しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場・47都道府県を制覇し,南天・皆既日食・オーロラ,空の3大願望を達成した「不良老人」の日記

タグ:「エール」

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 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」が終わってしまいました。二階堂ふみさんの笑顔がすてきでした。
 私が以前から書いているように,多くの人もまたテレビの報道番組を見ることに疲れ,あるいは嫌気が差し,テレビなどほとんど見なくなってしまったようです。このことはテレビ局側の責任ですが,その中で,かろうじてドラマだけが,非日常をもたらしてくれるものとして,テレビを見る機会となりました。しかし,ドラマといってもそれぞれで,ともかく一度見てみないことには,それが自分に気に入るものかどうかわからないのです。そこがドラマ選びのむずかしいところです。

 私は,これまで朝ドラを見る習慣がなかったので,当然「エール」も見ていなかったのですが,コロナ禍で放送が中断されてしばらく再放送になったときに,なんとなく見る機会があって,それではまりました。
 私が4月の中頃に愛知県新城市の「エール」の舞台となった小学校跡地に行ったのも,「エール」が動機ではなく火野正平さんが自転車で巡る「にっぽん縦断こころ旅」でその場所が放送されたのがきっかけでした。そこが奇しくも「エール」の撮影場所だったわけです。
 そのころに足繁く行った岐阜県や福井県,また,兵庫県のさまざまな場所もまた「麒麟がくる」にちなんだところばかりだったのですが,それもまた,偶然で,不思議な縁を感じました。

 いつも書いているように,テレビは娯楽であって,見ていて楽しくなければ意味がないのです。教えてやる,伝えてやる,という感じの不安を煽るだけの傲慢な報道番組は一切御免です。その意味で「エール」は元気が出るとてもよいドラマでした。
 この国は,昭和30年とその前後生まれが「勝ち組」です。そのひとりである私は,東京オリンピックの中継をテレビで見て,その開会式で流れたオリンピックマーチに感動したことを覚えていますが,これが「エール」の主人公である古関裕而さんの作曲とは知りませんでした。この年代は,東京オリンピックも,大阪の万国博覧会も,アポロ11号の月着陸も,実際にその生中継を,あるいは現場を見ることができた最も幸せな世代なのです。今とは違って,金儲け優先ではなく,もっと人間ドラマが先にあった希望のあふれた出来事でした。と,子供心には思われました。

 この番組が終わってしまったとなると,今後の「エール」ロスが心配です。大河ドラマ「麒麟がくる」の帰蝶ロスに続いて,今度は「エール」ロスです。そんなロスは私だけかと思っていたのですが,どうやらそうではないようです。
 私は,ドラマといっても,いじめとかいびりとか,そういう試練に打ち勝つとか,そういったものは見る気になりません。「おしん」もダメです。次作は「おちょやん」だそうで,その主人公である浪花千恵子さんも当然知っています。予告編を見ただけですが,どうも,明治時代や大正時代,また,昭和初期の日本にはびこった,そして,今でもそういうのが好きな日本人の,こうした修行ドラマはだめです。受けつけません。再放送している「澪をつくし」もおもしろくありません。
 日々こころおだやかに生活するために,報道番組を一切見なくなった今,いったい私は「エール」に代わるどんなドラマを楽しめばよいのでしょう?


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 テレビの報道番組を一切遮断してこころ穏やかに過ごすことができるようになった日々です。そうしてみると,それがまあ,いかに快適であるかということが身に染みました。巷にあふれる情報のほとんどは自分にはいらないものでした。
 そこで,「人生暇つぶし」の次のステップとして,肩の凝らないドラマを,NHK,民放問わず見ることにしました。番組表からよさそうなものを探して一度見てみて,自分に合わなければそれでやめ,気に入ったら見続けることにしたのです。今日は,こんな次第で私が見はじめたドラマについての話題を書くことにします。

●「エール」「麒麟がくる」
 まずは定番の朝ドラ(連続テレビ小説)と大河ドラマです。ともに,このごろはあまり見たこともなかったのですが,今年は朝ドラの「エール」と大河ドラマの「麒麟がくる」,ともに出来がよいので気に入りました。
 私がこれまでに見た朝ドラは「あまちゃん」「おひさま」「ちゅらさん」「ひよっこ」です。それらの何がよかったかというと,元気が出るドラマだったということです。とにかく私は暗いものやいびりのあるものはダメです。そして,脚本にきちんとした主張がないとさらにダメです。「エール」はヒロインの二階堂ふみさんがいいです。あんな役柄の女性なら妻にしたいとほれ込みながら見ています。二階堂ふみさんはなんとなく宮崎あおいさんとイメージがダブるのですが,いろいろな表情を見せるのが魅力的です。こんな女優さんがオーディオを受けにきたらほかの人はたまったものではありません。
 大河ドラマの「麒麟がくる」もとてもおもしろいです。これまでに見た大河ドラマの中でもこれは最高です。ただひとつ,しかし,そしてそれが最も残念な問題は,コロナ禍で一度中断したのち,まったく帰蝶さんが出てこなくなってしまったことです。巷では「帰蝶ロス」が起きているとか…。私もそのひとりです。漏れ聞こえてくる噂では,帰蝶を演じている川口春奈さんが別のドラマで忙しいかららしいということでした。そこで,その別のドラマである「極主夫道」を,単に川口春奈さん見たさに,チャンネルを合わせてみました。
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●「極主夫道」
 「極主夫道」は,
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 史上最強の専業主夫が降臨! 主夫力高すぎる“元極道”が筋を通し,世の中と仁義を斬りまくります!! 裏社会に数々の伝説を残した最凶の極道“不死身の龍”。そんな彼が極道から足を洗い,選んだ道はなんと専業主夫だった!
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とまあ,実にくだらないドラマです。このドラマを見ても得るものは何もありません。が,暇つぶしにはいいです。というより,「帰蝶ロス」を治療するにはこの妙薬しかないのです。なので,ひき続き見ます。
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●「一億円のさようなら」「危険なビーナス」
 それ以外のドラマで見はじめたのは「一億円のさようなら」と「危険なビーナス」です。
 「一億円のさようなら」は,
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 つつましく平凡に暮らしてきた鉄平は,妻・夏代が48億円の遺産を相続していたことを知る。なぜ妻はそれを隠していたのか。会社での戦いに傷つく鉄平は人生の後半戦に逆転できるか。極上のファミリーストーリー!
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ということですが,とにかく,私には内容のすべてにおいて共感できないドラマです。主人公の鉄平の生き方にはまったく理解できません。すぐにキレるし,話し方がねちっこいし,ぜったいに友達になりたくない人物です。しかも,男のくせにぐだぐだしていてなさけない。頭悪そうだし。すぐぶちキレるくせに頭が切れない… まるで私の昔の上司のような輩です。
 ストーリーに「わけ」をもたせるためにいろんなエピソードを絡ませるのですが,そのいずれもが無理があって不自然だし,ありえない話ばかりだし,非現実的だし,できの悪いドラマです。そもそも,子供ももう大人なのでどう生きようと親がとやかく言う必要もないし,金持ちの妻なんてこの先不倫しようとどうしようとひとりでどうにでも生きられることでしょう。で,私なら,そんな薹が立った妻から1億円といわず3億円ほど頂いてさっさと会社も家族も縁を切り,若い女性と再婚でもして楽しい別の人生をはじめます。と思うのですが,まったく共感ができないことが逆に魅力となって,このドラマもまた見続けます。この先何か話が展開するような噂もありますし。相続税はどうなっているんだとかツッコミどころも満載です。
 一方,「危険なビーナス」は,
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 東野圭吾の同名小説を原作とする,ある失踪事件をきっかけに,主人公が謎の美女と共に遺産をめぐる名家の争いに巻き込まれていく壮大なスケールのミステリー。東野ミステリーは「引き込まれる世界観」「緻密なトリック」そして「魅力的な登場人物たち」で多くの読者を魅了しているが,本作はそれだけではなく,誰もが驚く「ラストの大逆転」もみどころのひとつ。そんな東野ワールドを黒岩勉の脚本で,連続ドラマならではのスリリングな手法とタッチで描いていく。 
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というものです。こちらは48億円に比べたら大したことない30億円の遺産をめぐる骨肉の争いです。私が見はじめた「極主夫道」「一億円のさようなら」「危険なビーナス」のなかでは,これだけがまともなドラマです。あえて原作も読まず,ネタバレ情報も手に入れず,この先の大逆転とやらを楽しみたいと思います。

 こうして,本格的なメインディッシュ(「危険なビーナス」)に安物のぱっさぱさのケーキ(「一億円のさようなら」)とあま~くカロリーの高いジュース(「極主夫道」)をデザートにお付けいただいて,おいしい上等なパン(「麒麟がくる」)と美味な味付けのスープ(「エール」)ともども,私はおなか一杯で秋の夜長を楽しむのです。
 これぞまさに「不良老人」の暇つぶしにうってつけです。

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