しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

カテゴリ:オーストラリア旅行LIVE > LIVE・2020春

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 これまで,行くことができなかった幻のオーストラリア旅行記を書いてきました。
 帰国は2020年4月2日の予定でした。ブリスベンを午前9時35分に出発して,成田着が午後5時55分。当日は成田空港近くの東横インに宿泊して,その翌日,気ままに自宅に戻ることにしていました。
 この旅のキャンセルを決めたのは,2020年3月10日のことで,この時点ではオーストラリアではまだコロナ禍の実感もほとんどなく,バランディーンのゲストハウスのオーナーからは,どうしてキャンセルするのか,オーストラリアでは問題になっていないのに,というメールが来たのですが,その後まもなく事態は急転してしまいました。
 現在,オーストラリアは新型コロナウィルスの感染はほとんどないのですが,今でも入国ができません。
  ・・
 …ということで,ここで書いた旅行記は幻となってしまいました。
 出かけていたら,果たして,どんな新しい思い出ができていたのでしょうか。
 再び行くことができるようになっても,幻になった今回のような旅をするかどうかはわかりません。というより,もし,次にオーストラリアに行くことができるのなら,幻となった旅行とは違って,もっと時間をとって,パースもダーウィンも,そして,アデレードも,すべて行ってみたいものです。


◇◇◇
Strawberry Moon.

6月の満月はストローベリームーン。
実際に月がイチゴのような色に見えるわけではありません。
しかし,昇りたてのお月さまは本当にイチゴのように赤っぽい色に見えました。
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 それにしても,これまで行ったことのあるさまざなま場所の多くは,私がずっと憧れていたところ,というより,偶然行ったところであることに,今さらながら驚きます。
 私は本当に幸運でした。
 アメリカには憧れていましたが,それでも,アラスカとハワイに行くとは思いませんでした。また,旅の途中で多くの友人ができたおかげで行くことができたところも少なくありませんでした。
 さらには,アメリカ以外の国にも足をのばせたのは,自分でも信じられないことでした。

 オーストラリアに出かけたのは,そもそも,南天の星空が見たいと思っていたのがはじまりでした。とはいえ,今から5年ほど前には,異国の夜に,どこに行けば南天の星空が見られるのかも皆目見当がつきませんでした。そのころ,ニュージーランドに行ったという知人がいて,それでなんとなくニュージーランドに行ってみようと思うようになって,見つけ出したのがクライストチャーチへの旅。ホテル代と航空券込みで1週間わずか20万円弱というのに引き付けられ,クライストチャーチがどこにあるのかも知らずに出かけ,しかも,テカポ湖まで足をのばしてしまいました。
 そして,念願の南天の星空を堪能しました。
  ・・
 帰国後,当時行きつけだった望遠鏡ショップのオーナーにその話をしたら紹介されたのが,南天の星空を見るのに最適なオーストラリアのバランディーンにあるゲストハウスでした。オーストラリアのほうがニュージーランドより近いじゃないか,というだけの理由で行ってみたのがはじまりでした。
 そのときには,バランディーンはもちろんのこと,ブリスベンすら知りませんでした。
 出かけてみて,病みつきになりました。それからは常連となって,毎年のようにオーストラリアに行くことになりました。
 そして,オーストラリアは私にとっては東京に行くようなもので,かなり身近な国となりました。
 
 これまでで最も思い出に残るのは,オーストラリアにすっかり慣れて遠出をするようになったころ,天文台巡りをしようと内陸部のナラブライ(Narrabri)のモーテルに宿泊していたとき,深夜に突然,母親危篤の知らせが来て,ブリスベンまで深夜のオーストラリア大陸を車で7時間走ったことです。
 オーストラリア大陸を深夜にドライブするなんて,想像もつきませんでした。
  ・・
 実際走ってみると,今日の写真のような道路が延々と続いていました。日本とは違って道路にムダな表示もなく,街灯はまったくないけれど,車のヘッドランプでセンターラインとエンドラインが照らされてとても走りやすいものでした。2時間から3時間,こんな真っ暗な道路を走っていくと,ポツンと明かりが見えてくるのですが,それがわずか数件だけの町だったりしました。
 オーストラリアは町も美しいし,道路も整備されていました。
 こんな世界を知ってしまうと,ゴミだらけ,ラインも消えかかったり,舗装もでこぼこ,路肩にいたってはガードレールが壊れていたりなかったりと,そういった整備の行きとどいていない日本の道路を深夜に走ると,絶望的な気持ちになってしまいます。
 特筆すべきは,そんな深夜のドライブの途中で,休憩するために停車したドライブインで眺めた満天の星です。ろうそくの光ひとつない360度の星空。それは,この世のものとは思えない美しさでした。


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 バランディーンから南に30分ほど走るとテンターフィールド(Tenterfield)という町に到着します。
 ボールドロック国立公園(Bold Rock National Park)へのアクセス道路のある町がテンターフィールドです。
 テンターフィールドは私のお気に入りの町です。この町にはきれいな広い観光案内所があります。町にはおもしろい施設がいろいろあります。
 そのひとつが鉄道駅を利用した博物館です。鉄道は1989年,というから比較的最近まで運行されていました。今は使われていない駅舎を博物館として整備して,レールがそのまま残っているので,往年の列車などがそこに停車されていて展示されています。貨車の中に入ることもできます。
 また,大きな美術館もあって,訪れる人もまばらで,静かに鑑賞できますが,この美術館は学校もあり,また,レストランが併設されていて,ここでの昼食はおすすめです。私は何度も利用したことがあります。
 また,町から少し出たところには,民家を改造した博物館もあります。いわば,郷土資料館,といったものでしょうか。
 また,町を一望することができる山があって,そこにはマウントマッケンジー(Mt. Mackenzie)展望道路で登ることができます。この道路のあたりは,牛が放し飼いにされていたりして,かなりののどかさです。

 また,郊外にはボールズロック国立公園があります。
 はじめに行ったときは行くことができたのですが,2度目に行ったときは国立公園は閉鎖されていました。理由は知りません。
 駐車場に車を停めて,国立公園の山を登ります。
 曲線で迂回すると1時間30分ほどで山頂に到着する道があります。また,直線距離で山頂まで行こうとすると40分以上かなりの急坂を歩くことになります。不思議なことに手すりも何もないのに,ここの岩山は滑ったりしないのです。しかし,かなり大変です。
 エアーズロックを登るより大変だと聞いていたのですが,その時点ではエアーズロックに登ったことはなかったので,よくわかりませんでした。その後,正真正銘のエアーズロックを登ったのですが,やはり,エアーズロックのほうがはるかに大変です。
 それにしても,知らなかったこととはいえ,オーストラリアでこんな岩山をふたつも私は登ったことになります。わずか数年前だというのに,今,そんな岩山を登る気力はありません。
 しかし,山頂の景色が特に素晴らしい,というほどのこともありません。ただし,ここもまた,大きな石がおかしな形で存在していました。
 オーストラリアの国立公園はどこもこんな程度です。
  ・・
 またいつでも行くことができると思っていたのですが,この先,再び行く機会が訪れるのだろうかと思うと,なにか寂しさを感じます。また,テンターフィールドをさらにさらに南に走るとシドニーまで行けるのですが,私はテンターフィールドから先,この道を走ったことはまだありません。

無題


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 今日は,宿泊するゲストハウスのあるバランディーンの町から,お昼間に日帰りで出かけることができるところを紹介します。
 これまで,ブリスベンからバランディーンに着くまでにあるウォリックとスタンソープについてはすでに書きましたので,バランディーンからさらに南にあるところをとりあげます。
  ・・
 アメリカの州については興味があったし,50州すべて行ったので,どうなっているかはよくわかるのですが,私は,オーストラリアの州はほとんど無知でした。はじめに行ったときは,ブリスベンがどの州に属しているかということすら認識がありませんでした。
 オーストラリアにあるのは,クイーンズランド州,ノーザンテリトリー,西オーストラリア州,南オーストラリア州,ニューサウスウェールズ州,ビクトリア州,タスマニア州,そして,首都のあるオーストラリア首都特別地域です。そして,私が行ったことがないのは,西オーストラリア州,南オーストラリア州,タスマニア州,オーストラリア首都特別地域です。
 ちなみに,ブリスベンも,その南のこれまで紹介してきたいくつかの町も,みな,クイーンズランド州です。そして,その先がニューサウスウェールズ州となるわけです。

 バランディーンから南には,まず,ギラウィーン国立公園(Girraween National Park)があります。車で20分くらいの距離です。
 ギラウィーン国立公園は奇妙な岩が点在しているのが売りです。広い駐車場に車をとめると,とめどもない川やら岩がころがるトレイルが延々と続いているのですが,ほとんど訪れる人もなく,トレイルといっても,まあ,一応整備されているだけで,どこをどう歩こうが自由なところです。オーストラリアの国立公園はアメリカの国立公園に比べたら未だ手つかずといった感じで観光地化されていません。アメリカのような入園料もありません。
 様々な形の大きな石やら岩が積み重なったものが見どころではあるのですが,だからといって,それだけのものです。とはいえ,その先にも別の何か巨石があるとなると,行きたくなるのが常で,それらを見るにはトレイルをずいぶんと歩く必要があるわけだから,けっこう運動にはなります。
 おそらく,ゲストハウスよりも,この国立公園で星空を見たり,岩をバックに写真を撮るほうがおもしろそうに思うのですが,お昼間にも人がいないこのような場所に深夜に行く勇気がさすがの私にもなくて,まだ達成していません。

 ギラウィーン国立公園への接続道路を過ぎてさらに南に進むと,右手にあった線路の橋が妙な形に壊れていて,これがかなり象徴的です。…といつも思いますが,通り過ぎるだけでなかなか写真を撮ることができませんでした。1度はと思って意を決してなんとか車を停めて写したのが今日載せた写真です。
 さらに進むと州の境クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州に入ります。
 やがて町が見えてきます。この町がワランガラ(Wallangarra)なのですが,単に,家々がポツンポツンとあるだけのところです。
 気になるのは駅で,というか,この町唯一の見どころで,今は列車も来ないこの駅のホームは博物館となっていて,レストランもあります。こうしたところはとても落ち着く場所です。
 はじめに来たときには,ゲストハウスからここまで来るだけで,かなり遠出をしたように思えたのですが,5時間も6時間もオーストラリアの大平原を深夜にドライブしたり,エアーズロックに行った今となっては,それもまた,懐かしい思い出です。
  ・・
 ワランガラを過ぎると,続いてテンターフィールド(Tenterfield)という,これもまた,おそらく日本人の観光客には無縁のすてきな町があります。

無題


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 スタンソープを過ぎると,あたりはワイナリーばかりとなります。主要道路を離れると,小さな町の中に入っていって,それもまたおもしろいのですが,だからといって,その町には何もありません。
 そうした小さな町を過ぎていくと,まもなく,目的地のバランディーンに到着します。ここにあるのが,日本人の経営するゲストハウスです。私は,ここを常宿として,毎年,南半球の星空を見にきていました。
 バランディーンは小さな町です。タバーンというレストランが1軒,コーヒーの飲めるお店が2軒くらい,ホテルも2軒から3軒,それに郵便局とよろず屋さんしかありません。
 私は,タバーンには1回行って昼食をとったことがあります。ハンバーガーを注文したのですが,出てきたのはとんでもないビッグサイズでした。それ以外のお店には行ったことがありません。

 町には小学校と広いグランドがあって,週末にはナイターでサッカーをやっているので,空が照らされて星を見にきた私にははなはだ迷惑な存在です。どうしてわざわざ星が美しいのに夜に電気をつけるのか意味がわからないと,私などは思ってしまいますが,ここに住んでいる人は星なんて見飽きた風景なのでしょう。とはいえ,夜も10時には電気も消され,暗くなります。
 しかし,道路は深夜もトラックが通るので,そのときだけライトで空が明るくなってしまうのが欠点です。オーストラリアのトラックはトレイントラックといって,列車のように後ろに荷物車が接続されたものです。
 ゲストハウスがもう少し道路から奥まっていればいいと思うのですが…。

 以前はこの町には鉄道が通っていて,バランディーンには線路と駅の跡があります。バランディーンから南に向かって道路沿いにずっと鉄道の線路がつながっているのですが,ワランガラを過ぎたあたりで鉄道のレールが乗った橋が崩れているので,私はてっきり鉄道はすでに廃線なのだと思っていました。ある日,バンディーンの駅に,蒸気機関車が4両の客車を引いて煙を吹いて駅に向かってきたのには驚きました。聞いてみると,観光用に月に1回ほどの割合で機関車が北のウォリックから南のワランガラの間だけを運行しているのだそうでした。ウォリックからワランガラまでは今でも現役のようです。
 また,バランディーンには個人が作ったという小さなピラミッドがあって,敷地は柵があるので入れないのですが,柵の外の道路脇に車を停めてそこで写真を写すことはできます。私も一度,夜にそこに出かけてピラミッドと星空の写真をとっていたのですが,ふと振り返ると,となりにカンガルーが座っていて度肝を抜かれたことがあります。
 いいところですが,ここに住んでいたら,いったい毎日何をするの? と私は行くたびに思ったことでした。


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 ウォリック(Warwick)を過ぎると,オーストラリアの大平原が続き,やがて,スタンソープ(Stanthorpe)という町に着きます。ハイウェイA15 はこの町を通らずバイパスとなっているのですが,あえて,町の中心を走ってみます。
 これまで,このあたりは何度も走ったことがあるので,今,これを書きながら,遠い国のこととは思えないのが不思議なことです。
 町は,メインロードが1本あって,その道路の両側にお店があるだけです。町の北の入口あたりにはスーパーマーケットがあります。また,南側の入口あたりには広く美しい公園があります。

 興味深いのは,町のなかには信号機がないことです。そのかわり,町の中心にある交差点はラウンドアバウトとよばれるロータリーがあります。
 日本は,異常に信号機が多い国です。それに比べて,オーストラリアに限らず,私がはしったことがあるそれ以外のニュージーランドやアイスランドではロータリーがたくさんあります。アメリカには,さほどロータリーはありませんが,見かけないことはありません。
 日本でも,ロータリーを作ろうとしている場所があるのですが,なかなかうまくいきません。ロータリーは車が少ないと非常に便利ですが,車が多いとすぐに大渋滞を起すのです。
 これまで,私が驚いたのは,アイスランドで,2車線道路であるにもかかわらずロータリーになっていることです。さすがに,名古屋駅前のように,4車線も5車線もあるロータリーでは信号が必要です。

 ともあれ,スタンソープの町は,必要なものはすべて手に入る規模の便利な町ではありますが,きっと,こうした町の郊外に住んだとしたら,私はきっとものすごく退屈するだろうなあ,と思ってしまいます。


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 ブリスベンから南西に160キロメートルほど走ると,ウォリック(Warwick)という町に到着します。ウォリックはバランディーンに行く途中にある最も大きな町です。とはいえ,多くの日本人にはなじみがない町でもありますが,オーストラリアの町というのは,こうしたところのように思います。
 よく,ニューヨークはアメリカでない,とか,東京は日本でないといわれるように,およそどこの国も大都会というのはその国の典型とは思われず,このような中小都市こそが,その国を表しているようです。

 ウォリックはオーストラリアのクイーンズランド州にあって,人口は約15,000人ほどの中都市です。町の中心に教会があって,そのまわりに商業施設やらファーストフート店やら大きな病院やら公園などがあります。
 昨年大きなモールができたので,昔からあった商業施設は日本の中都市同様にずいぶんと痛手をうけているように感じます。また,有料駐車場ばかりのこの町も,モールの大きな駐車場は無料なので,便利というか,それまでに培われたこの町のルールのようなものが,このモールによって壊されてしまっているというか,いずれにしても,住民にすれば,便利になったと思われます。
 私はなぜかこの町を訪れると,日本の大垣市を思い出します。

 そのウォリックを走っていると,Queen Mary Falls という道路標示が見つかるので,町の近くにそうした名所があるのかな,とはじめてこの町を通ったときに思ったのですが,そうではありませんでした。
 2度目にウォリックに行ったとき,町の中心にある観光案内所で聞いてみたら,わかりやすい地図がもらえました。それは,ウォリックからさらに40キロメートルほど東に行ったキラーニー(Killarney)という小さな町からはじまるマクファーソン山脈(McPherson Range)の,その山並みに沿って整備された道路を上った先にクイーンメアリーフォールズはあるのでした。

 ウォリックからキラーニーまでは,オーストラリアとは思えない,むしろニュージーランドのような美しい景観がずっと続いていて,驚きました。どちらかというと,こうした青々とした景色はオーストラリアらしくなく,茶色の大地が多いのです。
 キラーニーはメインロードのまわりに数件のレストランや小さな宿泊施設があるだけの町ですが,キラーニーから山並みに沿って走っていくと,ブラウンズフォールズ(Browns Falls),ダックスフォールズ(Daggs Falls),クイーンメアリーフォールズと滝が続くのです。
 特に,クイーンメアリーフォールズは,滝へ至るトレイルの入口に駐車場があって,そこにはレストランもあり,なかなかいい感じの場所です。滝は駐車場から遊歩道を歩いて15分くらいのところにあります。
 ドライブウェイは滝の先もずっと続いていて,あたりは鉄条網すらない牧場が続いています。
 そこには,私の好きなオーストラリアの雄大な風景があります。


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 ブリスベン空港から高速道路を西に走っていくと,イプスウィッチ(Ipswich)という町に着きます。ここまでがブリスベンの市街地と考えればよく,この先はオーストラリアの広々とした大地を見ることができるようになります。
 私の行くバランディーンはここで南西に進路を変えるのですが,
イプスイッチを過ぎて進路をさらに西に行くと,トゥーンバ(Toowoomba),そして,おーストラリアが誇る天文台が転々とあって,さらに進むと,私の好きな町クーナバラブラン(Coonabarabran)に行くことができます。

 私は以前,この進路をとって天文台巡りもしたこともありますが,今回の,幻に終わったオーストラリア旅行は,寄り道をする予定もなかったので,バランディーン(Ballandean)に向かうことになっていました。
 イプスイッチから進路を南西に変えて,まずは,メインレンジ国立公園(Main Range National Park)を目指し,峠を越えることになります。
 イプスイッチを越えると,高原道路となり,すばらしい景色が広がります。こういった風景が極めてオーストラリアっぽいと私は行くたびに思います。道路の際には ユーカリの木もあるから,そこにコアラがいても不思議はないといつも思って期待するのですが,残念ながら見たことはありません。しかし,カンガルーはたくさんいて,道路には車にひかれれた姿をよく目撃します。

 オーストラリアの一般道は郊外は片側1車線で,制限速度は時速100キロメートルです。
 これはニュージーランドも同じなのですが,よくいわれるように,というか,私もそう感じるのですが,ニュージーランドの人たちの運転は日本と同じようにかなり乱暴で,オーストラリアの人たちの運転はおとなしいです。
 ということで,ニュージーランドでは時速100キロメートルなんて目じゃないほどスピードを出している車が多いです。私にはその塩梅がわからないから,アメリカでもオーストラリアでもニュージーランドでもいつも制限時速を守る安全運転をします。2車線以上あることがほとんどのアメリカはいうに及ばず,たとえ片側1車線であっても,ニュージーランドもオーストラリアも日本とは違って煽られることはありません。それは,数キロメートルごとに必ず追い越すために2車線道路が作られているからです。

 写真のような美しい景色の続く道路を走っていると,ときどき小さな町を通り過ぎます。今日の写真はそんな町のひとつアラトゥラ(Aratula)です。
 アラトゥラを過ぎると,次第に標高が高くなっていきます。いよいよ峠越えがはじまるのです。
 風景が雄大なのであまり感じないのですが,大型のトラックが走っていると苦しそうだから,かなりの勾配に違いないのでしょう。この峠のあたりがメインレンジ国立公園です。どこかに車を停めて,国立公園を散策したいなあといつも思いながら走っているのですが,この国立公園,展望台やトレイルがあるのかどうか,私にはわかりません。それは,何度走っても,それらしきものを見たことがないし,そういった道路標示もないからです。
  ・・
 峠を越えると,いよいよその先はウォリック(Warwick)という比較的大きな町です。


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 この旅では,アデレードからブリスベンに行き,ブリスベンで車を借りて約3時間走って,バランディーンの定宿で4泊することにしていましたが,実際は行くことができなかったので,これからは,これまでに行ったときの様子を書きます。
  ・・
 オーストラリアはどの空港もすばらしく,日本の成田国際空港とは比較にもならないほど豪華で立派ですが,シドニーの空港は私に広すぎます。その点,ブリスベンの空港は適当な大きさでとても快適なところです。
 ブリスペンでは空港ビルの一角にレンタカー会社のカウンタがあって,簡単に車を借りることができます。また,駐車場は空港ビルを出たところにあるので,長い距離を歩く必要もありません。
 オーストラリアは日本と同じで左側通行なので,日本で運転をしているのと同じです。

 空港を出て,道なりに進んでいくと高速道路に入ることができます。道路標示に従って走れば迷うこともないのですが,それが,空港を出てブリスベン市内に行くときとブリスベン市内から空港に戻るときとで,ともに道路標示に従って走ると,異なる道路を走ることになるのが不思議で,私は,何度走ってもどこを走っているのかが把握できません。さらに,あとで地図を見てもよくわからないのです。
 それに加えて,今でもよく理解ができないのが,オーストラリアの高速道路の料金の支払い方法です。日本のようにゲートがあるわけではなく,道路に設置されたカメラで自働に記録されるのですが,地元の人は,事前に車が登録されているので,そのまま料金が引き落とされるので問題がないのですが,レンタカーの場合,どういったシステムなのかがよくわならないのです。

 「地球の歩き方」にも,レンタカーとして事前に通行が登録をしてあるから,貸出し料金に含まれているとか,あるいは,個人で別にネットで支払わなければならないとか,さまざまなことがかかれていて,正解がわかりません。地元の人に聞いても,彼らは事前に登録してあるから,旅行者のことなど知らないといいますし,レンタカー会社のカウンタで聞いても,係によって違う対応をします。インターネット上にオーストラリアで日本人が経営しているレンタカー会社があって,そこにもいろいろ書かれてあるのですが,その説明もまた「地球の歩き方」とは違うことが書かれあります。
 こういうことがとてもオーストラリア的ないい加減さなのですが,私は,それが好きになれません。
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 散々調べた結果私がやっている方法は,料金を支払うためのアプリをインストールしておくという方法で,到着後,このアプリに借りた車の車両ナンバーを登録しておくと,通行したあとで,請求が来るので,ネットで支払うというものです。しかし,これもまた,いい加減というか,なんというか,請求が来たり,来なかったりするのです。
 また,レンタカーを返すときに,高速道路を走ったかと聞かれて,走ったと答えるのですが,で,そのあとなにかあるかというと何もないのです。レンタカーの領収書にも何も書かれてありません。ひょっとして,レンタカー会社と2重に支払っているのかもしれません。料金は日本と違って,数百円といったところなので,2重に支払ったところで大したことでもないのですが,問題は払わなかったときなのです。あとで巨額になった請求が来ても困ります。きちんとしたシステムを知りたいものです。
 また,それに輪をかけて,高速道路のどこが有料区間なのかもよくわからないのです。ずいぶん調べて,私は,どこが有料なのか書かれている地図を見つけたので,なるべくそこだけを避けて走るようにしているのですが,それもまた面倒な話です。
 私がオーストラリアで嫌いなのは,このことだけです。
 なお,有料の高速道路があるのは,ブリスベンとシドニーとメルボルンです。


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 行くことはできませんでしたが,予定では,2020年3月29日日曜日の午前10時にアドレードを出発して午前11時50分にブリスベン着,その後,レンタカーを借りて,いつものようにバランディーンまで3時間かけて行き,3月29日から4月1日まで4泊して,4月2日木曜日の午前9時35分ブリスベンを発って帰国することになっていました。
 アデレードは行ったことがなかったから経験に基づいて書くことができなかったので,調べたことだけを紹介しましたが,ここからは何度も行ったことのある行程です。そこで,この先はこれまでに行った経験から振り返りたいと思います。
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 この旅を計画するとき,3月に星を見るためにバランディーン(ballandean)に行こうと,常宿に問い合わせたら,3月29日までは日本からの別のグループが宿泊するということでした。星を見るには月明かりがない時期を選ばなけれならないから,新月のころはどうしてもほかのグループと一緒になってしまうのです。しかし,多くの人は仕事があるので,普通は週末を挟んで休みを取ってくるので,日曜日を過ぎれば帰国しまうから,日曜日の夜からがねらい目です。
 私は,若いころと違って,知らない人と会うことが煩わしくなってきました。特に,星見は孤独のほうがいいのです。単なる趣味の世界なのに,日本人は仕事のようにストイックな人が多く,私にはついていけません。だから,話も合いません。私は,趣味にお金をかける気もなければ,新しい技術を追い求める気力もありません。

 バランディーンはブリスベンからオーストラリアの内陸部に向かって3時間ほど走っていった先にある小さな町です。途中に峠があって,それを越えると,のどかで雄大なオーストラリアが待っています。しかし,特に見どころもそれほどないから,私は,数回行って,バランディーン付近の観光施設はすべて制覇してしまいました。だから,今回もまた,星を見る以外に何をするの? という感じではありました。
 今こうして書いていて,もし次の機会があれば,バランディーンにこだわらず,オーストラリアの別の場所に出かけたほうがいいかな,と思います。
 さて,こうしてバランディーンの付近の観光地はすべて行ったのですが,なぜか,ブリスベン市内だけは観光をしたことがありませんでした。そこで,2019年の春に行ったときに,はじめてブリスベン市内のホテルに宿泊して観光をすることにしました。
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 おそらく,オーストラリアといっても,多くの日本人になじみがあるのはシドニーだと思います。2019年は2度オーストラリアに行ったのですが,1度目に行ったときにはシドニーにも行きました。シドニーもまたいい都会でしたが,ちょっと人が多すぎて,アメリカの大都会のようでした。
 それに比べれば,ブリスベンは日本から直行便があるのですが,それでも,日本人にはあまりなじみのある都会ではないと思います。実際に行ってみて,ブリスベン市内は思った以上に美しくすてきなところでした。
 また,ブリスベンから南に走るとゴールドコーストがあるのですが,ゴールドコーストの高級住宅街を歩いていたとき,ここなら住みたいなあと,こころから思ったことを覚えています。私が住みたいなあと思った町は,これがはじめてのことでした。


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 この旅の前半の予定は,2020年3月26日の午前10時25分にアデレードの到着して,3月29日の午前10時アデレード発午前11時50分ブリスベン着というものでした。そこで,アデレードに3泊,そのうち,3月26日と3月27日の2日間がアデレードの市内観光で,3月28日はカンガルー島への現地ツアーが予約してありました。
 しかし,行くことができなくなったので,航空券とホテルは無料でキャンセルできたのですが,現地ツアーについてはキャンセルができなくて,結局,お金を損してしまうことになりました。そもそも,今回の事態など完全に想定外だったので,まったく考慮していなかったわけです。

 カンガルー島は,南オーストラリア州の沖合い13キロメートルにあって,アデレードから飛行機で30分の場所にあります。カンガルー島にはオーストラリアの固有動物が数多く生息していて,グルメや壮大な岩層が楽しめるという場所です。
 カンガルー・アイランド・シーリンク(Kangaroo Island Sealink)へは南オーストラリア州本土からカンガルー島の主要な街のひとつであるペネショーまでフェリーが毎日運航されていて,フェリーの出発地はアデレードから車で南に90分のケープ・ジャービス(Cape Jervis)ということなので,ツアーに頼らずとも自力でもなんとかなりそうなのですが,調べるのもめんどうになって,ツアーを予約したというわけです。
 これまで私は,アイスランドで1日ツアーを予約したり,ニュージーランドのミルフォードサウンドでもツアーに参加したし,オーストリアでもシェーンブルン宮殿へのツアーと,ハルシュタットへの日帰りツアーに参加したことがあります。これらはなかなかよかったもので,やはり自分だけでは行くことが困難な場所でも,何とかなるものです。
 ということで,かなり期待をしていたので,残念でした。
 では,私が行くことのできなかったカンガルー島について調べたことを以下に書いておきます。

  ・・・・・・
 カンガルー島は,長さ155キロメートル,幅55キロメートルということなので,けっこう広く,ガイド同行のツアーやフェリーを利用して車で島を移動するか,島に到着してからレンタカーを借りるかとう手段をとることになるようです。
 カンガルー島の南海岸にあるシール・ベイ自然保護公園(Seal Bay Conservation Park)には,南オーストラリア州と西オーストラリア州にしか生息していない絶滅危惧種のオーストラリア・アシカが暮らしていて,コロニーの中を歩くことができる世界で唯一の場所ということです。
 また,安全な海水浴スポット が北海岸のキングスコート近くのエミュー・ベイ(Emu Bay),ストークス・ベイ(Stokes Bay)もあります。
 さらに,カンガルー・アイランド・ブルワリー(Kangaroo Island Brewery)でクラフトビールを飲んだり,ペンショー近郊のダドリー・ワイン(Dudley Wines),キングスコート近郊のベイ・オブ・ショールズ・ワインズ(Bay of Shoals Wines)などでセラードアを備えたワイナリーでワインを楽しんだり,カンガルー・アイランド・スピリッツ(Kangaroo Island Spirits)でオーストラリアのクラフトジン,ウォッカ,リキュールなどを試飲することもできるそうです。そして,アメリカン・リバーにあるオイスター・ファーム・ショップ(Oyster Farm Shop)で旬の牡蠣やアワビ,ダイオウギスなどが味わえるランチを楽しむことも可能です。また,島の真ん中に立地するマロン・カフェ(Marron Café)では淡水マロンとよばれるオーストラリアの淡水イセエビを試してみることもできます。
 カンガルー島には,オーストラリア固有の野生動物が数多く生息しています。
 島中いたるところで短いビードのハリモグラと大きなゴアナを見かけることができるし,アメリカン・リバー周辺の入り江には黒鳥が群れをなしています。キングスコートの波止場では,毎日午後5時になると何十羽ものペリカンが集うということです。
 カンガルー・アイランド・オデッセイ(Kangaroo Island Odysseys)のガイドのツアーに参加すれば,コアラ,カンガルー,ワラビーを,カンガルー・アイランド・オーシャン・サファリ(Kangaroo Island Ocean Safari)のボートクルーズで海へ出ればアザラシやクジラ,海岸沿いで遊ぶバンドウイルカを眺めることもできるということです。
 さらに,カンガルー島の西側にあるフリンダース・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)は,希少なタマーワラビーやめったに見ることがないカモノハシのような多種多様なオーストラリア固有の動物が生息する大きな自然保護区で,リマーカブル・ロックス(Remarkable Rocks)という,オレンジ色の地衣類に覆われ独特の形になった花崗岩の巨石が海辺に連なっていたり,アドミラルズ・アーチ(Admirals Arch)という,浸食された鍾乳石の橋に波が打ち寄せる光景は壮観ということです。
 カンガルーとタマーワラビーは,フリンダース・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)内のブラック・スワンプ(Black Swamp)やラタミ保護公園(Lathami Conservation Park)などの島内の保護区で簡単に見ることができるし,カンガルー島にのみに生息する絶滅危惧種のテリクロオウムなどの珍しい鳥を見つけることもできます。
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 さて,この旅は,2020年3月25日水曜日の午後2時30分セントレア・中部国際空港発のANAで成田空港に向かい,成田空港では午後7時20分発,翌日午前7時55分メルボン着,そして,メルボルンから午前9時35分発,午前10時25分アデレード着のカンタス航空のチケットが予約してありました。また,アデレードでは,すでに,市内のホテルが予約してあって,ホテルまでは,レンタカーを借りる予定はなかったので,公共交通機関を利用することにしていました。
 アデレード。私はこの町のことを1年前までまったく知りませんでした。
 この旅の1年前にオーストラリアのエアーズロックに行ったとき,帰りにシドニーからの飛行機に乗ったとき,隣に座った女性がアデレードからの帰りだと言ったのが,私がアデレードを知ったきっかけでした。さらに,帰国後,アデレードに行ったことがあるという人の話を聞いて,興味をもちました。
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 という次第だったのですが,結局,行くことができなかった今,ぜひ行きたかったなあ! 残念だったなあ,何とかしていきたいなあ,という気はほとんどありません。つまり,まったく想い入れがないのです。しかし,もし,このとき実際に行っていたら,また,違った気持ちになっているかもしれませんが。

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 アデレード(Adelaide)は南オーストラリア州の州都です。オーストラリアの南部に位置し,南極海に面しています。都市の名前は19世紀のイギリス国王ウィリアム4世の王妃アデレードにちなんで名づけられていて,人口は約100万人,文化と芸術の都として知られています。
 この町に行って「必ずやっておきたいこと」がいくつかあるそうです。
 その第一は,アデレード中央市場(Adelaide Central Market)でショッピングをすることだそうです。
 その次に,ノース・テラス地区を散歩することだそうです。ノース・テラス地区はアデレードの重要な文化施設が集まる場所で,最も美しい建物のひとつである南オーストラリア美術館(Art Gallery of South Australia),隣接した南オーストラリア博物館(South Australian Museum),そこから20分の散策で植物園(Botanic Gardens),アデレード動物園(Adelaide Zoo)は必見だそうです。アデレード動物園では,コアラ,オーストラリアオットセイ,カンガルーなどのオーストラリアの固有動物に出会えるということです。
 また,アデレード・オーバル(Adelaide Oval)では,クリケットのガイドツアーに参加できます。さらに,ビーチへ行けば,白い砂浜が広がり,散歩道を歩いたり,フィッシュ&チップスを食べたり,海のプールで泳ぐことができまるそうです。
 さらに,足をのばして郊外に行くと,ワイナリーが広がっています。オーストラリア随一の冷涼性気候ワインの産地,アデレード・ヒルズ(Adelaide Hills)では,ブラウフレンキッシュ,グリューナー・ヴェルトリーナー,ツヴァイゲルト,サンクト・ラウレントなど,オーストリア種ブドウ栽培のパイオニア,ハーンドルフ・ヒル(Hahndorf Hill)や,受賞歴を誇るシラーズで有名なバード・イン・ハンド(Bird in Hand)など,60ものワイナリーがある地域です。
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 ということなのですが,ブリスベン郊外やシドニー郊外,さらに,アメリカのこのような地域を知る私は,どんなところか行かなくても想像がつきますし,特に,だから何があるの? と思うと,何もわざわざアデレードまで出かけるほどの魅力はあまり感じません。おそらく,こうした観光よりも,アデレードは何をするでもなく,のんびり過ごすところなのでしょう。


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 世界は広いのか狭いのか,いずれにしても,生きている間にすべてのところに行くことはできません。海外旅行も,はじめのうちは有名な場所に一度は行ってみたいという動機ではじまるのでしょうが,そのうちに,自分が何をしたいかということを自分に問いかけることになります。そして,そういった段階になると,さまざまな工夫が必要になってきます。
 私が痛切に感じるのは,母国語が日本語であるというハンディです。もし,母国語が英語であれば,もっと地球を狭く感じるでしょう。そして,気軽に世界に飛びだすことができることでしょう。さらに,ヨーロッパに行くようになると,もうひとつ,ドイツ語かフランス語ができたらどれだけ楽しいかということを感じるようになってきました。

 また,私の住む愛知県から海外旅行をしようとすると,セントレア・中部国際空港の不便さを感じざるを得ません。これまで何度も書いているように,アメリカは,とにかく,デトロイトへの直行便などいらないから,シアトルかロサンゼルスのような西海岸への直行便があればどんなに便利かなあ,と思います。そこで羽田空港でトランジットをすることになってしまいます。これはオーストラリアも同様です。シドニーでもメルボルンでもブリスベンでも,というか,ブリスベンがもっともいいのですが,そこまでの直行便があれば,どれほど便利でしょう。
 それに比べたら,フィンランドのヘルシンキまでの直行便のあるヨーロッパははるかに便利です。
 セントレアからは,ヨーロッパとハワイだけが,私には便利で,かつ,気楽に行くことができる外国です。が,空港までのアクセスもまた,延着やら不通になることが少なくない名鉄,また,車だと混雑する高速道路など,せっかくのインフラがこれではなあ,といつも考えてしまいます。


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 今から10年ほど前,私は,何かにとりつかれたようにアメリカを旅行していました。
 それに比べたら,歳をとったせいなのかどうか,オーストラリアのさまざまなところを旅行したいという気持ちはあまりありませんでした。それは,オーストラリアにはアメリカほど行きたいと思う魅力的な場所がないということもあるのですが,それ以上に,あえて行こうと決意しなくても,気楽に行くことができるから,ということでもありました。
 それでも,行くことが困難だから私には無縁だと思っていたエアーズロックにもなぜか行けたし,さらに,エアーズロックでは,今は登ることができなくなったのに,偶然,登ることができる期限に間に合って,しかも,天気に恵まれて登ることができたのは,これもまたいつものようにかなりの幸運でした。
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 今後は,毎年オーストラリアに星見に出かけた折に,さらに1週間くらい余分に日程をとって,さまざまなところを旅しようかな,と思っていたところでした。この旅で行こうと思っていたアデレードも,その一環でした。アデレードに行ったそのあとは,グレートオーシャンロードとか西側のパースとか北側のダーウィンとか,そういったところにも行ってみたいなあと,なんとなく思っていました。
 なかでも,グレートオーシャンロードは次に行ってみたいところの筆頭でした。メルボルンからアデレードまでをドライブしてその間にあるグレートオーシャンロードを走るのは,今でもぜひやってみたい夢のひとつです。
 いずれにせよ,私にとってオーストラリアは,南天の星空を抜きには語れません。

 2019年から2020年にかけての冬,というか,オーストラリアでは夏のことになりますが,オーストラリアは国全体に山火事が広がって大変な状況だったようです。アメリカもそうですが,こうした広い国では,山火事が最大の脅威となっているのです。アメリカもまた,夏から秋にかけて,モンタナ州やアイダホ州,カリフォルニア州などには頻繁に山火事が起きます。そして,日本で中国大陸から黄砂がやって来たときのように,空が灰色に染まってしまいます。
 今日の写真はエアーズロックで写したものですが,この写真のように,エアーズロックでは山火事を防ぐために,山火事が起きる前に燃してしまうといった風習がアボリジニーの人たちから受け継がれているように,山火事を防ぐためのさまざまな工夫がされていました。それでも,山火事が起きるのです。
 そこで,この旅で私が訪れることになっていたカンガルー島も,その多くが山火事で燃えてしまったというニュースがありました。この旅を計画した時点で最も心配だったのはそのことでした。しかし,行くことができなかったので,実際どうであったのか,私は知りません。


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 この旅は,予定では出発が2020年3月25日水曜日でした。いつものように,セントレア・中部国際空港から空路で成田国際空港に行き,そこで,カンタス航空に乗り替えて,メルボルンへ。メルボルンで乗り換えて,アデレードというルートでした。
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 オーストラリア,および,オーストラリア乗り換えでニュージーランドというのはとても楽な旅です。オーストラリアまではほとんど時差がないからです。オーストラリアからニュージーランドまでは3時間の時差があるのですが,国内線のような感じなので,苦痛は感じません。オーストラリアのブリスベンからニュージーランドのクライストチャーチまでは,まるで名古屋から東京へ行くようなものです。
 しかし唯一の欠点は,私の住む愛知県からオーストラリアへ行くには直行便がないということで,まず,成田空港や羽田空港まで行ってそこでオーストラリアへ行く直行便に乗り換える必要があって,これがめんどうなのです。

 セントレア・中部国際空港からはキャセイパシフィック航空を利用すれば香港で乗り換えでオーストラリアまで行くことができます。名古屋発でオーストラリアへ行くツアーはその手段を使うということです。成田乗り換えよりも香港乗り換えのほうが楽だと思って,私も一度それを使ってみたのですが,香港での乗り換えが思った以上に面倒なことと,乗客の多くが中国人なのと,オーストラリアに到着する時間がカンタス航空で日本から直接行くことに比べて遅くて,その時間の空港が異常に混雑していて入国が思った以上に大変だったので,一度で懲りました。
 また,成田空港からだとカンタス航空とジェットスターが,羽田空港からだとJALとANAがオーストラリアへ飛んでいます。ジェットスターには一度乗ったことがあるのですが,利用した結果,二度と乗りたくないと思いました。ジェットスターは格安航空という触れ込みですが,何かと別途お金がかかり,それらを選択すると逆に割高になってしまうのです。それに比べれば,カンタス航空はきわめて快適です。
 カンタス航空の欠点といえば,エコノミーコンフォートにアップグレードすることが面倒なことと,エコノミーだとマイレッジがつかないということです。どうも私は,そういったオーストラリアという国の,というか,オーストラリア人の,いわゆるO型的なあいまいさが,なぜか性にあわないのです。塩梅が多すぎて,いろいろよくわからないのです。実は,日本人のあいまいさも同類なのですが…。
 オーストラリアはいいところだしいい人が多いのに,どうも私にはいつも何かが引っ掛かり,それが理由で大好きになれないのですが,それは一体なぜなのだろう,といつも不思議に思います。


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 2020年も,私は5回以上の海外旅行を計画していました。
 その1回目は2月のハワイ・モロカイ島で,これは行くことができました。その様子はブログに旅行記も書きました。2回目は3月のオーストラリア,3回目は6月のフィンランド,4回目は8月のアメリカでした。この3回はすでに航空券が予約してあったし,ホテルなども必要なところだけは予約がしてあったのですが,コロナ禍で,すべて行くことができなくなりました。また,5回目は秋にチェコに行こうと考えていたのですが実現できませんでした。
 このブログは私個人の記録なので,行くことができなかったこれらの旅について「幻の旅行LIVE」を書いておくことにします。いつの日にか行くことができることを祈りつつ。
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 では,まずは幻となったオーストラリアの旅からはじめます。
 この「幻の旅行LIVE」には当然写真がないので,これまでに行ったときに写した関連した写真を載せることにします。

 この旅の目的は,いつものように星見でした。3月から5月にかけて,気候が反対の南半球は秋ですばらしい星空を見ることができます。今回は,その前に,3日間,アデレードへ行くことにしました。
 星見は,私が年に1度のペースで行っていたクイーンズランド州バランディーン(Ballandean)の定宿で,もう,何度も行ったので,特に今回何がしたいということもなかったのですが,何度見ても南天の星空は楽しいものです。ただし,この定宿は日本で知名度が上がってしまい,日本人と一緒になることが増えたのが欠点です。私は海外に日本からグループで(つるんで)やってきた日本人とは会いたくないのです。それは,いかにも日本人らしいストイックさと群れたがりが私には性に合わないので,一緒にいても楽しくないからです。一方で,海外に住んでいる日本人の多くはおよそ日本人らしくないので好きですが。
 このごろは星見だけでは,ということで,その前に,3,4日,オーストラリアの別の場所に寄ることにしていたのですが,今回選んだのがアデレード(Adelaide)でした。


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