しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場・47都道府県を制覇し,南天・皆既日食・オーロラ,空の3大願望を達成した「不良老人」の日記

タグ:パンダに出会った紀伊半島1周の旅

IMG_1226IMG_1230IMG_1244

######
 JR天王寺駅に着きました。もう列車の中で駅弁の夕食を終えたので,天王寺で食い倒れをする必要もなく,ホテルに行って寝るだけでした。
 以前,大阪に行ったとき,東横イン大阪通天閣に泊ると言ったら,よくそんな治安の悪いところに…,と大阪に住む女性に驚かれたことがあるのですが,地元の女性は天王寺にそういう印象があるのでしょう。私にはそういう印象はなく,車で大阪に行ったときも,駐車料金が安いから,天王寺付近の駐車場に車を停めます。
 今回のホテルは,東横インあべの天王寺にしました。東横イン大阪通天閣でも東横インあべの天王寺でもどちらでもよかったのですが,強いていれば,あべの天王寺のほうがJR天王寺駅に近いかな? というのが理由でした。

 このあたりはよく知っているはずなのに,JR天王寺駅を出て,道を間違えました。西に行かねばならぬのに東に向かってずっと歩いていたのです。ということで,上町筋まで来てやっと気がついて引き返し,なんとかホテルに着いてチェックをしました。30分ほどロスをしました。あべの天王寺のほうがJR天王寺駅に近いかな? には何の意味もなくなってしまいました。
 東横インの3大欠点は,エレベータと朝食と部屋の壁がうすいことです。エレベータに関しては,東横インあべの天王寺は2基あったのでよかったのですが,1基しかないところはずいぶんと待たされます。朝食については今までに何度も書いているので,今回は書きません。壁のうすいのは致命的で,隣の部屋の人のいびきに悩まされます。私の身内にはいびきのうるさい人がいないので,よくもまあ,こんなにいびきのうるさい人がいるものだ,といつも感心します。
 部屋にいても,テレビを見るわけでもないし,ほかにすることもないので,外に出て,散策することにしました。私は,普段でも,友人に飲みに誘われない限り,夜の繁華街に出ることはまれです。こんな機会でもなければ,天王寺界隈なんて,夜に歩くこともありません。

 東横インあべの天王寺は国道17号線に面しています。北側が通天閣とジャンジャン横丁のある通称・新世界で,道路を渡った南側をずっと下っていくと,飛田新地です。好奇心が手伝って,まずは,飛田新地を歩いてみることにしました。このあたり,近ごろは,外国人の観光地のようになってしまっていて,多くの外国人が興味本位で闊歩していました。Trip.com という外国人対象のサイトに次のようなクチコミがありました。原語を機械翻訳したものらしいです。
  ・・・・・・
 飛田新地は日本政府観光局で,百年以上にわたる特色ある歴史文化を保存するために,わざわざ開拓した特区的な街区です。地元住民の歴史文化に対する畏敬と保護のほかに,また,日本は歴史を尊重し,多文化の国家特性を守っていることを世界中から観光客に伝えています。
  ・・
 各店の前には,露出した服を着た叔母と女の子がいて,通行人に笑顔を浮かべています。インターネットで調べて,これが合法的な歓楽街だと確信しました。ここを通って,大正期に残された日本の古い建物も見ることができます。
  ・・・・・・
 ちょっとなあ,という感じですが,外国人はこの場所をこのように捉えているのでしょうか。
 青春通り,メイン通りというところは多くの人が歩いていましたが,その南にある通称・妖怪通りとかいうところは,ほとんど人もおらず,さびれ感満載で,そんな通りでさびしげに客をひいてる女性を見ると,人生の悲哀を感じてしまいます。

 チャップリンが「ひとり殺せば殺人者で百万人殺せば英雄となる」といったように,私のような年寄りになると,是とか非,道徳とかいうことは,人間,その中でも権力者が勝手に決めたルールや倫理に過ぎない,ということがわかってきます。自分たちで,理性があるとか英知だとか,そんな自画自賛をしている傲慢な人類ですが,実際は,早かれ遅かれ,たったひとりの暴発すら止められず,殺し合いをして滅ぶ,それだけのおろかな生命体です。
 そこで,こうした場所を歩いていても,私は,ここがあの有名な飛田新地なのか,有史以来人間はこういうことをくり返してきたのだなあ,生きるのは大変だなあ,悲しいなあ,という,そういう気持ちになるだけでした。
 というわけで,早々に退散して,国道17号線を渡って,今度は新天地に行きました。
 こちらは性欲ではなく食欲を満たす場です。すごい人が飲んだり食べたり,あるいは,騒いだりしていました。驚いたのは,その昔はカラオケ屋台ばかりだったのに,近ごろは,やたらと遊技場があったことです。「実弾禁止」とかかれた看板が大阪らしいというか…。私は,こうしたことにも全く興味がなく,何が楽しいんだろう? と理解不能でした。

 東京では,旧吉原遊郭であった千束4丁目界隈から浅草まで歩いていくと,大阪の天王寺と同じように,性欲と食欲の入り混じった人間社会の姿を垣間見ることができるわけですが,雰囲気がまったく違うのが,東京と大阪の違いなのでしょう。日本は不思議な神の国です。表向きは法治国家となっていても,そんなものは都合のいいようにどうにでも解釈する,これが,日本という国の本当の姿です。
 年寄りの私は,性欲でも食欲でもなく睡眠欲です。人混みの中を歩き疲れたので,早々にホテルに戻って寝ました。

IMG_1231 IMG_1234 IMG_1242IMG_1243 IMG_1233 IMG_1240 IMG_1245IMG_0586


◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

💛
過去のブログの一覧は ここ をクリックすると見ることができます。

DSC_4167sDSC_4171sDSC_4172

######
 「アドベンチャーワールド」を出て,バスに乗って午後3時30分ごろにJR白浜駅に戻ってきました。午後4時20分発の特急「くろしお」28号に乗って大阪に向かいます。この日宿泊するのは天王寺の東横インなので,JR天王寺駅で降りることになります。もともとは天王寺で食い倒れることにしていたのですが,人混みが嫌いので,夕飯は駅弁で済ますことにして,JR白浜駅で駅弁を買いました。
 午後4時ころに,私の乗る「くろしお」がホームに来ました。「くろしお」28号はJR白浜駅始発です。
ホームに行くと,停車していたのは,パンダのデコレーションをした列車でした。また,座席のヘッドカバーもパンダでした。
 私は,さすが白浜,特急「くろしお」はパンダ仕様なんだ,とそのときは思いましたが,家に帰って調べてみて驚きました。それは「くろしお」がパンダ仕様なのはレアだったのです。しかも,パンダ仕様の「くろしお」は,通常「くろしお」26号なのです。どうして私の乗る28号がそうだったのかは今もってわからないのですが,私は,こうして,何も知らず,また,それまで興味もなかったのですが,「鉄ちゃん」なら憧れるパンダ仕様の「くろしお」に偶然乗ることができる,という幸運に恵まれました。
   ・・・・・・
 パンダ「くろしお」は「Smileアドベンチャートレイン」といいます。
 JR西日本が2017年で発足30周年,「アドベンチャーワールド」が2018年で開園40周年を迎えたことをきっかけに,パークのさまざまなシーンをデザインしたラッピング列車・パンダ仕様の「くろしお」「Smileアドベンチャートレイン」が運行中です。
 ラッピングコンセプトを「旅に「ときめき」を」とし,車体前頭部をパンダフェイス,車体にはパークで躍動する動物たちのさまざまなシーンをデザインしています。見る人、乗る人全てが旅することに「ときめき」を感じ,スマイル広がるラッピング列車を運行しています。
  ・・・・・・

 こうして,私は,白浜へ来るときはハイブリッド仕様の2両連結の特急「南紀」,白浜からはパンダ仕様の特急「くろしお」に乗って,紀伊半島を1周することができたのです。
 紀伊半島1周では,海岸をながめながら旅をしようと,海側の座席をとってあったのですが,誤算は,特急「南紀」では,ずっと太陽が当たる席だったということです。当たり前の話ですが…。そして,白浜から先は,線路のほとんどは海岸沿いでないので海が見えず,また,思ったよりも日が沈むのが早いので,暗闇で景色も見られない,ということでした。
 これは失敗したなあと思ったのです。ところが…。
 JR白浜駅を出て,しばらくすると,わずかな間だけ,海岸に沿って列車が進むのです。そして,なんという偶然か,その時間に太陽が海に沈んでいったのです。これまた,あり得ぬ幸運でした。ということで,すばらしい夕日を堪能することができました。
 JR天王寺着は午後6時32分なので,私は,午後5時30分をすぎたころに,車内で駅弁の夕食をとりました。
 特急「くろしお」は,JR和歌山駅を出るころには乗客が増えてきて,空席がほとんどなくなり,和歌山市は大阪の通勤圏だということを自覚しました。が,幸いなことに,私のとなりの席は,JR天王寺駅で降りるまで空席でした。

DSC_4164DSC_4163DSC_4166DSC_4168DSC_4183無題DSC_4194DSC_4199


◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

💛
過去のブログの一覧は ここ をクリックすると見ることができます。

このページのトップヘ