しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:ハワイ島

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 2021年2月21日にTBS-BSで放送された「吉岡里帆 神秘のハワイ・宇宙と地球をつなぐ島」を見ました。この番組は,2019年1月18日のに放送された番組の再放送だそうです。
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 日本人の旅行先として人気の“常夏の島”ハワイ。今回の番組の舞台は,ハワイ諸島の最南端・ハワイ島。このハワイ島,実は,宇宙と地球の様々な謎に地上から迫ることができる,特別な場所なのです。最先端の望遠鏡が捉えた宇宙の姿,灼熱のマグマが見せる地球の鼓動。そして母なる海と生命の誕生物語-。世界各国の巨大望遠鏡が並ぶマウナケア山(4,205メートル)で,世界一の星空観測を体験! 噴火を続けるキラウエア火山で“生きている地球の姿”を感じる!
 女優・吉岡里帆がマウナケアやキラウエア火山など,ハワイ島を巡り,果てしない宇宙,そして生きている地球の謎に迫ります!
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という内容の番組でした。

 この番組がはじめて放送された2019年の1年前,ハワイ島のキラウエア火山は大規模な噴火を起こしました。私がはじめてハワイ島に行ったのが2016年でしたが,このときのキラウエア火山はあまり活動しておらず,ちょろちょろと立ち上る噴煙は,世界三大がっかりだと思ったほどでした。ところが,その2年後の惨事です。一寸先はわからぬものです。
 話は逸れますが,私がこれまでに訪れたところの,このキラウエア火山をはじめとした少なからぬ場所,つまり,フロリダ半島,ニューヨークの貿易センタービル,熊本城,阿蘇山,箱根山などなどが,なぜかその1,2年後に,ハリケーンの直撃,テロ,地震,噴火など,何がしかの災難に遭遇しているのです。偶然とはいえ申し訳ない限りなのですが,それは私の責任ではありません。

 さて,この番組では,まず,このキラウエア火山の様子を,吉岡里帆さんが,ヘリコプターに乗って空から,そしてまた,立ち入り禁止が解除された地区へと足を運び,リポートしました。ここで,なぜハワイで噴火が続くのか? という説明があったのですが,もともとハワイはこうした火山の噴火でできた島なので,この問いはおかしいのです。
 次に,マウナケア山頂にあるすばる望遠鏡を訪ね,望遠鏡に搭載されているHSC(Hyper Suprime Cam)という超広角カメラによる世界最高峰の技術でとらえた宇宙の姿に感動し,さらに,対壁のマウナロア山にある,ハワイ大学とNASAが共同運用する「火星での生活を模擬実験する施設」を体験します。
 その後は,世界屈指の天文博物館,といっていたけれど,私には期待はずれだったイミロア天文学センター」を訪れたり,ホナウナウ・ベイでシュノーケリングに挑戦したり,さらには,高速ボートに乗って「オリーブグリーン色のビーチ」へ行き,「宇宙とつながる神秘の絶景」という,そのビーチから絶景を見ながら,オリーブグリーン色の秘密と宇宙とのつながりを探るといった,盛りだくさんの内容が展開されました。
 私は,はじめのうちは期待外れで,途中で見るのをやめようと思ったのですが,もともと興味のあるすばる望遠鏡のあたりからおもしろくなって,最後まで見終えました。

 それにしても,この番組は,どんな人を視聴者として想定していたのでしょう? 吉岡里帆さんがどのくらい人気のある女優さんなのかは知りませんが,この人を起用することで視聴率をとろうという魂胆だったのかもしれません。しかし,吉岡里帆さんは,やらたと「すごい,すごい」と繰り返すだけで,少し荷が重そうでした。それでも,わけのわからぬお笑いタレントや,自称宇宙好きとかいうだけで知ったかぶりの質問をする俳優さんでなかったのはマシでしたけれど…。
 内容は,ハワイ観光好きの人を対象にしているとは思えなかったし,私のような,こうした自然が好きな人を対象としているには,内容が物足りないものでした。せっかく,個人旅行で行くことが難しいところへ出かけているのに,これでは少しもったいない気がしました。番組の制作者のレベルがその程度だったのでしょう。
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 蛇足ですが,建設されて早くも20年も経ったというすばる望遠鏡の紹介で,建物にあるエレベータが時折故障して止まるだとか,映像をよく見ると,望遠鏡の塗装が剥げていたり,何かをぶつけてへこんでいたりと,さすが? 日本の研究施設らしいチープな姿には,やはりここもなあ,とがっかりしました。
 私は,これまで,ハワイ島マウナケア山のすばる望遠鏡のお隣にあるケック望遠鏡,カリフォルニア州にあるパロマ山天文台とウィルソン山天文台,さらにはアリゾナ州にあるローウェル天文台など,多くの施設を見学しましたが,どこもきちんと整備されていて美しく,整理整頓されていました。それに比べて,それはまるで,きちんと線のかかれたアメリカの道路とペンキはげはげの日本の道路の違いのように,東京天文台の木曽観測所や三鷹の国立天文台の施設が塗装がはげたままのドームに修正テープむき出しの望遠鏡だったのと同様,どうして,この国の研究施設は,公立学校やお役所の建物みたいに,どこもかしこも,年月が経つとぼろぼろになってしまうのかな,といつもそのことを疑問に,かつ,残念に思います。


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☆☆☆☆☆☆
 今日からはハワイです。
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 ハワイのハワイ島とマウイ島には世界中の天文台がたくさん集まっているのですが,まず,ハワイ島からはじめましょう。ハワイ島マウナケア山の山頂には13の天文台があります。その天文台のドーム群が林立している様が見たいというのが私がハワイ島に行った動機でしたが,意外なことに天文台のドーム群を人が住んでいる場所から見ることができるところは限られていて,どこからでも見られるものではないのです。そのひとつはハワイ島の北西ワイメア(Wainea)です。ワイメアから見たマウナケア山が1番目の写真です。サドルロードを走っていると東側にこのドーム群を見ることができて,この姿を見るとちょっと感動します。そして,もう1か所はハワイ島の東ヒロ(Hilo)ですが,これが2番目の写真です。ヒロの海岸からもかろうじてマウナケア山の山頂が見られるのですが,ここは私がはじめてハワイ島に行ったときに見あげた場所です。個人的には,これがもっとも印象に残っているところです。
 2016年,はじめて行ったハワイ島,そして,1日目に滞在したのがヒロだったのですが,ハワイも人が住んでいる街中は結構明るくて星がみれらないのにがっかりしました。しかし,日本の都会とは違ってもともと空が暗いので,街灯が光っているくらいでは星は消えないのです。そこで夜,ハワイではじめて星空を撮影した写真が3番目,また,明け方に写したものが4番目の写真です。3番目の写真にはオリオン座などの冬の星座,4番目の写真にはさそり座などの夏の星座が写っています。ハワイの星空をはじめて見て,私が思ったのは,3番目の写真のように,シリウスがえらく高い場所にあるということでした。

 マウナケア山の山頂は標高が4,200メートルもあるので登るのは大変なことですが,山頂にあるドーム群は,マウナケア山の山頂に行く道路をいくら走って登っていっても,ほとんど山頂にまでたどり着くまでまったく見ることができなのです。そこで,ハワイ島に行った人は多くとも,マウナケア山の山頂にあるドーム群を間近に見た人はそれほどいないことでしょう。
 実際,山頂の天文台に到着すると,その巨大な施設に驚きます。それぞれの天文台が舗装された道路で結ばれています。今や天文学というのは,地球上では,このマウナケア山や,南アメリカのアンデス山脈のような,ほぼ人類が到達できる極限の場所に天文台を建設して研究している状況で,人間の至った学問は限界に達しているように思えます。
 研究者でもなければ,マウナケア山の山頂で星見をすることはできません。いや,研究者は趣味で星見をしているわけでなく,そこでは機器の整備をしているか,遠く離れた都会から遠隔操作をしているわけで,のんびりと星空を眺めているわけではないのです。私のような一般人は,マウナケア山の中腹にあるビジターセンターにある広い駐車場で,星見をするのです。そこで写したのが6番目の写真です。ハワイ島では南十字星は地平線ぎりぎりでしか見ることはできませんが,それでも,はじめて見たときはずいぶんと感動しました。このぎりぎりというのがまた,いいのかもしれません。その逆に,日本では石垣島より北では,ぎりぎりで南十字星は見えません。
 私がはじめてこの場所で南十字星とそのあたりの銀河を見たときは,まだ南半球に行ったことはなかったので,それはそれでずいぶんと印象に残ったものでした。なつかしい話です。

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●やはりハワイ島はカイルアコナが最高●
 私が2016年の春にはじめてハワイに行ったときに主に観光をしたのはハワイ島だった。ハワイ島は四国の半分ほどもある大きな島だったが,隅から隅までほとんどのところに足を運び,楽しい思い出がたくさんできた。そのときの詳しい様子はすでにブログに書いたので,それを読んでいただくことにしてここでは省略するが,特に,ハワイ島の西側の町カイルアコナはとてもすばらしかった。
 ハワイ島は,マウイ島などとは違って,リゾートというよりも,そこに根づいた人たちの暮らす島という感じが,私にはする。ハワイ島にもリゾートはあるが,それはハワイ島の北西部,サウスコハラコーストあたりにかたまっている。ホノルルからハワイ島に1泊程度のオプショナルツアーで訪れる日本人が宿泊するのは主にその地区であると思われるが,私には興味がない。

 このように,2016年に島を1周し,マウナケア山も山頂まで登った私が,2019年に再びハワイ島にリピートした理由は,前回は十分な時間がとれなかったハワイ島の東側の町ヒロをのんびり散策したかったことと,ハワイ島の北側の内陸部の広大なワイメアを散策したかったことが理由であった。
 ヒロで,2016年に行きそびれたイミロアアストロノミーセンター(Imiloa Astronomy Center of Hawaii)に行きたかったこととダウンタウンをもっと知りたいという思いがずっとあった。そうして訪れた念願のイミロアアストロノミーセンターであった。そこに,マウナケア山の山頂の天文台に関する学術的な博物館があると思い描いていたのだが,実際は,日本にいくらでもある科学館と大して変わらないものだったので,とてもがっかりした。その一方,ヒロのダウンタウンは,古きよき日本のようなところで,納得するまで楽しく歩き回ることができた。
 ワイメアは,1度目に行ったときにはそれほど滞在することができなかったので憧れがあって,こんな場所に宿泊できたらいいなあ,とずっと思っていた。ハワイ島では,ワイメアのあたりからとヒロの一部の場所からだけ,マウナケア山の山頂にある天文台群に光るドームを望むことができるのだ。また,ワイメアには,ハワイらしくないともいえるほどの広大な平原が広がっている。期待して行ってみたところ,確かにのどかな場所ではあったが,残念ながら,ワイメアには宿泊できるような施設はなく,単にハワイ島に暮らす人たちのショッピングタウンだったのにはがっかりした。

 結局,ハワイ島に2度行った私の結論は,ハワイ島はカイルアコナに泊まって古きよきハワイを感じながらのんびりするところだということであった。


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●マウナケアに憧れたころ●
 それまでは,ハワイなんぞまったく興味もなかったのに,2016年の春にはじめて行ってからというもの,毎年ハワイに出かけるようになった。「よほどよかったんだねえ」と皆に言われた。しかし,私の場合はリゾートとは程遠く,ハワイについての自分の「謎」,つまり,行ったことがない場所がどうなっているんだろう? といったことを解明したいだけの理由で足しげく通ったようなものだった。
 そしてまた,ハワイに行ったもうひとつの大きな理由は星空であった。
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 20代のときに行ったオーストラリアで,シドニーで泊ったホテルの窓からかろうじて南十字星を見たのだが,それ以降は,2016年にハワイ島で南十字星を見るまで,まったくその機会がなかったから,私は,長年,南十字星を見ることに憧れていた。念願かなってハワイ島で南十字星を見ることができたのは,ある意味,幸運であったが,そのこともまた,すでにブログに書いた。
 その後,南半球に何度も出かけるようになると,ハワイは赤道に近いとはいえ北半球だから,地平線すれすれにしか昇らない南天の星を見るためにハワイに行く魅力はなくなってしまった。それでも,ハワイの空の暗さは今でも捨てがたいものがある。
 私がはじめてハワイに行ったころはそんな状況であったし,何といっても私が最も惹かれたのは世界で最も星空の美しいといわれるマウナケア山であった。マウナケア山の山頂は,一体どんなところだろうか? という興味が,私にはハワイ島へ行く最大の理由であった。

 はじめてハワイ島に行ったときのことの顛末はすでにブログに詳しく書いたので,ここでは書かない。ただいえるのは,2016年時点のハワイ島は,私のような一般人が星を見ようとマウナケア山に行っても十分に魅力的な場所であったということだ。マウナケア山の山頂は4,205メートルあって,個人がレンタカーで気楽に登れるところではないが,その中腹の2,400メートルの地点にはビジターセンターがあって,車さえあれば,そこまではだれでも簡単にアクセスできる。ビジターセンターあたりには広い駐車場があって,そこへ行けば,満天の星が広がっていた。多くの星空ツアーがその場所で開催されていたが,それらは夜の9時には終了するから,それ以降の時間なら,星と一体となって,しかも安全に楽しむことができたのだった。しかし,すでにそのころはもう,TMTについては触れてはならない話題となっていた。
 私が2度目にハワイ島に行ったのは2019年春のことだったが,このときも2016年と同じような気持ちで私はマウナケアのビジターセンターに行ってみた。ところが,わずか3年しか経っていないのに,ビジターセンターのあたりは大規模な工事によって様変わりしていた。これではもはや一般人が星見に訪れるところではないなあと思って,落胆した。
 ビジターセンターあたりの工事と関係があるのかないのかは知らないが,マウナケア山の山頂にある天文台群に新たにTMTを建設しようとする計画に伴う様々なトラブルが起きていて,それは星空のロマンとはまったく正反対の人間社会の大きなもめごとになっていた。
 そんなこともあって,私の抱いていた「ハワイ島=星空」という夢は,今では幻想と失望になってしまっている。

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 TMT (=Thirty Meter Telescope)というのは,アメリカ合衆国,カナダ,中華人民共和国,インド,日本の5か国が共同でハワイ島マウナケア山頂に建設中の口径30メートル大型光学赤外線望遠鏡のことである。主鏡は492枚の六角形の鏡を組み合わせた複合鏡で,492枚の鏡1枚1枚をコンピューターで制御し1枚の大鏡と同等の働きをさせる。観測装置として,可視光の多天体分光器WFOS,近赤外線の撮像分光装置IRIS,近赤外線の多天体分光器MODHISが取りつけられ,可視光及び近・中間赤外線を観測して,初期の宇宙,遠方銀河,太陽系外惑星などの詳細を観測する計画だ。
 建設候補地として,ハワイ島マウナケア山の山頂とチリのアンデス山脈が挙げられていたが,2009年にマウナケア山の山頂に建設されることが決定し,2021年度末に完成する予定で,2014年7月に建設が着工された。しかし,2013年,TMT建設反対派から建設を承認した手続きの妥当性について巡回裁判所への異議申立てが行われ,ハワイ州最高裁は異議申立てを認め許可が無効であるとの判決を出した。これを受けて工事は中断し,2016年から2017年にかけて公聴会を実施,TMT建設の承認を推奨する提言が提出され,保護地区利用が許可された。
 しかし,2019年7月建設工事が再開された直後,ハワイ人およびオハナがプウ・フルフル前のマウナケア・アクセス道路を封鎖するなどの実力行使に出たため,再び建設は中断した。
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 なお,オハナ(ʻohana)とは,ハワイ語で「家族」を意味することばで,もともとは経済的に結びつき精神的にも支え合う互助の関係にある血縁者や親戚の集合体を指していたが,血縁以外の親しい関係にある者などまで含む形に拡張されている。また,プウ・フルフル(Pu'u=丘,Huluhulu=毛深い)は,火山噴火でできた不毛の平原に残る古い火山性の丘に樹木などの植物が生えている場所を表し,ハワイ島の州道200(Saddle Road)の最高地点2,021メートルの脇にある樹木に覆われたスコリア丘の名称で,北のマウナケア山と南のマウナロア山の間の溶岩流によりつくられた植生の少ない平坦地にある。

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☆ミミミ
19日の夕方,月が木星と土星に接近しました。雲に覆われていてあきらめていたのですが,幸いなことに一瞬雲が切れました。

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4日目の朝です。今日はハワイ島からマウイ島に移動します。
このところ明け方の空に木星,土星,金星と3つの惑星が並んでいて,そこに月が順番に接近しています。日本にいるなら毎朝早起きして写真に収めるところだなあ,と残念に思っていたのですが,調べてみると日本とハワイでは明け方の時間が違うので,日本とは違った見え方をして,幸運なことに,日本よりもハワイのほうが月が惑星に接近するのが見えるのです。この旅で星の写真を積極的に写す気持ちはなかったのですが,この天体現象だけは写そうと,一応三脚と魚眼レンズ,そして,2本のズームレンズを一眼レフカメラとともに持ってきたので,固定撮影で星の写真をとることができるようにはしてきました。

おとといの明け方は月が木星に接近しましたが,あいにく天気が悪く見ることができませんでした。昨日は木星と土星の中間にあったので魅力に欠けていて見る気もなかったのですが,この日の早朝は土星に接近するのでできれば見たいと思っていました。
私の泊っているところは街灯が結構明るいのですが,それでも,東の空が比較的暗い場所を昨晩調べておきました。もともと空の状態がいいので,街灯があっても星がたくさん見られるのです。そして朝5時。雲が切れていたので,写真を写すことにしました。そうして写したのが今日の写真ですが,同時に南の空に沈む南十字星のうちの3つの星もかろうじて写すことができました。
ハワイでは南十字星は地平線ぎりぎりになんとか見ることができるのです。

やがて夜が明けたので,チェックアウトをして空港に向かいました。
まだ飛行機の搭乗時間には早かったので,空港へ行く途中で遠回りしてヒロ近くの海岸まで行ってみました。ヒロからもマウナケア山の山頂を見ることができますが,なかなか天気がよい日がないので,今回の旅ではこれまで見ることができませんでした。幸いにこの日の朝は晴れていて,山頂にある望遠鏡のドームもいくつか見るここができました。ただし,すばる望遠鏡のドームを見ることはできません。3年前にはじめてハワイ島に来てマウナケア山の山頂に光るドームを見て感動したのを昨日のことのように思い出しましたが,これほどはっきりと多くのドームが見えたのははじめてでした。

そして,空港に向かいました。すでに昨晩ネットでフライトのチェックインはネットで済ませてあったので,車を返してそのままセキュリティを抜けて,搭乗を待ちました。素朴なヒロの空港はセキュリティの前に唯一のレストランがあって,セキュリティを抜けると売店しかありません。ここでもまた,3年前に売店で辛ラーメンととかいうカップヌードルを買って辛すぎて食べられず困ったことを思い出しました。
定刻に離陸してマウイ島に向かいました。今回の旅はフライトがすべて順調でした。
ハワイ島からマウイ島は近く,機内ではいつものようにジュースが配られるのですが,それを飲み終えたころにはすでにマウイ島への着陸態勢に入りました。
マウイ島のカフルイ空港はハワイ島のヒロ空港よりも広く,レンタカーのパーキングもシャトルバスに乗って向かうことになります。今回借りたのはカローラクラスだったのですが,用意されていたのはワングレード高い日産のSUVでした。SUVに限らず,ハワイで走っている多くの車が日産車なのですが,それはいったいどうしてなのでしょうか?

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ワイメアから州道190号線を南に走っていくところがハワイ島というよりもニュージーランド南島の牧草地帯のような雄大な感じで私は好きです。ここをまっすぐに南に行くとやがて州道200とのT字路に差し掛かり,左折して東に進むとマウナケア山の山麓を通ってヒロに戻ることができます。しかし,その前に,サドルロードというかなり上下差のある道路でショートカットができるのですが,この日はあいにく道路工事中で閉鎖されていました。交通整理をしている人に聞くと,いつ道路が通れるようになるのかわからないといわれたので,一旦はサドルロードに入ったものの途中で引き返すことにしました。
こうしてさらに州道190号線を南に下ることになって,やがてT字路に差し掛かりました。このまま州道200号線に入らずに州道190号線を南西にすすむと,私が3年前に来たときに滞在していたカイルナコナに行くことができます。

ハワイ島は日本人ご用達のリゾートであるホノルルや,アメリカの金持ちご用達のリゾートであるマウイ島とは違って,リゾートが少なく,オアフ島からハワイ島に1~2日のオプショナルツアーでやってくる日本人が宿泊するのは島の北西にあるワイコロアリゾートに限られます。したがって,ほとんどの日本人が知っているハワイ島というのはこのリゾートのことだけで,ここに1泊ほど宿泊して,1日20,000円もする現地ツアーでキラウエア火山やマウナケア山に出てくるわけです。そこで,キラウエア火山やマウナケア山以外の場所で日本人を見かけることはまれです。また,ワイコロアリゾートは島の西側にあるコナ国際空港からアクセスするので,何度ハワイ島に行ってもヒロに行ったことがないという日本人も多いのです。
そこで,そんな日本人の団体ツアー客を避けて,本当のハワイ島を観光したいと思うハワイ初心者は,3年前の私のようにカイルナコナに宿泊するのをお勧めします。

今回私はカイルナコナに行く気はなかったので,そのまま州道200号を東にヒロに戻ることにしました。
州道200号線を走っていくと,途中で左折するとマウナケア山に登ることができる道路との交差点に差し掛かるのですが,その少し前にマウナケア州立公園というだだっ広いだけの公園があります。マウナケア山のビジターセンターに行くことができないときは,星空観察ツアーはこの公園で星空観察をするわけです。
この公園を過ぎて,マウナケア山へのアクセス道路との交差点を越えると,たいていいつも急に天気が悪くなってきます。この日はすごい霧でした。ハワイに限らず,アメリカ本土でもこうした濃霧が発生することは多いのですが,こうしたとき,アメリカの道路はセンターラインと道路の端のラインがとても明白に自動車のライトに照らされて,対抗車線の道路端は赤く,センターは黄色く,そして,進行方向の道路の端は白く光るので,まったく危険ではありません。それに対して,ロクに道路のラインすらひかれていなかったりかすれているのに空に向かってライトを光らせる日本のバカげた道路は危険極まりないのです。

ヒロに戻ると,再び天気が回復していました。
幾度となく津波に襲われているヒロのダウンタウンには津波博物館があります。私はこれまで行ったことがなかったので,今回行くことにしました。その後,ヒロのいくつかの公園をめぐって,宿泊先に戻る途中で,ずっと気になっていた「ポンズ・ヒロ」という名前のレストランがあったので,そこで夕食をとりました。
これで,私のハワイ島の滞在は終了です。今回の旅で,前回行くことができなくて,ずっと気になっていたところはすべて行くことができて,すっかり納得しました。心残りといえば,たくさんいるといわれるウミガメを見ることができなかったことだけでした。

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ワイメアはハワイ島で3番目に大きな町です。このあたりハワイというより高原ムード満載の美しいところですが,これまでに何度も通ったことがあっても,町を散策したことがありませんでした。私には,ひとめぼれの片思いのようなところでした。そこで今回そのワイメアに行ってみたわけです。つまり,これもまた,やりたかったちょっとしたことのひとつでもありました。
ワイメアはパーカー・ランチ(Parker Ranch)を中心に成り立っている町です。日本語では「r」と「l」の区別がないので紛らわしいのですが,英語ではこのふたつの音をきちんと区別する必要があります。さらに「a」と「u」の区別も重要です。当然,ここでの「ランチ」(ranch)はお昼ご飯(lunch)などではなく牧場のことです。

ワイメアには東京23区の1.5倍もの広さがある大牧場があります。州道19号を走っていると町の中に入っていくので見逃すのですが,よく見ると周りは牧草地帯で,牛やら馬の姿も見えます。
ワイメアは1848年にジョン・パーマー・パーカーという人がハワイ島で野生化していた山羊,羊,牛を集めることを条件にカメハメハ大王から土地を譲り受けたのがはじまりです。ここではカーボーイを「パニオロ」,女性のカーガールを「パニオラ」とよび,彼らが広大な牧場をかけめぐっているのです。とはいえ,観光で訪れたときに,この町に特に何がということもでもなく,パーカー・ランチ・ショッピングセンターとワイメア・センターというふたつのショッピングセンターが道路を挟んであるだけでした。私は,混みあうワイメア・センターのほうにやっと車を停めて,どこかでお昼でもと散策したのですが,特にというお店もなく,歩いてパーカー・ランチ・ショッピングセンターのほうに行って,そこにあったフードコートを利用しました。

フードコートを出て,東のほうに目を転じると,そこに見えたのが晴れ渡ったマウナケア山でした。山頂にはたくさんのドームが光っていました。そこで思い出したのですが,3年前に,マウナケア山頂にあるすばる望遠鏡のドームがどこからで見られると思ってハワイ島に出かけた私ですが,マウナケア山の中腹にあるオニヅカ・ビジターセンターまで行ってもドームは見られず,私がはじめてすばる望遠鏡のドームを見ることができたのは,ビジターセンターを越えて,4,205メートルのマウナケア山頂まで行ったときでした。
その後,ワイメアを目指して州道190号線を北上していたときに,やっと地上からマウナケア山頂に輝くすばる望遠鏡のドームを眺めることができました。つまり,ハワイ島ですばる望遠鏡のドームを地上から見ることができるのは,このワイメアの町付近だけなのです。
そんなことを思い出しながら,私は,この日,ワイメアからヒロにもとるために州道190号線を州道200号線に向かって走りながら,左手にずっとすばる望遠鏡を眺めていました。この辺りはハワイというよりもニュージーランドを走っているような錯覚を覚えるところです。そしてまた,私がハワイ島でもっとも好きな場所なのです。

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ハワイ島滞在3日目です。今回のハワイ島でやりたかったささやかなことは2日目に達成したので,今日はとくにやりたいことはありません。この旅は,この後でいくマウイ島も含めて,特にやりたい,行きたいということがほとんどないのです。だからこそのハワイ旅行ともいえるのですが,これまでにたった一度来ただけなのに,そのときにしたいことをほぼすべてやってしまったというのが,私もまた働きバチのように観光旅行をするという外国の人が見たらバカげた日本人そのものではないですか。
というわけで,今日の予定の候補はふたつで,そのひとつはワイメアという町にいく,もうひとつはキラウエア火山を見に行く,というものにして,どちらにするかを考えました。キラウエア火山は先日噴火があって近づけなくなったのですが,それもどうやら下火となっているらしいのですが,こちらはハワイ島でもっとも人気のある観光地なので人が多く,行きたいと思いませんでした。当然3年前にお昼間と夜の2回訪れていて,そのときの様子はすでにこのブログに書きました。そこで,もうひとつの候補であるワイメアまでドライブすることにしました。

ワイメアはハワイ島北西の内陸部にある小さな町ですが,およそハワイらしくなくアメリカの中西部の町のようなところです。前回来たときも当然通ったのですが,そこで降りて観光をしなかったので,私のとっては車中からみてよさそうなところだと思っていただけで,実際のところどういったところか好奇心満載でした。そして,できればワイメアの町に数日宿泊してみたいものだとさえ思っていました。しかし,来るまえに調べてみたのですが,意外なことにワイメアには宿泊できるようなところがありませんでした。
私の宿泊しているヒロからはハワイ島の北海岸にそった州道19号線を走るルートと内陸部のマウナケア山の山麓を通る州道200号線をまっすぐに西に行くルートがあります。そこで,行きは北海岸を通り,帰りは内陸部を通ることにしました。
ハワイ島は四国の半分ほどの大きさですが,天候が様々で,場所によって晴れていたり曇っていたり,さらには雨が降ってきたりします。往路,この日は滞在はじめてヒロは天気がよかったのですが,走っていくうちに曇ってきてさらには雨が降ってきて,ワイメアに着いたときはまた晴れていました。また,復路はマウナケア山の山麓をすぎ峠を越えるとすっかり霧となり,ヒロに戻ったらふたたび晴れていました。

北の海岸線も3年前にすでに走りましたが,そのときに見過ごしたところがないかと走っていくと,州道19号線を離れて右折すると海岸ぞいの展望台に出る狭い道があったので,そこに入ることにしました。狭い道路を延々と走っていくと,やがて,海岸ぞいの断崖にでました。結構な車が道路わきにとまっていたので,私も車を停めて,トレイルをしばらく歩くことにしました。それが今日の写真ですが,ハワイというのはこの場所にかぎらず,ビーチよりもこうした断崖のほうが多いものです。
トレイルから戻って再び車で走っていくと,ハワイ・トロピカル・ボタニカル・ガーデンに出ました。そこには行ったことがあるのを思い出しました。そのときはかなり暑かった記憶があるのですが,この日は寒く,とても同じ場所とは思えませんでした。このあと,ずっと海岸にそって州道19号線をたどり,やがて着いたのがホノカワという古びた町でした。この町もまた以前通り過ぎたことがありますが,今回は車を停めて歩いてみることにしました。
ハワイのこうした古い町には日本人の名前のついたお店がたくさんあって,移民が多く定住していることをうかがわせます。

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今日の夕食もヒロで取ろうと,マウナケア山から戻って来ましたが,まだ夕食には時間が早かったので少し時間つぶしをすることにしました。
ヒロは狭い町でダウンタウンは徒歩で歩き回れるのですが,その周りにとんでもなく広い公園がたくさんあって,そこまで行くにはとても歩いて散策できるものではありません。そこでまず,気になったところを車でまわってみました。
まず目についたのがカメハメハ大王の像でした。
カメハメハ大王の像が建てられている場所は,ハワイ州内に3か所,アメリカ本土に1か所あります。そのなかでも最も有名なのは,オアフ島イオラニ宮殿向かいに建っている像です。おそらく日本人観光客の知っているカメハメハ像はこれであろうと思いますが,私は見たことがありません。また,ハワイ島北部のハヴィの町からポロル渓谷展望台への途中にあるにある小さな町カパアウにあるカメハメハ大王像が1番最初に作られた大王像です。ここには行きましたが,残念ながら像を見損ねました。そして,ヒロに大王の像が建てられたのが1997年で,これはハワイ州にある大王像の中では1番新しいものです。

カメハメハ大王像を見終えてからさらに車で走っていくと,その近くにスポーツ公園がありました。そこには野球場をはじめとしたスポーツ施設が建てられていますが,その一角にどこかで見覚えのある建物を見つけました。
ヒロでは毎年イースターから1週間の期間でハワイで最も権威あるフラの祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」が開催されます。これは,選抜されたフラダンサーたちがカヒコ(古典)やアウアナ(現代)などのフラを「ミスアロハ(若い女性)」「ワヒネ(女性)」「カネ(男性)の3部門で競うものです。私は3年前にはじめてのハワイ旅行でハワイ島に来たときが偶然その日だったので,ホノルルからの機内で参加者をたくさん見て,このイベントを知りました。そして,ホテルのテレビで生中継を見ました。ちなみに,「メリーモナーク」とはハワイ王朝時代の国王デビッド・カラカウアの「陽気な王様」というニックネームのことです。そのときはどこでやっているのだろうと思ったのですが,その場所がまさにこのエディス・カナカオレ・スタジアムでした。

さて今日の夕食ですが,昨日お店の前を通って気になっていた「パイナップルズ」に行くことにしました。
食べたのはカボチャカレーでした。そしてもちろんパイナップルジュースを追加しました。ここはオープンエアのレストランで,外から見ていると入りたくなる雰囲気のところです。メニューはハンバーガーやタコス,グリルなどでボリュームがありリーズナブルということです。
店内のカウンターにはテレビがあり,スポーツ観戦を楽しむ人もいるそうです。ここでは金曜日の夜には音楽の生演奏も行われているということでした。

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今回私がハワイ島でやりたかったもうひとつのことは,マウナケア山中腹にあるオニヅカ・ビジターセンターですばる望遠鏡のシールが買いたかったことなのです。このシール,日本では手に入りません。
3年前,ハワイのことなど何も知らずやってきた私は,せめてハワイ島マウナケア山頂のすばる望遠鏡のドームが見たいものだ,願わくばすばる望遠鏡も見たいものだと思いました。しかし,調べていくうちにそれがかなり困難なことだとわかりました。すばる望遠鏡自体は公開されているのですが,行くのが大変なのです。

標高4,205メートルのマウナケア山は途中にオニヅカ・ビジターセンターがあって,そこまでは誰でも行くことができます。そこから先がダート道で4WDが必要とのこと,また,ツアー会社でチャーターするとかなり高価なのです。しかし,それよりもっと問題なのは山頂が強風だと道路が閉鎖されて登れないことが多いということなのです。
3年前の私は南十字星見たさに深夜にビジターセンターまで登りましたが,その後,南十字星なんてオーストラリアで見ればいいと知ったので,もはやハワイで星を見ようとも思わなくなって,今回はお昼間にビジターセンターに行ってシールを購入することだけを考えていました。

アストロノミー・センターを見終えてから時間があったので,この日の午後,マウナケアを目指すことにしました。ヒロからは州道200号線(ダニエル・イノウエ・ハイウェイ)で38マイル(60キロメートル)の道のりです。
この日,ヒロからずっと霧雨が続いていたのですが,峠を越えた瞬間に晴れ上がりました。ハワイ島の天気は場所によって目まぐるしく変わるのです。やがて,マウナケアアクセス道路に右折して山を登り,ビジターセンターに着いたのですが,快晴ににかかわらず,この日もまた山頂への道路は閉鎖されていました。何でも山頂は強風と雪ということでした。私は念願のシールを手に入れて,早々に引き上げました。

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2日目の朝が来ました。このコテッジは朝食のサービスがあるというより自分で賄うという方が正解なのですが,準備されている食材はパンとシリアルと果物くらいのものです。それでもまあお腹を満たすには十分です。部屋にあったコーヒーはさすがにコナコーヒーでした。

今日は前回ハワイ島でできなかったことのうちの最大だったイミロワ・アストロノミー・センターに行く予定でした。ヒロにあるハワイ大学の構内にこの宇宙に関する博物館があります。前回もその気があれば行けたのに,帰国の前日にはじめてその存在を知って行ってみたら,たまたま月曜日でお休みだったのです。このときのことをブログには次のように書きました。
  ・・・・・・
しかし,私はこういうとき,いつかはそれを必ず実現しているから,おそらく,数年うちにはこの博物館を訪れるに違いない。
円錐形の形をした建物で,つくづくここに来ることができなかったのを残念に思ったのだが,きっと,私は数年のうちにはここに来ることになるであろう。まあ,私の人生そんなもんだ。
  ・・・・・・
ということで本当にそうなったのです。

開館にはまだ時間があったので,ヒロの町に寄ってマーケットを見ました。こうしたマーケットは週末だけのところが多いのですが,ヒロは毎朝やっています。午後にも営業しているところがあります。売り切るまでやるのでしょう。ヒロもまた,郊外に大きなショッピングセンターができているので,こうした昔ながらの一角の将来が心配になります。ヒロはダウンタウンだけは日本の昭和のような場所です。現在外国で中国語やハングルよりも日本語が目につくのはもうハワイくらいのものですが,そんなヒロもまた日本以外のアジアが目につくようになって来ました。

イミロワ・アストロノミー・センターへ行く途中で足を伸ばして,レイボー滝に行ってみました。前回も行ったのですが,今回も虹は見えませんでした。ここはヒロからわずかのところにあるので多くの観光客が訪れて駐車場もいっぱいなのですが,大した見どころがあるわけでもないので早々に引き上げて行きます。
レインボー滝などという名に釣られるのでしょうが,虹なんて滅多に見られないのです。私は今回もダメでした。その代わりにヒロの町で虹を見たのでよしとしましょうか。

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私が今回ハワイ島でしてみたかったちょっとしたことにひとつ目はEbisuyaというお寿司屋さんを再訪することでした。3年前に来たときはヒロの町には半日ほどしかいなかったのですが,そのときにお昼を食べたところ。そのとき,また来るねと言ったので行って見ようと思ったわけです。場所は定かでなかったのですが,さほど広くもないヒロの町,なんとか見つけました。
ところが開店時間の5時になっても店は開きません。なんの掲示もないのですが,店内は改装中みたいな様子でした。せっかく来たのに残念なことでした(その2日後,改装中という張り紙がありました)。

そこでそのお店の近くにあったベトナム料理店に入りました。ベトナム料理といってもメニューにあるのはフォーばかりでした。フォーというのは日本のきしめんのようなもので,違いは原料が米粉と水,つまりライスヌードルの一種です。それはいいとして,いろんな種類があってさっぱりわかりません。スープやサラダ具が違うということなのでしょうか,どれを選んでも値段は一緒だったし,まあ何を選んでもいいかと半分目をつぶり適当に注文しました。
はじめに山盛りのモヤシが登場しました。どうすればいいのかわからず周りを見渡すと隣のテーブルに若い男性客がひとりでいたので,すべて彼のやる通りに食べることにしました。要するにトッピングしちゃえばいいのです。
食事を終えて,ヒロの町をとめどもなく歩き,最後にスーパーマーケットでペットボトルを買って帰りました。現地時間では夜の7時だというのにやたらと眠たいのには困りました。長い1日目はこれで終了です。

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3年前は南十字星すら満足に見たことがなかったから,とにかくハワイに行って南十字星を見たい,そしてできればマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡のドームが見たいという一念でした。ハワイ島には東にヒロ,西にカイルアコナという町があって,ヒロは天気が悪くコナは天気がいいという話だったので,コナに泊まろうと思ったのですが,到着する空港がヒロでしかも夜遅かったので1泊目だけヒロということになって予約をしたのがアーロンコテッジという空港の近くの安宿でした。
帰国して以来なぜか懐かしくなってまた宿泊したいなあと思うようになりました。それが今回3泊するところなのです。

このコテッジは部屋が全部で4部屋くらいで年配のオーナーがやっている民宿みたいなところです。多くの日本人の考えるハワイとはまったく違う世界です。朝食のサービスはあってキッチンに用意されたものから自分で適当に作ります。
3年前に来たときはハワイ島で念願だった南十字星を見ることができたのですが,それ以来,南半球のオーストラリアやニュージーランドに何度も足を運んだので,もはやハワイで南十字星を見る気持ちもなくなりました。

今回の旅の行き先はマウイ島で,その前にハワイ島に足を運んだのは,3年前にやり残したわずかなことをするためだったのですが,懐かしさもあって再び同じコテッジに泊まることにしたのです。
3年ぶりのコテッジ,あのときと変わったのか変わらないのか,当時は無我夢中だったのに,来てみるといろんなことを覚えていたのが不思議なことでした。

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はじめて行くときは思い入れが強く行動的なのですが,2回目となるとそうはいかないのはどこに行っても同じです。3年前はじめてのハワイでハワイ島に来てまったく勝手もわからず,それでもビギナーズラックでやりたいことはほとんどやってしまったので,今回のハワイ島はそのときの余韻を楽しむ旅となりました。
前回はデルタ航空のサイトでハワイ島ヒロまでのチケットを買ったためにセントレアではなく成田から,しかも,ホノルルからの乗り換え便が悪く選択され,ホノルルで10時間も待ち時間があったために,幸か不幸かホノルル観光をしました。また,ホノルルでの国内線の乗り換えにも戸惑いました。その教訓から,日本からハワイまでだけをデルタ航空で,ハワイの島間のハワイアン航空は別に購入することにしました。さらにはハワイアン航空のメンバーにもなりました。この方が自由に時間が選べるしチェックインが楽なのです。旅は究極の知恵比べなのです。そんなことをいろいろと思い出しながらの旅です。

わずか3年とはいえそれも遠い昔のこと。今回はすべてがすんなりとあっけなく過ぎていきます。ハワイアン航空は窓際席を選んだので眼下にハワイの島々が見えてきました。残念だったのは雲が多いことでした。
配っていたジュースを飲み終えたころにはハワイ島が見えてきました。ハワイの島の中でもハワイ島ヒロの空港が一番のどかで私は好きです。空港を出たところにレンタカー会社のカウンターがあってすぐに車を借りることができますし混雑していないからです。ハワイでは日本の免許証が使えるので国際免許証は不要です。ただし,日本の免許証には英語表記がないのでパスポートの提示も必要でした。
今は iPhone で走っている場所がわかるのでカーナビも不要,毎年いろんなことがどんどん変わっていきます。ずっと変わらず置いてきぼりをくらっているのは日本だけでしょう。

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