しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:スーパームーン

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【Summary】
The distance between the Earth and the Moon changes periodically and can be closest or farthest even when it is not a full moon. However, because these extremes often occur during a full moon, phenomena like supermoons and micromoons are frequently observed at that time.

☆☆☆☆☆☆
 昨日2024年9月17日は中秋の名月でした。土星がすぐ近くにあって,一緒に写真に収めました。また,明日9月18日は9月の満月「ハーベストムーン」(Harvest Moon)です。

 その1か月前の2024年8月20日は,8月の満月「スタージェンムーン」(Sturgeon Moon=チョウザメ月)でした。これは,8月は五大湖などでチョウザメの漁獲のシーズンを迎えることからついた名前です。また,「 ブルームーン」でもありました。
 「ブルームーン」にはふたつの意味があります。そのひとつは,1月に2回満月があるときの2回目の満月のことです。もうひとつは,ひとつの季節(6月21日夏至から9月22日秋分)に満月が4回あるときにそのうちの3回目の満月のことで,2024年8月20日は季節の「ブルームーン」でした。季節の「ブルームーン」は,約2.5年から3年に1度しかありません。
  ・・
 さらに,この日の月は「スーパームーン」とされて報道されていました。しかし,実際は,今日2024年9月18日の満月のほうが,地球からの距離が357,500キロメートルと近いので,この月のほうがむしろ「スーパームーン」となります。しかし,この翌月,10月17日の満月が地球からの距離が357,400キロメートルとなり,2024年の正真正銘の「スーパームーン」です。また,に最も地球から遠い月である「マイクロムーン」は2月24日満月で,地球との距離は406,000キロメートルでした。
 今日の写真は,1番目が昨日の中秋の名月と月,2番目が2024年8月20日の月と2月24日の月を並べたものです。「(ほぼ)スーパームーン」と「マイクロムーン」はこれだけ見かけ上の大きさが違うわけです。

 ということなのですが,私がずっと疑問に思っていたのは,地球と月の間の距離が最も近いときと遠いときが何も満月に限らないではないか,ということでした。この疑問について調べていて,国立天文台のサイトで見つけた表で納得がいきました。
 実際,月と地球との距離は周期的に変わっていて,やはり,私が思っていたように,満月でないときに最も近くなったり遠くなったりするようです。しかし,やはり,満月のときに最も近くなったり遠くなったりすることが多く,満月のときに限って,「スーパームーン」とか「マイクロムーン」というわけです。

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 このところ,どころかずっと天気が悪く,私は楽しくありません。晴れていなくてもいいから,突然の雨だけはご遠慮してもらいたいものです。散歩にも出かけけられません。梅雨明けとはいっても,おそらく,実は今も梅雨なのでしょう。
 梅雨明け宣言というのは猛暑になって熱中症などの被害が出ないようにということで出されるイメージのようなものということだそうで,数日前の突然の猛暑に役立ったから,それはそれで役目は終わったということでしょう。そしてその言い訳として,今は梅雨の戻りというそうです。
 梅雨入りだの梅雨明けだのといった,そもそも,文系的なきちんとした定義すらないことにこだわるのも,日本の「雅の世界」のひとつなのかもしれません。

 さて,そんな毎日も,先日行った信州では運よく晴れて星見もできたから,私はそれで満足しているのですが,それでも,多くの天体現象を見損ねているのが残念です。
 7月13日は午前3時38分に満月になりました。この満月は,月と地球の距離がもっとも近くなるという,いわゆる「スーパームーン」でした。しかし,7月12日の夜はずっと曇っていて,これもまただめかとあきらめていました。ところが,翌日,いつものように早く目覚めた私は,ひょっとしたら,と窓を開けて外を見ると,何と雲の間から月が明るく輝いていました。ということで写したものが,今日の1番目の写真です。
 今年,地球と月の距離がもっとも遠くなったのは1月17日で,このときの距離が40万1,000キロメートル,そして,最短となったこの日の距離は35万7,000キロメートルでした。このふたつの月の見かけの大きさを比べるために両日の写真を並べようと1月17日に考えていたので,早速,それを実行しました。それが2番目写真です。
 こうして,考えていたことが実行できたので,私はすっかり満足しました。

 さて,7月12日にアメリカ航空宇宙局(NASA)が,2021年12月25日に打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope=JWST)がはじめて撮影した5枚の画像を公開しました。それに先んじて,その前日にはバイデン大統領が5枚の中の1枚である約46億光年先にある銀河団「SMACS0723」の画像を公開し,世界の天文学ファンが歓喜していました。
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 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は,ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として,アメリカ航空宇宙局が中心となって開発を行った赤外線観測用宇宙望遠鏡です。
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 私は,公開された写真の中で,「ステファンの五つ子」(Stephan's Quintet)を写したものに最も興味を得ました。
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 「ステファンの五つ子」はフランスの天文学者エドゥアール・ステファン(Édouard Jean-Marie Stephan)によって1878年に発見された銀河の集団です。5個の渦巻銀河と楕円銀河から構成されているように見えるのですが,この中でNGC7320という渦巻銀河は見かけ上仲間のように見えても実際にはその距離は約3,900万光年で,互いに重力を及ぼし合ってコンパクトな銀河群を作っている残りの4個の銀河までの距離が約3億光年であるのとは大きく異なっているので,別のものです。
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 地球から約2億9000万光年離れたところにあるペガサス座の銀河群「ステファンの五つ子」は史上初めて発見された小規模な銀河群として注目されているものです。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影された写真では,これまでに撮影されたハッブル宇宙望遠鏡の写真と比べて,その高い赤外線感度で,新たな研究対象が生まれたといいます。
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 「ステファンの五つ子」は14等星と暗いものです。
 近ごろのコアなアマチュア天体写真愛好家が写した多くの写真が公開されているので,私も簡単に写るのかな,と思ったのですが,私の持っているような非力な機材で写せるものではありませんでした。
 しかし,私が写した写真にも,今日の4番目の写真で〇で囲んだ部分にかろうじて存在していました。


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 2019年2月18日の早朝,今度は金星と土星が大接近しました。
 金星(Venus)は、太陽系で太陽に近い方から2番目の惑星で,太陽との平均距離は108,200,000キロメートルで地球の約3分の2,地球に最も近い公転軌道を持つ惑星です。太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため「地球の姉妹惑星」と表現されることもあります。地球よりも太陽側にあるので,地球から見ると金星は明け方と夕方にのみに見ることができます。明け方に見えるのを「明けの明星」,夕方に見えるのを「宵の明星」といいますが,現在は明け方,太陽が昇る前に東の空に昇ってくる「明けの明星」です。
 一方,土星(Saturn)は太陽から6番目,太陽系の中では木星に次いで2番目に大きな惑星です。太陽との平均距離は1,400,000,000キロメートルで地球の約10倍になります。また,巨大ガス惑星に属する土星の平均半径は地球の約9倍にあたりますが,平均密度は地球の1/8に過ぎないので軽く,水に浮くという説明がされています。私が子供のころに読んだ図鑑には土星が水槽に浮いている絵が描かれていたのですが,土星が入るような水槽などありえないし,土星の重さなどどうやって測るのだろうと,私は納得がいきませんでした。要するにこれを書いた大人は,土星の比重が1より小さいといいたかったのでしょうが,こういうたとえは子供の頭を混乱させます。土星といえば恒常的な環をもっていることで有名ですが,この輪ができたのは最近のことで,地球上では恐竜が闊歩していたころということが近ごろわかりました。土星の環は小さな望遠鏡でも美しく見ることができます。
 金星はマイナス4等星と明るく,土星は1等星ほどですが,現在は明け方の東の空,地平線に近いので,地平線付近まで晴れ渡っていないと,都会では土星が見にくいものです。また,写真に撮っても,輪のある土星を写すには露出を切り詰める必要があり,そうすると金星も暗く写っていまい,せっかくふたつの惑星を入れた写真を写してもほとんど小さな点になってしまいます。しかし,今日の写真のように十分な露出で写すと土星が露出オーバーになってしまうので,改めて土星の写真を別の露出で写して合成してみました。

 ところで,2月19日は「スーパームーン」でもあります。日本時間では午後6時3分に月が最も地球に近づきます。2019年は1月21日についで2回目の「スーパームーン」となります。月と地球との距離は1月の「スーパームーン」では357,700キロメートル,今回が356,800キロメートルなので,2月の「スーパームーン」のほうが若干近いです。
 「スーパームーン」というのは,もともとは天文学の用語ではなく占星術の用語です(今回もまた占星術が出てきてしまいました)。この言葉を広めたのは,NASAの研究所のひとつであるジェット推進研究所(JPL)で,地球と月の距離が近いときの満月が平均的な満月よりも大きくそして明るく見えるために,これを「スーパームーン」とよぶとしています。しかし,地球と月の距離がどれだけより近い満月を「スーパームーン」とよぶかという明確な定義はなく,概ね月と地球との距離が360,000キロメートル以内の満月を「スーパームーン」とよんでいるらしいというのが実情です。
 残念ながら明日2月の「スーパームーン」は雨で見ることができないという予報なので,その前日2月18日に左下がわずかに欠けた月を写しました。今日の写真はその月齢13.6の月です。

☆ミミミ
やっと晴れたか?冬2019④-火星と天王星の大接近

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