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 テレビの報道番組を一切遮断してこころ穏やかに過ごすことができるようになった日々です。そうしてみると,それがまあ,いかに快適であるかということが身に染みました。巷にあふれる情報のほとんどは自分にはいらないものでした。
 そこで,「人生暇つぶし」の次のステップとして,肩の凝らないドラマを,NHK,民放問わず見ることにしました。番組表からよさそうなものを探して一度見てみて,自分に合わなければそれでやめ,気に入ったら見続けることにしたのです。今日は,こんな次第で私が見はじめたドラマについての話題を書くことにします。

●「エール」「麒麟がくる」
 まずは定番の朝ドラ(連続テレビ小説)と大河ドラマです。ともに,このごろはあまり見たこともなかったのですが,今年は朝ドラの「エール」と大河ドラマの「麒麟がくる」,ともに出来がよいので気に入りました。
 私がこれまでに見た朝ドラは「あまちゃん」「おひさま」「ちゅらさん」「ひよっこ」です。それらの何がよかったかというと,元気が出るドラマだったということです。とにかく私は暗いものやいびりのあるものはダメです。そして,脚本にきちんとした主張がないとさらにダメです。「エール」はヒロインの二階堂ふみさんがいいです。あんな役柄の女性なら妻にしたいとほれ込みながら見ています。二階堂ふみさんはなんとなく宮崎あおいさんとイメージがダブるのですが,いろいろな表情を見せるのが魅力的です。こんな女優さんがオーディオを受けにきたらほかの人はたまったものではありません。
 大河ドラマの「麒麟がくる」もとてもおもしろいです。これまでに見た大河ドラマの中でもこれは最高です。ただひとつ,しかし,そしてそれが最も残念な問題は,コロナ禍で一度中断したのち,まったく帰蝶さんが出てこなくなってしまったことです。巷では「帰蝶ロス」が起きているとか…。私もそのひとりです。漏れ聞こえてくる噂では,帰蝶を演じている川口春奈さんが別のドラマで忙しいかららしいということでした。そこで,その別のドラマである「極主夫道」を,単に川口春奈さん見たさに,チャンネルを合わせてみました。
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●「極主夫道」
 「極主夫道」は,
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 史上最強の専業主夫が降臨! 主夫力高すぎる“元極道”が筋を通し,世の中と仁義を斬りまくります!! 裏社会に数々の伝説を残した最凶の極道“不死身の龍”。そんな彼が極道から足を洗い,選んだ道はなんと専業主夫だった!
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とまあ,実にくだらないドラマです。このドラマを見ても得るものは何もありません。が,暇つぶしにはいいです。というより,「帰蝶ロス」を治療するにはこの妙薬しかないのです。なので,ひき続き見ます。
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●「一億円のさようなら」「危険なビーナス」
 それ以外のドラマで見はじめたのは「一億円のさようなら」と「危険なビーナス」です。
 「一億円のさようなら」は,
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 つつましく平凡に暮らしてきた鉄平は,妻・夏代が48億円の遺産を相続していたことを知る。なぜ妻はそれを隠していたのか。会社での戦いに傷つく鉄平は人生の後半戦に逆転できるか。極上のファミリーストーリー!
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ということですが,とにかく,私には内容のすべてにおいて共感できないドラマです。主人公の鉄平の生き方にはまったく理解できません。すぐにキレるし,話し方がねちっこいし,ぜったいに友達になりたくない人物です。しかも,男のくせにぐだぐだしていてなさけない。頭悪そうだし。すぐぶちキレるくせに頭が切れない… まるで私の昔の上司のような輩です。
 ストーリーに「わけ」をもたせるためにいろんなエピソードを絡ませるのですが,そのいずれもが無理があって不自然だし,ありえない話ばかりだし,非現実的だし,できの悪いドラマです。そもそも,子供ももう大人なのでどう生きようと親がとやかく言う必要もないし,金持ちの妻なんてこの先不倫しようとどうしようとひとりでどうにでも生きられることでしょう。で,私なら,そんな薹が立った妻から1億円といわず3億円ほど頂いてさっさと会社も家族も縁を切り,若い女性と再婚でもして楽しい別の人生をはじめます。と思うのですが,まったく共感ができないことが逆に魅力となって,このドラマもまた見続けます。この先何か話が展開するような噂もありますし。相続税はどうなっているんだとかツッコミどころも満載です。
 一方,「危険なビーナス」は,
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 東野圭吾の同名小説を原作とする,ある失踪事件をきっかけに,主人公が謎の美女と共に遺産をめぐる名家の争いに巻き込まれていく壮大なスケールのミステリー。東野ミステリーは「引き込まれる世界観」「緻密なトリック」そして「魅力的な登場人物たち」で多くの読者を魅了しているが,本作はそれだけではなく,誰もが驚く「ラストの大逆転」もみどころのひとつ。そんな東野ワールドを黒岩勉の脚本で,連続ドラマならではのスリリングな手法とタッチで描いていく。 
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というものです。こちらは48億円に比べたら大したことない30億円の遺産をめぐる骨肉の争いです。私が見はじめた「極主夫道」「一億円のさようなら」「危険なビーナス」のなかでは,これだけがまともなドラマです。あえて原作も読まず,ネタバレ情報も手に入れず,この先の大逆転とやらを楽しみたいと思います。

 こうして,本格的なメインディッシュ(「危険なビーナス」)に安物のぱっさぱさのケーキ(「一億円のさようなら」)とあま~くカロリーの高いジュース(「極主夫道」)をデザートにお付けいただいて,おいしい上等なパン(「麒麟がくる」)と美味な味付けのスープ(「エール」)ともども,私はおなか一杯で秋の夜長を楽しむのです。
 これぞまさに「不良老人」の暇つぶしにうってつけです。

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