【Summary】
In July 2020, during the COVID-19 pandemic, I traveled to Hokkaido for the first time in over 30 years to see the NEOWISE comet. Staying in Rumoi, I enjoyed its charm and tranquility. However, with rail closures and increased tourism, Hokkaido’s unique appeal seems to be fading.
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私が30年以上ぶりに北海道に行ったのは2020年7月,コロナ禍真っ最中のころでした。なぜ行ったかというと,ネオワイズ彗星という近来まれにみる明るい彗星が現れたのに,北海道以外はどこも晴れず,唯一晴れていたのが北海道だったからでした。直前に飛行機を予約したにもかかわらず,時節柄旅行者も少なく簡単に安価に飛行機のチケットが取れました。
彗星が現れるのが夕方の西空ということだったので,地図とにらめっこをして,留萌市にホテルを取りました。留萌? 行ったこともなければ,関心もなかったのですが,名前だけでよさそうな気がしました。そのころは,彗星を見ることで頭がいっぱいで,それ以外のことには興味がなかったのですが,当時の写真を見ると,それがまあ,観光客のほとんどいない北海道でずいぶんと楽しい思いをしたものでした。
さて,そんな留萌市でしたが,街の中心にJR留萌駅がありました。今度来るときは,カニ族ではないけれど,ぜひ,列車を利用して,のんびりと北海道を旅してみたいものだと思いました。
それが,そのときは知らなかったのですが,あれから4年しか経っていないのに,今はもう,留萌駅には列車はきません。
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留萌本線は,深川駅と留萌駅を結ぶJR北海道の鉄道路線でした。
2016年(平成28年)12月5日に留萌駅と増毛駅間,2023年(令和5年)4月1日に石狩沼田駅と留萌駅間が廃止され,残る深川駅と石狩沼田駅間も2026年(令和8年)3月末をもって廃止されます。
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このときの私は,留萌から海岸線に沿ってサロベツ原野まで行ったのですが,すごくのどかで,すばらしいところでした。久しぶりに行った北海道でしたが,観光客も少なく,魅了されました。
しかし,それは,コロナ禍の時期だったからのようで,さまざまな報道によると,函館市,小樽市,稚内市,富良野市,倶知安町などは,観光客,特にインバウンドでものすごい人だそうです。私は,それを聞くだけで行く気がなくなります。昔行っておいてよかった。
とはいえ,北海道新幹線は,函館北斗駅までしかつながっておらず,また,先に書いたように,北海道の鉄道網は,惨憺たる状況で,これを利用して旅ができるとは思えません。そこで,飛行機とレンタカー一択,ということになってしまいます。
私の大好きだった北海道は,今はいったいどこにあるのでしょうか?
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