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〈その8〉夫、妻、恋人よりも、大事なものはある。
〈答え〉それば比べる対象ではないでしょう。そういった生活の基盤があるうえでの趣味です。
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〈その9〉朝起きて「明日は今日よりもいい日になるはずだ」と自分に言い聞かせたことがある。
〈答え〉本当に悩んだときには,きっと,この悩みは解決する日が来るはずだ,明けない夜はない,と言い聞かせていたことはあります。ただ,明日が今日よりもいい日だというような軽いノリではありませんでした。きっこの問を作った人は,深い悩みを持ったことがない人でしょう。でも昨日のことは昨日で終わり,きょうはニューデイだというアメリカ人的思考は好きです。
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〈その10〉何歳からでも恋はできると思う。
〈答え〉ときめきは大切ですが,深みにはまらずほどよいバランスを取った方が,結局は長続きするし,幸せになります。
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〈その11〉恋人や伴侶次第で人生は大きく変わると思う。
〈答え〉変わります。人生観の違う人と結婚すると,老後は悲劇です。
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〈その12〉よし、今日から新しい人生をスタートさせてみよう!と思ったことがある。
〈答え〉ありますが,そういうことを真剣に考えたのは,本当に自分が不幸になったときです。気安くいう話ではありません。
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〈その13〉ひと眠りすると、ストレスや悩みがスッキリ片付く。
〈答え〉人眠りしたくらいで片付くようなストレスはたいしたストレスじゃないです。
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〈その14〉恋愛よりも友情だ!と思う。
〈答え〉思いません。
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〈その15〉他人のために一肌脱ぐのが好きだ。
〈答え〉一肌脱いでも,その人にとってそれがよかったかどうかは別物です。ほどほどの距離感が大切です。でも,本当に困っているときに,適切な手助けができる人にはなりたいです。
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〈その16〉自分の身がどうなっても、守ってあげたい人がいる。
〈答え〉これは頭で考えることでなくて,いざとなったときに,そういう行動が本当にできるかどかです。
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〈その17〉自分の老後には、理想の生活が待っていると思う。
〈答え〉老後というのをどの年代と考えるかですが,きっと,この問は,退職後間もないまだ元気なころの老後を想定しているのでしょう。そのころに理想的な生活ができるといいです。そのためには,こころから楽しめる趣味をもっているかどうかでしょう。そういう意味では,私はそう思います。でも,実際は,老いというのは,そんな理想的なものではないです。何かをしたいのに,体が動かない,とか,そうなったときに,精神的な支えだけで幸せに生きられるか…,でもそうなることは怖いです。元気な人が考えている老後というのは,まだ元気な本当の老後以前の時代のことです。
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〈その18〉最近、近くにちょっと気になる人がいる。
〈答え〉そういう気持ちは,生活のハリになるのでしょうが,それ以上を求めるのは,不幸になります。55歳にもなったら,そういうバランス感覚くらい持ちましょう。
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〈その19〉密かに、新しい恋を求めている。
〈答え〉精神的に,なら,すてきなことです。
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〈その20〉バッタリ再会してみたい昔の友人がいる。
〈答え〉きっと,歳をとって,あのころの友人とはかけ離れた,人生に疲れた人物が現れることでしょう。昔の友人にしても,恋人にしても。歳をとるというのは,残酷なものです。歳をるにつれて輝いて見える人が時々いますが,そうなりたりたいです。そういう友人なら会ってみたいですが,嫉妬するかもしれません。
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以上ですが,こうしたチェックを作ることって,結構大変だから,これを作った人は軽いノリだったのかもしれませんが,その苦労がしのばれます。私は,この質問に答えていて,これを作った人は,絶対に55歳よりも若い人だと確信しました。
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「55歳からのハローライフ」-おもしろかったと言えたら①
朝日新聞の「政治・断簡」というコラムに,
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上野千鶴子さんの近著「女たちのサバイバル作戦」刊行を記念した,学生とのトークショーがあるというので出かけてきた。
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からはじまる記事がありました。
この中で,私がおもしろいなあ,と思ったのは,大学3年生の女性の,何をモチベーションにして,働くとか就活とかすればいいのかわからなくなってきた,という質問に対する上野さんの答えでした。
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自分が死ぬ時に,ああおもしろかった,と言えたらいいと思わない? それを基礎に考えたらどうですか。
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以前にも書きましたが,私は,これまでの人生で,仕事が楽しかった,という思い出はほどんどありません。仕事以外には,ああおもしろかったと思えることは,数限りなくあって,きっと,そうしたおもしろかったということは,仕事というおもしろくなかったという裏の面があったからこそ,ああおもしろかった,と言えるのかな,と思ったりもしています。
それでは,就活のモチベーションにはなりません。おもしろかったという人生を送るために,つまらない仕事をがまんしなない,なんて。
だけど,そう思えば,表裏一体,水道と下水じゃないけれど,紙にも表裏があるように,それでひとつの人生と完結と考えれば,気が楽にもなるというものですかねえ。これは,自分に対する言い訳です。
そんなこれまでの人生ですが,NHK総合のドラマ「55歳からハローライフ」のホームページを見ていたら,おもしろい「YES/NOチェック」というのがあったので,私もそれに答えてみました。以下の質問は,そのホームページからの引用,答えは私の意見です。
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〈その1〉時々、自分にはもっと別の人生があったのではないか……と思う。
〈答え〉きっと,あったでしょうけれど,それはそれで,同じように悩みや喜びがあったでしょうね。今の自分を考えると,別の人生が今よりもマシだったとは思えません。きっと,そのときはそのときで,同じようないろんなことが起こったことでしょう。ただし,私はこれまでの人生で,この人に会わなければよかったと思う人が3人います。
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〈その2〉今から新しいことをはじめるのは面倒だ、とよく思うようになった。
〈答え〉「今から新しいこと」っていうのは面倒というより,私はやめた方がいいと思います。そうじゃなくて,今までやってきたことをさらに充実させる,っていうことのほうが絶対にいいです。たとえば,退職したら,何か楽器をはじめる,とかいうのじゃなくて,たとえば,若いころにピアノを習っていた人なら,それを再び始める,ということのほうが楽しいんじゃないかと思います。そういう意味でも,若いころにいろんなことを身につけたという投資は大切です。
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〈その3〉気づいたら、1日が終わっていることが多い。
〈答え〉それはないです。週末に,今週は1週間が短かかったな,とか思うことはよくありますが,その日その日は,そう思ったことはないですね。
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〈その4〉いつかゆっくり旅に出てみたいと思う。
〈答え〉これは,いつかゆっくりでなく,思い立った時にやらないとだめでしょう。時間は作ろうと思えば作れます。無理してでも作れない人は,「いつか」も作れません。よく,そういう言い訳をする人がいますけれど,そういう人に「いつか」が訪れたことはありません。
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〈その5〉もしも昔に戻れるなら、やり直したいことがいくつもある。
〈答え〉今は特にないです。自分の能力は変わりませんから,きっとやり直しても,同じ結果だろうと,そう思うようになったのは,歳をとりすぎたせいでしょう。
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〈その6〉ペットを飼ってみたいと思ったことがある。
〈答え〉私はペットには残念ながら興味はないです。そのことによって,たとえば,長期の旅行ができないとかいう自分の時間や行動に制約ができることは,私の価値観ではありません。ペットを飼うよりも旅行をしたりすることの方が大切なのでしょうね。
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〈その7〉犬派か猫派かと言われれば、犬派だ。
〈答え〉犬派ですね。犬には裏がなさそうです。
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