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ともかく,午後6時に夕食をとるために2階の大広間に行きました。まだ,ほとんどのお客さんは来ておらず,1番先に食事となりました。舞台には大きなねぶたがありました。
この広さで,混雑していなければ,部屋で食べるのと大差ないから,私は満足でした。
前回行った佐渡島以来,私は,旅先で地酒を呑むことに目覚めてしまったので,今回もまた,地酒を所望することにしました。夕食はかなり豪華でした。ご飯とみそ汁はセルフサービスで,好きなだけ食べることができたのもよかったです。

食事を終えて,一度部屋に戻り,いよいよ温泉に行くことにしました。
中に入って,ああ,ここは写真で見たことがある,と思いました。私が写真で見たときのイメージでは,東北の人里離れた田舎にある寂れた湯治温泉,だったのですが,まったくそうではなく,というか,だれもが一度は行ってみたいと思うからかなりの集客があるので,どんどんと拡大して,今の姿になったような感じでした。この温泉は,今は大きな旅館になっていますが,もともとは湯治客用のものだから,そのころの何でも自分でやる,というものが時折残っていたりして,その妙なバランスが心地いいです。また,旅行社で予約した〇〇パックのようなものはあっても団体ツアー客は受けつけていないようです。
それにしても,まさか,こうした場所に来ることがあるとは思いもしませんでした。しかも,行きたいと切望して行ったわけでもなく,単に予約をしたらここだった,ということだから,行きたくても行けない人がいるのに,これはまた,かなり運がいいわけでした。
ゴールデンウィークはものすごい人混みなのだそうです。また,冬は雪があっても,除雪してあるから来ることは可能だということですが,はやり,ここまでたどりつくのは大変に思います。この時期が一番いいという話でした。
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酸ヶ湯温泉の名物は総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」で,体育館のような巨大な建物に「熱の湯」「四分六分の湯」と打たせ湯があります。
「熱の湯」と「四分六分の湯」は泉源が異なり,「熱の湯」は源泉の湯がそのままでややぬるめ,「四分六分の湯」は源泉の湯に水を混ぜていて,もともとの源泉が高温なので,熱の湯より高温です。
混浴ですが,脱衣所は男女別で,大浴槽は中央半分に目印があってそこで男女が区切られています。また,現在は,女性専用となる時間帯がもうけれらています。
千人風呂に洗い場はなく,別にある男女別の小さな玉の湯で体を洗うことができます。
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ということでした。

私の目論見どおり,巨大なお風呂はガラガラでした。湯煙の中,遠くに女性がひとりお湯につかっているのが見えましたが,まもなく出て行きました。
その後はずっと私ひとりでした。こりゃ,最高でした。こんな有名な温泉に私ひとりなんて,これほどの贅沢がほかにあろうか,と思いました。
結構長くお湯につかって,一度出て部屋に戻ったのですが,30分後に再び温泉に行きました。
今度は,2,3人の人がいましたが,この広さだから,いないのも同然,ふたたび,温泉を独り占めすることができました。幸せな時間でした。

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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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