【Summary】
Comet C/2025 A6 (Lemmon), discovered by the Mount Lemmon Survey in Arizona, gained attention for its brightness and “once-in-a-millennium” orbit. I photographed it in October 2025 in Japan, noting its growing brightness and visibility, similar to the 2023 Tsuchinshan–ATLAS comet.
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「レモン」という名前が覚えやすいこと,夕方の西の空に長い期間見えていること,周期が約1,150年から1,350年ということから「1,000年に1度」と銘打って騒いでいること,などから,レモン彗星(C/2025A6 Lemmon)が話題となっています。
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D.C.Fulsの通報によると,2025年1月3日,レモン山・サーベイ(Mount Lemmon Survey=MLS)の1.5メートル反射望遠鏡で得たCCD画像から小惑星状天体を発見した。
この天体が小惑星センターのNEOCP webpage (その後 PCCP webpageに移動)に公表後,R.Weryk(西オンタリオ大学物理および天文学科)は,1月6.5日UTにJ.Fairlambがハワイ島マウナケア(Maunakea)にあるハワイ大学2.2メートル反射望遠鏡を使って1.3秒のシーイングで得た3枚の60秒のフォローアップCCD画像を測定した。さらに,R.Werykは,2月21.25日,マウナケアにある3.6メートルCanada-France-Hawaii望遠鏡を使って0.5秒のシーイングで得た3枚の60秒のgri-バンド画像では,非常に集光した0.6秒(半値全幅:FWHM)の頭部が見え,p.a.95度に約2秒の短い尾があるとつけ加えた。また,R.Werykは,その後,12月2.5日に22.1等から22.2等,12月6.5日に22.0等から23.1等,12月22.6日に22.2等から23.0等,マウイ島ハレアカラ(Haleakala)にあるPan-STARRS2 1.8メートルRitchey-Chretien反射望遠鏡で得た発見前の画像では,2024年11月28.5日に23.6等,12月6.5日から6.6日に23.1等,12月23.44日から23.48日に21.7等から22.2等,12月30.6日に21.3等から21.9等で,ハレアカラにあるPan-STARRS1 1.8メートルRitchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像とこの彗星を同定した。
しかし,Pan-STARRSの画像は彗星の姿を明確に示すには不十分であった。
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これが,レモン彗星の発見を知らせた情報でした。なお,レモン彗星の「レモン」とは,果物のレモンではなく,発見した天文台の名前です。
レモン山天文台(Mount Lemmon Infrared Observatory)は,アリゾナ州ツーソン(Tucson)北東のサンタ・カタリーナ山地(Santa Catalina Mountains)の標高2,791メートルにあって,1970年まで北アメリカ航空宇宙防衛司令部のレーダー基地でした。現在は,40インチのカセグレン望遠鏡と,アメリカ航空宇宙局(NASA)と共同運用する60インチカセグレン望遠鏡などがあります。そのうち,口径60インチ(1.52メートル)のカセグレン望遠鏡を用いて,組織的な地球接近天体捜索の発見と追跡を目的とするカタリナ・スカイサーベイ(Catalina Sky Survey)の一環として,レモン山・サーベイが行われています。
発見後の観測で,彗星であることが確認されたレモン彗星は,予想よりも突然増光したことで,俄然,注目されるようになりました。そして,2025年10月21日には,地球から約8,900万キロメートルに近づき(=近地点通過),2025年11月8日には,太陽から約7,900万キロメートルまで近づいて(=近日点通過),このとき,最大でマイナス等級になるのでは? と期待されました。
私は,これまで多くの明るい彗星を見てきたことと,予想通りにはならない彗星が多いことから,レモン彗星も,期待されるほどは明るくならないだろう,と思って,あまり関心はなく,もし,明るくなったら,写真を撮ろうと思っていただけでした。何をそんなに騒いでいるの? とも思いました。
10月18日は,旅行中の岩手県水上町で,あまりに天気がよい日となりました。もともとレモン彗星を写す気はなかったので,三脚を持ち合わせていませんでしたが,試しに,持っていたミラーレス一眼をその方向に向けて,手持ちで写してみたところ,かわいい尾をつけた彗星を収めることができて,びっくりしました。いくら騒いでいるとはいえ,天文台ならともかく,一般の人には,夕方ということもあり,また,町中では街灯が明るいということもあり,実際に見ることは困難です。私は,以前よりは興味が薄れてきたとはいえ,それなりにこれまで多くの彗星を見て来たので,東北旅行から帰ったら,これなら簡単に写せるだろうと思いました。
昨年の10月中旬,その時期に夕方の西の空に明るく見ることができた紫金山・アトラス彗星(C/2023A3 Tsuchinshan-ATLAS)を写真に撮ろうと,しかし,遠出をする気力もなくなり,たとえ気力があったとしても,クマが怖いので,できるだけ家の近くで,街灯のない場所を,と探し回って見つけた秘密の場所があります。そこで,今回も,天気のよい日は,再びその場所に出かけて,固定撮影をすることにしました。
まず,10月23日がすばらしい天気となったので行って,写真を撮ってみました。双眼鏡でも,その姿を確認することができました。そして,2度目が10月28日でした。この日は,10月23日よりもずいぶんと明るくなっていました。また,iPhoneでも写るのには驚きました。
それにしても,2年続けて,同じような場所に肉眼彗星が現れたというのが不思議なことに思えました。この先もしばらく見ることができるのですが,月明かりがそれを邪魔するのだけが心配です。なお,11月5日の満月はスーパームーンです。
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