しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:やっと晴れたか!冬2021

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 1月は夕方の西の空に土星,木星,水星が追いかけっこをしていましたが,1月の終わりには仲よく太陽の裏側に隠れてしまい,というより,実際は地球が動いたわけですが,今度は揃って明け方の東の空に見えるようになりました。
 2月23日に水星と土星が最接近するということでしたが,調べてみると,日の出1時間ほど前の低い空で,こんなものが見えるのかなあ,というのが正直な気持ちでした。ならば,実際に見てみるしかない,ということで,2月23日から午前5時30分過ぎに東の空を見ることにしました。
 ところが,雲が多く,なかなか見ることがかないません。しかも,すぐに空が明るくなってしまいます。2月24日はかろうじて土星が見つかりました。よく見るとその左に水星も見つかりました。しかし,その下に木星が昇ってくるはずなのに,曇っていて見ることができませんでした。

 そこで,翌2月25日。前日,土星と水星の位置がわかっていたので,この日ははじめからカメラを固定して木星が昇ってくるのを待ちました。
 次第に空が明るくなってきたのですが,思った以上に土星や水星は明るく,肉眼でもはっきり見ることができたのには感動しました。若干雲があったのですが,雲にさえぎられても星の光が見えました。そして,しばらくすると木星も肉眼で見えるようになりました。
 家に帰って確かめてみると,肉眼では確認できなかった昇ったばかりの木星が家の間に写っているのにはびっくりしました。条件さえよければ,こんなに高度が低くても1等星は写るのです。
 こんなことを確かめることも,星を見る醍醐味です。
 実は,私が狙っているのは,3月10日なのです。3月10日には,土星,木星,水星に月齢26.1の月が加わるのです。この日,3つの惑星を写したのは,その時の予行演習だったのです。

 今日の1番目の写真は2月25日午前5時45分,2番目の写真が午前5時39分,3番目の写真が午前5時50分に写したものです。そして,4番目の星図がこの日の2番目の写真と3番目の写真を写した時間のものです。また,この日の日の出は6時27分でした。
 3月10日の日の出は6時10分なので,2月25日より17分ほど早くなります。そこで,5番目に3月10日の午前5時22分と午前5時34分の星図を対比させてみました。これを見ると,天気さえよければ,3月10日は,十分に3つの惑星と月が並んだ姿を写せるということがわかったので,とても楽しみです。
  ・・
 何もないような毎日でも,実は,空の上にはこんな興味深い現象がいつも待ち受けているのです。また,それが見られるのか見られないのか,それを確認することも,それなりに楽しいことです。日常のささいなことに心配しているだけで,こうしたおもしろい現象を見ないで過ごすのは,もったいないというものです。

◇◇◇
Doctor Yellow.

2月24日,2月25日の両日,家の近くをドクターイエローが走りました。2日にかけて,いろいろな写真と動画を写そうと計画したのですが,すべてうまくいきました。すっかり満足したので,私はこれで「撮り鉄」は卒業です。

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 あまりにも寒いのと明るい彗星が見えないので,このところ,星見に遠出することもないのですが,冬は夜が長いのと空気が澄んでいるので,星がきれいです。
 私はこのご時世とは関係なく,もともと人と会いたくないので,日没から日の出までの夜の時間が好きで,散歩もその時間にします。この時期の夜の7時ころは,西の空には夏の大三角,そして,東の空には冬の大三角が見えるのですが,実際にそれを見ると,名前のつけ方の妙を感じます。
 昨年の春にハワイのモロカイ島に行ったときにも,コンドミニアムの庭を歩いていて夏の大三角と冬の大三角を見つけたとき,同じことを考えたのを思い出しました。モロカイ島で見た星空とは,星の数が星の数ほど違いますけれど。

 前回,夕方の西空に木星と土星と水星が接近しているという話題を書きました。今日の1番目の説明のように,現在は太陽を挟んで,金星だけが明け方の空に見えます。
 この数日は明け方の空には雲がなく,東の空をみると金星がとても美しく輝いています。また,月齢が大きくなりつつあるので,次第に月が細りながら金星に近づいてきました。
 星空を見るたびに,夜明け前,白んできた東の空は本当にきれいだと感動します。夕焼けとか朝焼けとかいいますが,赤みがかった空は夕焼けのほうがずっときれいです。しかし,明け方の白んでくる空は,また,別な意味で美しいもので,神々しささえ感じます。
 日の出は日没とは違い,ずいぶんと夜が白んでから訪れますが,これは,日が沈んでからもまだしばらく赤みがかった空になる日没とはまったく違います。

 私は,ここ数年で世界中の様々なところへ出かけて,満天の星を見ることができたので,星空はもうおなか一杯なのですが,それでも,今も,夜晴れているとつねに星を見に行きたくなって,家の中にいるのが惜しく思われるという,困った習性があります。そこで,曇っていて星が見えないほうが気持ちが休まるという困ったことになります。
 このごろは,満天の星が見られなくとも,たとえ数個の星しか見えなくとも,夕方や明け方の静寂の中を散歩していて空を見上げれば,それで満ち足りるようになりました。それにしても,どうして,多くの人は,空をこうこうと照らす人口の明かりによって無残にも星空の美しさがなくなっていくことに憂いがないのでしょう。百万ドルの夜景などといいますが,どんなに美しい夜景を作り出そうと,星空の美しさにはかなわないと私は思うのですが。
  ・・
 やがて夜が明けて,科学技術の象徴である新幹線が走るのを見ると,そんな幻想も吹き飛んで我に返ります。


☆ミミミ
1月10日の夕方午後5時35分ごろの木星と土星と水星です。雲の隙間にかろうじて写すことができました。

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 昨年12月下旬,木星と土星が大接近をしましたが,その後はともに西空に低くなってきました。また,水星は明け方の空から夕方の空に移ってきました。そこで,2021年早々,1月上旬から中旬ごろ,夕方の西南西の低空に木星,土星,水星が大接近して見えるようになりました。最も接近するのは1月10日から11日ごろで,直径3度の視野の中に3つの惑星が収まってしまうほど近づきます。とはいえ,日の入り30分後の水星の高度はわずか5度ほどと低く,西南西の空が開けたところでないと見ることはできません。
 幸い私が住んでいるところは,東から南,南から西が開けているので,冬は日の出から日没まですべて見ることができます。また,西の空は,明かりがなく,山があるだけなので,3度くらいの高度以上なら見渡すことができます。ただし,冬場の西空は雲が出ます。

  ・・・・・・
 水星(Mercury)は太陽に最も近い公転軌道を周回している惑星です。岩石質の「地球型惑星」で,惑星の中で大きさと質量はともに最小のものです。直径は4,879.4キロメートルで地球のわずか38パーセントしかなく,木星の衛星であるガニメデ(Jupiter III Ganymede)や土星の惑星であるタイタン(Saturn VI Titan)よりも小さいのです。
 水星の見かけの明るさは,地球からの位置によってマイナス0.4等から5.5等まで変化します。また,水星は太陽に非常に近いために,ほぼ2か月ごとに日の出前と日没直後のわずかな時間しか観察できません。太陽の周りを88日で公転し,地球から見たとき太陽からもっとも離れても28.3度に過ぎないためです。
  ・・・・・・
 とはいえ,そんな知識がいくらあろうと,見えるか見えないかは実際に見てみないことにはわかりません。そこで私は1月8日から水星を探していたのですが,1月8日は西の空だけ曇っていて,水星どころか土星も見えませんでした。ただし,木星だけはかろうじて沈む直前に確認できました。
 そして,1月9日。太陽が沈むところは見えたので大いに期待して木星が見えるほど空が暗くなるのを待ちましたが,やはり,西の空には雲がありました。そのうちに木星,そして,土星が見えるようになってきましたが,やはり水星は雲に隠れているようで,確認できませんでした。
 やがて,水星が沈む直前,その姿が見えたときは感動しました。写真にもしっかり写りました。

 知らなければ何も写っていないような写真ですが,私には見たとおりに木星と土星と水星を写すことができてとてもうれしいものでした。そしてまた,どのくらいのものが見られるのかということが実証できたことが,それ以上にうれしいことでした。
 1月10日はさらに水星の高度が高くなって木星と土星に接近するので,雲が切れるのを願っています。


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