2022年1月4日の早朝,夜明け前。2021年12月,ふたご座流星群を見てから流星群に興味が出て,もし晴れていればしぶんぎ座流星群を見てみよう,と思っていたその当日。
しかし,あまりに寒いので,すっかりやる気がなくなりました。なんとか気力を振り起し,出かけたのはいいのですが,30分くらいで帰宅しました。その理由は寒かったことに加えて,ぜんぜん流れ星が見えなかった,ということにありました。
私が写した写真がかろうじて今日の1番目のもの,これでは情けない限りです。とはいえ,ネット上にあるような写真は6時間も粘って写してそれを合成したとか,私とは別世界の話です。
いずれにしても,ニュースではいつも流星群と大きく取り上げられているのに私は疑問をもっていて,その記事を書いた人は実際に流星群を見たことがあるのかなあと記事を見るたびに思います。日ごろ星ひとつ満足に見られない自然を破壊された日本。この国のマスコミもまた,みんなこの程度です。
愚痴が出たところで,今日はしぶんぎ座流星群が満足に楽しめなかったので雑感でした。
「3大〇〇」というのは語呂がいいのでいろいろありますが,ここでも「3大流星群」というのだそうです。国立天文台のホームページによれば
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毎年ほぼ安定して多くの流星が流れる3つの流星群「しぶんぎ座流星群」(Quadrantids),「ペルセウス座流星群」(Perseids),「ふたご座流星群」(Geminids)は「3大流星群」とよばれます。
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ということでした。
「ペルセウス座流星群」は8月の中旬なので見やすいのですが,この時期は晴れません。それに対して,「ふたご座流星群」と「しぶんぎ座流星群」は天気はよいのですが,とても寒いです。若いころ,こたつに入って寝転んで流れる星の数を数える,といった観測方法が当時の「月刊天文ガイド」に載っていたのですが,こんなことは尋常ではありません。風邪をひきます。それに,前回も書いたように,ビュンビュンと流れるのならともかく,5分に1個程度では耐えられません。やはり,私には,流星観察は性にあいません。
ところで,しぶんぎ座ですが,こんな名前の星座はありません。
Wikipediaによると
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しぶんぎ座(Quadrans Muralis)は1795年にフランスの天文学者のジェローム・ラランド(Joseph-Jérôme Lefrançais de Lalande)が設定した現在使われていない星座のひとつ。現在のりゅう座・ヘルクレス座・うしかい座の境界付近にあった。
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とあります。「四分儀」(Quadrant)というのは,天体の位置を観測するために使われた機器で,360度の4分の1,つまり,90度まで測れるわけです。同じように,「六分儀」(Sextant)「八分儀」(Octant)があって,それぞれ,360度の6分の1と8分の1,つまり,60度と45度まで測れるというわけですが,これらは,星座にあります。
ろくぶんぎ座(Sextans)はしし座とうみへび座の間にある地味な星座で,日本から見えます。しかし,はちぶんぎ座(Octans)は天の南極にあって,ちょうど天の北極に当たるこぐま座の反対ですが,これもまたすごく地味な星座です。今日の2番目の写真はハワイ,3番目の写真はオーストラリアで写したものですが,改めて見ると,とてもなつかしくなりました。数年前,毎年オーストラリアに出かけていたころは,極軸を合わせるために,この地味な星座にずいぶんと詳しくなったものですが,今では,これもまた,遠い世界の出来事のようです。
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月,木星,土星,水星,
レナード彗星。
日没後の西の空。
月齢2.6の月の周りの惑星,そして,レナード彗星が幻想的でした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは