しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

カテゴリ:アメリカ合衆国旅行LIVE > LIVE・2020夏

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 これまで,2020年の夏に行く予定だったアメリカ旅行の幻の旅行記を書いてきましたが,今日がその締めとなります。
 ここ数年,アメリカに限らず,その他の国も,はたまた国内も,気が向くまま旅をしていただけに,それができないとなると,一抹の寂しさを感じずにはいられません。
 私の救いは,コロナ禍の前までに,子供のころから行ってみたかったところ,やってみたかったことのほぼすべてを成し終えていたことです。しかし,どこに出かけるにも,それなりの最も楽な方法を身につけ,便利な小道具などもすべて手に入れて,いつでも次の旅ができるようになっていただけに,それらを活用することがなくなったのが今は残念なことですし,使い慣れたキャリーバッグも部屋で眠っています。
 
 それにしても,地球,というか,この世というか,人類はこんなにも狭いところで生きているのかということを実感しました。コロナ禍のように,何かが起きれば,逃げ場などないのです。それなのに,依然として,権力争いやら覇権やらと,何と人類はバカで醜いのでしょう。ワクチンをわずかな期間で作り上げるだけの英知をもっているというのに,情けない限りです。
 私の親の世代は,最も多感な年代を戦争で無にしたために,それを一生背負って,社会をやっかんで生きていました。私も,早期に退職をせず,やりたいこともせずにここ10年あまり生きていたら同じだったことでしょう。この時期にやっと退職して,さあ,これからはやりたいことを,そしてまた,行きたいところに行こうと思っていた人たちは,その夢がすべて無になってしまったのは,耐え難いことでしょう。
 数年前は当たり前だった旅が再びできるようになる日が果たして訪れるのでしょうか。


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 2020年に行こうと思っていた旅では,さらに,これまで私が行っていないキャニオンデシェイ国定公園とメサベルデ国立公園にも行ってみたいと思っていました。
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●キャニオンデシェイ国定公園(Canyon de Chelly national Monument)
 キャニオンデシェイとはスペイン語で「岩の渓谷」を意味します。高さ300メートルの垂直な断崖が42キロメートルの長さにわたって続いていて,グランドキャニオンを小型にしたような感じだといいます。ここはナバホ族の居住地で,国定公園でありながら国有地がまったくないそうです。
 かなり辺鄙な場所にあるのですが,2019年,私が化石の森国立公園などに行ったとき,あと数日あれば行くことができたのに,と今では後悔しています。あのころは,いつでも行けると思っていたのに…。
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●メサベルデ国立公園(Mesa Verde National Park)
 メサベルデ国立公園は,今から1400年ほど前にこの地に住んだ先住民の遺跡です。
 今からおよそ1,400年前「緑のテーブル」とよばれるこの独特な地形であるこの地域に住んでいた人々は,高度な文明をもち繁栄していたのですが,約700年のちの14世紀に忽然と姿を消してしまったそうです。
 アメリカにはこんな歴史もあるのです。

 これらの国立公園を巡りながら,そのついでにフォーコーナーズにも寄ってみるつもりだったというのが幻になってしまった2020年の旅でした。
 今日の写真は,化石の森国立公園で写したものですが,このような遺跡がこの場所にもあるということでしょう。
 アリゾナ州というのは,知らないだけでずいぶんと奥が深い場所のように思われます。しかし,今では簡単に行くことができるところでなくなってしまったのが残念です。


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 幻となってしまった2020年夏のアメリカ旅行は,その1年前2019年夏のアメリカ旅行同様,フェニックスまで行くことにしていました。フェニックスでレンタカーを借りて自由に旅をするのです。
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 フェニックス(Phoenix)はアリゾナ州にある都市で,砂漠の中心にあります。愛称は「太陽の谷」(Valley of the Sun)。
 1867年に灌漑事業と共に創設され,開拓者が都市を創設しました。 20世紀前半からはニューディール政策によるコロラド川の電源開発,ルーズベルトダム,フーバーダム,クーリッジダムの開発によって無尽蔵の電力を供給,軍事産業に関わる航空機産業や電器機械工業が発展していって,今日では半導体などのエレクトロニクス産業,また,観光都市としても発達しています。
 安価な労働力と広大な土地,安い税金,そして,精密機械製作には好適な温暖で乾燥した気候,大消費地への近さという条件があいまって,急速に発展しました。
  砂漠気候に属し,年間を通して温暖で,夏は摂氏40度を超え、非常に暑いのですが乾燥しています。冬は摂氏20度を超える気温となり,摂氏4度以下に下がることはほとんどないので保養都市となっています。
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 私がフェニックスにはじめて行ったのは2000年のことでした。そのころはまだまだ素朴な町でした。
 2019年に再び行ってその発展に驚きましたが,空からみた町は当時の面影がありました。
 空港はアメリカの多くの空港の中でも乗客が多いと聞きましたが,そんな雰囲気はまったく感じられず,思ったよりも静かでした。
 私は都会には興味がないので,レンタカーを借りて,ともかくフェニックスの市街地から早く脱出したいと思いましたが,インターステイツがきちんと整備されていたので,予想以上に順調に走ることができました。フェニックスから郊外に出ると,あたりにはサボテンをたくさん見ることができました。
 また,近くには西部開拓時代の面影を残すような小さな町がたくさんあって,気に入りました。
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 そこで,2020年の旅もまた,1年前と同様に,フェニックスで車を借りて,とにかく一刻も早く町から出て,あとは,アリゾナ州の大自然をドライブするのを楽しみにしていたのですが,実現することができず,残念に思います。
 これを書きながら,もし,将来再び行くことができるようになったなら,やはり,このコースの旅がしてみたいと強く感じるのです。


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 「特別編・2020夏幻のアメリカ旅行LIVE②」を載せたのが8月11日で,その後中断して,この旅でも行く予定だったアメリカの国立公園のうち,これまでに出かけたところについてずっと紹介してきましたが,それも終了したので,再び「2020夏幻のアメリカ旅行LIVE」を続けます。

 日本からは,アメリカに行くのもヨーロッパに行くのもオセアニアに行くのも,どこも9時間程度のフライトなので,少し余分にお金を出して座席をちょっぴりグレードアップすれば,きわめて快適に行くことができることを知ったのですが,今ではこれも夢のように思えます。  
 2,3年前の私は,このようにしてエコノミークラスから少なくともエコノミーコンフォートに変更して,さらに優先搭乗をし,トランジットする空港ではラウンジで過ごしていました。また,座席も事前にネットで予約をするというように,ずいぶん旅慣れていました。
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 実は,空港の手続きがもっとも面倒なのは,今ではIT後進国となってしまった日本です。これもまた,いつものやったふり社会で,意味のない書類が多すぎて,本当に必要なことが何なのかさっぱりわかりません。出国と入国も自動でできるようになったのにかかわらず,以前のようなスタンプが欲しい人は別の窓口に行くとか,そんなものはきっぱりとやめてしまえばいいのに,そういうことがつねにどっちつかずなのです。

 さて,現地に到着したら,入国審査があるのですが,これもまた,アメリカではキオスクという装置で簡単に済みます。こういう場所での人の流れの方法は,お国によってずいぶんと違います。
 ここまで手続きをストレスなく終えるコツは,荷物をできる限り少なくすることです。仕事ならともかく,私のような単に観光で海外旅行をする場合は,特に,持ち物をなるべく少なくすることが楽に旅をする秘訣なのです。
 そんなこともあって,カメラなど,軽くて小さいものに限るのですが,さらに,荷物はできる限り預けずに機内持ち込みにするようになっていました。
 アメリカに到着して入国手続きが終われば,その先は,国内線への乗り換えになるわけで,そうなればあとは国内旅行をするのと変わらなくなります。私もすっかりアメリカ人になったつもりで行動をすることにしていました。

 それにしても,行くたびに思ったのですが,日本とアメリカでは航空路線というものの考え方がずいぶんと違います。
 アメリカでは航空路線というは日本の鉄道のようなものです。よくもあれほどの人が利用して,あれだけ多くの路線があるものだと感心するくらいです。そしてまた,実際はどれだけ間違いがあるのか,私は一度も間違えられたことがないのでわかりませんが,預けられた多くのカバンがほぼ確実に振り分けられること自体が奇跡のように思います。
 旅をしていると,いろいろと不思議なことに出会います。

