【Summary】
On December 14, 2024, Maria Dueñas, a 22-year-old Spanish violinist, replaced Hilary Hahn with a refined performance of Beethoven's Violin Concerto under Paavo Järvi and The Deutsche Kammerphilharmonie Bremen in Hyogo. Her self-composed cadenza and encore "Halvorsen's Mosaic Suite No. 4" captivated the audience.
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2024年12月14日に兵庫県芸術文化センターKOBELCO大ホールで聴いたパーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi)指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団(The Deutsche Kammerphilharmonie Bremen)の演奏会の2曲目はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でした。 このヴァイオリン協奏曲は,現在では,メンデルスゾーン,ブラームスの作品とともに「3大ヴァイオリン協奏曲」と称されていて,とても気品のある,叙情豊かな作品です。 1806年12月23日にアン・デア・ウィーン劇場でフランツ・クレメントの独奏により初演されましたが,評価されず,その後は演奏される機会が少なくなってしまいました。これを再評価したのがヨーゼフ・ヨアヒムの功績です。
今回,ヴァイオリンを弾いたのがヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)さんの代役として抜擢されたマリア・ドゥエニャス(Maria Dueñas)という22歳のスペイン人でした。彼女は,この曲が得意であるらしく,来年2025年9月のNHK交響楽団定期公演でも演奏することになっています。とはいえ,将来ある期待の新鋭のすばらしい演奏を聴くことができて,これはこれでとても幸運なことだったに違いありません。
私は,2日前の12月12日に,愛知県芸術劇場コンサートホールで原田慶太楼指揮愛知室内オーケストラの定期演奏会を聴きました。このときに服部百音さんのヴァイオリンでドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を聴きました。
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は,ともに「難しいのにもかかわらず聴き映も弾き映もイマイチ」とかいう人がいるそうですが,性格がまったく違うものです。そしてまた,日本の誇る新鋭の服部百音さんとスペインの売り出し中の新鋭マリア・ドゥエニャスさんということで,この対比がとても興味深いものでした。それにしても,清楚な国日本の服部百音さんが情熱的で固い演奏をし,情熱の国スペインのマリア・ドゥエニャスさんのほうが清楚で柔らかな演奏だったというのも,また,楽しいものでした。
マリア・ドゥエニャスさんは作曲家でもあり,カデンツァは自作のものということでした。
なお,アンコールはノルウェイの作曲家でありヴァイオリニストだったヨハン・ハルヴォルセン(Johan Halvorsen)のモザイク組曲第4曲でした。
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Cold Moon 2024.
1日遅れの「コールドムーン」,購入したばかりのニコンZ50Ⅱのファーストライトです。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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