しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:ロサンゼルス・エンジェルス

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 2022年,アメリカ・メジャーリーグはストライクとかで開幕が遅れているようですが,ともかく,今年も球春がやってきました。2015年にこのブログに「アメリカのボールパーク」を書いたときは,まだ行っていなかったところもいくつかあって,そこに行くのが夢だったのですが,その後,それらの場所はすべて行くことができました。
 こうして,私はMLB30チームのボールパークはすべて行くことができたのですが,その後,いくつかのチームが新しいボールパークを作って移転しました。しかし,今は特にそこに行ってみたいということもありません。まあ,私の好奇心がなくなったということは,齢をとったからでしょうか。寂しい話です。
 2020年春にはじまったコロナ禍もまる2年となり,それまで,あれだけ近かった私のアメリカが突然遠いところになってしまいましたが,それまでに,2015年当時に行ってみたかったところにすべて行くことができて,本当によかったと思います。
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 ということで,2016年から2019年の間に行ってきたボールパークについてまとめてみます。
 今日は,幸運にも,2019年に行って,この目で大谷翔平選手を見てきたロサンゼルス・エンジェルスのエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム(Angel Stadium of Anaheim)です。

 ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)はアメリカンリーグ西地区所属です。本拠地はカリフォルニア州アナハイムにありますが,ここはロサンゼルス郊外のディズニーランドの近くです。インターステイツ5を走っていくとすぐです。
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 MLBのチームは,長い間,東海岸に集中していました。
 1957年に,ナショナルリーグのブルックリン・ドジャースがロサンゼルスに移転し,はじめて西海岸にMLB球団が誕生しました。また,同じ年にナショナルリーグのニューヨーク・ジャイアンツも西海岸に移転しました。
 同じように,アメリカンリーグでも西海岸に球団を置くことが検討され,1961年にロサンゼルスに新しいチームを設置することが決定します。こうしてできたのがロサンゼルス・エンゼルスです。
 はじめは,本拠地がロサンゼルス・ドジャースと共有だったために人気がなく,新しいボールパークを建設する必要がありました。こうして,1966年に作られたのがアナハイム・スタジアムでした。このとき,チーム名を「カリフォルニア・エンゼルス」と改称しましたが,2016年にチーム名をロサンゼルス・エンゼルスに戻しました。

 日本人メジャーリーガーとしては,1997年から2001年まで長谷川滋利投手が所属していましたが,2010年には全盛期を過ぎた松井秀喜選手が加入しました。赤色を基調としたユニフォームは松井秀喜選手にはまったく似合わないなあと私は思っていましたが,現在,所属するわれらの大谷翔平選手は赤色のユニフォーム姿がとてもよく似合っています。
 このボールパークにはとても広い駐車場があって,いかにも西海岸の昔のボールパークです。
 ボールパーク自体も新しいものでないのですが,改装につぐ改装で,行ってみて,思っていたよりずっとモダンなところだと驚きました。
 アメリカのボールパークは左右非対称であることが魅力なのですが,エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムは左中間に比べて右中間が狭くなっていて,そのために,以前はライトフェンスが非常に高くなっていました。これでは,左のプルヒッターには不利でした。
 2018年から,ライトフェンスのイエローライン,つまり,ホームランラインが変更されて,これまでの高さ5.5メートルからレフトと同じ2.4メートルとされ,はるかにライトが狭くなりました。
 ということで,大谷翔平選手には有利なボールパークなのです。

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 MLB(アメリカ・メジャーリーグベースボール)で,2021年7月7日,カリフォルニア・エンジェルスの大谷翔平選手が対ボストン・レッドソックス戦に「2番・指名打者」で出場し,5回に32号ソロホームランを放ち,2004年にニューヨーク・ヤンキースでプレイした松井秀喜選手の日本人メジャーリーガーのシーズン最多本塁打記録を更新しました。
 大谷翔平選手は,1994年岩手県奥州市に生まれ,花巻東高校の出身です。数年前,花巻に行ったとき,駅前に大きな大谷翔平選手の垂れ幕を見つけ,ここの出身なのかと私はそのときはじめて知りました。駅には,花巻東高校の生徒さんがたくさんいましたが,どこかで聞いた高校だなあと,そのときは思いました。私は高校野球にもまったく興味がないのです。
 高校3年のときに高校生最速となる時速160キロメートルを投げ,2012年にドラフト1位で北海道日本ハム・ファイターズから指名され入団しました。
 2017年のオフにポスティングシステムでロサンゼルス・エンゼルスに移籍,念願のメジャーリーガーとなりました。

 そもそも,もともと高校卒業時からアメリカで野球がしたいという本人の希望があったのに,北海道日本ハム・ファイターズが指名したことが私には気に入りません。何と勝手なことをするのかと。そこで,大谷翔平選手は人生の5年間を無駄にしました。
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 私は,日本のプロ野球はまったく興味もないし見ないので,ほとんどの選手を知りませんが,MLBは大好きです。そこで,風の便りにプロ野球での活躍を聞いていた名前の選手がMLBに挑戦し渡米すると,それを見にいきたくなって,実際にこれまで多くの選手をアメリカで見てきました。
 アメリカのボールパークで観戦しているとき,隣に座った人が私が日本から来たと知ると,こうした日本人選手の日本でのことを聞いてきます。しかし,私は,それに対する話がまったくできないのです。これまでに見た,野茂英雄投手もイチロー選手も前田健太投手も岩隈久志投手もダルビッシュ有投手も…,みな,はじめて見たのは,アメリカのボールパークでした。

 2018年の夏,私はロサンゼルスに行きました。目的は,以前から行ってみたかったパロマ天文台でした。しかし,運悪く,私が訪れたときに限って,年中無休であるパロマ天文台が駐車場の工事をしていて公開が中止となっていました。この年,すでに,大谷翔平選手はロサンゼルス・エンジェルスに入団していましたが,これもまた,運悪く,私が訪れたときはロードに出ていて,見ることができませんでした。
 「マイナスとマイナスをかけるとプラス」というように,このふたつの偶然が幸運を呼び込みました。
 パロマ天文台に行けなかったことで,私は,その翌年2019年の夏に,再びロサンゼルスに行きました。このときのことは,すでに詳しくブログに書きましたが,念願だったパロマ天文台を訪れ,1年前だったら曜日の関係でできなかったガイドツアーにも参加することができました。そして,これもまた,念願がかない,ロサンゼルス・エンジェルスのゲームを観戦して,目の前で大谷翔平選手の活躍を見ることができました。

 私は,2013年の夏,ニューヨークでヤンキースのゲームを観戦したのですが,イチロー選手が4打数4安打を放ったそのゲームは,奇しくも,松井秀喜選手の引退試合でした。そして,2019年に大谷翔平選手を見たのですが,その翌年にコロナ禍となり,今は,アメリカに行くこともかないません。
 そんな偶然を思うと,このとき行くことができて,本当によかったと思います。
 大谷翔平選手が出場する今年のMLBオールスターゲームが楽しみです。

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MLBロサンゼルス・エンジェルスのこの日のゲームの開始は午後7時7分でした。開場はその2時間前なので,私は午後4時過ぎにモーテルを出て,ロサンゼルス・エンジェルスの本拠地であるエンジェルスタジアムに向かいました。インターステイツ105からインターステイツ710,そして,国道91,国道55と進みます。
渋滞するロサンゼルスのハイウェイは昨年も走ったので慣れていたのですが,日本人がはじめてアメリカでレンタカーを借りて走るようなところではありません。やがて,駐車場に着きました。事前に駐車場のチケットは購入してあったので,係員の指示に従って車を停めました。ここに来たのは19年ぶりのことでした。
昨年ロサンゼルスに来たときは残念ながらエンゼルスは本拠地におらず,見ることができませんでした。そこで,ドジャースタジアムで2ゲームを見ました。先発はカーショー投手と前田健太投手でした。

私はこれまでMLBのすべてのチームのホームグランドに行ったことがあります。当時は熱狂的なMLBのファンでした。ところがどういうわけでしょう。私はこのMLBをはじめとして,大相撲を除くおおよそすべてのスポーツというものを見ることに興味がなくなってしまったのです。ロサンゼルスで宿泊するのは,明日,パロマ天文台に行くことが目的で,その前日,私が興味をなくしたMLBを見にここに来たのは,単に大谷翔平選手が見たい,大谷翔平選手の写真がとりたい,ということが目的でした。
開場にはまだ時間があったので,いつものように,ボールパークの周りを散策していると,ハネムーンやツアー客など多くの日本人がいました。ここは近くにディズニーランドもあって,日本人観光客が訪れるのには適したボールパークなのです。
私は,日本のプロ野球というものはまったく関心がないのでわからないのですが,MLBは見慣れているので,MLBのボールパークには目が肥えています。ロサンゼルスにはドジャースとエンジェルスというふたつのチームがあるのですが,どちらも本拠地のボールパークは古く,最新式のものとは差があります。昨年行ったサンディエゴのペトコパークなどに比べたらずいぶん貧弱です。とはいえ,これまでMLBを見たことのない日本人にとっては,貧弱とはいえその豪華さに驚くことでしょう。

幸い,この日,大谷翔平選手は3番指名打者で出場でした。ヒットを3本打ちました。私は大谷選手が出場するときだけゲームに集中して,それ以外の時間はどこで写真を写すといいかを探すためにボールパークを歩き回っていました。
ボールパークによっては銅像があったり博物館があったり名物の食べ物があったりと,見落としてはいけないスポットがあるものですが,このボールパークは特に見どころといってもほとんどありませんでした。エンジェルホットドッグというものを食べてみましたが普通のホットドッグでした。大谷バーガーもありませんでした。
MLBは,デーゲームはいいのですが,ナイトゲームは終了後に帰るのが大変です。なにせ,数千台,もしくは数万台の車が一斉に駐車場から出ていくのですからたまったものではありません。そこで,今回も,いつもの通り,ゲーム終了前に早々ボールパークを後にしました。
今回の旅は,大谷翔平選手を見ることが目的で来たのではなかったのですが,おまけとしてはかなり豪華な賞品となりました。

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