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自宅で過ごすには天気も気温もそれほど気にすることもないのですが,問題になるのは,外出するときです。特に旅に出るときにもっとも問題となるのは天気ですが,こればかりは運以外のなにものでもありません。とはいえ,およその傾向を知ることは必要です。
そんなわけで,先日,7月から10月までの私の住む地方の最高気温と降水量を気象庁のデータからグラフ化したものをあげたのですが,興味をもったので,1年間に拡張してみました。こうして表示してみると,いつも,そのとき限りで忘れてしまう1年間の傾向が,きちんとわかってきました。
最高気温は,冬はおよそ摂氏12度程度で,1月はじめから2月末まではほとんど変わりません。また,夏は摂氏35度程度で,これもまた7月はじめから8月末まではほとんど変わりません。
春の訪れは3月で,日に日に気温が高くなっていくのですが,おもしろいことに,そのまま7月まで上昇するのではなく,4月から5月中旬までは摂氏23度程度で一定で,5月中旬から6月までが28度程度で一定というように,2段階で高くなっていくのです。そこで,気温としては過ごしやすい時期が長く続くことになります。それに対して,秋は春とは異なり,11月から12月の2月にわたってずっと低くなっていきます。過ごしやすいのは10月で,気温が20度から25度で一定。この気温が摂氏25度程度で続く年と摂氏20度程度で続く年があって,高いときは過ごしやすい秋となり低いときは小寒い秋となります。
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降水量は,3月中旬から4月末まで,6月から7月中旬まで,そして,8月中旬から9月中旬までが多い時期になります。また,台風の影響があると,これとは違うこともあります。
気温を降水量と並べて見てみると,春の過ごしやすい時期は雨が多く,秋の過ごしやすい時期は雨が少ないということになります。また,気温と降水量だけではわかりませんが,春は,花粉や黄砂などの影響もあり,気温は安定していても,雨に加えてこうした外的な要因もあるのが問題です。
こうしてみると,1年で,もっとも気持ちのよい季節は10月ということになるかもしれません。
四季があるのは日本に限るものではありませんが,それでも,3か月ごとにはっきりとした筋目があるのはめずらしいということです。温暖化の影響なのか,このごろは,昔のような「美しい」四季とは異なるように感じているのですが,調べてみると,それでもはやり,春夏秋冬,それぞれ明らかな違いがあるものだと思いました。
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幕末,そんな日本に人生を四季に例えた吉田松陰がいました。
吉田松陰は,反幕府運動をしたとして処刑される直前,江戸・小伝馬町牢屋敷の中で全十六節からなる「留魂録」を書きました。「留魂録」は,「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」という辞世の句を巻頭にしてはじまりますが,「留魂録」の第八節は吉田松陰の死生観を語っているものです。
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今日死ヲ決スルノ安心ハ四時ノ順環ニ於テ得ル所アリ
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十歳ニシテ死スル者ハ十歳中自ラ四時アリ
二十ハ自ラ二十ノ四時アリ 三十ハ自ラ三十ノ四時アリ
五十 百ハ自ラ五十 百ノ四時アリ
十歳ヲ以テ短トスルハ惠蛄ヲシテ霊椿タラシメント欲スルナリ
百歳ヲ以テ長シトスルハ霊椿ヲシテ惠蛄タラシメント欲スルナリ
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今日,私が死を目前にして平穏な心境でいるのは,春夏秋冬の四季の循環という事を考えたからである。
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人間にもそれに相応しい春夏秋冬があるといえるだろう。
十歳にして死ぬものにはその十歳の中に自ずから四季がある。
二十歳には自ずから二十歳の四季が,三十歳には自ずから三十歳の四季が,
五十,百歳にも自ずから四季がある。
十歳をもって短いというのは,夏蝉を長生の霊木にしようと願うことだ。
百歳をもって長いというのは,霊椿を蝉にしようとするようなことで,いずれも天寿に達することにはならない。
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司馬遼太郎さんの小説「世に棲む日日」に詳しく描かれ,1977年(昭和52年)これを原作とした大河ドラマ「花神」で篠田三郎さんが吉田松陰を演じました。
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With walk-off SLAM,
Ohtani becomes fastest to join 40-40 club.
大谷翔平選手,おめでとうございます。
通訳の William Augustine Ireton さん,インタビュアーの Kirsten Watson さん,とばっちり。
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西に花火・東に雷の共演。
花火が終了するやいなや,土砂降りになりました。
現地に行った人は屋根もなくどうしたことだろう?
遠くから車で見ていた私は実害ありませんでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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