このところ,どころかずっと天気が悪く,私は楽しくありません。晴れていなくてもいいから,突然の雨だけはご遠慮してもらいたいものです。散歩にも出かけけられません。梅雨明けとはいっても,おそらく,実は今も梅雨なのでしょう。
梅雨明け宣言というのは猛暑になって熱中症などの被害が出ないようにということで出されるイメージのようなものということだそうで,数日前の突然の猛暑に役立ったから,それはそれで役目は終わったということでしょう。そしてその言い訳として,今は梅雨の戻りというそうです。
梅雨入りだの梅雨明けだのといった,そもそも,文系的なきちんとした定義すらないことにこだわるのも,日本の「雅の世界」のひとつなのかもしれません。
さて,そんな毎日も,先日行った信州では運よく晴れて星見もできたから,私はそれで満足しているのですが,それでも,多くの天体現象を見損ねているのが残念です。
7月13日は午前3時38分に満月になりました。この満月は,月と地球の距離がもっとも近くなるという,いわゆる「スーパームーン」でした。しかし,7月12日の夜はずっと曇っていて,これもまただめかとあきらめていました。ところが,翌日,いつものように早く目覚めた私は,ひょっとしたら,と窓を開けて外を見ると,何と雲の間から月が明るく輝いていました。ということで写したものが,今日の1番目の写真です。
今年,地球と月の距離がもっとも遠くなったのは1月17日で,このときの距離が40万1,000キロメートル,そして,最短となったこの日の距離は35万7,000キロメートルでした。このふたつの月の見かけの大きさを比べるために両日の写真を並べようと1月17日に考えていたので,早速,それを実行しました。それが2番目写真です。
こうして,考えていたことが実行できたので,私はすっかり満足しました。
さて,7月12日にアメリカ航空宇宙局(NASA)が,2021年12月25日に打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope=JWST)がはじめて撮影した5枚の画像を公開しました。それに先んじて,その前日にはバイデン大統領が5枚の中の1枚である約46億光年先にある銀河団「SMACS0723」の画像を公開し,世界の天文学ファンが歓喜していました。
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ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は,ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として,アメリカ航空宇宙局が中心となって開発を行った赤外線観測用宇宙望遠鏡です。
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私は,公開された写真の中で,「ステファンの五つ子」(Stephan's Quintet)を写したものに最も興味を得ました。
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「ステファンの五つ子」はフランスの天文学者エドゥアール・ステファン(Édouard Jean-Marie Stephan)によって1878年に発見された銀河の集団です。5個の渦巻銀河と楕円銀河から構成されているように見えるのですが,この中でNGC7320という渦巻銀河は見かけ上仲間のように見えても実際にはその距離は約3,900万光年で,互いに重力を及ぼし合ってコンパクトな銀河群を作っている残りの4個の銀河までの距離が約3億光年であるのとは大きく異なっているので,別のものです。
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地球から約2億9000万光年離れたところにあるペガサス座の銀河群「ステファンの五つ子」は史上初めて発見された小規模な銀河群として注目されているものです。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影された写真では,これまでに撮影されたハッブル宇宙望遠鏡の写真と比べて,その高い赤外線感度で,新たな研究対象が生まれたといいます。
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「ステファンの五つ子」は14等星と暗いものです。
近ごろのコアなアマチュア天体写真愛好家が写した多くの写真が公開されているので,私も簡単に写るのかな,と思ったのですが,私の持っているような非力な機材で写せるものではありませんでした。
しかし,私が写した写真にも,今日の4番目の写真で〇で囲んだ部分にかろうじて存在していました。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは