しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:ワシントン州

今日8月25日金曜日のシアトルは「ブルーフライデー」。NFL我らがシーホークスのゲームのある週末は,みんなチームカラーの青いモノを身につけるのです。テレビを見てもキャスターの女性は青い服を着ているし男性は青いネクタイをしています。
午前中はシアトルの望遠鏡やさんに寄って,その近くの植物園へ行ってから,私もプレシーズンマッチを見に行きました。地元シアトル・シーホークスは強豪で,MLBの弱小マリナーズとは対照的です。ということでシアトルはフットボールファン一色なのです。シーホークスの本拠地のセンチュリーリンクフィールドはセイフコフィールドの隣で,私は以前スタジアムツアーで入ったことだけありますが,そこでゲームが見られるなんてとてもじゃないけれど信じられませんでした。とにかく6万人入るスタジアムはつねに満員でチケットの入手すら困難なのです。
私は地元の英雄,25番センターバックのシャーマンのユニフォームを着ての観戦でした。こういうの着ていないと大変なメに会うのだそうです。対戦相手はカンサスシティ・チーフス。ゲーム自体も素晴らしいものでしたがそれにも増して様々なアトラクションがものすごく楽しめました。シーギャルズというチェアリーダーにブルーサンダーというドラムラインに…。アメリカでいかにフットボールが人気なのかそのことが実感できました。この町ではシーホークスファンはみんな友達です。すばらしい夜でした。シーホークス最高!

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8月23日から25日,つまり8日目から10日目はシアトルでEさんのお宅でお世話になっています。特にすることもないので,散歩をしたりテレビを見たり,車を借りて近くをドライブしたり,これは最高の贅沢です。夏なのに汗をかかないし,静かだし,日本のテレビも見られます。「ひよっこ」も「直虎」もやっています。ケーブルテレビでテレビジャパンを契約すればいいそうです。
アメリカは家も大きいし,キャンプに行ったり釣りをしたりスポーツもいっぱいやっているし,庭いじりもできるし,休む暇なく行動できます。そこでピックアップトラックにキャンピングカーなどが必需品となります。それに比べると,というより,そんな生活を知ってしまうと,つくづく,日本で小さな家を買うことも,高級車に乗ることも,旅行に行くことも,狭いオートキャンプ場に行くことも,カメラに凝って出費をすることも,そうした何もかもがバカらしくなってきます。そう考えると,日本で生きるのは本当にお金が要らないなあと思えます。使ったところで,何かを買ったところで,それを活用するところすらないのです。また,日本のニュースをネットで読んでいると,全くどーでもいいことをちまちまぐちゃぐちゃやっているなあという印象しかもちません。
さて,シアトルの東,ワシントン湖の対岸をイーストサイドというのですが,そこにメディナというチョーチョー高級住宅街があります。24日はそこに行ってきました。街の入口には監視カメラもあります。そこに住んでいる有名人にビルゲイツやチャールズ・シモニー(一番下に写真がシモニーさんの家です)がいます。イチロー選手の住んでいたのもここかなあと思ったのですがそうではなく,インターステイツ90をべレビューからさらに東に行ったサマミッシュ湖のほとりだそうです。日本でイチロー選手の家の写真を見てその豪華さに驚いていますが,その程度の家はメディナにはゴロゴロあります。
ここでは,どの家も湖に面していて庭からプライベートビーチが広がっています。門を入ると20台くらい停められる駐車場があってそこから自宅までロープウェイに乗るのだとか。ここに家を買うには最低でも40億円ほど必要ということです。これもまたアメリカなのですが,日本では全く考えられない世界です。あまりに違いすぎて,こんなことは知らない方が幸せなのかもしれません。私が日本で家を買う気にならないのもわかるでしょう。この日,テレビでは7億5,800万ドル,つまり800億円ほどの宝くじの当選者が出たという話でずっと盛り上がっていました。すごい国だわ。

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8月22日,7日目です。
ワラワラのスーパー8で目覚めました。このホテルものすごく安かったのにもかかわらず,すごく立派で助かりました。ずっとキャンプをしていたのでホコリだらけ,荷物もぐちゃぐちゃだったのですっかり生き帰りました。ホテルの朝食も申し分ありませんでした。9時半にEさんがホテルに来て再び合流です。近くの空港にあるハーツのオフィスにレンタカーを返してEさんのピックアップトラックに乗りました。Eさんたちもワラワラを21日早朝に出発してインターステイツ84を南に走りベーカーシティからさらに行った皆既帯で無事,皆既日食を見ることができたそうです。
ワラワラはタマネギの町ですが,現在はワイナリーでも栄えていて,とても美しく楽しいダウンタウンがあって,チョーオススメのところです。この日,オレゴン州で発生した山火事で,快晴でしたが空は一面灰色で覆われていました。部分日食中なら日食グラスも必要ないほど。昨日の青空が嘘のようで,これもまたツイていました。
ワラワラの町をしばらく散策してからシアトルまで州道26,インターステイツ90と経由してシアトルに戻って来ました。今日から3日間はEさんのお宅でお世話になります。シアトル郊外のベレビューというところは日本と同じように暮らせる町です。
この旅は,まずシアトルでMLBを見て,アイダホで皆既日食を見て,再びシアトルに戻ってきました。この後は,25日はシアトルでフットボールのプレシーズンマッチを見て,26日はアラスカ州フェアバンクスに向かいます。旅はまだまだ続きます。

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◇◇◇
Thank you for coming 200,000+ blog visitors.

ブログをはじめて53か月・1,945回の更新で,総訪問者数が20万を超えました。
読んでいただいて,どうもありがとうございます。

3日目。
今日はワシントン州の横断です。州道12を通りヤキナでインターステイツ82に乗り換えて再びケネウィックから州道12でワラワラに着きました。ヤキナにはマイナーバーガーという地元の人で人気のバーガー屋さんをがあって,そこで朝食をとりました。ヤナキにはメジャーバーガーというのもあるそうです。
ここまでEさんのピックアップトラックに同乗していたのですが,ワラワラの空港でレンタカーを借りました。レンタカーは赤のジープでした。そこからEさんの車に並走して2時間,アイダホ州の州を越えたルイストンという町に泊まります。ここは美味しいお昼ご飯の食べられるお店があって閉店まえギリギリに飛び込みました。
ルイストンから30分行ったところにあるEさんの友人が経営する大農場に行きました。ここは360度農場が広がっていて現在ビーンズの収穫真っ最中。お願いしてコンバインの助手席に乗せてもらいました。この農場はTBSテレビで放送されたドラマ「99年の愛」のロケ地だったところです。
夜は再びBBQ。お肉は仕留めてきたエルクにクマ。多くの人が集まり夢のような夕食になりました。

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2日目です。今日はシアトルからパックウッドという町を経由してセントへレンズをドライブするということでEさんのピックアップトラックに乗りました。
セントへレンズの観光では私も行ったことがある一般の南側の展望台ではなく東側へ行くということで,これまでに行ったことがないので楽しみでした。
ところが冬の間の大雨で道路が崩れてしまって途中から行くことができません。そこで予定を変更して,タクラクレイク(Takhlakh Lake)という小さな湖へ行くことになりました。そこからマウントアダムスが眺めれるということでした。
距離としては大したことはないのに道路が舗装されておらず4WD のピックアップトラックだからこそ走れる悪路を1時間半余りもかかりました。しかし到着したところはまるで桃源郷でした。もう時間は3時近くになっていましたが,そこでお昼を食べました。湖の向こうにはマウントアダムスがきれいに見えました。昨日は曇っていて何も見えなかったそうです。
バックウッドに戻り,宿泊するモーテルにチェックインしました。夜はBBQをしました。快晴の空には美しい天の川が横たわっていました。

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「君の名は」「聖の青春」「シンゴジラ」を見ていたらあっという間にシアトルに到着しました。入国も簡単に終わって待ち合わせをしたバッゲジクレイムに向かいました。シアトルタコマ国際空港は一旦荷物をピックアップして税関を過ぎて再び荷物をベルトに乗せ地下鉄でバッゲジクレイムに行って再度荷物をピックアップするという要領です。
今回は昨年シアトルマリナーズのホームグランドであるセイフコフィールドで知り合ったEさんにお世話になります。無事お会いできて,カバンをEさんの事務所に預け途中でマーケットによってからボールパークに向かいました。
なかに入ってまずE さんにボールパークを隅から隅まで案内していただいて,いよいよゲーム開始。座席はバックネット裏の特等席でした。ゲームは大変面白くて3点差で楽勝ムードだったのにクローザーが抑えられず9回表ノーアウト満塁になってしまい緊迫しましたがマリナーズが勝利しました。
終了後は選手の帰るゲートから出て,そのままEさんのお宅でBBQをしました。今日の宿泊はEさんの住むべレビューのデイズインです。まだ到着したばかりの1日目からたくさんの素晴らしい経験をしました。

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今日はまず,ANAの機内誌に載っているANAが使用している機体の紹介を見ていただきましょう。1番目写真です。これは有名なネタなので,知っている人も多いことでしょうが,ANAは使用機体のひとつに「ミレニアム・ファルコン」を採用しています。いつか客室乗務員の人にどうやったらこれに乗れるか聞こうと思いつつ,今回も忘れてしまいました。日本でもこういったさりげない冗談が通じるのは素敵です。しかし毎度のことですが,わずか1時間程度のフライトなのにやたらと機内での注意事項の放送が多くウザったいです。これではまるで幼稚園です。日本に来る外国人の多くは日本で興味があるのはアニメとゲームです。自国では浮いてしまっている大人になっても子どものまま成長できない人たちが日本に来ると安心できる,だから来るのですが,それはつまり日本が幼稚な国だからなのだそうです。
さて,雨のセントレアで朝食をとり,定刻にANAに乗って成田国際空港に着きました。今日は残念ながら天気が悪く富士山は見えませんでした。私は,お盆休み直前に帰国することは多いけれどこんな時期に出国することはほとんどありません。成田空港のコンコースはまだ午前中なので空いていたのですが,これから帰国ラッシュが始まるのでしょう。テレビ局が来ていました。
数年前には不案内だった成田空港も毎回のように来るようになって,もうよくわかります。シアトル便の出発まではこれからまだ7時間あります。デルタ航空のラウンジ「スカイクラブ」は出国ゲートの先にあります。出国ゲートに行くにはまだ早いので,とりあえずはカード会社のラウンジで暇つぶしです。カード会社のラウンジなんて飲み物くらいしかサービスはないのですが,ネットが快調につながるだけでも便利です。
お昼になったので出国ゲートを過ぎてターミナルに入りました。デルタのラウンジは22番ゲートのところだと聞いていました。この辺りデルタ航空のターミナルです。広いラウンジは空いていました。ちょうどお昼だったのでここで食事をしました。ここは豪華でカード会社のラウンジとは雲泥の差がありますが,サービスといい雰囲気といい,完全にアメリカです。いつも思うのですが,働いている人が日本人であってもアメリカの企業に勤めると全く異なる行動や仕事ぶりになるのですねえ。不思議なものです。おそらく日本の企業で働く女性の過剰な接待ぶりは訓練しやらされているからそうしているだけのメッキなのでしょう。
今回の旅はカバンをふたつ持っています。ひとつは事前に成田まで送りました。もうひとつは機内持ち込みで成田まで持ってきました。この先もひとつは機内持ち込みにしようと思っていたのですが,面倒になってカウンタでふたつとも預けてしまいました。こうして身軽になったので,あとは離陸を待つばかりとなりました。それにしても,このところハワイやオセアニアを旅行するようになったら,アメリカ本土に行くのが面倒になってきました。アメリカ本土は歳をとってから旅するところではないようです。私は若いうちに行っておいて本当によかったと思います。ではそろそろ搭乗が始まります。シアトルまで8時間程度のフライトです。機内の雰囲気はオーストラリアへ行くカンタス航空とはまるで違います。当然,デルタコンフォートに無料グレイドアップです。今回の旅のスペシャルガジェットはノイズリダクションのイヤホン。果たしてその効果はいかに?

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世の中はお盆休み真っ盛りの8月15日です。明日の午後4時15分に成田空港を出発してデルタ航空でシアトルに行くのですが,今回もまた成田までが大変です。名鉄電車,新幹線,バスと乗り継ぐのも面倒なので,セントレア・中部国際空港から成田までANAに乗ることにして早割で予約しました。
こうして適当に予約したのが朝7時40分セントレア発の便でした。直前までその日の早朝に自宅を出ればいいやと軽く考えていたのですが,出発の日にちが近づくにつれて,当日の早朝で間に合うのかしらんとだんだん心配になリ,結局,前日はセントレアの近くのホテルに泊まることにしました。ところがすでにどこも予約が一杯。なんとか見つけたのがセントレアから2駅の常滑駅前のルートインでした。しかし,こんなことをやっていては早割で安価な航空券を予約した意味がありません。自分の馬鹿さが嫌になってきました。多少高くてももう少し遅い時間の便でよかったのです。
今回はこの日が来るまでいろいろなことがありました。2週間前に突然,原因不明のギックリ腰になりました。それが治ったころ90歳の父親が入院しました。このように,今回は行けないとあきらめかけたことも あるのですが,幸い父は退院し,それからあわてて荷物をまとめました。
ルートインは常滑駅から歩いてすぐ。ホテルには大浴場もあってそれなりに満足だったのですが,ホテル内のレストランはなんとお休みということで夕食は外に出る必要がありました。1キロほど歩くとイオンモールがあるということでした。名鉄電車でも常滑駅で乗って次のりんくう常滑駅で降りれば行かれるのですが電車は出たばかり。ちょうどバスが来たので乗り込もうとすると現金しかダメという話でした。海外に出かける私は日本円など1万円札1枚しか持ち合わせておらず,あとはSuicaとwaon カードのみ。実に情けない話です。今さら1万円を崩して小銭ができても困ります。
結局,しかたがないので小雨の中を歩いてイオンモールに行きました。到着して,夕食を食べ,それからのありあまる時間を潰すのも大変でした。このやたらと広いイオンモールは,となりにcostco もあって,すでにアメリカにいるみたいな感じです。それにしても日本もアメリカもどこも同じような店ばかりあるものです。でも欲しいものはありません。
さすがに帰りは時間を調べてりんくう常滑駅から電車でホテルに戻りました。このホテルの明日の朝食が6時30分からとか。こちらとしては朝早い便に乗るために仕方なく泊まっているのに,こんな遅い時間からの朝食では間に合いません。せめて6時でしょう。さすが自称おもてなしの国日本の本領発揮です。アメリカなら空港近くのホテルに泊まれば朝4時から朝食が取れます。
そんなわけで,今回もまた,日本を飛び立つまでが長そうです。乗ってしまえばすぐなんですが。では行ってきます。

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では,今日は今回の「旅行LIVE」の最後として,MLBの写真をご覧ください。
今回で3回目のセイフコ・フィールドでの観戦となりましたが,ここは私の行ったMLB30球場のうちの26球場の中でも,特にすばらしいところです。なんといっても便利である,ということと屋根があるので中止にならない,というのが旅行者にとってはメリットです。そしてまたチケットが買いやすい(=あまり人気がない)という点もあります。
便利といえば,ミネソタ・ツインズのターゲット・フィールドやコロラド・ロッキーズのクワーズ・フィールドも挙げられます。ともにそれほど強いチームでないので,逆に親切で,楽しく観戦ができますから,日本から一度MLBを見てみたい,というときはお勧めです。しかし,ともに屋根がないので,雨天延期を覚悟する必要があります。アメリカでは雨の場合は払い戻しでなく延期された日にそのチケットが有効,ということになるので,短期滞在者にとって,雨は困った事態になります。
セイフコ・フィールドには球団のお勧めするパーキングが3か所あって,近いところから値段に差があります。一番近いのが球場から道路を隔てた反対側のビルで前回来たときはそこに停めました。私は様子がわかったので,今回は最も安いところを利用しましたが,それでも10分も歩けば球場に行くことができます。
ナイトゲームでは終了時刻を考えて行動をする必要があることは頭に入れておかなければなりません。また,終了まで観戦すると,ずいぶんと混雑してなかなか駐車場から車が出せなくなることもあります。アメリカでは駐車の際は頭から停めるのが一般的ですが,こうした混雑する場合は日本のようにバックで停めた方が安全です。また,終了後は球場付近の道路が通行止めになるので,それも考慮したほうがよい場合があります。私の停めた駐車場からは,試合終了後,南の球場の周りは通行止めになりましたが,私は駐車場を出てすぐに反対側に右折していったん北側のダウンタウン方向に進み,3ブロック先の交差点を右折することで渋滞にも巻き込まれずそのままインターステイツ5に入ることができました。
こうした情報はどこにも書いてありません。
私が今回駐車した場所はいつも定額の10ドルだったのですが,その隣に民間の駐車場があって,そこは混雑するときとそうでないときは値段が違うという話で,10ドルから40ドルまで変動するそうです。この日は10ドルだったので,それを見て「今日は空いているよ」と判断できると,偶然駐車場から球場に向かって歩いているときにお話をした球場のチケットオフィスに勤めているという人に聞きました。
このように,MLBを見るのはとても楽しいことですが,ナイトゲームのときは終了後の行動をはじめに考えておかないと結構大変ですから,慣れていないときはデーゲームを観戦するのがよいと思います。

◇◇◇
特別編・2015夏アメリカ旅行LIVE PART2⑱
「熱狂」は似合わない-シアトル・マリナーズ

◇◇◇
シアトルからの長いドライブを綴った「2016夏アメリカ旅行LIVE」はこれでおしまい。詳しい旅の様子は後日「2016夏アメリカ旅行記」に書きます。私が次に出かけるのは,ついにアメリカ合衆国50州制覇の達成の旅です。DSC_9812DSC_9624DSC_9868DSC_9873

私の今回の旅は,グレーシャー国立公園へ行って帰りにシアトルでMLBを見てこよう,というものでした。初日こそ雨の天気でしたが,その後は天候にも恵まれて,グレーシャー国立公園からシアトルへの帰りに,ノースカスケイズ国立公園にも寄ることができました。
今日は,この2つの国立公園の写真をご覧ください。
1番目と2番目がグレーシャー国立公園,3番目と4番目がノースカスケイズ国立公園です。
グレーシャー国立公園はモンタナ州の北西部,ロッキー山脈の真中にあって,そのほとんどが森林,山,川,湖で「氷河の作った美術館」と呼ばれています。面積は東京都の約2倍(4,000平方キロメートル)もあります。近くに大きな都市はなく,飛行機と自動車で訪れるにはアクセスが悪いので,素晴らしい割に観光客は少なく,落ち着いたムードを楽しめる国立公園です。シアトルから車で9時間ほどかかります。ただし,アムトアックの駅があるので鉄道で訪れることができる唯一の国立公園でもあります。
西のマクドナルド湖 (Lake McDonald) と東のセントメリー湖 (St. Mary Lake) とを結び,公園を東西に横断する約 85キロの山岳道路「Going-to-the-Sun Road」は夏季だけ通行ができて,晴れた日の素晴らしい眺望はまさに絶品,私は,天気の悪い日と快晴の日,幸い2度この道路を走ることができました。
一方,ノースカスケイズ国立公園はワシントン州北部のカスケード山脈 (Cascade Range) にある国立公園で,その北端はカナダのブリティッシュ・コロンビア州に接しています。公園内には300以上ともいわれる 多数の氷河があります。公園は起伏に富んだ山の峰と氷河が特徴ですが,公園の中心に位置するロス湖 (Ross Lake) 周辺には多数のハイキング・トレイル,ピクニック・エリア,キャンピング・グラウンドなどがあります。
この公園は無料で西側の入口にはビジター・センターがあります。
車さえあれば,シアトルから2時間ほどのドライブで簡単に行くことができます。
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すでに日本に帰国していますが,もう少しお付き合いください。
以前2014年夏のアメリカ旅行記を書いたときに,そのとき走ったインターステイツ70のあまりのすばらしさに感動して,アメリカをめぐらすインターステイツについて詳しく書きました。この旅行ではインターステイツ90とインターステイツ5を走ったので,今日はその写真をご覧いただくことにしましょう。
アメリカのインターステイツは偶数番号が東西,奇数番号が南北を走るものなのですが,なかでも,10から90と5から95という1けた台が0と5のものの多くが主要道路です。
インターステイツ90は西はシアトルから東はボストンまで大陸を横断し,インターステイツ5は北はシアトルから南はサンディエゴまで大陸を縦断しています。そんなわけで,アメリカ本土の北西の端にあるシアトルはインターステイツ90とインターステイツ5のスタート地点ということになります。
今日の写真の1番目と2番目はインターステイツ90,3番目と4番目はインターステイツ5です。
インターステイツ90はシアトルから郊外に出ると,写真のような広大な平原が広がる中を進んでいきます。また,インターステイツ5はシアトル市街に入ると,写真のように大渋滞に巻き込まれます。

◇◇◇
2014夏アメリカ旅行記―インターステイツ70⑥
2014夏アメリカ旅行記―インターステイツ70⑦
2014夏アメリカ旅行記―続・インターステイツ70①

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いよいよ最終日になりました。今日は帰るだけです。
春に行ったハワイとともに今回も大して期待もなかったし,なんの準備もなく来たのに,素晴らしい旅になりました。いよいよ最終日になりました。今日は帰るだけです。
シアトルがよいのは帰るのが楽(日本に最も近いアメリカ本土)だということで,この日も出発が午前12時過ぎだから早朝に起きる必要もなく,しかも,すでに時差ぼけも完全に治っているから私にしてはぐっすりと睡眠をとって,珍しく午前7時に起きました。
このホテルは単に泊まるだけのところ,しかし,テレビだけはしっかりとチャンネルが整備されていたのが意外といえば意外だったのですが,当然朝食もついていませんでした。しかし,私は空港のラウンジで無料の朝食を食べればいいので,午前8時,さっそくチェックアウトをしてホテルを出ました。
ホテルから道路(インターナショナルストリート)に出てそのまま次の交差点を左折したところが空港のレンタカーリターンという便利さで,わずか数分で車を返却,そのままシャトルバスでターミナルまで行きました。
ところがターミナルがものすごく混雑していました。飛行機に乗るまでにこれからすることは,フライトをチェックインし搭乗券を手に入れて,荷物を預けて,空港のセキュリティを抜けることです。アメリカには出国手続きというのはありません。
まずデルタのチェクインですが,一般客の方はすごい列でしたが,プライオリティはガラガラで5,6台あったプライオリティ用のチェックイン機(キオスク)も全て空いていました。機械が改良されたのかこれまでなかなかパスポートを読み取ってくれなかったのもすんなりといって搭乗券が手に入りました。荷物もすぐに預けて,さて次はセキュリティです。
このセキュリティは空港によってずいぶんと違っていて,アイダホ州のボイジーとかだとすぐに通れるのですが,シアトルは長蛇の列でした。しかし,ここも私はプライオリティラインから入れるのでそれをすり抜け -まあ要するに特権的横入りですが- すぐにターミナルに到着しました。
このように,アメリカは金がモノを言う社会,価値観の全てはお金なのです。
一般客だと1時間以上,プライオリティだと10分,アメリカ旅行で必要なのは,ゴールドカードとiPhoneです。
さっそくラウンジに行って,搭乗が始まるまで食事をしたりネットで日本のニュースをチェックしたりしました。この情報社会ではどこにいても同じ情報が手に入ります。帰国してからたまった新聞を読むということもなくなりました。
搭乗時間になったので,機内に入って席に着きました。隣にはフィリピンに帰国するという男性が来ました。
そうして出発を待っていると,突然客室乗務員から名前を呼ばれました。アップグレードだそうです。ニッコリしたら「嬉しそうですね〜」とからかわれました。どうやらアップグレードリクエステッドリストのトップだったようです。
このようにしてアメリカの国内線はほとんどファーストクラスに乗っていますが,国際線のファーストクラスはこれが4回目です。ファーストクラスを利用すればどこかの知事がこだわる理由もわかります。しかし彼は税金でそれをやっているのですから問題ですしやっていることがかっこ悪いです。 私はこうして往復10万円にも満たない運賃なのに,復路をファーストクラスで過ごすことになりました。
飛行機はオーディオシステムの不具合で再起動を繰り返していたので出発が30分遅れましたが,その後は問題なく飛行を続け,9時間後,暑い成田に着陸しました。

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朝,ホテルの部屋の窓を開けると,そこにはシカがいて,エサの草を食べているところでした。どこへ行っても野生動物ばかりです。
午前7時にホテルで朝食をとりました。居合わせたのがアーミッシュのファミリー。なんでも日本に行ったときに広島で食べた「okonomiyaki」が美味だっとか…。
朝食を済ませてさっそくノースカスケイズ国立公園に向けて出発しました。
私は州道20はこのウィンスロップの町をそのまま通り過ぎると思い込んでいたのでずっと走っていったのですがそれがとんでもない勘違いだったのです。
アメリカの道路は一度行き先を間違えると取り返しがつかなくなります。はじめに借りた車はカーナビが搭載されていたのですが,交換したらカーナビがない車になってしまっていたのです。
はじめは舗装された立派な道路だったのが,次第に道幅が狭くなり,最後は未舗装の山の中に入り込みました。ロッキー山脈の山の中で遭難なんて笑い事にもなりません。
結局1時間ロスして,再びやり直しでした。ウィンスロップまで戻ってきて,町の入口で店のおじさんに道を聞いて,どうにかノースカスケイズ国立公園に向かうことができました。
まさか州道20がウィンスロップのダウンタウンの真ん中で左折しているのだとは思いませんでした。 1時間あまりのドライブで州道20はノースカスケイズ国立公園に到着しました。この国立公園はゲートがなく無料で道路から景観を眺めるだけなのですが,それがまた素晴らしいこと。
途中のレイニーパス(パスというのは峠という意味です。蛇足ながら)からトレイルがあって30分くらい歩いてレイニーレイクを見に行きました。ところがこのトレイル,ところどころで大きな古木がが倒れて道を塞いでいたりしていて歩くのが大変でした。
その後はワシントン峠からの絶景を楽しんだり,ロス湖やダイヤブロ湖の景色を展望台から見たのち「バッファローレストラン」という名の素敵なレストランで昼食をとり,2時間のドライブでシアトルに着いた… と書きたかったのですが,いつものとおり,シアトルのインタースレイツ5は大渋滞でノロノロ運転。10マイル進むのに1時間,まずホテルにチェックインする予定を変更して,直接セイフコフィールドへ行きました。
この日のゲームはパイレーツ戦。予約してあった駐車場の駐車システムがわからず,近くにいた人に聞くと,彼はチケットオフィスのスタッフでした。「今日は球場空いてるよ,駐車場の料金が安いからわかる」ということでした。
この球場で楽しみなのはお寿司ですが,今回はそのお店の日本人のスタッフの方とお話ができました。NHKBSのワールドスポーツに出演されたことがあると言ってみえました。こうして大好きなアメリカがどんどん身近かに感じられるようになるのがとても嬉しいです。カレンさんにも会いたいです!
ゲームは昨年同様,今年も先発は岩隈投手で,7回途中で降板しましたが,勝ち投手になりました。セブンスイニングストレッチが終わったところで帰ることにしましたが,暗くて道路がよくわからず,予約してあったホテルと別名のホテルに着いてしまったり,そこでユーロしか持ち合わせのないセルビア人に時間を取られ両替えを頼まれて断ったりしながら,なんとか予約したホテルにチェックインすることができました。
深夜12時,部屋のテレビではNBCの「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」をやっていました。これ見なくちゃあアメリカに来た気がしない!

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今日は快晴の1日でした。
私がグレーシャー国立公園の拠点としたホワイトフィッシュのロッジに,ここに宿泊したゲストの出身地がマップにピン留めされてありました。私もピンを留めました。4本目の日本からのゲストでした。
昨日グレーシャー国立公園は全て制覇したので,今日は予定を早めてワシントン州に戻ることにしました。そして浮いた1日はノースカスケーズ国立公園に行くことにしました。
ノースカスケーズ国立公園はワシントン州とカナダ国境にある国立公園で,アクセスの入口はウィンスロップという小さな町です。グレーシャー国立公園から車で約8時間800キロメートルということで,今日は1日中ドライブでした。グレーシャー国立公園がいかに遠いかというのがおわかりになるでしょう。
インターステイツが通っていないので,国道2とワシントン州の州道20のふたつの一般道を走りました。
カリスベルを出て快調に70マイルつまり112キロメートルで国道2を走行中に,突然,道路の左から巨大なシカが2匹飛び出してきました。そしてそのうちの1匹が車の左側から激突,車は左側のドアミラーだけが木っ端微塵となりました。
シカは飛んで逃げて行きました。
走行に支障はなかったので40分走ってそのままカリスベルの空港のハーツまで戻って車を交換しました。今度はカローラです。
そんなことがあって,せっかく朝早く出発したのに予定から3時間遅れて夜7時にウィンスロップに着きました。
ウィンスロップは西部開拓時代のままの町になっていて,ここで空いたホテルを探してチェックインしました。
のどかで素晴らしいところです。夕日が綺麗でした。
本当に旅はいろんなことが起きます。今日が25時間あって助かりました。それにしても牛は出てくるしリスは横切るし野生の馬は道路の真ん中で動かないし。ついにシカに側面から体当たりされてしまうとは!
深夜外に出てみるとそこには満天の星。雲だと思ったのが全て天の川だなんて!
大自然を実感した1日でした。

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これを書いているのは6月24日の午後です。
日本は梅雨真っ盛り。蒸し暑くどこかへ出かける気にもならないので,シアトルに旅立つことにしました。しかし,今日は日本も涼しいです。
今回は成田の出発が午後4時過ぎのシアトル便なので,東京までは新幹線の「ぷらっとこだま」を利用することにして,朝8時頃に名古屋駅から乗りました。いつものように荷物は事前に成田まで送ってしまったので,小さなバックパックひとつにサンダルばきでやってきました。
八重洲口からは1時間,順調にバスで成田まで来ました。東京から成田はバスがオススメです。
これで1年で4回目の成田です。来るたびに思うけど,それにしてもボロい空港です。
成田空港では早速チェックインをして昼食をとり,出国しました。並んでいると後ろに喧しいおばさま方が数人,なんでもポートランドへ遊びに行くそうです。漏れ聞こえる話ではしょっちゅうパリやらロンドンやらに行っている様子ですが,それならニューヨークへ行った方が…。ポートランドへ何をしに行くのやら…。アメリカの大自然は車がないとどうしようもありません。
搭乗案内まであと1時間です。今はデルタスカイクラブのラウンジでまったりと過ごしています。
話は変わりますが,イギリスEU離脱です。残留が織り込み済みだった相場は予想外のことということで乱高下しています。おそらくこれでリーマンショックの再来でしょうが,数年もすればすっかり元に戻るので今が買いのチャンスです。投資家,及び,お金儲けをしたい皆さん,10年に一度のバーゲンセールがやってきました!  そしてアベノミクスで気をよくして高値で投資をしてしまった素人さん,試練のときがやってきました。今動揺して損切りしてはいけませんよ。人間はこんな歴史をずっと繰り返してきました。
私はそんなことはどうでもよく,それより海外旅行では円高ドル安になったのが嬉しいです。
では今回も恒例の現地からのLIVEをお楽しみに。

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