【Summary】
Iwanami Bunko in Nishio, founded by philanthropist Iwase Yasuke, preserves 80,000 Edo-era books. Its 100th exhibition highlights publisher Tsutaya Jūzaburō, showcasing yellow-cover books, sharebon, kyōka, ukiyo-e, and scholarly works. Visitors can quietly enjoy authentic materials.
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2025年6月24日,西尾市立図書館に隣接する岩瀬文庫で「江戸の出版文化と蔦屋重三郎」展が開催されていたので,行ってきました。このとき,8月30日から,この展覧会の後期展が行われるという告知を知りました。
そのときは,せっかくだから,西尾市の散策もしようと思っていたのですが,なかなか涼しくならず,10月になってしまいました。やっと涼しい秋になったので,10月3日に行ってきました。
前回は,あいにく雨の日で,車で行ったのですが,西尾市は遠いなあ,と実感しました。今回は,早朝,名鉄電車に乗って,西尾駅で降りました。西尾市のことは,次回から書くことにして,今日は,岩瀬文庫のことを書きます。
岩瀬文庫は,西尾市にある日本初の「古書の博物館」です。
1908年(明治41年),西尾市出身の実業家・岩瀬弥助(いわせやすけ)が創設した私立図書館で,戦後に西尾市に移管され,2003年に博物館としてリニューアルされたもので,江戸時代の出版文化や黄表紙、浮世絵などを含む約8万冊の蔵書を誇ります。とてもきれいな建物です。
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岩瀬弥助は西尾市の文化の礎を築いた実業家であり慈善家でした。1867年(慶応3年)に肥料商の家に生まれ,20歳で本家に養子入りし,4代目弥助を名乗りました。明治30年代には西三河屈指の資産家に成長し,株式投資や鉄道事業にも関わりました。
1908年(明治41年)に私財を投じて岩瀬文庫を創設し,全国の古書店から約8万冊の蔵書を集めました。また,学校や病院の建設資金を寄付したり,日本赤十字社への支援も行ったりと,社会事業家としても活躍し,亡くなった後は,遺言によって文庫は財団法人化され,後に西尾市に寄贈されました。
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現在開催されている「江戸の出版文化と蔦屋重三郎〜日本出版物語〜」展は岩瀬文庫の企画展100回記念として行われているものです。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺〜」で脚光を浴びる蔦屋重三郎が手がけた出版物は,江戸の庶民文化を彩る象徴で,主なジャンルと出版物として, 風刺とユーモアが効いた物語で庶民に大人気となった恋川春町の「金々先生栄花夢」 のような黄表紙(絵入りの滑稽本),吉原を月本国という架空の国に見立て,遊女たちを名所として紹介するといった,遊里の風俗や会話を洒落た文体で描いた道蛇楼麻阿(どうだろうまあ=朋誠堂喜三二の別名)の「娼妃地理記」(しょうひちりき)のような洒落本,大田南畝や石川雅望らの狂歌を絵とともに紹介した狂歌本や狂歌絵本,美人画や役者絵で絵師たちの才能を世に広めた 喜多川歌麿の「青楼美人合姿鏡」,東洲斎写楽の「市川蝦蔵の竹村定之進」のような浮世絵錦絵,遊女のランクや妓楼の情報をまとめた,いわば当時の情報誌であった「吉原細見」(遊郭ガイド),花見や祭り,風俗などをテーマにした地本(庶民向けの読み物)とよばれる娯楽本,さらには,和算書,暦書,仏書,国学書など物之本(学術書)も手がけていました。
この展覧会では,それらの本物を身近に見ることができました。
来ている人も少なく,静かな館内で充実した時間を過ごすことができました。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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