私が訪れたアメリカの国立公園を順に紹介していますが,これまでにこんなに多くのところに行ったのかと,今更ながら自分でも驚いています。
今日は少し趣向を変えて,ハワイの国立公園です。
●ハワイ火山国立公園(Hawaii Volcanoes National Park=HAVO)
ハワイにはハワイ島にハワイ火山国立公園があります。ここは世界遺産でもあります。
アメリカでは日本と違って,世界遺産といって派手に宣伝しているわけでもないので,帰国してから,あそこは世界遺産だったのか,と驚くことも少なくありません。大したこともないのに世界遺産というお墨付きで観光客を誘致しなくてはならないほどのこともないからです。
ハワイ火山国立公園はハワイ島の南に広がる火山地帯を中心とした国立公園で,マウナロア(Mauna Loa)とキラウエア(Kīlauea)のふたつの巨大な活火山を含むところです。
ハワイ語でキラウエアというのは山から頻繁に溶岩の流出があることに関連して「吹き出す」または「多くまき散らす」という意味です。キラウエア火山は,ハワイ諸島を作り出してきた火山の中で現在最も活動的なところですが,火山活動の中心はハワイ島の南東沖にあるロイヒ海底火山(Loihi Seamount)に移りつつあるといいます。
私が行ったのは2016年の春のことで,このときはキラウエア火山は活動が弱く,こりゃ世界三大がっかりだと落胆したものです。しかし,その2年後の2018年に大規模な噴火をして,大災害が起きました。
それまでにも,1987年にプナ(Puna)へ続く海岸沿いの道路州道137が,1988年には南海岸にあったワハウラビジターセンター(Waha'ula Visitor Center)が,そして,1990年にはカラパナ(Kalapana)の町が,また,1994年にはカモアモアビーチ(Kamoamoa Beach)とワハウラヘイアウ(Waha'ula Heiau)がそれぞれ熔岩によって飲み込まれているそうです。
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観光客にとって,ハワイ島の一番の魅力は,何といってもキラウエア火山でしょう。
「足元を真っ赤な溶岩が流れて海まで到達し,湧き上がる巨大な白煙を間近にする」と書かれているように,その想像を絶する自然の脅威は魅力的なのですが,先に書いたように,私が行ったときはその姿は想像以下でした。
ハワイ島ではキラウエア火山は,地図や道路標識には単に「火山」(Volcano)と書かれています。私はそれで戸惑いましたが,ハワイ島で火山といえはキラウエア火山なのでしょう。ハワイ島の最南端から北東に走ってくると,道路の右側に火山国立公園(Volcano National Park)と標示されています。アメリカの国立公園は自然保護第一で,観光目的ではないから,日本の国立公園のようなけばけばしい看板もなく,へたをすると見過ごしてしまいそうでした。
国立公園にはビジターセンターがあり,ビジターセンターを過ぎたところに「ボルケーノハウス」(Volcano House)と書かれたホテルもあって,そこには豪華なレストランが併設されていました。私はそこで日本料理を食べましたが,何ともいえない味のない豆腐がもっとも印象に残っています。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは