######
2020年4月29日,NHKBSPで「ワールド・トラックロード 〜俺の助手席に乗らないか〜」という番組が放送されました。アメリカの長距離トラックのドライバーの日常を描いたものです。
NHKBSPでは「ぐっさんのトラック旅」という番組を何度か放送していましたが,私は,狭い日本の,たった2車線か3車線しかない,また,車で混み合う高速道路を走るようなものより,雄大なアメリカのインターステイツをコンボイで走る番組が見たいと思っていて,そのことをこのブログに書いたこともあります。
私が思っていたのは少し違うけれど,そんな番組が放送されると知って,楽しみにしていました。
・・・・・・
世界のトラック野郎が見る景色を「主観」で楽しむ新感覚ロードドキュメンタリー。運送の仕事を擬似体験しながら,高さ2.5メートルの車窓に広がる壮大な景色を堪能する。
・・・・・・
と紹介されていたので,今回のアメリカだけでなく,この先,他の国のものも紹介されるのでしょう。しかし,何といってもアメリカです。
この番組でトラックが走ったアイダホ州,オレゴン州,ワシントン州,ユタ州,ネバダ州などは,すべて,私はこれまで何度も走ったことがあるところなので,見慣れた景色でした。そして,とても懐かしくなりました。それとともに,ここ2年以上行くことができないアメリカを思い出しました。
・・
そもそも私が海外旅行をするようになったきっかけは,アメリカのどこまでも続く1本の道を自分で運転したいというのが動機でした。そして,幸運にも,その夢は,これまでにずいぶんと実現しましたが,それが,今はできないのです。
番組に出てきていたトラックのドライバーはアラスカ州は行ったことがないということでしたが,私は,アラスカ州も含めて,アメリカのすべての州を走りました。
こうしたアメリカの景色を見たことがない人がこの番組を見たら,どんな感想をもつのでしょう。多くの人には,アメリカといえば,ニューヨークであり,サンフランシスコであり,ロサンゼルスであり,ホノルルでしょう。しかし,そのようなガイドブックにあるアメリカは,日本に来て,東京と京都しか知らないで帰る外国人と同じようなものです。アメリカの本当の姿は,こうした,どこまでも続くインタ―ステイツや大平原の中を走るカントリーロードにあるのです。
また,走っている時間よりも信号や渋滞で止まっている時間の方が長いような,この狭い日本で,見栄をはって高級車に乗っているのとはまったく違う世界が,アメリカにはあります。
日本とはスケールの違うアメリカでトラックを運転するという仕事には,私の想像がつかないような苦労があると思いますが,こうした景色を日々体験できる喜びは,日本に限らず,アメリカでも,人のうじゃうじゃいる都会で,日々,人間関係に苦労し,仕事に追われ評価されるような生き方をしていては決して手に入るものではないでしょう。
見ていて,また,私も,アメリカの大平原を走りたくなってきました。
この番組で,やっぱり,私はこうした旅がしたかったんだよ,という夢がよみがえりました。
◇◇◇
5惑星
4月30日早朝4時。
東の空に,5惑星が見えました。
特に,金星と木星が接近して
ひときわ明るく輝いていました。
◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは