Happy New Year 2024.
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2024年になりました。今年はどんな1年になるでしょうか。
1年前の今日,「おわりのはじまり」と書きました。
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テレビもほとんど見なくなったし,新聞や雑誌の類も,恥ずかしいような内容ばかりなので,読む気にならなくなりました。
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そうした生活にすっかりなじんできたので,かなり世情には疎くなったのですが,それで,何の問題もなかったし,精神的にも健全になりました。現役でない私には,自分に関わりのない情報や自分にはどうしようもできない情報を知ったところで,それは不安になるだけのことで,意味がないのです。そこで,余生は,わずらわしいことは現役世代に任せて,悠々自適,好きなことだけを楽しむのです。
現代はSNSの時代ですが,SNSとつき合うにもコツが要ります。
TwitterがXというなじまぬ名前に変わったのですが,それはともかくとして,Xは「おすすめ」は無視して,「フォロー中」だけを見るのがコツです。こうすれば,不快なものを見ることがなくなります。YouTubeもまた,「ホーム」は無視して「登録チャンネル」だけを見ればいいのです。そしてまた,コメントには無礼なものも少なくないので,これもまた,見ないに限ります。いずれにせよ,長年つき合ってきたおかげで,自分にふさわしいものだけがフォローされたり登録されたりしているおかげです。
それにしても,YouTubeには「外国に比べて日本はすばらしい」という番組がやたらと目につくのですが,そんなことはないですよ。どの国にも,いいところもあれば悪いところもあります。本当にこの国を愛するのなら,自画自賛して,他国を批判して浮かれているよりも,冷静に現状を捉えて,もっとよくしようと考えた方がいいと,私は思います。
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今もっともやりたいことは,人の少ないどこかに出かけて,時間を忘れ,ゆったりと過ごすことです。今年は,まず,水戸へ行って梅が見たい,そして,佐渡島で飛んでいるトキを見たい,と思って,計画を立て,予約をしました。
海外は,私がまた行きたいと思うのは,オーストリアとニュージーランドだということが確信できるようになりました。オーストリアでは鉄道で旅したい,そして,ニュージーランドでは車で走りたいのです。
次に,良質のクラシック音楽をコンサート会場でたくさん聴きたい,ということです。クラシック音楽はとてもこころが休まります。
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と昨年書いたことは,今年も変わりません。
水戸へ行って梅が見たい,佐渡島で飛んでいるトキが見たい,は実現しました。それに伴って,さらに,行きたいところがどんどんと湧き出てきたのは,うれしい誤算でした。そこで,その後,ずいぶんと多くの場所に行くことができました。日本国内には知らないところがたくさんありました。
ただし,昨年は海外に行くことはできませんでした。それは,まとまった時間がなかったからです。2023年は,頼まれ仕事をすべて引き受けたことで,ちょっと働き過ぎました。そこで,2024年は,もっと自由な時間を増やして,海外旅行しまくるぞ! と思っています。
多くのコンサートには行くことができました。2024年で引退する井上道義さんが指揮する演奏会に足繁く通うようになったことで,NHK交響楽団の定期公演に加えて,読売日本交響楽団や東京都交響楽団も聴くことができました。そしてまた,何と,「弓よりも刀が似合う」という石田泰尚さん率いる石田組のコンサートの追っかけもはじめてしまいました。
コンサートは,そのどれもが上質ですばらしいものでした。2024年も,引きつづき,というより,さらにエスカレートしそうです。もうすでに,多くのチケットを購入してあります。
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そして,最後に,もっと星を見たい,そして,宇宙に溶け込みたい,ということです。だれもいない深夜に宇宙と会話をするのはすばらしいことです。
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これもまた,働き過ぎたのが原因で,2023年はほとんど宇宙と会話ができませんでした。これが2023年で最もよくないことでした。今は,再始動に向けて準備中です。
2023年に悟ったのは,私のような年寄りは時間に追われて生活をしてはいけない,ということでした。仕事であれば,しないと他人が困りますから,たとえ気が乗らないことがあってもすることになります。しかし,仕事から離れて,自分の意思で好きなことをするのは,しなくても他人が困ることはないので,しなくても他人が困ることはないことをするのは,結構たいへんなのです。おっくうになって,しなくてもいいや,と思ってしまうのです。だから,「しなくても困らないこと」をするのは気力がいるのです。その気力こそが,若さの源となるのです。2023年の猛暑にやられてへばってしまった私は,やっとそんなことがわかりました。
だから,「しなくても困らないこと」をいかに楽しく行うかが,2024年を過ごすためにもっとも大切なことなのです。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは