######
子供のころは,日本のプロ野球のオールスターゲームが楽しみでした。
しかし,3ゲームもあったし,せっかくのお祭りだというのに,読売巨人の王貞治選手や長嶋茂雄選手が出ずっぱりで,他のチームの選手が出場しても代打くらいでしか出られず,また,別のチームの投手の球種を盗むだのといったようなレギュラーシーズンの思惑ばかりを解説していたので夢も冷め,すっかり嫌になりました。日本はそういう国です。
一方,アメリカのオールスターはたった1ゲーム。しかも,開催される都市は,ゲームだけでなく,開催される前日から街全体が開催を名誉としフェスティバルとなります。いいなあ。
さて,そんな,ミッドサマー・クラシックと称されるアメリカのオールスターゲームですが,もう,私は興味から卒業して,今は特に関心があったわけでもないのですが,いつものようにメジャーリーグベースボールを見ようとテレビをつけたら放送していて,今日が,というか,現地時間では昨日の夜ですが,ミッドサマークラシックなんだと気づきました。2001年にハリウッドのマクドナルドで置き引きに遭って以来,大嫌いになったロサンゼルスだったのに,2018年に再び行って以来,その気持ちが変わり,今ではなつかしいロサンゼルスです。そのロサンゼルスの古ぼけたドジャースタジアムが,なぜか今年のオールスターゲームの開催地でした。
それにしても,いつもそうですが,現地の放送を英語で聴きながらメジャーリーグベースボールを見るのは何とこころときめくことか。すっかり現地に出かけてスタンドで見ている気持ちになりました。しかし,相変わらず,NHKBS1では時折放送に挟まれるニュースと日本のスタジオからの音声で,私の夢がさまされるので,幻滅して消音にしては,そのたびに勝手にしろ,と思うのです。
さて,今年は,アルバート・プホルス(José Alberto Pujols Alcántara)選手現役最後の年ということでした。
ボルチモア・オリオールズに所属したカル・リプケン(Calvin Edwin Ripken Jr.)選手,ニューヨーク・ヤンキースに所属したジーター(Derek Sanderson Jeter)選手など,現役最後の年にオールスターに出場するというのは,何と幸せなことでしょう。
アメリカ人は,そういう,業績を残した人の最後をみんなで称えお祝いするの大好きなのです。それに対して,日本人は「やっかみ文化」。劣等感とひがみがその根底に存在しているので,一度は成功した人が没落する様を見るのが大好きなのです。
・・・・・・
アルバート・プホルス選手は,2001年のデビューから2010年までの間打率.300・30本塁打・100打点を10年連続で達成したMLBにおける最高の打者のひとりです。
1999年のドラフトでセントルイス・カージナルスから13巡目(全体402位)で指名されて入団しました。やがて,2011年12月にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムと10年間の契約に合意し,移籍しました。契約終了後,2021年5月にロサンゼルス・ドジャースと契約し移籍,11月にFAとなった後,セントルイス・カージナルスに復帰しましたが,2022年限りでの現役引退を表明しました。
・・・・・・
私は,2019年,大谷翔平選手とともに,アルバート・プホルス選手を現地で見たことがあります。
◇◇◇
◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは