福岡で博多ラーメンを食べ損ねた私は,何とかしてもつ鍋を食べようと思っていたのですが,福岡市内ではあまりの混雑と暑さに参ってしまい,食べられそうな店が見つからず,こうなれば,福岡空港だ,ということで,早めに空港へ行くことにしました。そして,ついに,念願がかない,「博多もつ鍋・おおやま」というお店で食べることができました。
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もつ鍋は,牛または豚のもつを主材料とする鍋料理です。
博多のもつ鍋は,第2次世界大戦後にもつ肉とニラをアルミ鍋で醤油味に炊いたものがルーツとなっています。
近年のスタイルは,鰹や昆布,鶏ガラなどでとったダシに醤油や味噌で味つけし,その中に下処理したもつと大量のニラ・キャベツともつの臭みを消すためのニンニクのほか,好みで唐辛子を入れ,これを火にかけて煮込んで食べます。
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味噌味としょうゆ味があるということで迷いました。「味噌,しょうゆ」問題といわれるものでした。
迷ったので,店員さんに「どちらが定番ですか」と聞くと「好き好き」という答えが返ってきました。結局,味噌味を注文したのですが,私が抱いていた味噌というのは,愛知県では当然,赤味噌なので,赤味噌ではなあ,というのが迷っていた理由でした。しかし,予想に反して,もつ鍋の味噌は白味噌だったので,これが正解でした。
確かにおいしかったし,私は,もつ鍋自体が好きなのですが,とはいえ,あえて,福岡でもつ鍋を食べる必要があるほどのものか,というのが率直な感想でした。
今回の旅では,かなり贅沢に地元のグルメを味わったのですが,壱岐島の海鮮丼以外は,すべて思ったほどのものではなく,やはり,名古屋グルメには勝てない,というのが率直なところでした。これもまた,食べたからこそわかったことですが。
食事を終えて,出発の時間までラウンジで過ごしましたが,福岡空港のラウンジは混雑していました。
帰りの便は名古屋への最終便で,満席でした。私の乗った便は,名古屋からの到着便の折り返しでなかったので大丈夫でしたが,折り返し便は,豪雨で到着が遅れたので,福岡空港の出発が2時間遅れということでした。
こうして,今回の旅も終わったのですが,晴れ男というべきなのか,どうなのか,ともかく,連日豪雨の予報をかいくぐり,ほとんど雨を蹴散らして,行く先々で奇跡的に雨が止み,たのしい旅になりました。とはいえ,いずれにしても,むし暑く,また,人が多く,こんな時期に日本は旅をするものではないなあ,と思いました。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは