【Summary】
Kyoto Symphony Orchestra’s concert featured returning conductor Junichi Hirokami, pianist Kenji Miura, and a finely curated American program. Bernstein’s Slava!, Bartók’s luminous Piano Concerto No. 3, and Copland’s Symphony No. 3 offered freshness, vitality, and discovery, reaffirming the orchestra’s consistently stimulating programming.
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京都市交響楽団の定期演奏会は,私が今,最も楽しみにしているもののひとつです。
今回の指揮者は広上淳一さん。2008年4月から2022年3月まで京都市交響楽団の常任指揮者だったこともあって,里帰りという感じでした。若いころに比べて,角が取れたというか,好々爺のような感じになって,今は,日本のクラシック音楽界の盛り立て役のような役割です。とはいえ,調べてみると,私より若い!
バルトークのピアノ協奏曲第3番を弾いたのは,現在,ベルリンを拠点に活動している32歳の三浦賢司さん。演奏の特徴は詩的な感性と構築的な明晰さの融合にあるということです。
また,コンサートマスターは,石田泰尚さんでした。
1曲目,バーンスタインの「スラヴァ!」(政治的序曲)は,クラシック音楽というより,ミュージカルの序曲のようでした。明るくて楽しくてよかったです。
2曲目,バルトークのピアノ協奏曲 第3番は,バルトークが晩年に書いたものですが,明るく澄んだ響きと自然への憧れが感じられる救いの曲でした。特に,第2楽章は静謐な祈りのような音楽で,森の中の鳥のさえずりを思わせるパッセージも登場する,というものでした。また,終楽章は,生命力に満ちたエネルギーとともに,切なさを含んだ響きが交錯し,晩年のバルトークの心情を表現していました。
私は,京都市交響楽団の定期演奏会でピアノ協奏曲をはじめて聴いたように思うのですが,座席が最前列,ということもあって,ピアノの音がとても大きく力強く聴こえて,不思議な体験ができました。
アンコールは,ワイルド(Earl Wild)の「ガーシュインによる7つの超絶技巧練習曲」(Seven Virtuoso Etudes on Popular Songs by George Gershwin) より「No.4 Embraceable You」という掲示がありました。ガーシュウィンの名曲を,ワイルドが自ら編曲・演奏した超絶技巧ピアノ作品集の中の1曲だそうです。
3曲目,コープランドの交響曲第3番はなかなかすばらしい曲でした。よく計算された構成で,しかも最後は盛り上がり,こういう曲はいいものです。
ということで,毎回思うのですが,京都市交響楽団の定期演奏会はプログラム構成がすばらしいです。さまざまな曲を聴くことができるし,ソリストもいい。私は,もう何十年もクラシック音楽の演奏会に出かけているのですが,それでも,はじめての曲が次から次へと出てくるし,刺激的です。
また,京都市交響楽団は,管楽器セクションがとりわけ上手なので,今回の曲でもそれが引き立ちました。
さて,次回,第708回は,今回とはうって変わって,シューベルトの交響曲第4番「悲劇的」(Tragishe)とブルックナーの交響曲第3番第1稿。これもまた,私の大好きなドイツ音楽です。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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