しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:やっと晴れたか!春2022

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 すでに冬は過ぎ,6月の夏至をめざして,夜がどんどん短くなっています。
 この季節,明け方の東の空に,土星,火星,海王星,木星,金星と5つの惑星が並んでいて見事です。この中でもひときわ明るい木星と金星の距離が日に日に近づいたり,また,離れていったりと,毎日見ても見飽きるものではありません。
 なのに,これらが見られるのは,早朝4時過ぎであり,5時ではすでに空が明るくなってしまうのです。
 また,夕方の西の空には,この5つの惑星から取り残された孤高の水星が,4月29日に東方最大離角となり,これもまた,最大高度でみることができます。そして,そこに,月が仲間入りしたりと,まことに美しいのです。
  ・・
 幸い,私の住むところからは,西の空も東の空も,ずいぶんと低いところまで見ることができるので,その点は,ビルや家々に隠れてこんなにすばらしい夜空を見ることができない都会に住む人が気の毒なくらいです。
 ということで,私は勝手に忙しくしていて,早朝からカメラと三脚を持参して田んぼのあぜ道で写真を写して楽しんでいます。

 ところが,きわめて残念だったのは,木星と金星が0.2度という月の大きさの4分の1もの大接近をした5月1日の早朝,そして,月齢1.6の月が水星の真下にあるという5月2日の夕方,ともに曇ってしまって,まったく見ることができなかったということでした。
 ただし,5月2日の夕方は,かろうして月齢1.6の月だけ,一瞬みることができました。
 すでに,5月1日のブログに4月30日の明け方の5つの惑星を写した写真と,5月4日のブログに5月3日の夕方の月と水星を写した写真を載せたので,今日は,その前後に写したものを載せておくことにしました。
 1番目の写真は5月2日の明け方に写したもの,これは薄曇りがあります。また,2番目の写真はすでにブログに載せた5月3日の別の写真,そして,3番目の写真はそのときの月齢2.6の月を拡大したものです。また,4番目の写真は,5月2日の夕方にかろうして見えた月齢1.6の月をなんと手持ちで写したものです。
 また,1月後の5月の終わりから6月のはじめにかけて惑星や月が同じような条件になるので,それを楽しみに待つことにします。

 ところで,ただひとつ残された惑星である天王星は今どこにいるのでしょうか?
 実は,天王星は,ちょうど太陽のうしろにあって,しばらくはまったく見ることができなのです。
 今はそんな天王星なのですが,今年は,2022年11月8日に皆既月食があって,皆既月食中に天王星食が見られる,という珍しい現象があります。つまり,皆既中の月が天王星を隠すのです。これを楽しみにしたいと思います。

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 2022年4月12日の午後6時30分ごろから午後7時40分ごろにかけて,月がしし座η(イータ)星の前を横切る,いわゆる「星食」(Star eclipse)がありました。
 星に興味のない人には,ただ,月が星の前を通るというだけのことなので,さほど興味もわかないことでしょう。また,星は,当然,星の数ほどあるので,月が星を横切ることなんていくらでもあるように思えますが,明るい星の前を通ることは意外と少ないものらしいのです。今回は,月が3.5等星の恒星を横切るのですが,3.5等星というのは,比較的明るい星の部類に入るそうです。
 明るい恒星による星食といえば,1等星の恒星は,しし座α(アルファ)星「レグルス」(Regulus),おうし座α星「アルデバラン」(Aldebaran),おとめ座のα星「スピカ」(Spica),さそり座のα星「アンタレス」(Antares)の4つしかないそうですが,今年はそのいずれも起きません。
 そこで,今年起きる明るい恒星による星食は,今回のもの以外には,2.3等星のさそり座δ(デルタ)星や2.8等星のおとめ座γ(ガンマ)星などがあります。

 星食の観測はどんな意義があるのでしょうか。
  ・・・・・・
 星食は,まず,恒星の位置を決定するために用いられます。
 恒星の位置は,これまで観測されたものをまとめた「FK5星表」が基準として用いられていました。FKというのはドイツ語のFundamental-Katalogからの略称です。その後,欧州宇宙機関が打ち上げた位置天文衛星「ヒッパルコス」(Hipparcos)によって精密な位置や固有運動が求められましたが,このふたつには系統的な誤差があって,その原因がわからず,このことを明らかにするためには,精度の高い星食観測が必要で,現在は,それを考慮した「FK6星表」が作られました。
 それ以外には,星食観測を継続することで,月の運動や地球の自転などの様々な経年変化をとらえることができます。さらに,月の形状を精度よく求めるために利用することができます。
 また,近年は,コンピュータの発達で,望遠鏡では分離できないほど接近した重星が月に隠されるとき,その光度差を精密に調べることができるようになったので,そうした重星のデータを得ることが可能になりました。
  ・・・・・・
 
 なるほど,という感じです。天文学もこうした地道な観測が大切なのだと納得しました。
 しかし,私は単に暇つぶしをしているだけなので,そのような精密な観測をする気もなければ,というより,できないので,単に,これまで見たこともない星食がどうやって見えるかな? という好奇心だけで見ようとしたのですが,こうしたことを試してみることで,精密な観測がどのように行われるのか,難しいのか,という理解を深めることができて,興味が深まりました。
 月が太陽の前を通るのが日食,惑星の前を横切るのが惑星食で,そうしたメジャーなものは,これまで何度も見たことがありますが,恒星食を見たことはありませんでした。そこで,私の持っている小さな望遠鏡でどれくらい写るのか試してみたわけです。
  ・・
 今日は,実際に写した写真を,「ステラナビゲータ」というソフトウェアで表示されたもの(2番目と3番目の写真)と並べて載せました。星が月に隠されるときは,日の入り直後で,まだ時間が早すぎて空が明るく,まったくわかりませんでした(4番目の写真)。しかし,星が月から出るときははっきりと確かめることができました(5番目の写真,それを拡大したのが1番目の写真)。
 しかし,私の持っているような小さな望遠鏡では分解能が低すぎて,恒星をクリアなイメージでとらえることができないことが残念でした。

 さて,偶然にも,その3日後の4月15日,早くも次のチャンスがやってきました。
 この晩は,午後11時20分ごろから2.8等星のおとめ座γ(ガンマ)星の星食が起きるということでした。月も満月に近く,こちらのほうがずっと条件がよいのです。ところが,ずっと空を見上げていても,天気予報に反して,雲が覆い月が見えません。それでも見ていたら,星食が起きる少し前に,奇跡的に雲の間から月が覗いたので,そのときに写真を写しました。
 そのときのものを「ステラナビゲータ」による予報とならべて載せます。それが,今日の最後の2枚のものです。機材が貧弱なのでなかなかうまくいきませんが,これはこれで,結構楽しいものでした。

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◇◇◇
Pink Moon.

翌4月16日は満月でした。
4月の満月は「ピンクムーン」といいます。

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 やっと春らしい日がやってきました。2022年3月20日,明日は春分の日ということで,この日の日の出は5時56分,日の入は午後6時4分でした。
 寒くも暑くもない春の晴れた日の早朝,日の出前に散歩をするのは気持ちのよいものです。

 1月7日に太陽を追い越してからずっと明け方の空に見えている金星は,3月20日に西方最大離角となりました。
 最大離角というのは,地球よりも内側の軌道を公転している水星や金星という内惑星が地球からの見かけ上,太陽から最も離れることです。内惑星は地球から見て,太陽から大きく離れた方向に見えることはありません。最も離れるときが最大離角です。
 金星が日の出前の東の空に見えるのが「明けの明星」で,明け方に最も離れるときが西方最大離角,日の入り後の西の空に見えるのが「宵の明星」で,夕方に最も離れるのが東方最大離角です。
 ただし,地球の自転軸が地球の公転面に対して傾いている,つまり,寝ているので,最大離角のときが最も高度が高いというわけではありません。春の夕方や秋の明け方で起こる最大離角のときは高度が最も高く,金星では40度にも達するのですが,春の明け方は20度ほどでしかありません。
  ・・
 いわゆる「お受験」で,私立中学校入試の理科の問題集をやっている気の毒な小学生たちが,天体の動きを四苦八苦して学んでいますが,天体の動きは小学生レベルで理解できるようなものではないのです。先に観察してから知識を身につけることが大切なのです。
 観察をしたこともないのに,問題集などで丸暗記をするような知識は,実際に観察するとき,むしろ邪魔になることのほうが多いのです。 
 そもそも,教えるほうがそうした現象を見たことがない人が多いのが皮肉な話です。

 現在,金星の右下には火星が見えます。マイナス4.5等星の白い金星と1.2等星の赤い火星の対比がみごとです。
 3月16日に見かけ上は約4度まで近づきましたが,実際は1億9千万キロメートルほども離れています。火星は,今後,高度を次第に下げていく金星とすれ違うように移動していきます。
 また,金星の左下には土星が見えます。1か月ほど前はずいぶんと高度が低かったのですが,それを忘れるほど,高度が高くなりました。土星は火星よりも明るいのですが,これまで,高度が低いときは,大気の状態でとてもよく見えるときがあれば,目を凝らしてもなかなか見えないこともありました。しかし,これまで土星の隣にみえていた水星はずいぶんと高度が下がり,というか,太陽に近づいてしまい,この日は午前5時40分過ぎに姿を現します。その左隣には明け方の空に回った木星もいるのですが,夜明けが近く,空に埋もれてしまい,もう,見ることはかないません。
 いずれにしても,現在は,水・金・火・木・土,それに海王星までもが,明け方の空にいて,天王星だけが寂しく夕方の空に見えるのです。また,3月末になると,明け方の東の空は,これらの惑星に月が仲間入りした美しい姿を見ることができます。
 なお,この日の月は月齢17.1。西空高く,おとめ座の「スピカ」の右側4度のところに輝いていました。

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 以前,藤井旭さんの書いた「星座ガイドブック」を読んでいて,この本に2重星が詳しく描かれてあったことで,2重星なら街中でも見ることができるなあと興味が湧いて,いつか観測したいと,手元の星図で見ごろな2重星をチェックしたことがありました。
 それ以来,忘れかけていたのですが,先日,おおいぬ座α星「シリウス」の伴星シリウスBを見てみたいと挑戦していて,シリウスBどころか,これまで2重星というものをまともに見たことがないということを思い出して,オリオン座のいくつかの2重星を見てみたということをかきました。
 ところで,3月8日のことです。今年は異常気象で,3月だというのに,いつまでも暖かくなりません。この日はお昼間はやっと春の陽気になったのですが,夕方ごろから風が出て,再び寒く冬に逆戻りとなりました。しかし,空は快晴で,おそらく一晩中雲が出ないと思われました。
 これは星見のチャンスだと思ったのですが,寒いことと,月が沈むのが遅く午後11時過ぎだということと,見たいと思うようなめぼしい彗星がないということで,というのは言い訳で,齢のせいか,星見にいく気力もなくなって,そのまま寝てしまいました。
 そして,翌日の朝,目覚めたのが午前4時ごろでしたが,思ったとおりの快晴だったので,思い立って,ベランダから2重星を見ることにして,望遠鏡をセットしました。
 こうしてはじめたのが早朝の2重星観測ですが,それが今日の話題です。

 明け方の南の空には,すでに夏の星座であるさそり座が輝いています。先日,このさそり座と右隣のおおかみ座のめぼしい2重星は調べてあったので,それをいくつか見て,そして,そのあとで写真を撮ることにしました。
  ・・
●さそり座α(アルファ)星「アンタレス」(Antares)=2番目の写真・星図①
 さそり座α星「アンタレス」は実視連星なのですが,前回見た「シリウス」同様,主星アンタレスAが明るすぎて,肉眼ではよくわかりませんでした。右側に小さな伴星アンタレスBがあるということなのですが,写っているのやらいないのやら。
  ・・
●さそり座β(ベータ)星「アクラブ」(Acrab)=3番目の写真・星図②
 2.9等星と5.1等星が13.6秒の離角で見えていて,とてもきれいでした。写真でもはっきりとふたつの星が離れて見えるので,このくらいの2重星が私の小さな望遠鏡で挑戦するにはちょうど適当のようです。実は,2.9等星の主星はAa,Ab,Bの3重連星,5.1等星の伴星はC,Ea,Ebの3重連星。つまり,さそり座β星は6重連星だそうです。
  ・・
●さそり座ν(ニュー)星「ジャバハー」(Jabbah)=4番目の写真・星図③
 4.3等星Aと6.5等星Cの実視連星が41.4秒の離角で見えていて,とてもきれいでした。さらに,4.3等星Aのほうはさらに7.0等星Bが,6.5等星Cのほうは8.1等星Dの星がくっついている4重連星ということで,写真を拡大して見ると,4.3等星のほうは左側にかわいい小さな星がくっついているのがわかります。実は,AはAa,Ab,Acの3重星であり,DはDa,Dbの2重星。つまり,さそり座ν星は7重連星だそうです。
  ・・
●おおかみ座η(エータ)星=5番目の写真・星図④
 3.6等星Aと7.9等星Bが雪だるまのように写りました。 
 実際は,さらに,離れたところにD,そして,見かけの二重星Cがあるそうです。
  ・・
●おおかみ座ξ(クシ)星=6番目の写真・星図⑤
 5.3等星と5.8等星の実視連星が10.37秒はなれて見えます。
 同じような明るさのふたつの星が並んでいるのが写真でわかります。写すときにぶれてしまって,星像が点ではなく線になってしまいました。
 さそり座にくらべて,おおかみ座は地味なのでしょうか,あまり情報が見つかりませんでした。
 余談ですが,私は,南半球やハワイのような暗く,緯度の高いところででこのおおかみ座を見て,星の並びが確かにオオカミの姿に見えるのに感動したことがあります。しかし,残念ながら,日本で,かつ,街中ではさそり座の右手にあるこの星座の星々はほとんど見えません。

 早朝の空は透明度も高く,よく分離している2重星はなかなか見ごたえがありました。
 こうして,なんとか,2重星はどういう状態でみることができるのか,どのように写せるのかということがだんだんとわかってきました。
 おそらくこうして夢中になると,多くの人は,それに適した機材が欲しくなるのでしょうが,「いんちき富裕層」の私は,現状のもので満足してそれ以外は望まないことにしているので,今持っている機材でどれくらい見ることができるかを目標に,これからも楽しみたいと思います。

◇◇◇


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☆☆☆☆☆☆
 2022年2月28日,月と4惑星は満足な写真が写せたのですが,同じ画面にハッブル宇宙望遠鏡の飛跡も入れようという企ては失敗に終わりました。
 そこで,私らしくもなく,事前にきちんと調べてみて,翌日こそ,ということで,再挑戦することにしました。とはいえ,この日は,27.9の月が昇るのは遅く,月と4惑星とハッブル宇宙望遠鏡を同じ画角に入れることはできないので,月のない画面で我慢しなければなりません。

 話は前後して,3月1日,ハッブル宇宙望遠鏡が通り過ぎたあとのお話を先に書きます。
 この日,そもそも,水星よりさらに低く昇る土星すら満足に見られないのに,月齢27.9の月が昇ってくるのはその後のことでした。そんなものは写せるわけがないと思っていました。
 しかし,この日の空の状態はすばらしく,土星も肉眼ではっきり確認できたのです。そしてその後,月が家の間から昇ってくるではありまえせんか。というわけで,水星と土星と月が一緒に入った写真を写すことができました。
 それがおもしろいことに,昇ってきたころの月が最も明るくて,高度を増すにしたがって,空もまた白みはじめて,すぐに月は見えなくなってしまったのです。
 それが今日の1番目と2番目の写真です。

 さて,時間を戻します。
 この日,ハッブル宇宙望遠鏡が通過するのは,昨日より早くまだ土星は昇っていない時間のことでした。かろうじて水星は昇っていました。私は,広角レンズをその方向に向けて待ちました。
 すると,金星のはるか右,さそり座の輝くあたりを,ハップル宇宙望遠鏡の姿が見えました。非常に明るいものでした。このまま早く私のカメラを向けたところに来るように祈りましたが,次第に減光して,金星に近づくころには肉眼でやっと見えるほどの明るさになってしまいました。それが,今日の3番目の写真です。
 これにはかなり悔いが残りました。
  ・・
 その翌日3月2日。前日の反省を生かして,惑星とともに写すことはやめて,魚眼レンズで南の空全体を写すことにしました。しかし,あいにくの曇り空でした。それにもかかわらず,ひょっとしたらとカメラを設置して待つと,ちょうどはハッブル宇宙望遠鏡が通る時間に雲が切れました。
 この日の姿はちょっと異常で,さそり座あたりで,ものすごく明るく,1等星以上に突然輝いたのです。それは数秒のことでした。しかし,なんとか写すことができました。4番目の写真です。
  ・・
 3月3日。
 予報では,前日よりも明るいということでした。薄雲があったのですが,何とか星が見られました。
 前日と同じように狙ったのですが,結果は,思ったより暗い飛跡が写っただけでした。それが5番目の写真です。

 その翌日は快晴だったのですが,まったく肉眼では見えませんでした。写真にはかろうじて写っていたのですが,確認するのがやっとだったので,ここには載せません。
 実際に,こうして毎日挑戦してわかったことは,どうやら,ハップル宇宙望遠鏡がどのくらい明るいかは,太陽の光をどれだけ反射するか,だろうということでした。
 なかなか思い通りに写真が写せなかったのですが,それなりに納得できました。


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 2022年2月は,最悪でした。毎日天気が悪く,寒い日が続きました。昨年であれば2月上旬に咲いていた梅は,3月になろうとしているのに,ほとんど咲いていません。
 しかし,確実に春は近づいていて,夜明けが早くなってきました。この時期,早朝5時過ぎから6時ころは夜明け前の東の空がきれいです。そして,今年は,そこに明けの明星が明るく輝いています。

 都会では,金星だけが見えますが,よく目を凝らすと,その右下に火星が見えます。さらに,金星の高度が高くなったころ,水星,そして,さらにその下に土星が昇りはじます。
 そこに彩を添えるのが,日々形と場所を変える月です。
  ・・
 幸い,私の住んでいるところは高い建物がないので,地平線近くまで見通せます。あいにく空が明るくて満足に星は見られませんが,夜明けの空に惑星を見るだけならそれでもなんとかなります。
 ということで,ここ数日,早朝5時過ぎに三脚にカメラを取りつけて,東の空を写しました。それが今日の写真です。

 まず1番目は2月25日です。
 この日はまだ月が惑星から遠かったのですが,空が澄んでいて美しかったので,超広角にして,月も加えて写しました。地平線近くに昇ったばかりの水星も写りました。もう少し後までいて土星も写せばよかったのですが,このときは土星は空が明るくなりすぎて写らないと思い込んでいました。
  ・・
 2番目は翌2月26日です。
 昨日の空の美しさでやる気になったのはいいのですが,空の低いところに雲が出ていて,残念な結果となりました。
  ・・
 3番目が2月27日ですが,この日の空は最悪でした。
 毎日観察していると,毎日,空気が澄んでいるかどうかで,まったく星の見え方が違うことを認識します。晴れていて空が澄んでいると簡単に見ることができる地平線ぎりぎりの星々ですが,それがまったく見られなくなるのです。 
 土星も写すぞ,と意気込んでいたのですが,土星どころか水星すらやっと写真で確認できたほどでした。
  ・・
 4番目が月齢26.9になった2月28日のものです。この日は最高の条件でした。空は澄み渡り,月と惑星が写真に最も魅力的に写る位置にありました。そして,念願の土星もなんとか写すことができました。
 まったくこの前の日まで眼中になかったのですが,以前に2度写したことがあったハッブル宇宙望遠鏡がちょうど明け方に南の空を通過することを知りました。そこで,どこに見られるかを急遽調べたら,この写真の右上の金星のあたりから左下の土星のあたりまでを横切ることがわかったので画角を合わせて通過する時間に写してみました。しかし,どういうわけか,まったく見ることも写真に写すこともできませんでした。


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