●ポートランド名物の屋台●
ポートランドのダウンタウンは日本の都市と似ている。この町は車でなく電車や徒歩で移動するところだ。
ダウンタウンの中心にあるのがパイオニアコートハウススクエア(Pioneer Courthouse Square)である。ここは以前駐車場だったところを市民がレンガのブロックを買って建設費を捻出して造ったものという。
広場の周りにはブランドショップやアップルショップなどがあるが,日本とたいして変わらないから,ここを歩いていてもアメリカに来たという感じすらしないかもしれない。今は世界中,都会はこんなものだ。
私は,MAXライトレール(MAX=Metropolitan Area Express Light Rail)で空港からやってきて,パイオニアコートハウススクエアで下車した。
今日の午前中は,ここからはじめて,徒歩でポートランドの町を散策しようというわけである。
パイオニアコートハウススクエアから東にわずか500メートルほど歩くと,ウィラメット川(Willamette River)にたどり着く。川べりにはトムマッコールウォーターフロントパーク(Tom McCall Waterfront Park)がある。
また,北に向かって1キロメートルほど歩くとチャイナタウンがある。
サンフランシスコのダウンタウンもおなじような広さだが,サンフランシスコには坂があって,歩くのがたいへんだし,ごちゃごちゃしていて,しかも,治安のよくないところが少なくない。それに比べて,ポートランドはどこも美しく,また,治安がよい。「地球の歩き方」には,深夜のグレーハウンドのバスターミナル付近だけ治安がよくないとあるが,まあ,深夜に行かなけば問題はないであろう。
・・
すでに書いたことだが,ポートランドの名物いえば,屋台である。屋台では,世界各国の食が低価格で楽しめるのが魅力であり,そのクオリティも高い。屋台は,フードコートならぬフードカート(food cart)という。スモールビジネスとしてはじめやすく,規制する法律がなかったことから,ポートランドには数多くのフードカートある。人気となったフードカートは複数の店舗を経営するまで成長している。
現在,アメリカではポートランドに限らず,屋台が多く,ワシントンDCなどでもよく見かける。ニューヨークにも多いというが,私はニューヨークではほとんど見たことがない。というか,ニューヨークに行ったのも,かれこれ7年も前のことになってしまった。ちなみに,私がニューヨークに行ったのは,1981年,1997年,2013年と,偶然,16年周期なのである。果たして私は2029年に,四たびニューヨークに行くことができるであろうか?
ポートランドのフードカートは,街全体で約500もの店が出店していて,さまざまな料理やビールを気軽に楽しむ事ができる。そして,フードカートが立ち並んでいるエリアをフードカートポッドという。ポートランドの主なフードカートポッドには次のものがある。
・・・・・・
●North Park Blocks … SW 8th Ave.,SW Ankeny St.,SW Park Ave.
●5th Ave. Food Card Pod … SW. 5th Ave. & SW. Oak St.
●3rd Ave. Food Card Pod … SW. 3rd Ave. & SW. Washington St.
●Portland State University Food Card Pod … SW. 4th Ave. & SW. College St.
・・・・・・
タグ:ポートランド
再びポートランド①-2015夏アメリカ旅行記3
●便利なポートランドの市内交通●
☆15日目 8月13日(木)
長かったこの旅も,帰国の日がやってきた。
国内線で乗り継ぎをしてから帰国するときは,まず,国内線に乗って,デトロイトやシアトル,ロサンゼルスといった日本への直行便のある都市まで,日本への直行便の乗り換えに間に合うように着かなければならないので,国内線に乗るのが早朝になることが多いから,帰国の日はあわただしい。
しかし,今回はポートランドから日本にそのまま直行便で帰国するので,出発は午後の1時過ぎ。しかも,ポートランドのダウンタウンから空港までは公共交通で1本なので,ずいぶんと余裕があったので,午前中はポートランドの市内観光ができた。
・・
この旅では必要がなかったが,国内線乗り換えをしなければならない場合は,国内線が遅れると乗り換えることができなくなってしまうという不安もあり,また,実際に私は乗り遅れたこともあるので,乗りかえの必要な地方都市から帰国するときは最後まで気がかりだ。
だから,最終日は前日に日本への帰国便のある都市まで行って,1泊するほうが無難だと,このごろ思うようになった。
朝,ホテルで朝食を済ませ,まず借りていた車で空港に向かって,空港にあるレンタカーオフィスに予定より早く車を返却した。それから再び公共交通でシアトルのダウンタウンに戻って観光をしようという予定であった。今回の長い旅では,車を借りたのはシアトルで返却はポートランドであった。
レンタカーを返却したあと,空港にある航空会社のカウンタでフライトのチェックインを済ませカバンも預けて身軽になってから,ダウンタウンに戻った。
…と,この旅をした今から5年前の2015年はこんな感じであった。その後,私はオンラインでチェックインを済ませるようになったし,カバンはキャリーオンにするので,この旅のころのように,早朝航空会社のカウンタに行って,先にカバンを預けるということもなくなった。
ポートランドでは,空港からの公共共通はMAXライトレール(MAX=Metropolitan Area Express Light Rail)という電車があって,40分でダウンタウンと結んでいる。この電車,市内区間は無料だが,空港からは市内の無料区間までだけ有料である。
空港を出たすぐのところにホームがあった。電車が停まっていたので,チケットを購入して乗り込んだ。チケットを購入するといっても,ホームに自動販売機があるだけで,改札があるわけでもなく,検札も来なかった。欧米ではどこもそんな感じである。
これからダウンタウンまで行って,フライトの搭乗時間に間に合うまで,ポートランドを南から北に散策するのである。
・・
空港からダウンタウンまでのアクセス方法は,都市によってずいぶんと異なるので,いつもとまどう。車社会のアメリカだから,空港でレンタカーを借りてしまえば何の問題もないのだが,車を借りないときはいろいろ不便なことも多い。そもそも,移動手段が車を持っていることが前提となってできている。
それでも,ニューヨーク,ボストン,サンフランシスコ,ミネアポリス,シアトル,シカゴなど,おおよその大都市は,今では便利な公共交通がある。そういった都市では,車を使わない場合は,空港に近いところにホテルを予約しないで,公共交通でのアクセスが容易なダウンタウンにホテルを予約しておいたほうがむしろ便利である。
空港に近いというのがウリのホテルを予約すると,逆にホテルまで行く手段が難しかったりするから要注意である。それは,ホテルのシャトルバスをあてにすると,電話をかけて空港までわざわざシャトルバスをよぶ必要があったり,タクシーを利用するとなると,空港から近いといってもけっこう高価だったり,また,このごろはアメリカではウーバー全盛でタクシーそのものが絶滅危惧種であったりといった問題があるからだ。空港に近いからといっても歩ける距離ではない。
美しい町ポートランド⑥-2015夏アメリカ旅行記3
●アメリカの巨大モール●
ワシントンパーク(Wasington Park)へ行った後,夕食をご馳走になることになって,家に招かれた。家に行く途中で巨大モールに寄ることになった。モールに行く途中で何やらのデモ隊に遭遇したが,アメリカではさほど珍しくもない光景だ。
ところで,今や日本にもモールはめずらしくないが,アメリカに行って現地の人に会うと,いつも得意げに巨大モールに連れて行ってくれる。どうやら,アメリカの人は,こういうモールは日本にはないと思っているらしい。
・・
おそらく,日本のモールは,アメリカを手本にして作られたものだと思うが,それが次第に日本的に進化してきた。
日本では,はじめのころはこうしたモールも珍しかったが,もう,今は,日本中どこに行っても同じような店があるので,行く気にならなくなった。店舗が広すぎるから,ペットボトル1本買おうとしても不便なのである。しかも,モールの中にあるスーパーマーケットはレジも混雑している。専門店といってもその多くはブティックばかりなので私には意味がないし,チェーン店はどこへ行っても同じだ。
それでも,アメリカでは駐車場が広く車を停めるのに余裕があるからすぐに駐車して店に入れるからさほど大変でないが,日本の駐車場はごみごみしているから車を停めるのだけでもひと苦労だし,買い物を済ませて車を出そうとすると渋滞していて大変なのである。
コンビニもまた,アメリカではガソリンスタンドに併設されているから,トイレ休憩のためにあるようなものだ。一方,日本では,コンビニは独自の進化を遂げたが,何せ値段が高すぎる。スーパーマーケットで58円で買うことができるペットボトルが148円もするから,私はめったにコンビニには行かない。そうした日本のコンビニのお得意さんは,早朝,まだ,スーパーマーケットが開いていない時間に工事現場に向かう人たちがその日の昼食を購入するためにあるようなものだと思っていたが,若い女性もコンビニ好きだと聞いて驚いた。
・・
今や私は,食料品以外の買い物はほとんどネットショッピングで済ます。また,食料品は,スーパーマーケットと衣料品を売っているくらいの小売店舗かドラッグストアで済ませる。巨大モールは,散歩するときと時間つぶしをする以外に行くことはほとんどなくなってしまった。
さて,私が連れていっていってもらったアメリカの巨大モールでは,日本にはない趣向が目を引いた。それは,今日の写真のように,店内を公園にあるようなミニチュアトレインが走っていたことである。これがなかなかのものだった。日本でも同じようにやれば子供たちが喜ぶと思うのだが,それがないのは,当局の許可が出ないか,または,人が多すぎて通路でこれをやると事故が起きる可能性があるからなのだろうか。
また,この時私が行ったモールで驚いたのは,3Dプリンタの実演であった。まず,3方向から写真を撮る。そして,それをもとに,2,000円くらいで,実物そっくりの小さなモニュメントを3Dプリンタで作ってくれるのだ。こりゃ将来日本でも流行ると思ったが,この旅のあと5年経ってもまったく流行しないのが意外である。私は結婚の記念品や誕生日のプレゼントなどにいいと思うのだが…。
モールを出て,次に,中華料理のテイクアウトショップに寄って夕食を購入して,自宅にお邪魔した,夕食をご馳走になって,それからホテルまで送ってもらって,楽しい1日が終わった。
こうして,この日,私はポートランドという町をはじめて散策することができた。ポートランドは,このときまでに一度来たことがあるが,フライトの待ち時間に3時間くらい滞在して,ワシントンパークを車で少し走っただけだった。
ポートランドは思った以上にすてきな,そして,思った以上に小さな都会であった。ダウンタウンは日本の都会のように狭いが,しかし,サンフランシスコのように人も車も多くはなく,また,市内の公共交通は無料で,しかも治安がよく,住みやすそうな都会であった。
美しい町ポートランド④-2015夏アメリカ旅行記3
●旅先での出会いは…●
日ごろから親しい人でも,一緒に旅をすることは,若いころとは違って,簡単なことではない。まして,日ごろおつき合いのない人と旅先で出会ってその町の案内をしてもらうということは,なかなか難しいものだ。
私は,旅行先やそれ以外にも様々な方法で知り合った人と,遊びに来て,という誘いに応じて,出かけたこともこれまでに少なからずあったが,いざ会っても,そのあとがけっこう難しいのだ。それは好みが違ったり,行きたいところや行動様式が違うからだ。さらに,友達とならフィフティフィフティで何とかなるが,お招きにとなると,お金をどうするかという問題もある。
・・
私は,旅先では,地元の人に,旅人では行くことができないところに案内してもらうのが最もうれしい。特に,レストランなど,知らないところにはなかなか入りにくいから,最も楽しい時間となる。だから,もし,海外から日本に友人が来たら,そういった場所を案内するのがいいと思うのだが,そのとき,問題なのは食習慣の違いを理解しているかどうかということだろう。私は好き嫌いがないからまだしも,それでもやはり,これまで食べたことがないものの中には抵抗があるものが少しはある。
それよりも,観光地を案内されるほうがより難しい。この旅の1年前の2014年,これもまた,友人の招きでテキサス州のサンアントニオに行ったとき,私はまずアラモ砦に行きたかったのに,あんなところは観光用だといって興味を示してもらえなかった。それは,たとえば,京都に行って外国人を案内するときに,鹿苑寺金閣は再建だから見る価値などなく,慈照寺銀閣は国宝だからこちらのほうが価値があるといわれるようなものだった。
そのように,なかなか波長が合わないこともあって,そういったときは,結局,ひとり旅のほうがずっと居心地がいいということになってしまうことも多い。しかし,この旅で会った友人は,そういうことを心掛けてくれて,楽しい時間を過ごすことができた。
この日は,ポートランドのダウンタウンをひと通り案内してもらった後で,ウィラメット川(Willamette River)畔のトムマッコールウォーターフロントパーク(Tom McCall Waterfront Park)にあったレストランで昼食をとった。平日なのに多くの人がノンビリと景色を眺めながら食事をしていて,とてもいい雰囲気であるとともに,うらやましかった。
・・・・・・
ウィラメット川は,オレゴン州のポートランドおよびセイラムを流れる川である。コロンビア川の支流で,長さは187マイル(301キロメートル)および,ひとつの州の中だけを流れている川としてはアメリカで最大の面積をもっている。
トムマッコールウォーターフロントパークは,ポートランド市内を東西に分けるウィラメット川の西ダウンタウン側に約2.4キロメートル続く公園である。
この区間には,北からスティール橋(Steel Bridge),バーンサイド橋(Burnside Bridge),モリソン橋(Morrison Bridge),ホーソン橋(Hawthorne Bridge)の四つの橋がかかり,徒歩や自転車,インラインスケートなどで「橋の街」ともよばれるポートランドの姿を楽しむことができる。夏場は水遊びする子供達でにぎわうサーモンストリート噴水(Salmon Street Springs)や桜並木と石碑が並ぶ日系アメリカ人歴史プラザ(Japanese American Histrical Plaza),川に浮かぶオレゴン海洋博物館(Oregon Maritime Museum)といった見所もある。
・・・・・・
ポートランドはどこに行っても美しいところだったが,特に,このウィラメット川のほとりの公園が過ごしやすかった。このときはまだ知らなかったが,のちに行ったオーストラリアのブリスベンのダウンタウンに似ていないこともない。いずれにせよ,こんな過ごしやすい町は,日本にはない。
美しい町ポートランド③-2015夏アメリカ旅行記3
●ポートランドは日本の都市のよう●
ポートランドのあるオレゴン州というのは,アメリカの州の中でもいろんな意味でちょっと,というかかなり変わった州である。
・・
アメリカのガソリンスタンドは日本のガソリンスタンドがセルフになるずっと以前からセルフだったから,アメリカではどこもセルフだと思っている人もいるだろう。私もそうだった。しかし,オレゴン州とニュージャージー州のガソリンスタンドはセルフサービスではない。
アメリカでレンタカーに乗らない日本人にはどうでもいい話だが,このことは,このときに知ったが,アメリカでは有名なことらしい。この旅で,私はまずこれに戸惑ったが,そのことはまた後で書くことにする。
・・
また,オレゴン州はマリファナが合法である。これはオレゴン州のほかにワシントン州,ニューヨーク州,アリゾナ州,ニューメキシコ州,ミネソタ州,ハワイ州などがあるそうだが,このことは私にはまったく関係も興味もない。
ただし,この旅の2年後2017年にアメリカへ皆既日食を見にいったとき,皆既日食の前日,オレゴン州のインターステイツが大渋滞を起こしていて,これは皆既日食を見にいく車の列だと報道されたが,実際は,その日に発売になったマリファナを買いにいく車だったらしい,という話を聞いた。このことが真実かどうかは知らない。
・・
さらに,ポートランドは,日本からの短期ホームステイ先として有名である。実際,日本からのポートランド便やポートランドのダウンタウンには日本人の女子大学生の姿がやたらと目についた。聞くところでは,これは州の政策で,まずしい家のお金稼ぎだと聞いたことがある。私はそれが正しいかどうかは知らない。ただし,私立の大学の外国語学部でアメリカでのホームステイをウリにするところは,そのホームステイ先はポートランドである。
私は,女子大学生が群れてポートランドの家庭に短期ホームステイをしたところで,お金を捨てるだけで,青春の思い出以外は何も得られないと個人的には思っている。
ポートランドはきわめて治安もよく,ダウンタウンはさほど広くもなく,とても快適な都市であるから,アメリカではじめに降り立つには最適だとは思う。ホームレスも多いのだが,ホームレスにも過ごしやすい都会なのだそうだ。
空港からダウンタウンまでは鉄道ですぐアクセスできるので,車がなくとも,とても便利である。また,市内区間の公共共通は無料で,しかも,頻繁に走っているので,来た電車に乗るだけでどこにも簡単に移動できるのも快適である。
また,ダウンタウンでやたら目につくのは屋台である。屋台は,今では,ポートランドだけではなく,ワシントンDCやニューヨークもどんどん増えているそうだ。レストランの値段が高く,しかも,さらにチップが必要なアメリカでは,屋台はビジネスマンが気軽に昼食をとるにはとても便利なのだ。しかも,屋台は移民がひとりで商売をはじめられるから人気なのである。ただし,たいへんな競争で,それぞれが工夫を凝らして商売をしているそうだそうだし,当局の嫌がらせもあるという。
ダウンタウンにはアップルショップやら,ブランド品のショップやらが並んでいるのは,アメリカというより,今や,全世界どこも同じようなものである。ポートランドのダウンタウンは,広すぎることもなく,徒歩でどこにでも気軽に行くことができる。私は,どことなく,名古屋の繁華街である栄にいるような気になった。
美しい町ポートランド②-2015夏アメリカ旅行記3
●私の「密かな愉しみ」だった町●
☆13日目 8月11日(火)
ついにオレゴン州までやってきた。この日8月11日と翌日8月12日はオレゴン州で過ごし,最終日8月13日のお昼にオレゴン州ポートランドの国際空港から帰国する。
この旅の最後の目的地をオレゴン州ポートランドにしたのは,この年2015年の1年前,2014年の夏に同じようにポートランド経由でアイダホ州に行ったとき,Facebookの書き込みでそれを知ったポートランドに住む友人から,ポートランドに来るなら遊びにきてという返信をもらって、その時に来年は行くからねと約束したのが発端であった。
・・
そのようなわけで,このときの旅は,ワシントン州のシアトルに降り立ち,アイダホ州に行き,モンタナ州までドライブし,再びシアトルに戻ってMLBを見て,さらにワシントントン州の3つの国立公園を巡り,最後に,オレゴン州のポートランド,という盛り沢山の内容になった。しかも,予定外の美しい場所がもうひとつ,明日の旅で加わるのだ。
今にして思うに,こんな旅はもう二度とできないであろう。しかも,このときの旅で行ったところは,アメリカに住んでいてもなかなか行くことのできない場所ばかりだった。
今や私には2週間も旅をする元気はない。たとえ元気があっても,コロナ禍で行くことができない。そう思うと,本当に行ってよかったし,こうした貴重な体験は,思い立ったときにしておくべきだと痛感する。
もはや,私の人生に未練も後悔もない。
ポートランドに着いてからの予定は,友人と会うこと以外には,毎度のごとくまったく未定であった。
ポートランドには,かつて1度だけ来たことがあった。それは今にして振り返ると,私の「密かな愉しみ」となった思い出だが,そのときにポートランドを詳しく観光した覚えがない。
そこで今回は,ポートランドはきれいな都会と聞いていたから,時間があればどこへ行ってもいいかな,くらいの気持ちだったし,友人と会うのだから,あなた任せでもあった。
・・
この日から2日宿泊するのは,空港の近くでダウンタウンからは10キロメートルくらいのところにある「ラキンタ」(La Quinta)という比較的高級なホテルであった。
朝10時,ホテルの駐車場で友人と待ち合わせということにした。ホテルのチェックインは昼過ぎだから早かったが,試しにフロントで尋ねてみると,ホテルのチェックインをすることができた。アメリカでは,チェックインの時間前でも部屋が空いていれば大概可能である。そこでチェックインを済ませ,ホテルの駐車場を確保してそこに車を停め,友人を待った。
友人はちょうど10時にやって来た。彼女は台湾からの移民で,以前,イエローストーン国立公園を現地ツアーで観光した時に知り合った。9年ぶりの再会であった。そのままダウンタウンまで彼女の車で行って,まずはポートランドのダウンタウンにあるスターバックスに入って,ラテをご馳走になった。



























