しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

カテゴリ:「知る」 > 乗り物を知る

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 「オワコン」とは「終わったコンテンツ」を略したことばで「おわコン」や「終わコン」とも表記されます。世間的にもう飽きられている,流行が過ぎているなど「よい時期が終わった」と見なされた情報やコンテンツを指します。

 私はこれまで日本の鉄道にはほとんど興味がありませんでした。新幹線に乗ることもほとんどありませんでした。それが近ごろ,コロナ禍のおかげで国内旅行に目が向き,かつ,ジパング倶楽部を利用して多くの列車に乗るようになってきたら,日本の鉄道の現状に目覚めました。
 そして,さまざまな不便な点が目につくようになって,いったい何をやっているのやら? と思うようになってきました。
 それぞれの地元の要望や,それを伝える人たちのその多くは利権がらみだし,国全体を見まわせる人もなく,また,利権に関係なく判断できる人もなく,という状況で,新たに新幹線が作られたり,あるいは,在来線が廃止されています。今日は,その中で新幹線について取り上げます。
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●北海道新幹線
 函館北斗駅までが開業していますが,函館北斗駅は札幌に行くにも函館に行くにも便利でなく,北海道に行くには,飛行機のほうが便利です。観光客が北海道新幹線に乗りたいと思う目的は,青函トンネルを越えてみたい,ということくらいでしょう。
 現在,函館北斗駅から札幌駅までが工事中ですが,渡島トンネルでは1か月で10メートルほどしか掘削できず,羊蹄トンネルでは巨大な岩が発見され工期が止まり,札樽トンネルでは泥土の漏出事故が多発というように,開業時期が見通せない状況で,今では2040年ごろまでずれ込むのではではないかとさえいわれている状況です。
 たとえ札幌駅まで開通したとしても,東京以西の人が札幌に行くなら,やはり飛行機のほうが便利だし安価です。これほど巨額なお金を投じて困難な工事をし,青函トンネルの維持に莫大な維持費をかけてまで札幌駅まで新幹線をつなげる意味があまりないように感じます。とはいえ,青函トンネルはすでにできてしまっているから,函館駅までつなげてそこで終了し,函館駅から札幌駅を経由して旭川駅までいく在来線の特急を走らせるほうがよいように私は感じます。
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●秋田新幹線と山形新幹線
 ミニ新幹線とよばれるものですが,ミニ新幹線は在来線の線路幅を広げただけだから最高速度が時速130キロメートル。これではあまり意味がないように思います。
 そんなことなら,福島駅から山形駅,新庄駅,大曲駅を終点とする在来線の特急と,盛岡駅から大曲駅を経由して秋田駅まで行く在来線の特急があればそれで十分だと思います。これが山形県へ行ったときに私が感じたことです。
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●北陸新幹線
 現在は敦賀駅までつながっています。敦賀駅から新大阪駅までどのような経路をとるか,一応結論は出ているのですが,工事がはじまっておらず,いまだにもめています。こんな状況ではいつできるものやら…。
 以前は,大阪駅からは「サンダーバード」,名古屋駅からは「しらさぎ」という在来線の特急に乗れば乗り換えなしで金沢駅まで行くことができたものが,北陸新幹線の開業で敦賀駅止まりとなってしまい,めんどうな乗り換えが必要で,むしろ不便になりました。北陸新幹線は金沢駅までで終了でよかった,と多くの人が言っています。
 北陸新幹線が現在決まっているルートで延長するのを最も望んているのは小浜市です。
 現在,小浜市は京都や大阪に行くのにとても不便です。距離的には近いのに,路線がないからです。そこで,新幹線さえできれは京都や大阪に行くのに便利になる,という理屈はわかりますが,在来線すら走っていないというのは,工事が大変だったからでしょう。そのルートに新幹線を走らせようというのだから,かなりの無理筋です。また,果たして,できたとしてどれだけの需要があるというのでしょう。
 さらに,小浜駅から西に延長する山陰新幹線,などという夢物語もありますが,需要がありません。
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●西九州新幹線
 武雄温泉駅から長崎駅までという短距離の新幹線です。いったいだれが乗るのかな,と思ってしまいます。
 九州新幹線と接続する計画なのでしょうが,これもまた,いつできるものやら…。現在は「リレーかもめ」という列車が武雄温泉から博多駅まで走っているようですが,そんなことなら,西九州新幹線のかわりに同じルートで在来線を作ったほうが便利だったような気がします。
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●リニア新幹線
 作りはじめてしまったリニア新幹線ですが,これもまた,いつ完成するのやら…。
 現在の東海道新幹線の混雑状況を考えれば,第2新幹線は必要なのでしょうが,計画したルートが無理筋すぎます。おそらく,走るようになっても,とても運賃が高くなると思うし,ずっとトンネルばかりの路線では,乗ることができる人や乗りたい人は限られるでしょう。
 私は,むしろ,現在の東海道新幹線とどう折り合いをつけるかのほうに興味があります。

 これらのどれも,開通するのは早くて10年後のことでしょうが,このように,どれも工事中のものばかりで,果たして計画どおり完成するかのほうが心配です。
 自分勝手な話にするなら,今から10年先なんて,もう,旅をするような年齢ではないから,私にはどうでもいいことに思えますけれど,少子高齢化で若者が減り,地方が過疎化している中で,こうしたインフラを作ることは,今の若い人たちに大きな負担となって残るような気がします。
 東海道沿線に住んでいると,東海道新幹線は3分ごとに運行しているような状況だから,どの新幹線も同じような気がしますが,北陸新幹線なんて,地方の在来線と同じように,現在でも1時間に2本程度の運行です。あと50年もすれば,利用者が少ないからということで真っ先に廃線の対象となって,現在の地方の鉄道の置かれた問題の二の舞になっているような気がしないでもありません。

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 先日,JR東海管轄の東海道新幹線について書きましたが,私は,JR東日本管轄の新幹線については,JR東京駅で遠くのホームに見かけると,変わった新幹線があるものだと思う程度だったし,数年前に花巻から帰るときに東北新幹線に乗ったことがあるくらいで,ほとんど知りませんでした。
 今回,1月15日にJR会津若松駅からJR小出駅まで只見線全線に乗ろうと,JR郡山駅まで東北新幹線を利用するためにJR大宮駅に行きましたが,JR大宮駅では,私の乗る列車の出発時間まで30分以上あったので,ホームに行けばさまざまな新幹線を目の前にみることができるではないかと気づき,早々にホームに出てみました。
 そこで感動しました。ホームには,次から次へと,私が見たこともない新幹線が到着しては発車していったのです。JR大宮駅の新幹線ホームでは,北海道新幹線,東北新幹線,上越新幹線,秋田新幹線,山形新幹線,北陸新幹線がすべて見られるのです。

 奇しくも,その1週間ほどのちの1月23日,JR東京駅とJR大宮駅間の架線故障で,これらの新幹線はすべて運休になってしまったのですが,そうしたニュースも,北海道新幹線,東北新幹線,上越新幹線,秋田新幹線,山形新幹線,北陸新幹線のことを知らないとなかなか理解できないものに違いありません。
 そこで,私が写した写真をもとに,帰宅してから,どんな種類の新幹線があるのか大まかに調べてたので,ここにまとめてみました。
 新幹線の車両は,すでに運用をやめたE1系とE4系を除く,E2系からE7系までの5種類が走っています。そして,近々E8系が加わります。
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●E2系(上から4番目の写真)
 北陸新幹線,秋田新幹線と併結して走行する東北新幹線に使用する車両として開発されました。  
 現在はE7系への移行中で,近々姿を消すと思われます。
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●E3系(上から5番目と6番目の写真)
 新幹線と在来線を乗り換えなしで結ぶ「新在直通運転」として秋田新幹線開業に合わせて登場しました。秋田新幹線用のE3系は営業運転を終了し,現在は山形新幹線で運転していますが,E8系の導入が予定されています。
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●E5系(上から7番目の写真)
 新世代の新幹線車両で,国内営業最高速度300km/hで運転を開始し,現在は320km/hで運転している北海道新幹線と東北新幹線のメイン車両です。
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●E6系(上から8番目の写真)
 新幹線と在来線を乗り換えなしで結ぶ「新在直通運転」を行う秋田新幹線用の車両です。
 また,E5系とE6系は連結されてJR盛岡駅まで走ります(上から9番目の写真)。
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●E7系(上から1番目,10番目,12番目の写真)
 北陸新幹線金沢開業に向けて開発された新幹線最新車両で,現在は,上越新幹線でも営業を開始するなど,E2系からの置き換えが進行中です。
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●E1系,E4系
 2階建て車両ですが,現在は運行していません。
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 ということで,複雑そうで,一見理解不能すが,まとめてみると結構単純で
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①北海道新幹線・東北新幹線
 北海道新幹線は東北新幹線の延長として「はやぶさ」に加え,盛岡駅-新函館北斗駅間のみ運行する「はやて」,東北新幹線は最速の「はやぶさ」,東京駅-仙台駅/盛岡駅の「やまびこ」,東京駅-那須塩原駅/郡山駅を結ぶ「なすの」があって,主にE5系で運行している。
②上越新幹線・北陸新幹線
 上越新幹線は「とき」に加え,東京駅/上野駅-高崎駅/越後湯沢駅の「たにがわ」,北陸新幹線は「はくたか」に加え,最速の「かがやき」,東京駅-長野駅間の「あさま」,富山駅-金沢駅間の「つるぎ」があってE7系で運行している。 
③秋田新幹線・山形新幹線
 秋田新幹線は「こまち」をE6系で,山形新幹線は「つばさ」をE3系(まもなくE8系に更新)で運行している。
  ・・・・・・
となります。
 なお,秋田新幹線と山形新幹線は「全国新幹線鉄道整備法に基づかない新在直通方式のミニ新幹線」で,法律上は在来線です。

 私は,東海道新幹線以外は無縁のものだと思っていたのですが,日本各地を列車で旅するようになって,今回,行きに東北新幹線「やまびこ」でE5系に,帰りに上越新幹線「とき」でE7系に乗車しました。

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 東海道新幹線は,第2次世界大戦以前に構想された弾丸列車が元となっているので,造られた当時は夢のような速さであった時速210キロメートルで設計されまた。
 しかし,今となっては,かなりカーブやアップダウンが多いので,いくら車両を工夫しても東海道新幹線は時速270キロメートルが限度でした。その後,さらに工夫を凝らして若干の速度向上を果たし,N700A系,N700S系では,時速285キロメートルでの安全走行が可能になりました。
 今日は,現行の新幹線をまとめますが,このごろの私は,東海道新幹線を利用することも多くなって,そうなると,さらに快適さを求めて,もっぱらグリーン車に乗るようになりました。名古屋から東京などあっという間で,高速バスの夜行を利用していたころが夢のようです。

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●N700A(2013年から現行)
 N700系の改良型で,ブレーキ設備や照明などが改良されて,N700系よりも快適性が増しました。また,最高速度が時速285キロメートルになりました。
 N700系を改造してN700Aにした車両はN700の下に小さくAと書かれていますが,最初からN700Aとして作られた車両は大きくAと書かれていて,スモールA,ラージAなどとよばれています。スモールAとラージAとでは乗り心地が違うようです。
 そういえば,近ごろはスモールAを見かけなくなりました。現役引退かな?
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●N700S(2020年から現行)
 コンセントがすべての席で対応するようになったほか,座席をリクライニングさせたときに座面も少し沈み込むようになるなど、より快適な座席へと進化しました。また,車内の温度が均一になるよう空調の通風孔を広げました。さらに,バッテリー走行も可能になって,突然停電が発生しても駅まで移動できるようになったり,車いすスペースがある車両では自動ドアの開口部をずらし、不用意にデッキから丸見えにならない工夫がされています。
 乗ってすぐにわかるのは,N700Sでは,飛行機のような間接照明になっていることで,高級感があります。今日の3番目の写真が700Aの車内で4番目の写真が700Sの車内です。
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●923系(ドクターイエロー)
 番外編です。
 700系をベースに開発された新幹線電気軌道総合試験車923系は「ドクターイエロー」とよばれています。ドクターイエローは7両編成,その全てに測定機器などを詰め込んだ検査専門の車両です。
 珍しいため,偶然「ドクターイエロー」を見ると幸せになれるといわれています。
 JR側から運行日や時刻は公開されていませんが,これまでの運行パターンから運行日や時刻を予測することが可能で,私は,それを利用して,ずいぶんと写真や動画を写しました。「ドクターイエロー」が走ると予測された時間には,線路沿いにカメラを持った愛好者が集まります。
 700系が引退して,東海道線の最高速度が時速285キロメートルへと引き上げられたため,時速270キロメートルのドクターイエローは存続が危ぶまれていますが, 少なくともしばらくは活躍することが見込まれているそうです。
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新幹線


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 子供のころ住んでいたのがJR名古屋駅の近くだったので,60年前の私は,東海道新幹線の建設の様子を毎日見ていました。
 線路の敷設には,大型構造物を支える基礎杭を地中に施工することが必要です。基礎杭を地面に打つためには,パイルドライバといわれる杭打機が使われますが,当時のパイルドライバは,本体にディーゼルハンマといわれる数トンの鉄の固まりを燃料を爆発させたエネルギで跳ね上げてコンクリートの杭を打ち込むものでした。いつの間にか見られなくなったなあ,と思っていたのですが,1977年(昭和52年)の振動規制法によって,このような施工を市街地で行うことは出来なくなったそうです。
 カシャーン,カシャーンと,メトロノームのように規則正しく聞こえてくる騒音,そして,ときおり硬い岩盤にぶち当たると,ディーゼルハンマーが頼りなさそうに止まってしまうのです。子供にとっては騒音公害ではなく興味深く,これを見ているのは楽しいもので,見飽きませんでした。
 こうして,1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に合わせて作られた東海道新幹線は,「時速200キロの弾丸列車」とよばれる夢いっぱいのものでした。世界一,という言葉にわくわくしました。そして,開通と同時に走ったのが0系といわれるものです。今でも,私のイメージでは「新幹線=0形」です。

 このように,新幹線はあまりに身近なものだったので,あまり興味がありませんでした。また,若いころはほとんど乗ったこともなく,東京や京都に行くときも大概は高速バスを使っていました。そこで,たまに乗ると,新幹線のスタイルがかわったなあと思う程度でした。
 時は過ぎ,最近になって,鉄道の好きな将棋の藤井聡太八冠が「N700Sに乗ったことがないから乗ってみたい」というような発言をしたのを聞いて,「今は,新幹線はN700Sという新型車があるのか。でも乗るのはレアなことか」と思って以来,新幹線を意識するようになりました。
 優雅な老人生活をするようになって,体にこたえる長距離バスよりも新幹線を利用するようになると,さらにN700Sを意識するようになってきました。
 こうして,新幹線の種類もわかるようになり,利用するときや散歩をしていて新幹線が通ると,それがN700Sであれば,今日は縁起がいいなあ,と思ったりします。
 今日の1番目の写真は,2024年1月1日の日の出前,今年はじめて見た新幹線ですが,これがN700Sだったのに気をよくしました。そして,2番目の写真は,日の出後に,別の角度から太陽とともに写したものですが,これもまた,N700Sでした。

 ということで,「鉄ちゃん」は知っていて当然の知識でしょうが,無知な私自身が知識を整理するために,今日はこれまでに運用された東海道新幹線の種類についてまとめておくことにします。
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●0系(1964年から2008年)
 東海道新幹線の初代の車両で,ビュッフェ車や食堂車が設けられていました。当時子供だった私は,新幹線に乗るときには,父親にせがんで食堂車を利用するのが夢だったのですが,ビュッフェ車を利用するのが精いっぱいの贅沢でした。食堂車は1車両全体を使っていましたが,立ち席のビュッフェは1車両の半分を使っていて,残りは普通車の座席でした。食堂車にビュッフェ,普通車両には車内販売すらない今から考えると,夢のような話です。
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●100系(1985年から2012年)
 0系が「こだま」になり,新しく開発された100系が「ひかり」として運用されるようになりました。
 100系には,2階建ての車両があったり個室が設定されていたりしました。確か,食堂車は2階にあったように記憶します。このころはもう就職していたので,ときどき名古屋から京都に遊びに行くときに乗りましたが,乗ってすぐに食堂車に行って朝食を食べ終わると京都に着くということで,普通車の座席にすわることすらありませんでした。
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●300系(1992年から2012年)
 最高速度が時速270キロメートルになって,「のぞみ」の登場とともにデビューした車両です。
 当時は,「ひかり」と「のぞみ」の特急料金が違っていました。私は100系に乗り,高値の花だった300系にはほとんど乗ったことがないように思います。
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●500系(1997年から2010年)
 異端児の新幹線で,スタイルが異なっています。最高速度hが時速300キロメートルまで出せるのですが,最高速度が時速270キロメートルと決められていた東海道新幹線では,その速度は出せませんでした。
 独特の円形フォルムは高速化による騒音対策でしたが,居住性に難があったそうです。京都に行ったときに,ときどき,ホームで見たくらいで,私はおそらく乗ったことがありません。
 私は,新幹線界のコンコルドだと思っています。
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●700系(199年から2020年)
 カモノハシ型のスタイルは,当時,カッコ悪いなあ,と思いましたが,現在の新幹線の基本形となるものです。今ではすべてこの形なので見慣れました。
 700系が走りはじめたころは仕事が忙しく,必要にせまられてたびたび乗ったことはあるのですが,どんな車両なのかと考える余裕もありませんでした。
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● N700系(2007年から2020年)
 東海道新幹線の主力車両となりました。
 その後,N700Aが用いられるようになって, N700は順次N700Aに改良されました。改良されたN700Aは,N700の下に小さくAとかかれてありましたが,近ごろは見かけません。
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 以下,次回に続きます。

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 空港で時間があるときに展望デッキで旅客機の離発着を見ることがあります。また,旅先で,それまで乗ったことがない機種に乗ることもあります。そんなときに,飛行機マニアでもない私は,アメリカのボーイング社,ヨーロッパのエアバス社以外は知らなかったので,これはどんな会社の旅客機なのだろうかと,いつも不思議に思っていました。
 そこで,今日は,そうした旅客機を取り上げます。

 これまで書いたように,旅客機の多くは,ボーイング社とエアバス社のものが占めているのですが,それに続くのがブラジルのエンブラエル社(EMBRAER=Empresa Brasileira de Aeronáutica S.A.)だそうです。1969年にブラジルの国営航空機メーカーとして誕生したエンブラエル社は,1972年に双発プロペラ旅客機「EMB110 バンデランテス」を初飛行させました。その後,紆余曲折を経て,民営化したのちは,50人乗りの小型ジェット機「ERJ145」,35人乗りの短胴型「ERJ135」を開発し,小型のジェット旅客機を望んでいた各国の航空業界の目にとまり,それ以後驚異的な成長を遂げました。
 工業立国と自称する日本では,MRJひとつ作るのに四苦八苦して結局できなかったのに,ブラジルで旅客機が作られていることに,はじめは驚きましたが,日本の実力なんて,この国の人たちが過剰に思っているだけで,所詮その程度のものなのでしょう。
 現在は,エンブラエル社の旅客機は,FDAが採用している「エンブラエル170」「エンブラエル175」をはじめ,「エンブラエル190」「エンブラエル195」があります。いずれも中央に通路がある単通路機で,定員は100人前後と,ちょうど手ごろな大きさです。FDAの旅客機は他のLCCが採用している「ボーイング737」のような旅客機に比べて座席が広く,快適なのがウリです。実際,乗り心地がいいです。

 小型のプロペラ機といえば,カナダのボンバルディア社(Bombardier Inc.) で,「CRJ100/200」「CRJ700」「CRJ900」「CRJ1000」という機種があります。私も海外でたびたび乗ったことがあります。
 また,デハビランドカナダ社(De Havilland Canada)が「DHC-8-Q100」「DHC-8-Q200」「DHC-8-Q300」「DHC-8-Q400」を製造しているということですが,私はおそらく乗ったことがありません。日本では,地方路線や離島路線などで運航しているそうなので,空港の展望デッキで見たことはあるかもしれません。
 私がこれまでに乗ったことがあるプロペラ機の写真を見つけたので,よく見てみると,これ以外の会社であるATRと書いてありました。調べてみるとATR(Avions de Transport Régional )はフランスのアエロスパシアル(Aérospatiale)とイタリアのアエリタリア(Aeritalia )が1982年に興した共同事業体で,定員が50人前後の小型機「ATR 42-200」から「ATR 42-600」の6機種を製造していることを知りました。日本では離島などのコミューター路線で使用されているそうですが,私が利用したのは,ニュージーランドでクライストチャーチからクイーンズランドまで行ったときと,ハワイでオアフ島ホノルルからモロカイ島まで行ったときでした。

 こうして調べていくうちに,これまでずいぶんいろいろな旅客機に乗ったものだという思いとともに,そのときのことが懐かしくなってきて,また,乗りたくなってきました。


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私の持っている歴代名人の署名の入った将棋免状。
将棋免状


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 私が若いころに最もポピュラーな旅客機は「ボーイング727」でした。そして,その後,「ボーイング747」,通称「ジャンボジェット」が開発されて,この「ジャンボジェット」に乗って海外旅行をするのが夢でした。
 私が今から44年前にはじめてニューヨークへひとり旅をしたときに乗ったのが「ダグラスDC10」でした。このころは,旅客機といえば,アメリカのボーイング社,ダグラス社,そしてロッキード社の3社の時代でした。中でもロッキード社の「トライスター」とダグラス社の「ダグラスDC10」はライバルで,共に,「ボーイング727」同様,エンジンを3基搭載していたために,うちの1基が垂直尾翼下についていたのですが,それが何かデザイン重視のように見えた「トライスター」に比べて,「ダグラスDC10」は,いかにも仕方なくこの場所につけた,といわんばかりのダサい感じがして,私は好みでした。その後,ロッキード社はロッキード・マーティンとなって旅客機を製造しなくなり,ダグラス社はボーイング社と合併をしてしまったので,現在,アメリカで旅客機を製造しているのはボーイング社1社となりました。
 今日の1番目と2番目の写真は今も現役のダグラス社の「ダグラスDC8」ですが,ボーイング社との合併によって,名前が「ボーイング717」となり,現在もハワイアン航空などで運用しているので,私も何度か乗りました。「ボーイング717」なんてこれまで見たことがなかったので,はじめて利用したときは,こんな機種があるんだなあ,と驚きました。

 では,前回のエアバス社に続いて,今回はボーイング社の歴代の機種について,おおまかにまとめておきます。
●「ボーイング707」(1957年から1982年まで製造)
 「ダグラスDC8」の対抗機種でした。
●「ボーイング717」(1999年から2006年まで製造)
 「ダグラスDC95」の対抗機種でした。
●「ボーイング727」(1964年から1984年まで製造)
 「ボーイング707」より搭載力が小さい短中距離用の旅客機で「ダグラスDC9」の対抗機種でした。
●「ボーイング737」(1968年から現行)
 古い機種ですが改良が重ねられ,現在は1997年以降に製造された「第3世代」です。
 座席数は150席から170席程度の小型機で通路が1本しかない単通路機。「ボーイング737MAX」が最新機種ですが,事故が相次いだために2020年から生産を停止しています。
●「ボーイング747」(1970年から2022年まで製造)
 ボーイング社の超大型機で,数年前まで,国際線の定番でした。
 デルタ航空が日本とアメリカ本土の間を往復していたのもこの旅客機が多かったので,私もこれまで何度も乗りましたが,燃費が悪く,いかにも重く,今では,旧型機となりました。
●「ボーイング757」(1983年から2004年まで製造)
 「ボーイング757」は「ボーイング767」の姉妹機。「ボーイング757」は通路が1本の単通路機です。日本の航空会社が導入していないので,あまりなじみがありません。私は,おそらく,アメリカで乗ったことがあります。
●「ボーイング767」(1982年から2014年まで製造)
 座席数は200人から300人程度の中型機で通路は2本ですが,幅がやや狭いセミワイドボディ機でした。太平洋も渡りきれるスペックを持っている万能型旅客機。手ごろな機種なので,なかなか退役できずにいるのですが,操縦が難しいという話です。
 コロナ禍以前,私がセントレア・中部国際空港とホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港との間をデルタ航空のビジネスクラスで往復していたのもこの旅客機でした。
●「ボーイング777」(1995年から現行)
 全世界で1000機以上が活躍している大型機。最大500人以上の通路が2本あるワイドボディ機です。
 天井も高めで機内は開放感があります。日本発着の国際線の長距離路線の多くが「ボーイング777」です。
●「ボーイング787」(2011年から現行)
 ボーイング社の最新機種。航続距離が長い中型機。座席数200人から300人の通路が2本あるワイドボディ機で,天井も高く室内は開放感があります。この機種は「エアバスA380 」ほどは大きくないのですが,やはり,大きすぎて,なかなか需要がないそうです。
  ・・
 このように,ボーイング社では「ボーイング737」「ボーイング767」「ボーイング777」「ボーイング787」が主要機種として運用されています。ただ,「ボーイング737MAX」の製造が停まっているのが響いているようで,ボーイング社はエアバス社に押されているのが実情です。

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Chinese Space Station.

中国宇宙ステーションが明るく見えました。
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 今,私のお気に入りの旅客機は何といっても「エアバスA350」です。
 「エアバスA350」にはじめて乗ったのは,私がヨーロッパに行くときに利用したフィンランド航空の旅客機でした。
  ・・・・・・
 「エアバスA350」はエアバス社の新世代旅客機で,「ボーイング787」の対抗機種となる中型機です。気圧変化の少なさや客室加湿機能などを備えたのは「ボーイング787」と同じです。 通路が2本あるワイドボディ機で,「ボーイング787」よりも12センチほど機体幅が広くなっています。
  ・・・・・・
ということなのですが,乗っていてとても気持ちがよく,すっかり気に入りました。
 その後,2019年にデルタ航空でロサンゼルスに行ったときも,アメリカの航空会社なのに「ボーイング787」でなく「エアバスA350」を使っていておどろきました。その事情はよくわからないのですが,このとき,「エアバスA350」はいい飛行機だから,デルタ航空も導入したのだなあ,と再確認した覚えがあります。確かにかなり評判の旅客機で,今は,JALでも主力機となっています。ANA も導入したいらしいのですが,大人の事情とやらで,実現できていません。

 エアバス社のこれまでに製造した旅客機について,私が次に利用するときわかるように,かなり雑にまとめておきます。
●「エアバスA300」(1974年から2007年まで製造)
 機種名のA300は、エアバスのAと初期構想の座席数300席にちなみます。
 客室内に2本の通路をもつワイドボディ機 でした。
●「エアバスA310」(1982年から1998年まで製造)
 ボーイング767の競合機でした。
●「エアバスA320」(1988年から現行)
 中距離用の小型機で「ボーイング737」の対抗機種。7,000機以上が生産されているベストセラー機です。中央に通路が1本あるだけの単通路機で,定員は160人から180人程度と,使い勝手のよい機種です。現行機は「エアバスA320neo」といい,2016年に登場しました。
●「エアバスA330」(1984年から現行)
 中短距離路線用の大型機で「ボーイング767」の対抗機種。1,000機以上が製造されています。
 機内に通路が2本あるワイドボディ機で,定員は300名程度です。
●「エアバスA340」(1993年から2012年まで製造)
 長距離路線用の大型機で「ボーイング747」の対抗機種。通路が2本あるワイドボディ機で,最も大きい「エアバスA340-660」は最大440席が設けられていました。
 そして,
●「エアバスA350」(2015年から現行)
●「エアバスA380」(2007年から2021年まで製造)
  ・・
 このように,現在,エアバス社の旅客機では「エアバスA320」「エアバスA330」「エアバスA340」「エアバスA350」,さらに「エアバスA380」が主要機種として運用されています。


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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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 このごろはFDAの「エンブラエム170」もしくは「エンブラエム175」に乗って国内旅行ばかりをしている私ですが,コロナ禍以前は,多い年では年に8回くらい海外旅行をしていたので,離着陸を1回と数えると年に30回ほど飛行機を利用したことになります。そこで,ずいぶん多くの種類の,というか,ほとんどの種類の旅客機に乗りました。
 巷には,カメラマニアとかカーマニアとか鉄道マニアとか飛行機マニアとか,そういう人もずいぶんいるようで,そういう人の多くは,カメラ,車,鉄道,飛行機といった機材について,詳しかったり,こだわりがあるようですが,私はそれほどのことがないので,詳しく知りません。ただ,旅客機によってずいぶんと乗り心地が違うので,少しは気になっていました。今にして思えば,これまでどんな旅客機に乗ったのかを記録をしておけばよかったと思うのですが,旅行で写した写真を探しても,意外なほど旅客機の写真がないのです。おそらく,座席に着いたときに,座席のポケットに常備されている「安全のしおり」を常に写しておけばよかったのです。また,旅行をしていくうちにだんだんと贅沢になって,エコノミークラスからランクアップをして,いろいろな座席を利用するようにもなったので,その違いについてもわかります。
 そんな私ですが,飛行機マニアが「〇〇という旅客機に一度は乗ってみたい」などという話を耳にすると,「そういえば,それも乗ったことがある」と思い出したりするのだから,乗りたいのに乗っていない人にはうらやましい話かもしれません。
 そこで,これまでに乗った旅客機を思い出しながら,これから私が乗るかもしれない旅客機のおおまかな種類を知っておくのも,今後の旅の楽しみになるから悪くないと思ったので,現在,どんな旅客機が運行されているのかを大雑把に調べてみることにしました。ただし,「ボーイング777」という機種でも,「ボーイング777-200」「ボーイング777-200ER」「ボーイング777-200LR」「ボーイング777-300」「ボーイング777-300ER」のように,多くの種類があるそうですが,私がわからなくなってしまうので,それらはひとまとめに「ボーイング777」とすることにしました。

 現在,世界中の航空会社で採用されている旅客機の8割ほどは,アメリカのボーイング社とヨーロッパのエアバス社のものということなので,まず,このふたつの会社の旅客機について書きます。それ以外には,最初に書いたFDAが使用しているブラジルのエンブライル社の旅客機とか,カナダのボンバルディア社の旅客機があって,それらにも乗ったことがありますが,これは別に書きます。
 ボーイング社とエアバス社は互角に渡り合っていて,シェアもいい勝負をしているらしいのでですが,このごろはエアバス社の方が優位みたいです。私がこれまでに乗ったときのあくまで感想にすぎませんが,たとえば,機内のトイレの位置や数,また,機内の広さ,座席の快適さなど,そうしたことを含めて,乗っていて快適だと思うのは,常に,ボーイング社の旅客機よりもエアバス社の旅客機でした。
 また,元パイロットだった人が,どの旅客機の操縦がしやすいか,ということを話題にしたYouTubeのチャンネルがあって,それを見ていたら,エアバス社とボーイング社の哲学の違いが述べられていて,興味をもちました。その中で,エアバス社の「エアバスA380」という巨大な飛行機に一度は乗ってみたい,と言っていたのですが,実は,私は,この「エアバスA380」にも,1度だけ乗ったことがあるのです。そこで,今日の話題は「エアバスA380」です。

 それは2018年の秋にニュージーランドへ行ったときのことでした。
 私はニュージーランドに行くとき,カンタス航空を利用して,オーストラリアのブリスベンでトランジットします。直行便でニュージーランドまで行くよりも,一旦降りて,1時間程度空港で休憩したほうが体力的に楽だからです。ブリスベンでのトランジットは,入国審査などが不要で,あくまで乗り換えをするだけなので,キャセイパシフィック航空で香港乗り換えをするのとはまったく違います。
 その帰路のことです。てっきりカンタス航空でニュージーランドのクライストチャーチからオーストラリアのブリスベンへ行くものと思っていたのですが,私の予約したのが,なんと,エミレーツ航空とのコードシェアだったのです。そして,そのときの機材が「エアバスA380」だった,というわけです。
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 エミレーツ航空(Emirates)は,アラブ首長国連邦のドバイを本拠とする航空会社です。
 1985年に「ボーイング737」と「エアバスA300」の2機の飛行機で就航を開始し,当初は中古のボーイング747などで中東域内とヨーロッパ路線を運航していましたが,その後,世界最大の旅客機エアバスA380等の新型機の積極的な導入と新規路線の開設を進めています。
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 エミレーツ航空は,客室乗務員のちょっと変わったユニフォーム姿が空港で目立っていたのですが,まさか乗るとは思いませんでした。機内ではアラビア語があふれていて,なかなか興味深いものでした。食事はミートとチキン,それに,マトンの肉が選べたはずだったのですが,日本人だったからか,私には何も聞かずにミートが提供されて,マトンに挑戦しようとしていた私の意欲がそがれました。

 このときの飛行機は,ニュージーランドからオーストラリアを経由してドバイまで行くもので,私がそれに便乗した形になったわけです。そして,幸運にも「エアバスA380」に乗れたというわけです。
 とはいえ,巨大な飛行機だなあ,という印象だけが残っています。
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 「エアバスA380」は,エアバス社が開発したオール2階建ての世界最大の機種です。
 生産が開始されたのは2002年で,初飛行が2005年,運用の開始は2006年だったので,初期の構想から初飛行まで16年の歳月を要しました。しかし,2018年以降,導入を計画していた各航空会社の計画の見直しが相次いだことで,エアバス社は「エアバスA380」の生産を中止し,2021年以降は納入しないことを発表しました。ライバル機種だった「ボーイングB747」に比べて30年以上も後に開発されたのにもかかわらず,先に生産終了となってしまいました。大きすぎて,需要がないのでしょう。
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 日本ではANAが成田とホノルル間の専用機材として3機所有しているだけので,飛行機マニアでもなかなか乗る機会,というか,見る機会すらないわけです。今となっては,いい思い出です。


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