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2022年2月28日,月と4惑星は満足な写真が写せたのですが,同じ画面にハッブル宇宙望遠鏡の飛跡も入れようという企ては失敗に終わりました。
そこで,私らしくもなく,事前にきちんと調べてみて,翌日こそ,ということで,再挑戦することにしました。とはいえ,この日は,27.9の月が昇るのは遅く,月と4惑星とハッブル宇宙望遠鏡を同じ画角に入れることはできないので,月のない画面で我慢しなければなりません。
話は前後して,3月1日,ハッブル宇宙望遠鏡が通り過ぎたあとのお話を先に書きます。
この日,そもそも,水星よりさらに低く昇る土星すら満足に見られないのに,月齢27.9の月が昇ってくるのはその後のことでした。そんなものは写せるわけがないと思っていました。
しかし,この日の空の状態はすばらしく,土星も肉眼ではっきり確認できたのです。そしてその後,月が家の間から昇ってくるではありまえせんか。というわけで,水星と土星と月が一緒に入った写真を写すことができました。
それがおもしろいことに,昇ってきたころの月が最も明るくて,高度を増すにしたがって,空もまた白みはじめて,すぐに月は見えなくなってしまったのです。
それが今日の1番目と2番目の写真です。
さて,時間を戻します。
この日,ハッブル宇宙望遠鏡が通過するのは,昨日より早くまだ土星は昇っていない時間のことでした。かろうじて水星は昇っていました。私は,広角レンズをその方向に向けて待ちました。
すると,金星のはるか右,さそり座の輝くあたりを,ハップル宇宙望遠鏡の姿が見えました。非常に明るいものでした。このまま早く私のカメラを向けたところに来るように祈りましたが,次第に減光して,金星に近づくころには肉眼でやっと見えるほどの明るさになってしまいました。それが,今日の3番目の写真です。
これにはかなり悔いが残りました。
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その翌日3月2日。前日の反省を生かして,惑星とともに写すことはやめて,魚眼レンズで南の空全体を写すことにしました。しかし,あいにくの曇り空でした。それにもかかわらず,ひょっとしたらとカメラを設置して待つと,ちょうどはハッブル宇宙望遠鏡が通る時間に雲が切れました。
この日の姿はちょっと異常で,さそり座あたりで,ものすごく明るく,1等星以上に突然輝いたのです。それは数秒のことでした。しかし,なんとか写すことができました。4番目の写真です。
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3月3日。
予報では,前日よりも明るいということでした。薄雲があったのですが,何とか星が見られました。
前日と同じように狙ったのですが,結果は,思ったより暗い飛跡が写っただけでした。それが5番目の写真です。
その翌日は快晴だったのですが,まったく肉眼では見えませんでした。写真にはかろうじて写っていたのですが,確認するのがやっとだったので,ここには載せません。
実際に,こうして毎日挑戦してわかったことは,どうやら,ハップル宇宙望遠鏡がどのくらい明るいかは,太陽の光をどれだけ反射するか,だろうということでした。
なかなか思い通りに写真が写せなかったのですが,それなりに納得できました。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは