●記憶がごちゃごちゃになっている。●
西マウイ最北端からの帰路,州道30を南に走りながら,主だった場所で車を停めながら気ままに観光をすることにした。
ハワイに限らずアメリカで最も問題なのは駐車場探し。私がこのごろめっきりアメリカで嫌いになったのは車の多さである。多いだけなら日本のほうがずっと道路が狭いだけ混雑しているし運転マナーも最悪なので,私はアメリカで車に乗るがほうがずっとストレスがないのだけれど,車を停めるのに苦労するのは日本と同様なのである。
アメリカでは一般道に駐車帯があるのだけれど,それが空いていたためしがない。無料の公営駐車場があったりもするが,やはり車が一杯でスペースを探すのが大変である。したがって,少し離れた場所に車を停めて歩くか,さもなくば有料駐車場に停めるということになる。
この頃困るのはパーキングメーターなどで,スマホのアプリで料金を支払うというものがでてきたということで,こんなシステム,観光客にはまったくなじまないのである。
州道30の通る海岸線に沿って,北から順に,カバルア(Kapalua),ナピリ(Napili),カハナ(Kahana),ホノコワイ(Honokowai)といった新しいリゾートがあり,それを過ぎると,マウイ島でもっとも大きなカアナパリ(Kaaanapali)リゾートに着く。
そして,さらに南下すると,マウイ島の古都ラハイナ(Lahaina)である。
今日は,カパルアからホノコワイまでの様子をご覧ください。
最北端から道路だけで何も見るべきものもない州道30はカパルアに差しかかると急にリゾートエリアになって,大きなホテルが立ち並ぶようになる。私はその交差点を右折して州道30から離れて,海岸線の狭い道路を走ることになった。
この旅は2017年の3月に行ったのだが,この後,私は2017年の6月にはオーストラリアに行き,8月にはアメリカ本土のアイダホ州とワシントン州,そして,アラスカ州まで足をのばし,わずか1か月少し前にハワイ州カウアイ島に行ってきた。それが,どういうわけか,この3月のマウイ島と11月末に行ってきたばかりのカウワイ島の記憶がごちゃごちゃになってしまっているのだ。写真を見ながら,これはどちらの島だったのだろか? と不思議になることだらけなのである。そしてまた,昨日行ってきたような錯覚にさえ陥るのである。
もう,時間の感覚も,そしてまた距離の感覚さえもめちゃくちゃになってきたようなのである。
ともかく,私はカバルアのリゾートエリアの道路を走り,再び州道30に戻り,今度は左折して高台にあるカパルア空港に行き,再び州道30を横切り,ホノコワイ・ビーチパークへ行って,空いたスペースに車を停めて,海を見にいったのだった。
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2017春アメリカ旅行記-ここマウイ島でクジラを見よう②
●どこから通行禁止なのかわからない。●
この西マウイ島の西側の海岸道路は,おそらくはマウイ島で最も景色の美しい道路であろう。
この数日後に再び私はこの道路を走ることになるのだが,このときはそんなことは知らない。ともかく,私の予約したホエールウォッチングツアーの出航までは1時間以上あったから,とりあえず30分ほどこの海岸道路を走ることにしただけであった。
夕日の美しい時間は大渋滞になるということだが,この時間,道路は空いていた。ツアーを予約したマウイ・オーシャンセンターのあるマアラエア港(Maalaea Harbor)からラハイナ(Lahaina)というマウイ島で最も栄えた港町までは特に町もなく,右手には山が迫り,左手には美しい海岸線がずっと続いていた。その海岸線の向こうに見えるのは,東マウイである。
私はこの旅をもって,ハワイはホノルルのあるオアフ島,そして,前回行ったハワイ島,そして,このマウイ島に行くことができた。
多くの日本人にとってのハワイというのはオアフ島のことであり,オアフ島から数日間のオプショナルツアーのような形でハワイ島やマウイ島にやってくる。私のように,マウイ島のみに滞在するという日本人は少ない。また,キラウエア火山といった有数の観光地があるハワイ島にくらべると,マウイ島を訪れる日本人はずっと少なくなる。私はこの島に滞在中,ハレアカラ山の星見ツアー以外,ほとんど日本人を見かけることがなかった。
また,このマウイ島は,アメリカ人の大金持ちが別荘を持っているか,あるいはリゾートで訪れる場所なので,ハワイ島にくらべると,ものすごく豪華で広いリゾートタウンが点在しているが,そうした場所を離れると,今度は急に未開の地やらのどかな村落があったりするので,それらが同じ島だとイメージできず,私の記憶が今なお混乱をきたしているのである。
今走っている西マウイの海岸沿いは,ラハイナから先は,カアナパリ(Kaanapali),ホノコワイ(Honokowai),カパルア(Kapalua)と,ずっと,リゾートであった。このように,風光明媚なところは,みな,金持ちのリゾートが占領してしまっているのである。
この数日後,私は,ラハイナで車を停めて歴史あるこの町を散策することになるが,この日は,ただ海岸にそった道路を走っただけであった。それでも,道路から眺めた海は,さすがハワイと納得できるものであった。
マウイ島は小さな島だから,この日のように,車を停めて歩き回るのでなければ,30分も走ると西マウイのカパルアまで行くことができた。
マウイ島は島の外周を一周する道路があるにはあるが,断崖絶壁のところや道幅の狭いところがすくなくなく,そうした場所はレンタカーは通行が禁止されている。カパルアから先もまた,そうであった。
通行が禁止されている,と言っても,走っていることが知れると捕まるわけではないし,罰金を取られるわけでもない。しかし,何かあったときに保険が適用されない,という,いわば自己責任である,らしい…。「らしい…」と書いたのは,よくわかないからである。というのも,聞く人によって,違うことを言うからである。
私はそのような冒険はもはやしないが,それよりも困ったのは,レンタカー会社でもらった地図に「●●(地名)から先は通行禁止」と書かれていても,その禁止になる●●という場所がどこなのかがさっぱりわからないことであった。それは,アメリカ本土と違って,町の入口にその町の名を示す道路標示がなく,しかも,町らしき町すらないいということなのであった。走っていると道路が狭くなって,すれ違うことも困難な1車線道路になったところがそうだと,自己判断するしかないのだった。