鵜沼宿から加納宿まで旧街道に沿って車で走ってみることにしました。ここは歩くと約17キロメートルあるので,4時間程度かかります。しかし,ずっと平地で,現在は国道21号線,JRの高山本線,名鉄の各務原線に沿っている市街地です。そこで,江戸時代のころは田んぼのなかを単調な道がつづいているだけの楽なところだったのだろうと思っていました。しかし,実際は,観光パンフレットによると次のような場所でした。
・・・・・・
鵜沼宿の西は3里,12キロメートルにわたって「かがみ野」という場所で,ほとんど人家がなく,山賊が行き来する人々を狙っていたために,旅人にとっては恐ろしく難所だったようです。
・・・・・・
現代の風景しか知らない私には意外でした。平地は山賊が出没し,山は険しい峠越え,川は川止めになるというように,当時の旅は過酷なものでした。
また,鵜沼宿から加納宿までの旧街道は現在
・・・・・・
この区間はほとんどが国道21号線やその旧道と重複しているため,往時の面影を求めようとするには非常に困難なものがあります。
かつては「かがみ野」の原野を通っていたのですが,現在は交通量も多く,商店街などの街並みに変わってしまい,中山道の面影はほとんど残されていません。
・・・・・・
とあるのですが,走ってみるとそんなことはなく,家々の間を車がやっとすれ違えるほどの車幅の道が続いていて,明らかに旧街道だった雰囲気がしました。
途中,新加納に間の宿がありました。カギの手になった場所や石造りの道標が残っていました。
こんな長い距離,途中に間の宿があるのは当然か,と思いました。
そうこう走っていくと,以前,歩いたことがある加納宿に到着しました。そのころ,その先に伊吹山が雪を被ってとてもきれいに見えるようになってきたので,その姿を追い求めてさらに走っていくと,いつのまにか墨俣まで来てしまいました。
・・
コロナ禍以降,歩くこともしばらくなかった旧街道でしたが,今回,こうして行ってみて,また,歩いてみようかな,と思いはじめました。
◆◆◆
「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは