●セントへレンズ火山国定公園(Mount St.Helens National Volcanic Monument)
セントへレンズ火山国定公園の魅力はダイナミックな火山を目の前で見る,ということに尽きます。そのすごさは富士山の比ではありません。なにせ,人工物はまったくないのですから。
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セントへレンズ火山国定公園は,火山の近くまで行くアクセスルートが北西,北東,南の3か所あります。そのうち,南のルートは噴火跡が見られないので,私は残るふたつのルートを選び足を運びました。
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まず,北東のコースから登りました。このコースは山頂にウィンディリッジ(Windy Ridge)という展望ポイントがあります。そこまで登る道路は快適なのですが,そのまわりは火山の噴火による爆風で倒れた樹木が無残な姿をさらしていて,それは壮観でした。また,途中にスピリットレイク(Spirit Lake)という大きな美しい湖が眺められました。
展望ポイントに到着しても,ほとんど人がおらず,とても魅力的なところでした。
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次に北西のルートをまっすぐにジョンストンリッジオブザバトリー(Johnston Ridge Observatory)まで向かいました。このルートは車で噴火口まで最も近くに行くことができる場所にあるビジターセンターということで,北東のルートとはまったく違って,多くの人でごった返していました。
ジョンストンリッジオブザバトリーで,まずは,ビジターセンターを横に,展望台に行って,火山の風景を楽しみました。すごい風景でした。そのあとで,ビジターセンターに入りました。
ということで,私のだどったのは一般の観光客と順路が反対だったのです。そこで,結果的に出口からビジターセンターに入るような形となってしまいました。
セントへレンズ火山は国立公園局の管轄ではなく,農務省森林局の管轄で,ビジターセンターもトレイルも有料なのです。しかし,出口から入った形となってしまった私は,その入場料を払わなくてもビジターセンターに入れてしまったのです。
ジョンストンリッジオブザバトリーはものすごく混雑していました。私は悪気もなく,入館料が必要なこともまったく知らず,混雑した中を,映画が上映されるシアター「シネドーム」(Cinedome)に向かって押し合いへし合いしながら入っていって空いた席に座りました。
この映画を見終わると,スクリーンが開いてその向こうに,実物の火山を見ることができるという演出で,これがすばらしいものでした。本来は,そうしてはじめて火山を見てから,実物を見にいくという仕掛けだったのですが…。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは