この日の宿泊先は,深浦町森山海岸にある「民宿 汐ケ島」でした。もともとは,青森県2泊3日の旅というサイトに書かれてあった不老ふ死温泉に泊ろうと思って,楽天トラベルで探したのですが,見つからなかったので,その近くのどこか,という程度のいい加減な気持ちで予約したものでした。私は,森山海岸へ行く途中で不老ふ死温泉を通ったとき,ここだったのか,と思いました。帰宅してから調べてみると,不老ふ死温泉はすばらしいところに感じたので,惜しいことをしたと思いました。
しかし,私が泊まった民宿もまた,なかなかのものだったし,何といっても,森山海岸はとても不思議なところだったし,また,十二湖という,それまでまったく知らなかった観光地を知ることができたから,それはそれでよかったのです。
今回の旅で,青森県は思っていた以上にすばらしいところだったから,私はリピートする気満々なので,次回は,ぜひ,不老ふ死温泉に宿泊しようと,今から狙っています。
さて,今回,私が向かっている民宿へ行く途中で,千畳敷海岸なる場所を通りました。千畳敷海岸は,1792年(寛政4年)の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘面で,物珍しがった津軽藩の殿様がそこに千畳畳を敷かせ大宴会を開いたとされることからこの名がついたものということで,藩政時代は殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったといいます。
駐車場に車を停めて,少しだけ散策して見ました。
まず,おかしな形をしたカブト岩が目につきました。今日の1番目の写真がそれですが,このときは写真を撮らなかったので,この写真は,翌日,再びここに来たときに写したものです。カブト岩は,地元では,昔,あるサムライが刀で切り落としたものという伝説が伝わっているそうです。
また,私がそっくりだと思ったのは,ライオン岩でした。よくもまあ,こんなに似ている姿になったものです。
千畳敷海岸を出て,さらに南下をしていきました。
深浦町は,青森県の西海岸ですが,すばらしい景色がずっと続いていたところです。とはいえ,あまり知られていることもなく,おそらく,団体旅行ツアーもほとんど存在しないと思うので,かなりの穴場に違いありません。私はとても気に入りました。
そうこうしているうちに,秋田県の白神山地が見られるようになってきたころ,私が予約した民宿に到着しました。
ふつうの一軒家でした。こんなところに泊る人がいるのだろうか,とはじめは思ったほどだったのですが,昨日までは,付近の道路工事をしていた人たちが大勢泊まっていたとか。このあたり,昨年の夏の豪雨で,道路の多くの場所が今も復旧工事中でした。その工事も昨日で終わり,運よく,私が泊まった日は他に宿泊客がいませんでした。
とにもかくにも,夕食の前にひと風呂浴びることにしました。温泉でなかったことだけが残念でしたが,温泉は,昨日,酸ヶ湯温泉で,飽きるほど味わったので,吉とすることにします。
この民宿,ネットの口コミではえらく評判がよかったのですが,その理由が,このあと明らかになります。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは