ハワイ島に行ってみて,日本で旅行したり,山に星を見に行くくらいなら,ハワイ島へ行ったほうがずっといいと思ってしまったので,また行きたいと思うのですが,とにかく,ハワイ島にたどり着く一番の問題は飛行機なのです。
ホノルルまではものすごく安いのです。しかし,そこからハワイ島までが面倒なのです。デルタ航空のサイトで検索しても,ホノルルでの待ち時間が最低で10時間程度あります。一度シアトルやロスアンゼルスに行って戻ってくるというものまで表示されます。
つまり,朝ホノルルに着いて夜ハワイ島に行ける往路はともかく,帰路はヒロ発ホノルル行きが夜の便になるのでホノルルで意味のない1泊をする必要があるのです。なので,このホノルルの滞在をいかに安く済ませるかということが次の問題となります。
ホノルルとヒロを結ぶハワイアン航空の便は結構頻繁にあるのに,すぐに乗れる便に接続できないというのはどういう理由なのでしょう? 私がデルタ航空にこだわっているからなのかもしれませんが,納得できません。ネット社会とはいっても,旅行社しかアクセスできない情報が山ほどありますから,もっと良い方法があるかを旅行社で一度聞いてみたいものです。
そんなわけですが,ともかく,小さくのんびりしたヒロの空港に着いてしまえばこっちものもの。空港を出たところにレンタカーのカウンターが並んでいて,アメリカ本土の大きな空港とは違ってその場でレンタカーを借りると,駐車場の出口でのチェックもなく空港から出られます。ハワイでは国際免許証の提示も必要ありません。ハワイ島の道路は日本のように狭く山道が多く日本で走るのとさほどの違いはありません。
私が今回の旅で島の道路をくまなく走って全ての町を見た限り,一番きれいで落ち着いた町は島の中央にあるワイメア(Waimea)でした。ここを拠点にして,毎晩マウナケアで星見三昧というのが,今後の私の夢です。
私が初日に一泊したヒロのコテッジの隣の部屋でのんびりと過ごしていた夫婦は,きっと,お気に入りの隠れ家的存在としてそのコテッジに滞在していたのでしょうが,その気持ちはとてもよくわかります。豪華なリゾートなんかに滞在したり,混雑した日本で高価な旅行をするくらいなら,ずっと,このほうが精神的に落ち着きますから。
今回ハワイを旅行して一番面白かったのは,多くの日本人観光客がそれぞれ違うステージの旅をしている姿でした。ツアーで来てホノルルに滞在してオプショナルツアーで観光して買い物をして…,といった典型的な従来旅行型の人たちが日本の学校教育では英語ひとつ身につかない平均的日本人観光客の多くですが,そこから飛躍してハワイ島に足を延ばしてワイコロア(Waikoloa)やフアラライ(Hualalai)といったリゾートに滞在して,オプショナルツアーで島をめぐるという次のステージの人たちがいました。こうしたステージの旅行までを世間では「ハワイ旅行」というのでしょうが,それなら英語も必要ないし,それなりに非日常も楽しめます。
そのステージを過ぎると,さきほど書いたように,レンタカーを借りて隠れ家的なコテッジに泊まってのんびりと過ごす,ということになります。そうした旅行を楽しんでいる少数の人たちは,見ていて素敵です。かっこいいです。こうした旅をするには,レンタカーを借りてお気に入りの宿泊先を見つけることがポイントになります。
私はヒロでレンタカーを借りて,5日間カイルアコナ(kailua Kona)のホテルに宿泊していましたが,さすがに,そこには日本人観光客は滞在していませんでした。ホテルから歩いていける海岸通りに多くの観光案内所(ビジターセンター)があって,そこでは日本人相手のオプショナルツアーよりはるかに安価なディスカウントツアーがたくさん売りに出されていました。
いずれにしても,旅には様々な形があって,日本でも京都へバスツアーで行く人からバックパックで青春18切符買ってという人までいるから人それぞれですが,私は,そうした様々なステージの旅をしている人たちの違いを見ているほうが面白かったです。なかでも一番印象に残っているのは,オアフ島で市バスに乗ってダイヤモンドヘッドへ行ったときに,多少へこたりながら -というのは登るのが大変だったことよりも暑かったことなのですが- 私の近くを登っていた子供連れの家族の人に「こりゃ大変ですね,1回登ればで十分です」と言ったら,「いや,私たちは毎年登っていますよ」と答えられたことです。
いらぬおせっかいですが,私はそのとき,毎年ハワイまで来るのならもっと行くところやすることがあるだろう,と思ったことでした。しかし,車もなく言葉も不自由なら,毎年来ても,狭いオアフ島ではダイヤモンドヘッドへ行くかワイキキビーチへ行くくらいしかすることはないのかもしれません。せっかく非日常を楽しんでいるのに,JCBのラウンジで日本の新聞を何時間も読んでいる人さえいました。
◇◇◇
私のハチャメチャなハワイ初体験を綴った「2016春アメリカ旅行LIVE」はこれでおしまい。詳しい旅の様子は後日「2016春アメリカ旅行記」に書きます。私が次に出かける旅の目的地は,モンタナ州のグレイシャー国立公園です。
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特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑪-ハワイ州
日本に帰国しました。これで私は,アメリカ合衆国「48州+ワシントンDC」を制覇しました。残り2州です。
これほど頻繁に旅行するならアメリカに住めばいいといわれることも多いのですが,アメリカに住んでも結局旅に出るから,どこに住んでもそれほど違いありません。それに,アメリカの国内線は高額で,日本から乗り継いでも違いはありません。そしてまた,旅は非日常が大切です。
さて,2016春アメリカ旅行LIVEの最後の話題はグルメでない私が語るお食事のお話です。
・・
現在1ドルは少し円高になって110円程度ですが,この相場でも異常に高いのです。こんな相場ではアメリカ旅行はできません。1ドルが360円の時代はともかく,私の若い頃に比べて,今の若い人はアメリカ旅行なんて,そのうちできなくなるのではないかとさえ思います。
今日の1番目と2番目の写真はデルタ航空ハワイ便の機内食です。
アメリカ本土へ行くのに比べて時間が若干短いので食事も少ないです。この食事ですが,行儀は悪いですが,交互に食べるのではなく,一皿ずつ平らげていくのが汚さず食べるコツです。
3番目の写真はコナコーストのレストランで食べた朝食です。これだけで1,500円相当もします。
そして,4番目の写真は,キラウエア火山のある国立公園内のレストランで食べた夕食です。日本食ですが,これだけで3,000円相当です。
いずれも,飲み物代は別です。さらにチップが負担になります。つまり,この程度の普通の食事を毎食食べていると,1日で10,000円くらい必要になってしまうのです。
そこで私は,朝食はスーパーマーケットに行ってサンドウィッチを買って節約することにしました。それでも600円はします。昼食としてバーガーキングでミールを頼んだのがその次の写真ですが,これで700円相当もします。スーパーマーケットでコカコーラのボトルを買っても300円くらいします。
このように,これほどアメリカでは物価が高いのだから,私は,絶対,現在は1ドル80円というのがまともな相場だと思うのです。
遊びに行くのだから贅沢したいのは当然です。一番下の写真のようなパスタを味わいながらライブ演奏をバックに太平洋に沈む夕日を見るくらいの贅沢なら2,500円も出せば十分できますが,しかし,そうした演出もないのに,やたらと食事にお金を使う必要もないわけです。
私は個人旅行でハワイ島に行って,現地の人が行くスーパーマーケットで買い物をしたりレストランに行ったりしましたが,大勢の日本人がツアーで行くオアフ島ホノルルに家族4人で旅行をすれば,オプショナルツアーに参加するだけで4人で1日10万円くらいはしますからこれだけで3日で30万円です。
ヘリコブターツアーというのもあって,現地では1万円くらいで参加することができるツアーがあるのですが,日本人相手のツアーだと1人4万円と日本語のパンフレットには書かれてあります。
基本料金としてホテル代と飛行機代で4人で70万円…と考えると,3泊5日で100万円くらいは必要になります。近頃は往復がビジネスクラスで空港のラウンジが利用できるといった付加価値が付いたものもありますが,現地のオプショナルツアーに参加してもらえれば旅行社は十分に元がとれるというわけです。
こんな値段では海外旅行が贅沢だといわれるのももっともな話です。お金持ちが得意がってハワイに行くものわかります。きっと,芸能人はお正月にさらに贅沢なハワイ旅行をしているのでしょう。
しかし,100万円も使ってワイキキビーチでショッピングをしてオプショナルツアーで海岸から景色を見る…その程度のものなら,私には全くうらやましくありません。
やはり,旅は自分で行動するからこそ得られるものが多いのです。現地の人と冗談を言って笑いあい,交流してこそ楽しいものです。
この旅では,私は,夢だった満天の星空もマウナケア山頂の天文台もケック望遠鏡本体も見られたし,それだけではなく,思いもよらぬ多くの体験ができました。すばらしい旅になりました。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑩-ハワイ州
ヒロからホノルルまでは1時間弱で,機内では行きと同じように,プラスチックの入れ物に入っているジュースが配られました。乗ったのはデルタ航空のコードシェアという話なのですが,完全にハワイアン航空であって,デルタ航空のプライオリティも効かなかったからセキュリティチェックも面倒でした。
ホノルルに到着したのは夜の9時でした。成田便が明日の朝10時10分なので,寝るだけのために決して安くもないホテルで過ごす必要がありました。予約を入れたのはホノルルの空港に接したところだったのですが,空港から近いといっても歩いていける距離でもなく,ホテルのシャトルバンがあるということだったけれど,それに乗るのにどうすればいいかもわからりませんでした。
アメリカ本土の空港なら通常ホテルのシャトルバンが発着するターミナルがあるのですが,ホノルルの空港にはそれさえなく困ってしまいました。
空港内のダウンタウンに行くシャトルバスの受付コーナーには大勢の人が並んでいて,少しでも早くホテルに行きたい私はイヤになりました。列に並ばずに,そのあたりに客を捌いていた係員がいたのでともかく聞いてみると,ここで受付をしているシャトルは私の乗りたいものではなく,ホテルのシャトルは電話で呼ぶ必要があるということでした。係員はそう言った後ですぐに電話をしてくれました。アメリカ本土ではお前が自分でやれということになるからそんな対応はありえないのですが,ものすごく親切でびっくりしました。電話を終えた彼が言うには,空港から外に出たところにある喫煙コーナーの横の空地に星条旗をつけた赤いバンが20分後に来るということでした。本当に来るのかなあと不安に思いながら待っていると,ひとりの女性が空港ビルから歩いてきました。声をかけてみると,どうやら私の待っているのと同じ赤いバンを待つように指示されたということだったので気を強くしました。
20分も経たずバンが来ました。運転手の話す英語はかなり訛りが強くてさっぱり要領をえなかったのですが,なんでもオーストラリア生まれで大学で数学を専攻したということでした。
こうしてなんとか無事にホテルにチェクインすることができました。
ホテルにはプールやレストランやカラオケバーもあって一見豪華そうなのですが,寝るだけの私には関係ありません。部屋自体は単なる古びたモーテルでした。生まれて初めて海外旅行で1泊目にこのホテルに泊まったらショックを受けることでしょう。それにしては高いホテルでした。
来たときといいこのホテルといい,私は今回の旅で,ホノルルというところは古びた場末の温泉街のようなところという印象しかもちませんでした。道路は狭く汚く落書きもあり,アメリカというよりここはまるで日本でした。日本の旅行社にはホノルルという文字が目立つ美しい写真がついたパンフレットが並んでいますが,ツアーで宿泊するホテルやワイキキビーチから一歩入った日本人の知らないホノルルの実態はそんなところです。
翌日7時にチェックアウトをして,ちょうど空港に出発するところだったシャトルバンに乗って,7時10分過ぎには空港に到着しました。今回のシャトルバンは無愛想な女性が運転していました。
ここからは勝手知ったデルタ航空の領域です。急にお金持ち気分になれます。チェクインをして荷物を預けて,プライオリティでセキュリティも通り抜けて,デルタスカイクラブへ行ってラウンジで朝食をとり,搭乗手続きの時間までを過ごしました。
飛行機は予定通りに出発して8時間ほどで桜の満開な日本に帰国しました。
機内では,日本で見損ねた映画「オデッセイ」を見ました。乗客のほとんどが日本人でした。
到着した成田は満開の桜を目当ての外国人観光客でごった返していました。日本に外国人観光客が増えたのは日本が素晴らしいというのではなく,円が異常に安いというのが本当の理由だということを忘れてはいけません。
私は成田から東京までバスで行って花見でもしてから深夜バスで帰ろうと思ったのですが,ハワイ島の思い出が桜の花の魅力をはるかに上まわって早く帰宅したくなったので,成田エクスプレスで品川へ行ってそのまま新幹線に乗りました。
車内で弁当を買いました。あまりに手の込んだ駅弁と無言で黒づくめのスーツを着てネクタイをした会社員が大勢,まるで護送されているかのような車内は,これが日本を象徴した姿なんだと思うと息苦しくなりました。そして,帰ってきたんだと実感しました。
いったいこの国の人は何が楽しくて生活しているんだろう…。私はすぐにでも,また,旅立ちたくなりました。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑨-ハワイ州
今日はハワイ島最終日でした。夜8時2分の飛行機でホノルルに行きます。そしてホノルルで1泊して,翌日の朝,成田に帰国します。ホノルルはホテルで寝るだけの滞在です。
この旅ではこれまでヒロのダウンタウンに行ったことがなかったので,宿泊先のカイルアコナを出発して途中で寄り道をしながらお昼頃までにヒロに到着しようと思いました。コナの南にはコーヒー農園が広がっていると書きましたが,その内の1軒で農園の見学をさせてくれると聞いたので出かけました。
到着すると,まず,利き酒ならぬ利きコーヒーでした。私はコーヒーは飲みますが味の違いがわかりません。酸味が強い弱いというのはわかりませが,そこにどういう価値をもたらすのかもよくわかりません。これもまた猫に小判です。
ともかく,コーヒー農園というのをはじめて見ました。
その後,ヒロに向かっていつもの道を走りました。たった5日前のことだったというのに,すでにその間に慣れ親しんだマウナケア山とも次に来るまでしばらくのお別れです。今日もまた曇っていて山頂のドームは見えませんでした。はじめにこの道を走ったときにきれいに見えたのは,本当に奇跡だったのでしょうか。
ヒロのダウンタウンは小さな町でお店はどこも古いものでした。お寿司屋さんがあったので,この旅はじめてのお寿司にしました。
ダウンタウンの東側にはアメリカのどの都市にもあるような広く美しい公園がありました。しばらくベンチに座って波の音を聞いて感慨にふけっていました。
最後に空港まで行くのに少し遠回りして,1日目に泊まったコテッジの近くまで行ってみました。あの頃は全く位置関係がわからなかったのですが,もう今はよくわかります。ヒロもコナも適当に一番安いホテルを探しただけだったのに結果的に素敵なところでした。
レンタカーのガソリンもなくなってきたのでこれで今回の旅はおしまい。空港に行きレンタカーを返しました。ヒロ国際空港も来たときにはさっぱり様子がわからなかったのですが,今は全ての謎が解けたような感じでした。
私には生まれてはじめてのハワイ旅行でした。
ハワイ島に来たのは,マウナケア山頂で望遠鏡群のドームがある景色と満天の星が見たい,それだけが目的でした。それ以外は何の期待もなく予定も未定だったのですが,自分でも驚くほどいろんなことができました。
マウナケアの星の美しさは筆舌に尽くしがたいものでしたし,ハワイ島ではレンタカーさえあれば,深夜に星を見に出かけることもできることがわかりました。今度来るときは,星見三昧をしたいなあと思っています。それとやり残した「あること」を実現しなくては…。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑧-ハワイ州
今日は昨日とは打って変わってすごく盛りだくさんの1日になりました。
まず,昨晩早めに寝てしまったのが災いして,早朝3時半に目覚めてしまいました。その気もなかったのに,せっかく起きたのだから日の出を見にマウナケアへ行くことにしました。
真っ暗な道路は,道路端が白く中央のラインが黄色く蛍光がライトに照らされてそれは走りやすく日本とは大違いでした。そんな中を2時間走って,マウナケア山の山頂まで登りきると,望遠鏡が音を立てて稼働していました。空は満天の星空に細い月が昇り始めていました。
日の出を見終わって帰ろうとして、車のエンジンをかけると,警告ランプが消えません。トラブルの発生です。よりにもよってマウナケア山頂でトラブルなんて話にもなりません。タイヤの空気圧が下がっているということでした。パンクなら大事,しかし4つのタイヤとも空気圧が下がっていたので整備上の問題でしょう。タイヤを見てもそれらしいことは確認できませんでした。
何れにせよ下山するしかなく,不安を感じながら降りていったのですが,特に問題もなくオニヅカビジターセンターまで走れました。しかしこのままではイヤなので,さらに1時間走ってヒロの国際空港までたどり着き,ハーツのカウンターで車を交換してもらいました。新しい車は,ナント新車のジープになりました。
さて,ここからが今日の実際の行動開始でした。
今日は島の北側の外周道路を西から東に時計回りに走ってそのあとさらに南下して日が沈んでからの火山を見ること,そして,さらに,夜10時に昇ってくる南十字星の写真を再びマウナケア山へ行って写すことというかなり無茶な計画でしたが,結果として,全て実現しました。
ホテルに戻って,明日,つまり最終日の予定を考えていて,ひとつだけやり残してしまったことに気づきました。ああ! 私は再びハワイ島に来ることになりそうです。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑦-ハワイ州
今日は1日まったりモードですごせました。
午前中はサブマリーンツアーに参加して,100フィート下の海底に潜り,そして,夕方からディナークルーズで楽しみました。
まず,サブマリーンツアーから。
チェックインは午前9時30分。ホテルの前の海岸にシャトル船が来ました。それに乗って海上に停泊している潜水艦に乗り込みました。
40人くらいが乗れるもので,中央にイスが並んでいて,窓から海の中を見ます。
目が慣れてくるにつれて,はっきりと見えてきました。時々,窓に魚が近づいてきたり,魚が群れをなして泳いでいたり,美しいサンゴ礁が続いていると思えば突然真っ白な海底になったりと,海の底というのはとても変化に富んでいるのを実感しました。
沈んでいる船もあって,そこは魚たちの絶好の巣になっていました。船のマストにガイコツが縛り付けられていたのですが,果たしてあれは本物なのか?
約2時間のツアーでした。
船長が片言の日本語で「この船高い。4億円」と言っていました。
上陸後,昼食を済ませて,まだ時間があったので,少しコナの南にドライブしました。この辺り,日系3世がコーヒーのプランテーションを経営しているところです。コナコーヒーはUCCが輸入しています。
注ぎがディナークルーズ。
チェックインは午後3時30分でした。
ハワイ島の西海岸を南に海岸線に沿って航海して停泊,そこで夕食と相成りました。
乗り合わせた人たちには,なんとモンタナ州から来たという5,6人の初老の女性たちや日本の家族連れの人たちがいました。
船が出たときは曇っていたのに,次第に快晴となって,夕食後復路を航海する船から夕日がとても美しく見えました。船の揺れで水平線がまっすぐ平行な写真が写せません。今日の写真の水平線が斜めになっているのはそんな理由です。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑥-ハワイ州
私がハワイ島に来た理由は,アメリカ合衆国50州制覇のほかに,マウナケア山頂の現在12ある望遠鏡のドームが見たかったことでした。しかし,日本で調べてもいい加減な情報しかなくそれが見られるのかどうかもよくわからなかったので,ともかく,ツアーに参加してみたということはすでに書きました。
その結果,次のことがわかりました。
ハワイ島の天気は予測不可能です。私が来た日にマウナケア山頂まで晴れ渡っていて地上からドームが見えたのも,マウナケア山のオニヅカビジターセンターのあたりが快晴で満天の星空だったのも,コナコーストで南十字星が見えたのも,実はまれなことで,それは晴れ男のなせる技なのでした。
しかし,残念ながらツアーでは山頂には行けませんでした。
マウナケア山は途中のオニヅカビジターセンターまでは車さえあれば誰でも行けます。その先は風が強いと閉鎖になります。たとえ開通していても,かなりの急こう配でかつダート道なので,行くためには4WDでなければいけないと書かれてあります。しかし実はFFでも問題なく行けました。
しかし,私の参加したツアーでは山頂が閉鎖されて登ることができなかった,といっても,これで山頂に登らずに帰ったら,私の場合,何をしにハワイ島まで来たのかわかりません。それでは一生後悔します。そこで,風が止んで登れる日まで毎日でも行ってみようと決心したのでした。
昨晩,次の日はホエールウォッチングに行くことにしました。夜遅くてツアー会社ももう閉まっているし,ホテルのフロントのおばちゃんに聞いても雑談ばかりくわしくても何も知らないので,ネットで探して予約をしておきました。ツアーの開始は正午ということだったので,午前中はハワイ島の最北端Hawiに行ってみることにしました。
ホテルから1時間半かかりましたが,静かでよいところでした。それでも日本人のチャーターしたツアー客が4人ほど来ていて説明を聞いていました。
そのあとがホエールウォッチングだったのですが,電話をしてみると,もうハワイにはクジラがいないのでツアーはキャンセルになってしまったということでした。そこで,予定を変更して,ホエールウォッチングの後で行こうと思っていたマウナケア山に向かうことにしました。
祈る思いでオニヅカビジターセンターまで行くと,願いが通じたのか,道路は閉鎖されておらず,上まで行くことができるではないですか! 確かに4WDオンリーと書かれてありましたが,私はFFでも登れると一昨日聞いていたので行ってみることにしました。
途中かなりのダート道になって心配になりながら(レンタカーはダート道の事故は補償されないらしい?),そして,かなりの坂で車が登れるかも心配しながら,再び舗装道路になって,標高4,205メートルをなんとか登りきるとそこは別世界。ドームが見えてきたときの喜びは表現のしようがありませんでした。マウナケア山頂のドームは登っている途中からは全く見えないのです。
すばる望遠鏡の見学は予約制で,しかも,すばる望遠鏡のドームは見えても建物までの50メートルほどだけが未舗装で4WDしか行くことができない(とても日本らしい話です)ので断念しました。要するに,すばる望遠鏡の見学は100,000円以上も出さなくても,ネットで事前に見学(無料)の予約をしておいて4WDのレンタカーを借りて運転してくればできるということなのです。ただし,強風で道路が閉鎖されていなければの話です。
隣のアメリカの誇るケック望遠鏡は建物までFF車でアクセスできるし,ビジター用の展示室さえあるのとは大違いでした。さすが情報公開大国アメリカでした。
ケック望遠鏡のドームの周りを歩いていると,ちょうど3人の女性を案内していた男の人と出会いました。挨拶して雑談していると一緒に案内してあげるということになって,ケック望遠鏡を見て名刺までもらうことができたのです。彼はこの望遠鏡のコンピュータ技師,女性たちはコロラド州から来た友人ということでした。
マウナケアの山頂からは眼下の雲の間からホノルルが見えました。私がホノルルは日本人ばかりだったといったら,彼らはみんな英語が話せないと笑っていました。夜になるとあのホノルルの夜景が見えると言っていました。どこへ行っても光害から逃れられません。
初めて会ったのにこのフレンドリーさ。アメリカ人のこういうカジュアルなのは好きだなあ。
もし一昨日ツアーで山頂まで来ていたらこういうことは起きませんでした。幸運を感謝しました。
今日はマウナケア山の山頂まで行くという夢がかない,すっかり気をよくしてホテルに戻りました。
願いが通じた最高の日,夜はコナコーストのレストランで夕日を眺めながら食事をすることにしました。素敵なレストランを見つけたので夕日が見たいといったら最高の席を用意してくれました。
カイルアコナは日本人もほとんどいないし,適度に賑わっているし,食事は美味しいし,海は綺麗だし,最高のところです。
私は自分で探して適当にコナシーサイドホテルを選んで5泊しているのですが,海岸にも近く,最高のロケーションでした。
夕方カイルアコナのダウンタウンを歩いているとビジターセンターがあったのでいろいろ聞いているうちに勧められて,明日はサブマリンツアーとディナークルーズに参加することになりました。未定だった予定がこうして決まっていきます。
明日はついに美しい海の底へ行くのです。楽しみだなあ。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE⑤-ハワイ州
聞いた話が間違いでなければ,ハワイ島は四国の半分の面積だそうです。だから1周するくらいわけないなあ(休みなしで6時間)と思ったので,今日は様子見もかねて,島1周ドライブに行きました。
ホテルがあるのが島の西側なので,反時計周りに走り出しました。
2時間くらいで最南端のKaLaeというところに到着しました。昨年の夏に行ったワシントン州の最西端と感じが似ていましたが,ハワイ島の方が海が青く雄大でした。
岬では釣りをしている人が結構いました。
そのあと,島に沿って北西に走って行って,ハワイ・キラウエア火山国立公園に着きました。
公園は広く,キラウエア火山のクレイターの外周の北側を半周する道路とチェーン・オブ・クレイターズロードを走って南の海岸まで行くコースがあって,このチェーン・オブ・クレイターズロードは往復で2時間もかかってしまいました。しかし海に溶岩が流れ落ちた跡は雄大でした。
キラウエア火山は煙が出ているだけでがっかりでしたが夜に見ると赤く輝いているらしいです。
国立公園を出たのがすでに午後3時。
結局,この日は島の半分しか行くことができませんでした。
国立公園から泊まっているコナまではちょうど島の反対側ですが,マウナロアが邪魔をして横断する道はなく最短距離では戻れません。結局ヒロまで行って昨日と同じルートでコナまで戻りました。
昨日はマウナケアの山頂が美しく見えたのに今日は霧で何も見えませんでした。というより目の前もみえません。昨日見えたのが運がよかったということかなと思っていると途中で天気が急に変わって,美しい夕日すら見えはじめました。
ハワイ島の天気は場所によっても違うし,時間によっても違うし,本当によくわかりません。マウナケア山頂も昨年の冬は大雪,今年は積雪ゼロということです。
明日はクジラを見に海に出るとしましょうか。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE④-ハワイ州
今日マウナケアに行くツアーは太公望という会社のもので,ハワイ島では老舗ということです。
来る前に調べたら,すばる望遠鏡本体を見学することは可能(無料)なのですが,事前に申し込みをして(英語のみ)予約が認められても,ドームにたどりつくのは自力だそうです。山頂までは4WDが必要で,そのために4WDをチャーターすると1台120,000円といわれて断念しました。本当かなあ?
マウナケア山頂の標高4,205メートル,道路も途中からはダート道で危険そうです。しかし,これだけの情報ではどういうところなのかどうなっているのか行ってみないと様子がわからないので,ともかくマウナケアで星が見えるというツアーに申し込んでみたわけです。
この日の参加者は合計9人でした。
参加して分かったのは,マウナケア山頂というのは風が強くて標高2,400メートルにあるオニヅカビジターセンターから上は登れないことが多いということで,そうなればすばる望遠鏡のドームも見られないということでした。ドームは山頂まで登りきらないことには途中からは全く見えないそうです。
もし事前にすばる望遠鏡の見学の予約をして車をチャーターしても道路が閉鎖では行かれないから見学できないということになります。このように不確定要素が多すぎるのです。
私がツアーに参加した日もたまたま天気はよかったのですが,あいにく風速が25メートルということで,道路は閉鎖されていて途中のオニヅカビジターセンターまでしか行くことができませんでした。足止めになってしまったのでビジターセンターはものすごい人でごった返していました。しかし,山の中腹で夕日が沈むのを見てから,オニヅカセンターの職員用の駐車場まで特別に入れてもらって満天の星空を堪能することはできました。
それにしてもものすごい星空でした。さすがに世界中の天文台が集まるだけのことはあります。もう日本で星を見るのがいやになってきました。
よくこういう星空を見るとプラネタリウムのようだという人がいますが,この表現は間違っています。どっちが本物か? 星空をなくした現代人は気の毒です。
夜10時にホテルに戻りました。
そのころ,コナコーストには昇ってきたばかりの南十字星が海の上に美しく輝いていました。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE③-ハワイ州
ハワイ島のさわやかな朝。
鳥が鳴き,本当にいいところです。
ハワイ島は東にヒロ,西にカイルアコナふたつの町があって,ヒロは天気が悪く,カイルアコナは天気がいいと聞いていたので,カイルアコナを拠点にすることにしたのですが,飛行機が着いたのはヒロで,到着が遅かったので,その日はヒロの小さなコテッジに泊まりました。
昨晩は天気がよくないヒロという予想に反して快晴。満天の星に感動しました。
朝食後,コテッジのオーナーの奥さんがコテッジの周りを案内してくれました。庭に何気なくあった木がココナッツだったりマンゴだったりコーヒーだったりバナナだったりしたのには驚きました。
コテッジにはもう1組私と同じくらいの年齢の日本人の夫婦が宿泊してのんびり朝食をとっていました。昨年来て気に入ったのでまた来たと言っていました。
コテッジをチェックアウトしてカイルアコナに向けて島を横断しました。島を横断する途中,右手にマウナケアが見えて山頂にドームが光っていたのには泣けてきました。私はこれを見にきたのです。
2時間余りのドライブでカイルアコナに着きました。
予約したホテルがあまりに立派なのにもびっくりしました。まだ午前10時過ぎだったのにチェックインできました。ここに5泊します。
ホテルから少し行くと海岸にでます。結構な賑わいなのですが,日本人ツアー客もいなくてワイキキビーチとは雲泥の差です。豪華な旅客船が停泊しています。
ここまで来るのにハワイ島を横断しましたが,晴れていたり雨だったりと天気が急に変わるのには驚きました。
勝手がわからないので,今日はお昼過ぎからとりあえずツアーに参加してマウナケアに星を見に行くことにしました。その様子はまた次回。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE②-ハワイ州
生まれてはじめてハワイに来ました。
いつものアメリカとは機内の雰囲気もずいぶんと違うものです。
成田から6時間でオアフ島のホノルルに着きました。時差は19時間。簡単にいうと日本より5時間早いのですが日付変更線を越えるので1日前になるわけです。つまり,午後8時に出発するのに,その日の朝8時に着くわけです。近すぎます。これでは十分に眠れません。
