しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場・47都道府県を制覇し,南天・皆既日食・オーロラ,空の3大願望を達成した「不良老人」の日記

タグ:ふたご座流星群

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 1年のうち,ある決まった時期に星空の中のある点の付近を中心として,流れ星が多く飛ぶことがあり,この現象を流星群とよびます。中でも,ふたご座流星群,しぶんぎ座流星群,ペルセウス座流星群は「三大流星群」といわれます。
 ふたご座流星群は,毎年12月14日前後に最も活動し,ほぼ期待どおりに流れ星を見ることができますが,今年は,ちょうど新月ということもあって,観望の好機となりました。
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 このところ,さまざまな事情で,星見から遠ざかっていました。しかし,ふたご座流星群の極大期の前日である2023年12月14日の早朝は,天気がよく,最高の条件だったので,流星を見にいくことにしました。翌日が極大期なのですが,天気予報では曇りです。
 私は,流星にはさほど興味がないのですが,だれもいない深夜に星を見ることがこの上もなく気持ちがよいことに加えて,明るく美しい流れ星が見られる,というので,午前3時に家を出て,木曽川の堤防に向かいました。
 写真の1枚でも写すことができればいいや,という気持ちで,ひさしぶりのことで戸惑いながら簡易赤道儀を組み立てていたときに,ものすごく明るい流れ星が飛んで,うれしいやらがっかりするやら…。いずれにしても,着いた早々,明るい流れ星をみることができて,興奮しました。
 ネットなどにある流星群の写真の多くは,何枚もの写真の合成なので,あのように見られるのかと誤解をします。しかし,流星群といっても,実際は,流れ星がビュンビュンと飛ぶわけでもないので,期待外れになってしまいがちですが,それでも,今回のふたご座流星群は,2,3分に1個ほど,明るい流れ星をみることができて,満足しました。

 流星群は,彗星や最近まで彗星だった小惑星(=彗星小惑星遷移天体)から放出されたダストが地球の軌道と交差する場合に見られます。ふたご座流星群の母天体は,「ファエトン」(3200 Phaethon)という名前の小惑星です。
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 アメリカ,オランダ,イギリスが共同で開発された,波長12,25,60,100マイクロメートルの赤外線バンドで全天を高感度で探査することを主な目的とし,液体ヘリウム冷却の容器に収められた口径60センチメートルの望遠鏡を載せた赤外線衛星「IRAS」(Infrared Astronomical Satellite)は,1983年に高度約900キロメートルの太陽同期軌道に打ち上げられました。
 「IRAS」の画像を調査していたイギリスのサイモン・F・グリーン(Simon F. Green)とジョン・K・デイヴィース(John K. Davies)が小天体を発見し,国際天文学連合回報(IAUC=International Astronomical Union Circulars)3878で仮符号1983TB として公表されました。また,アメリカの天文学者チャールズ・コワル(Charles Thomas Kowal)が,この天体は恒星状であると報告したことで,この小天体は,彗星ではなく地球近傍小惑星とされました。1983TB は,当時知られていた地球近傍小惑星の中で最も太陽に接近する天体であることから,ギリシア神話に登場する太陽神ヘリオス(Hēlios)の息子ファエトンにちなみ「ファエトン」と命名されました。
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 その後,国際天文学連合回報(IAUC)3881で,アメリカの天文学者フレッド・ホイップル(Fred Lawrence Whipple)が,「ファエトン」の軌道要素とふたご座流星群の軌道要素が一致すると報告し,「ファエトン」はふたご座流星群の母天体だと判明しました。
 21世紀初頭時点では,「ファエトン」からは,彗星の特徴であるコマ(coma)やダストテイルなどは観測されていませんでしたが,ふたご座流星群の母天体と確定したことやスペクトル分類がB型であることなどから,現在は,「ファエトン」は,塵を出し尽くした彗星の成れの果てであると考えられています。
 コマとは,彗星核の周囲を取り巻く星雲状のガスやダストのことで,彗星が長楕円軌道の近日点近くを通過するころに太陽エネルギーにより彗星本体が温められてその一部が昇華したものです。また,スペクトル分類がB型というのは,炭素質の小惑星のことですが,B型の小惑星は,小惑星帯の外側に多く,軌道傾斜角が大きいという特徴があり,太陽系初期のころの高揮発性の物体の残りが付着していると考えられています。
 日本では,惑星間航行中にダスト(固体微粒子)の組成をその場で分析し,「ファエトン」でフライバイ探査を行う「デスティニープラス」(DESTINY+ =Demonstration and Experiment of Space Technology for INterplanetary voYage with Phaethon fLyby and dUst Science)というミッションが進められています。

 しばらくぶりに星を見て,また,やる気が湧いてきました。
 なお,来年2024年は,ふたご座流星群の極大期は満月なので,条件は最悪となります。

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 流星群といえば,私は,1946年にアメリカで雨のように流れ星が降り注いだというジャコビニ流星群のことを小学校の国語で習ったとき,そんなすごいものが一度でも見られたらいいなあ,と思ったのを覚えています。その後,1972年に,1946年のときのようなジャコビニ流星群が日本で見れれるのではと話題になったのですが,期待外れに終わりました。
 また,1999年,2000年に,しし座流星群がものすごいといわれ,毎年山まで見にいって予想が外れ,それですっかりあきらめて見にいかなかった2001年に期待以上の流星群が起き,私はそれを見逃してショックを受けたのが今でもトラウマになっているのです。
 実際,2001年のしし座流星群というのは,どんなものだったのか,私には想像ができません。流星群といって,多くの人はどんな状況を期待するのでしょう。10分に1,2個明るい流星がみられるものなのでしょうか。私が期待するのは,1分に10個程度なのです。しかし,調べてみると,2001年雄のしし座流星群でも,そんなすごいものではなかったようなのです。
 そんな幻想もあって,私は,自分のもっている流星群のイメージが現実のものとは違うことを知り,期待もなくなり,また,あまり興味が湧きませんでした。

 このところ,レナード彗星を見ているうちに朝4時に起きる習慣ができてしまい,12月14日の早朝もまた早起きでした。しかも,快晴でした。
 そこで,近場までふたご座流星群を見にいくことにしました。
 私がこれまで流星群をまともに見たのは,ずいぶん前のペルセウス座流星群だけです。このときは意外にもずいぶん多く流れ星が飛んで,結構楽しめました。しかし,星見に行くと大概1個や2個の流れ星が見られるので,流れ星などめずらしくもないし,また,三大流星群といったところで,先に書いたように大したことないと思っていたので,わざわざその日に星見にいくこともありませんでした。
 この晩は,1個でも写真にうつせればいいや,くらいの気持ちでした。
 しかし,流れ星の写真は,雷光の写真と同じくらい難しいのです。見えたときにシャッターを切っても手遅れだし,広い空のどこに飛ぶかもわかりません。また,流れ星がどのくらいの画角で,また,露出をすれば写せるのかも知りません。そこで,今回は,簡易赤道儀に対角魚眼レンズをつけて,ISO1,600にして10秒露出を繰り返すことにしました。

 という次第だったのですが,午前4時30分ごろから30分間挑戦して,結局,30分余りで10個程度の流れ星を見ました。流星群といってもこの程度なのだな,と思いました。たくさん写した写真を後でしらべると,3枚,流れ星が写っていました。今日の写真はその中の1枚です。
 よく報道写真で1コマにたくさんの流れ星のある写真が載りますが,あれは流れ星の写っている何コマかの写真を合成して1枚にしたものです。
 それにしても,実際やってみると,意外におもしろく,今ごろになってすっかりはまってしまいました。次は来年2022年1月4日早朝のしぶんぎ座流星群です。今度はもう少し工夫して,また,挑戦してみようという気になりました。

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