3泊4日の佐渡島旅行もこれで終わり。
昨年2022年秋に行った石垣島は,まるで幼稚園バスのようなおもてなしごころのかけらもなかったピーチが憂鬱だったけれど,今回はお気に入りのFDAなので,帰るまでも楽しいわけで,旅というのは,交通機関も含めて,そのすべてが快適なものでなければ行く意味がない,とこのごろ思うようになりました。
新潟空港の出発が午後7時55分とおそくても,名古屋には午後8時45分には着くので,名古屋から京都へ行くよりも新潟は近いのです。また,新潟空港も広々としていて気持ちがよく,と,思った以上だった佐渡島と往復の快適さで,充実した4日間を過ごすことができました。
それにしても,格安航空を使えば,日本国内はこんなに安く早く旅をすることができるとは,海外旅行に夢中になっていたころは思いもつかないことでした。こんな快適な旅をしていると,ますます海外が遠ざかっていってしまいます。喜ぶべきか,悲しむべきか。
以前にも書いたように,FDAは行きは最後列,帰りは最前列に座るのが,さらに快適な旅をするコツなのです。ANAなどの従来の飛行機会社は,悪しきアメリカの制度をまねして,やたらと〇〇ステイタスだのというように客をランクづけしているのですが,国が広いアメリカならともかく,たかが1時間ほどの国内線の旅にビジネスクラスなど必要なく,しかも,客のランクによって搭乗順序があれこれと決められていて煩わしく,何をもったいぶっているのやらと思います。
乗っている時間が10時間ほどの国際線なら,私はゴールドステイタスだから,それで悠々とはじめに洋々と搭乗して優越感に浸るのですが,わずかな時間の国内線では,乗るまでの時間のほうが長いくらいです。空港だって,何十機の飛行機が滑走路で離陸順を待って列をなしているアメリカの空港ならともかく,ほかに飛ぶ飛行機もない小さな日本の地方空港です。何を大国アメリカのマネをしているのか…。そんなことより,FDAのように,お年寄りや子供連れなどの優先者の搭乗が終わったら,さっさとすべての乗客を案内して,全員が揃ったら早々に離陸すればいいのです。
飛行中,いつもように,座席に座って,お茶とお菓子のサービスを待っていたら,客室乗務員の女性に「前にもお会いしましたね」と話しかけられました。佐渡島に行ってトキの写真を撮ってきたと話したら,見せてほしいとのこと。こういうのは誠にこころが休まるのであって,こんなプチ特別感が,プレミアムシートやら,ゴールドステイタスといった,バカげた,いかにも金がすべてのアメリカ的差別感よりも,ずっと乗客を満足させるのです。
おまけに,飛行機から降りるとき,自筆でお礼の書かれたキャンデーの入ったコップをくれました。
最高でした。
そんなわけで,旅に出るまではまるでテンションが低かった今回の旅は,思った以上のすばらしいものとなりました。また次回,FDAでどこかへ出かけよう!
◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは