【Summary】
Kyorinbo Temple, located in Azuchi, Shiga Prefecture, was founded in 605 by Prince Shōtoku and is known as the "Temple of Stones." Its name derives from the prince’s teachings in a forest, and its sacred site includes a cave housing the main deity and the "Sermon Rock." Believed to grant wishes after two visits, it is rarely open, with limited periods in spring, autumn weekends, and daily during the autumn foliage season, including evening light-ups from November 1 to December 15. Its moss-covered grounds and gardens attributed to Kobori Enshū evoke profound tranquility.
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石山寺の帰りに教林坊に寄って,ライトアップされた紅葉を堪能しました。
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教林坊は,605年(推古13年)に聖徳太子によって創建されたと伝わります。
寺名の教林とは聖徳太子が林の中で教えを説いたことに由来し,境内には太子の説法岩という大きな岩と本尊を祀る霊窟が残され「石の寺」とよばれています。
詠歌に「九十九折れたずねいるらん石の寺 ふたたび詣らな法の仏に」と詠われるように,どんな困難な願い事も2度詣でれば叶うという「再度詣りの観音さま」として信仰されています。
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ということなのですが,私はこの寺をまったく知りませんでした。
また,通常は公開されておらず,4月から6月と10月は土日祝のみ公開,また,紅葉の時期11月1日から12月15日の毎日はお昼間に加えて,午後5時30分から午後7時までライトアップでも訪れることができるそうです。
こんな隠れた名刹があるのです。
場所は安土で,安土といえば織田信長ですが,教林坊は織田信長とは関わりがありません。それよりもむしろ,織田信長による戦国時代の騒乱に巻き込まれて衰亡してしまっていたようです。
1585年(天正13年)に再興したものの,1975年(昭和50年)ごろから1995年(平成7年)までは無住の寺で荒廃していましたが,復興しました。
境内の地面は至るところで苔生して古刹然としていて,小堀遠州作と伝わる庭には苔生した庭石,巨石が点在。この様を白洲正子は著書「かくれ里」で,紹介しています。
また,庭園に面した書院,土蔵,山門は江戸時代の茅葺きで,庭園と相まって侘びさびの風情を醸し出し,特に,書院からの眺めは「掛け軸庭園」とよばれ,四季折々に移り変わる山水画となります。
訪れたのは日曜日だったからかもしれませんが,駐車場には多くの車が停まっていて,多くの人が訪れていました。それにしても,どこでこうした場所を知るのでしょう。
紅葉真っ盛りの石山寺と美しくライトアップされた教林坊。最高の1日を過ごすことができました。
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