spirit, revealing how American experience shaped diverse musical voices into a powerful, hopeful artistic statement.
######
2026年1月24日。京都市交響楽団第707回定期演奏会は指揮が広上淳一さん,ピアノ独奏が三浦謙司さんで,バーンスタインの「スラヴァ!」(政治的序曲),バルトークのピアノ協奏曲第3番,コープランドの交響曲第3番でした。
いずれもアメリカに関わりのある曲ということで,この時期にアメリカンプログラム? というのも意外な感じでしたが,私はアメリカが好きなので,悪くないです。
・・・・・・
●バーンスタインの「スラヴァ!」(Slava!)
バーンスタイン(Leonard Bernstein)が1977年に作曲した吹奏楽曲。「スラヴァ」はロシア語で栄光あれという意味だそうで,バーンスタインの友人でソビエト出身のチェリスト,ロストロポーヴィチ(Mstislav Leopol'dovich Rostropovich=愛称・スラヴァ)がワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督に就任したときのお祝いとして作られたものです。
バーンスタインらしいジャズっぽいリズム,皮肉っぽいユーモア。途中でラジオのチャンネルを切り替えるような効果音が入ったり,「スラヴァ!」と叫ぶ声が聞こえたり。いかにもバーンスタインという感じです。
・・
●バルトークのピアノ協奏曲第3番
どうしてアメリカンプログラムでバルトーク(Bartók Béla)? と思ったのですが,ハンガリー出身のバルトークはナチス政権の台頭やハンガリーの政治状況に強い危機感を抱き,1940年に妻ディッタ(Pásztory Ditta)とともにアメリカに渡り,ニューヨークに移住したのでした。
ピアノ協奏曲第3番は遺作ともいえる作品で,終楽章の最後の17小節は未完成で,弟子シェルイ(Serly Tibor)が補筆して完成させたもので,穏やかで透明感があるのが特徴です。
深い感情とアメリカでの孤独や希望が溶け込み,魂がそっと語りかけてくるような曲です。
・・
●コープランドの交響曲第3番
1944年から1946年に作曲され,第2次世界大戦の勝利を祝う,コープランド(Aaron Copland)の交響曲第3番は,「アメリカの魂」が音になったような広大で希望に満ちた交響曲で,終楽章に「市民のためのファンファーレ」(Fanfare for the Common Man)を組み込んでいます。
アメリカ音楽の金字塔ともいわれ,開放的な和音,素朴な旋律,リズムの躍動感は,風に揺れるアメリカの大草原や広がる空が広がる,いかにもアメリカ,という音楽です。
・・・・・・
「スラヴァ!」(政治的序曲)ははじめて聴きました。ピアノ協奏曲第3番は,時折,聴いたことがあるような,という旋律がありましたが,おそらくはじめてでした。交響曲第3番もはじめてでしたが,コープランドには,「アパラチアの春」(Appalachian Spring)という私の好きなすてきな曲があって,その面影が垣間見られました。
感想は次回。
◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
◆◆◆
過去のブログの一覧は ここ をクリックすると見ることができます。