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 私はアメリカに行くとき,しばらくの間ロサンゼルスを経由することがありませんでした。それは2001年にアメリカに行ったとき,帰国する日の朝ロサンゼルス・ハリウッドのマクドナルドで朝食をとっているときに置き引きに遭ってえらい目して以来,ロサンゼルスがすっかり嫌いになってしまったというのが理由でした。
 しかし,2018年にロサンゼルス郊外のパロマ天文台に行こうと仕方なくロサンゼルスに行って以来,羽田国際空港発ロサンセルス国際空港行きのデルタ航空便がとても快適で便利なことを知ってしまい,その翌年の2019年もまた利用することになりました。2019年のときはさらにロサンゼルスで乗り換えて,アリゾナ州のフェニックスまで行きました。
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 前回書いたように,2020年もまた,フェニックスに行くことにしていました。当然2019年のときと同じ旅程だと思い込んでいました。しかし,これを書いている段階で,プリントしておいた予約票に,帰りの便は確かにロサンゼルス乗り換えだったのに,行きの便がロサンゼルスではなくシアトル経由であったのに気づいて驚いたのです。まあ,経由地がそうだったということだけで,最終目的地は同じなのでさしたる問題があるわけでもなかったのですが…。

 日本からはアメリカに限らず,オセアニアやヨーロッパに行くにもみな9時間程度の時間がかかります。日本はどこに行くにも中途半端に遠いのです。
 若いころはいいとしても,このごろは次第に体力も落ち,エコノミーシートで9時間はたまらなくなってきました。ということで,少しだけ贅沢をすることにしていました。
 飛行機の座席はエコノミーシートとファースト(ビジネス)クラスという分類です。また,エコノミーシートの上にエコノミーコンフォートシートというエコノミーシートより少しだけ広い席があります。私はデルタ航空のゴールドステイタスなので,これまでも,最悪でも無償でエコノミーコンフォートに,そして,アメリカの国内線はファーストクラスにグレードアップされていたのですが,国際線では,かねてから,エコノミーコンフォートとファーストクラスの中間のランクにあたるシートがあればいいのになあ,と思っていました。
 その念願がかない,デルタ航空では,アメリカ本土までの便にプレミアムエコノミーシートという設定ができました。これは,座席はエコノミーの1.5倍くらいあって広く,食事はファーストクラス並み,というのものでした。そこで,試しに,2019年に,少しだけマイレッジを使ってこのプレミアムエコノミーシートにグレードアップして利用してみました。
 それが今日の写真です。
 ファーストクラスよりかなりお値打ちであって,かつ,快適だったので,こりゃいいや,と思いました。そして,これからはずっとこの席にしようと思いました。
 というわけで,2020年の旅もまた,事前にマイレッジを使って,プレミアムエコノミーシートにグレードアップがしてあったのですが,結局,この旅は行くことができず,残念ながらキャンセルとなってしまったわけです。

☆ミミミ
昨日の夕方写した月齢1.5の月と金星と新幹線です。月の下には火星がいるはずなのですが…。

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 2020年,突然のコロナ禍で海外に出かけることができなくなりました。この時点で私はこの年3度の海外旅行を計画していて,それらをキャンセルしなくてはなりませんでいた。
 それにしても,3つも海外旅行をキャンセルした人がどれほどいたことでしょう。
 それまで,当たり前のように年に6回から8回海外旅行をしていて,そのころは,どこに行くか,何をするか,どのように行くか,などがほぼ定跡化していたので,半年以上前に予約が済んでいたからでした。
 キャンセルした旅行のうち,3月のオーストラリア旅行,7月のフィンランド旅行については,すでに幻の旅行記を書きました。そして,最後に残った,8月に行く予定をしていたアメリカ旅行についての幻の旅行記を,今日から書いていきます。
 今回もまた,これまでに出かけたときに写した写真とともにご覧ください。

 この旅は,次の旅程で航空便が予約してありました。
 行きは,2020年8月19日水曜日の午後4時45分,羽田国際空港発のデルタ航空166便で出発して,同日午前10時3分シアトルのタコマ国際空港着,そして,11時20分タコマ国際空港発のデルタ航空1262便で14時12分アリゾナ州フェニックス着でした。また,帰りは,8月25日火曜日午前6時3分フェニックス発のデルタ航空4078便で午前7時35分ロサンゼルス国際空港着,そして,午前10時30分ロサンゼルス国際空港発のデルタ航空7便で翌日8月26日水曜日午後2時30分羽田国際空港着でした。
 予約をしてあったのは,航空便だけでした。3月の時点では夏には行くことができるかな,という感じで様子見だったのですが,その後,さらに事態は悪化して,7月21日にキャンセルしました。
 今,これを書くために改めて調べていて,予約してあった行きの便がシアトル乗り換えであったことに驚きました。私は,ずっと行き帰りともロサンゼルス乗り換えだとばかり思っていたからです。いい加減な話です。


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