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【Summary】
Nanko, created in 1801 by Matsudaira Sadanobu, is considered Japan’s earliest public park, open to all classes. Its scenic landscape blends beauty and practical use. Nearby, Suirakuen offers a quiet Japanese garden experience. I enjoyed matcha and “Nanko dango,” a simple, nostalgic local specialty.

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白河小峰城から4キロメートルほど南に行くと,名勝・南湖(なんこ)があるというので,行ってみました。
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南湖は,1801年(享和元年)に白河藩主・松平定信が築いた日本最古の公園思想をもつ湖です。
もともと大沼とよばれた湿地帯に堤を築いて水を貯め,庭園的な景観を整えたのが南湖のはじまりです。南湖の面積は約18ヘクタール(約5ヘクタールがプロ野球のグランド程度),周囲は約2キロメートルで,那須連峰を借景に,松・桜・楓が四季を彩ります。
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南湖は 「武士も庶民も身分を超えて楽しめる場所にする」 という思想で造られました。当時の大名庭園は,藩主や武士階級だけの空間でしたが,南湖にはその垣根がなく,誰でも自由に出入りできました。また,南湖は単なる景勝地ではなく,灌漑用水,水練・操船訓練の場,領民救済のための土木事業といった実用的な目的も兼ねていたそうです。
名称の由来は,唐の詩人・李白の詩「南湖秋水夜無煙」と小峰城の南に位置することから名づけられたと伝わります。そして,南湖の周囲には,17の景勝地を選び,公家・大名・儒者に和歌や漢詩を依頼して石碑に刻ませました。
南湖は思った以上に広く,美しいところでした。

南湖の東側のほとりには,茶店と有料の庭園がありました。
庭園は「翠楽苑」(すいらくえん)といいました。「翠楽苑」は江戸時代のものではなく,松平定信が築いた南湖の精神を現代に受け継ぐために整備された本格的な日本庭園ということです。南湖が公園の原点なら,翠楽苑はその思想を日本庭園として可視化した場所,だそうです。園内は池泉回遊式で,池・滝・茶室・四季の植栽が配置され,歩くたびに景色が変わるように作られていて,南湖の広々とした風景とは対照的に,静かで繊細な和の空間が広がります。驚くことに,観光客どころか,ほとんど人もおらず,すばらしいところでした。南湖を歩いたあとに翠楽苑へ入ると,まるで外界の喧騒から一段深い静けさへ降りていくような感覚がありました。
庭園内には茶室「翠楽亭」があって,抹茶と和菓子をいただけるというので,入ってみました。落ち着いた室内で庭園を眺めながら一服するのは最高のぜいたくでした。

「翠楽亭」を出て,近くあった茶店に入って,昼食をとることにしました。山菜そばを注文しましたが,どの店にも「南湖だんご」とありました。そこで,「南湖だんご」も併せて注文しました。
南湖といえば「南湖だんご」,これは南湖のほとりで長く親しまれてきた食べ物で,誰でも気軽に楽しめるという松平定信の思想と響き合う名物だそうです。「南湖だんご」は,醤油を塗って炙った香ばしい味で,もちもちしすぎず,軽く食べられる食感があり,甘さ控えめでどこか懐かしい風味がしました。

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「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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