自動入国機ですぐに入国が済みました。
私の目的地はオアフ島ではなくハワイ島なのですが,ホノルルからの便の出発が夜6時なので待ち時間が10時間もあるので,オアフ島観光に出かけることにしていました。
しかし,到着してから乗換え便が10時間先なので日本では乗り換え便のチケットの発券ができず,ホノルル到着後に改めてチェックインをする必要がありました。
しかし,不案内な空港で場所がわからず,やっと見つけたら今度は空港の自動発券機で認識されず,カウンタには長蛇の列。しかも,ハワイアン航空では私のデルタプライオリティの効力もなくと次の便のチケットの発券に戸惑い(旅慣れていない人・英語のできない人は無理)ました。予定より遅れてどうにかチケットを手に入れて荷物を預けなおして外に出たのに,今度はダイヤモンドヘッドへ行くバスがわからず戸惑い(何も調べていなかった)ました。でも適当に乗ったバスの運転手さんがとても親切で助かりました。
やっと着いたダイヤモンドヘッドは思ったより険しくて汗だくだくになりました。しかし,帰りに寄ったワイキキビーチは,ここがよく写真で見る場所だなあと少しは感激したものの,渋谷のスクランブル交差点のような混雑とツアー客の日本人ばっかしで東京と変わらないし,私はオアフ島はもう懲り懲りだと失望しました。偶然見つけたJCBのラウンジで一休みしましたが,当然ここも日本人ばかり。ハワイに来たことを後悔しました。
午後4時過ぎに渋滞して遅れるバスに乗ってホノルルの空港に戻って,午後6時発の予定が30分遅れで出発,ハワイ島のキロまで1時間で到着しました。飛行機はヒロで行われるモナークというフラダンスのコンテストに出場する若い女性たちで一杯でした。窓からオアフ島が綺麗に見えました。到着後,予約してあったレンタカーを借りて夜8時過ぎ,今日宿泊するアーロンズコテッジに着きました。
空には満天の星空が輝いていました。
ハワイ島はオアフ島と全く違ってのどかで気に入りました。これを知らずにハワイが語れるか,という感じです。
今日は1日が43時間もありましたがさすがにこの長さは初めての経験です。
ハワイ島は車もあるし,日本人ツアー客もあまりいないだろうからと期待しているのですが…。いいことあるかなあ。
この先の予定は全く未定です。
特別編・2016春アメリカ旅行LIVE①-ハワイ州
今日は快晴。星空を見にハワイ島に旅立ちます。
成田の出発が午後8時なので,東京まで新名神高速道路を利用するバスで行くことにして朝7時に名古屋駅から乗りました。
朝起きたのは3時30分でした。このところ星を見に行くときはこんな感じなので慣れっこですが,東の空には月と火星と土星が美しく輝いていました。
実はこの時期に旅立った理由はこの月にあるのです。あいにく今年は3月の半ばまで月が明るく,星が見えないのです。そこでギリギリまで遅くしたというわけです。
それに3月は多くの人がお休みでも4月は新年度が始まるから,3月から4月にまたいで旅行をすれば比較的空いているだろうと思ったのですが,予想は外れ,飛行機の日程を決めるのに苦労しました。
オアフ島ならともかく,ハワイ島ですからなおさら大変でした。
ともかく出発の日になりました。
いつものように,荷物は事前に成田まで送ってしまったので,小さなバックパックひとつですが,問題は服装でした。何せ日本の最高気温が現地の最低気温です。着込んでいくと邪魔になるし,きっと機内はいつものように寒いだろうし,結局,半袖のポロシャツの上にヨットパーカーを重ね着することにしました。しまってあったはずのヨットパーカーのうちの1着を先日来探していたのに見つからず気になっていたのですが,朝偶然見つけることができて,さい先のよい旅立ちになりました。
バスの車内からは富士山がきれいに見えましたが,新東名では富士山の見えるのは極めて短い間に過ぎません。富士山見るなら中央高速道に限ります。ここ1年結構な割合で富士山を見ていますが,雪をかぶった姿を見ると月日の流れを感じました。
ごった返す都心を後に,八重洲口から1時間。順調にバスで成田まで来ました。
成田空港のデルタスカイクラブのラウンジで出発までの時間を潰しています。
では現地からのLIVEをお楽しみに。