●グランドティトン国立公園(Grand Teton National Park)
これまで私の行ったアメリカの国立公園の紹介をしていましたが,最後にグランドティトン国立公園をとりあげます。
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1953年に製作された映画「シェーン」(Shane)のロケ地となったのがグランドティトン国立公園です。私が生まれる前の公開なのでもちろんこの映画は見ていなかったのですが,なぜかラストシーンの「シェーン・カムバック」("Shane, come back!")は知っていました。馬上のシェーンは振り向きもせず立ち去るのですが,この映画をのちにテレビで放送されたときに見ました。
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グランドティトン国立公園はイエローストーン国立公園の南に位置していて,標高13,770フィート,約4,200メートルのティトン山から名づけられ,1929年に国立公園に指定されました。「アメリカで最も美しい国立公園」といわれています。
グランドティトン国立公園はハイカーのためにほぼ200マイル,300キロメートルにわたる道があるといいますが,もちろん私は歩いていません。
山々を望むビューポイント「ジャクソンレイク」からの眺めは水面にティートン連峰が映し出されて壮観です。私は,この湖からの景色が最も思い出に残っています。
また,草原に建つ小さな教会「トランスフィギュレーション教会」 (Church of Transfiguration) はまさに圧巻で,祭壇の後ろ側には大きな窓ガラスがあって、その窓の外に広がるティートン連峰の荘厳な風景は忘れられないものです。
これで私が行ったことのある国立公園の紹介は終わりです。
こうして書いていて,これまで風化していた記憶がよみがえってきました。毎年旅をしていたころは,またいつでも行くことができると思っていたのですが,いざそれがストップしてしまうと,こうした様々なところに行くことができたのはとても幸せなことでした。
どこもすばらしい所なのですが,世界にはまだ行っていないところもたくさんあるので,一度でも行ったところにリピートするとなると,よほどそこが気に入らない限りなかかな困難なことです,人生は長いのか短いのか,世界は広いのか狭いのか…。やはり,人生は短く世界は広いのでしょう。
いずれにしても,これまでにこうした多くの経験ができたのは本当に幸運なことでした。
また,できるなら,10年前に戻って,ひとつひとつ行き直してみたいものだと思います。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは