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 私は,ジブリ作品は「となりのトトロ」と「魔女の宅急便」しか知らず,ほどんど興味もないのですが,地元でもあり,一度くらいはどういうところか知りたいという好奇心だけで,2か月前にはじまる事前予約でチケットを手に入れ,2024年1月22日に行ってきました。
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 それにしても,有料施設は高すぎます。「ジブリの大倉庫」と「もののけの里」で2,500円,そして,「どんどこ森」と「青春の丘」がそれぞれ1,000円で,合計4,500円也。食事と交通費を合わせれば,約10,000円となります。そもそも,新しく造った施設というもはほとんどなく,これまでに何らかの形であったものを改装したり移築しただけの,いかにも金のかけかたを知らない愛知県らしい娯楽施設でした。現在,東京ディズニーランドのチケットが値上がりして約10,000円だそうですが,これはアトラクションなども含まれているので,それに比べたら,かなり割高です。
 私は,どういうところなのかという謎が解けたので,1回で十分だと思いました。リピートすることはありますまい。
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と書いたのが,2か月近く前のことでした。
 それにしても,あのころのほうが暖かかったというのも皮肉なもので,すでに3月も半ばというのに風が強く寒いこと。外を散歩する気にもなりません。

 さて,そんな3月10日。来る3月16日にジブリパークに新たに「魔女の谷」が開園するということで,その内覧会があって,申し込んでおいたら当たってしまったので,「リピートすることはありますまい」と書いたのに,行ってきました。到着したのが午前9時30分ごろだったのに,すでに車が一杯でした。前回と違うのは,この日が日曜日だということでした。「毎日が日曜日」の私には曜日の感覚がないのです。
 内覧会というからには,抽選に当たった選ばれし者だけが入ることができると思っていたから,悠々と出かけたのですが,これが大いなる誤解でした。これは決して内覧会などではない。東京駅並みのものすごい人混みでした。そもそも私は勘違いをしていました。私が当たった無料の招待券というのは,「魔女の谷」だけでなく,ジブリパークの他のすべての施設にも入ることができたのです。そんなことなら,前回,高いお金を出して,施設を巡った意味がありません。調べてこないお前が悪いといわれればそれだけのことですが,これにも落胆しました。
 まあ,せっかく来たのだから「魔女の谷」だけ入ることにしたのですが,すごい行列でした。中にあったのは,一般のものより長いとかいうソーセージの入ったホットドッグを売る「グーチョキパン屋」で,これは100メートルくらいの行列ができていたし,「空飛ぶオーブン」とかいう名前のレストラン,これは午前11時開店だというのに,2時間も前から並んでいる人がいたし,それ以外には,メリーゴーラウンドとかがあっただけでした。

 このところ,青森県に行って大自然に浸ったり,東京ですばらしいコンサートを聴いてきたりと,連日日本各地を移動し,精神的にも満足に浸っていた私は,それと比べてしまうから,このような作り物の張りぼてには何の感動もなく,かなりちんけなものとしか思えませんでした。せめて,ディズニーランドのようなショーや最新技術を駆使したアトラクションでもあれは,それなりの哲学というものも感じられるけれど,それすらないし,スタッフは単なるバイトの域を出ず,来た人を楽しませようという意欲も感じられませんでした。
 そんなわけで,前回入ることができなかった「魔女の谷」だけを適当に見て,早々に引き上げることにしました。並んでまでして昼食をとる気もなかったのですが,入口近くにおにぎりを食べることができるという,客のほとんどいなかったレストランがあったので,そこで昼食をとりました。これが一番落ち着きました。
 この日やったことはそれだけでした。しかし,こんな無意味な日も悪くない。

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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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