しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:大谷翔平

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 MLB(アメリカ・メジャーリーグベースボール)で,2021年7月7日,カリフォルニア・エンジェルスの大谷翔平選手が対ボストン・レッドソックス戦に「2番・指名打者」で出場し,5回に32号ソロホームランを放ち,2004年にニューヨーク・ヤンキースでプレイした松井秀喜選手の日本人メジャーリーガーのシーズン最多本塁打記録を更新しました。
 大谷翔平選手は,1994年岩手県奥州市に生まれ,花巻東高校の出身です。数年前,花巻に行ったとき,駅前に大きな大谷翔平選手の垂れ幕を見つけ,ここの出身なのかと私はそのときはじめて知りました。駅には,花巻東高校の生徒さんがたくさんいましたが,どこかで聞いた高校だなあと,そのときは思いました。私は高校野球にもまったく興味がないのです。
 高校3年のときに高校生最速となる時速160キロメートルを投げ,2012年にドラフト1位で北海道日本ハム・ファイターズから指名され入団しました。
 2017年のオフにポスティングシステムでロサンゼルス・エンゼルスに移籍,念願のメジャーリーガーとなりました。

 そもそも,もともと高校卒業時からアメリカで野球がしたいという本人の希望があったのに,北海道日本ハム・ファイターズが指名したことが私には気に入りません。何と勝手なことをするのかと。そこで,大谷翔平選手は人生の5年間を無駄にしました。
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 私は,日本のプロ野球はまったく興味もないし見ないので,ほとんどの選手を知りませんが,MLBは大好きです。そこで,風の便りにプロ野球での活躍を聞いていた名前の選手がMLBに挑戦し渡米すると,それを見にいきたくなって,実際にこれまで多くの選手をアメリカで見てきました。
 アメリカのボールパークで観戦しているとき,隣に座った人が私が日本から来たと知ると,こうした日本人選手の日本でのことを聞いてきます。しかし,私は,それに対する話がまったくできないのです。これまでに見た,野茂英雄投手もイチロー選手も前田健太投手も岩隈久志投手もダルビッシュ有投手も…,みな,はじめて見たのは,アメリカのボールパークでした。

 2018年の夏,私はロサンゼルスに行きました。目的は,以前から行ってみたかったパロマ天文台でした。しかし,運悪く,私が訪れたときに限って,年中無休であるパロマ天文台が駐車場の工事をしていて公開が中止となっていました。この年,すでに,大谷翔平選手はロサンゼルス・エンジェルスに入団していましたが,これもまた,運悪く,私が訪れたときはロードに出ていて,見ることができませんでした。
 「マイナスとマイナスをかけるとプラス」というように,このふたつの偶然が幸運を呼び込みました。
 パロマ天文台に行けなかったことで,私は,その翌年2019年の夏に,再びロサンゼルスに行きました。このときのことは,すでに詳しくブログに書きましたが,念願だったパロマ天文台を訪れ,1年前だったら曜日の関係でできなかったガイドツアーにも参加することができました。そして,これもまた,念願がかない,ロサンゼルス・エンジェルスのゲームを観戦して,目の前で大谷翔平選手の活躍を見ることができました。

 私は,2013年の夏,ニューヨークでヤンキースのゲームを観戦したのですが,イチロー選手が4打数4安打を放ったそのゲームは,奇しくも,松井秀喜選手の引退試合でした。そして,2019年に大谷翔平選手を見たのですが,その翌年にコロナ禍となり,今は,アメリカに行くこともかないません。
 そんな偶然を思うと,このとき行くことができて,本当によかったと思います。
 大谷翔平選手が出場する今年のMLBオールスターゲームが楽しみです。

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●エンゼルスの大谷翔平選手●
 2018年大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスに入団した。
 私はMLBでこれまで数多くの日本人メジャーリーガーを見る機会があったが,ぜひ見たいと思ったのは,何といってもロサンゼルス・ドジャースに入団した野茂英雄投手であった。本拠地ではなかったが,遠征先のミズーリ州セントルイスでの先発を見る機会があって,何とかその夢を実現した。次に見たかったのはイチロー選手だったが,幸い,イチロー選手の属したすべてのチームで見ることができた。
 新庄剛志選手,城島健司捕手,ダルビッシュ有投手,前田健太投手なども,偶然も手伝って目の前で見ることができた。松井秀樹選手は現役時代に見ることはできなかったが,ニューヨークのヤンキースタジアムに行ったとき,偶然,引退試合を見ることができた。
 そのころの私は,まだMLBにずいぶんと関心があり,しかも情熱があって,思えばよき時であった。

 今の私にはまったくMLBに想い入れもなく,わざわざ見にいきたいとも思わなくなってしまったし,普段,テレビでMLBのゲームを見ることもなくなってしまったが,それでも,なぜか大谷翔平選手(投手?)だけは見てみたいものだと思っていた。
 昨年(2018年),私がロサンゼルスへ行くという計画をしたときには大谷翔平選手の入団は決まっていなくて,ロサンゼルス・エンゼルスに決まったときは,また私は運がいいなあと思ったものだが,このときは,運悪くエンゼルスは遠征中で,見ることができなかった。
 今年(2019年),別にロサンゼルス・エンゼルスの日程は知らなかったが,旅行の日程が決まった後でロサンゼルス・エンゼルスの日程を調べたら,偶然,私がロサンゼルスに滞在するころはホームゲームが続いていた。しかし,昨年のシーズン末に手術をして,復帰できるかとうか,というところであった(らしい)。「(らしい)」と書いたのは,私はMLBにほとんど興味がなくなっていたので,詳しい情報を知らなかったからである。私は,見にいく予定のゲームに大谷翔平選手は果たして出場するのかしらん? とかなり懐疑的であった。まあ,見ることができれば幸運だ,程度に思っていた。

 大谷翔平選手は1994年生まれというから25歳である。私がこの旅のあとで行った奥州市の出身で,投手でありかつ打者,つまり,このふたつを本格的に両立する「二刀流」である。「二刀流」などという居合抜きのようなプレイヤーを私はこれまで知らないから,どうやってやるんだろうと思っていた。 
 高校生時代は,甲子園の通算成績は14回を投げ防御率3.77,16奪三振。野手としては2試合で打率.333,1本塁打ということである。
 日本のプロ野球だけでなくメジャーリーグ球団からも注目され,本人は高等学校卒業後にメジャーリーグへの挑戦を表明したことは知っていた。しかし,北海道日本ハム・ファイターズがドラフト会議で1位指名をすると公表し,私はイランことをするバカな球団だと思った。何を言おうがどんな事情があろうが,北海道日本ハム・ファイターズの自分勝手,金儲けの口実にすぎない。そんなことは,野茂英雄投手が裏切り者同然で日本の野球界を去ったことを思えばわかる。みんな自分勝手なだけだ。北海道日本ハム・ファイターズの会議室で重役やスカウトたちが何を話していたか絵に描いたようにわかる。
 いろんな条件をつけて言いくるめ,その結果,かわいそうに,大谷翔平選手は,2013年から2017年までの5年間を日本のプロ野球でおくることになってしまった。私は日本のプロ野球にはまったく興味がないので,この5年間のことはまったく知らない。

 2017年末,大谷翔平選手は,ポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦する事を表明した。そして,ロサンゼルス・エンゼルスと契約合意に至ったと発表され,背番号は「17」と発表,マイナーリーグ契約を結んだ。2018年スプリングトレーニングに招待選手として参加,オープン戦では投手として2試合で先発登板,打者としても指名打者で11試合で起用されたが,防御率27.00,打率.125,本塁打なしと不振だった。それでもメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りし,開幕戦のオークランド・アスレチックス戦で「8番・指名打者」で先発出場し初打席初球初安打を記録。さらに,オークランド・アスレチックス戦で初登板初勝利した。
 この年は打者として104試合(うち代打22試合)に出場し,打率・285,22本塁打,61打点,10盗塁。投手としては10試合に先発登板し4勝2敗,防御率3・31の成績を残し,メジャー史上初の「10登板20本塁打10盗塁」を達成しシーズンを終了した。
 私が見にいったのは,その翌年2019年のことである。

MLBロサンゼルス・エンジェルスのこの日のゲームの開始は午後7時7分でした。開場はその2時間前なので,私は午後4時過ぎにモーテルを出て,ロサンゼルス・エンジェルスの本拠地であるエンジェルスタジアムに向かいました。インターステイツ105からインターステイツ710,そして,国道91,国道55と進みます。
渋滞するロサンゼルスのハイウェイは昨年も走ったので慣れていたのですが,日本人がはじめてアメリカでレンタカーを借りて走るようなところではありません。やがて,駐車場に着きました。事前に駐車場のチケットは購入してあったので,係員の指示に従って車を停めました。ここに来たのは19年ぶりのことでした。
昨年ロサンゼルスに来たときは残念ながらエンゼルスは本拠地におらず,見ることができませんでした。そこで,ドジャースタジアムで2ゲームを見ました。先発はカーショー投手と前田健太投手でした。

私はこれまでMLBのすべてのチームのホームグランドに行ったことがあります。当時は熱狂的なMLBのファンでした。ところがどういうわけでしょう。私はこのMLBをはじめとして,大相撲を除くおおよそすべてのスポーツというものを見ることに興味がなくなってしまったのです。ロサンゼルスで宿泊するのは,明日,パロマ天文台に行くことが目的で,その前日,私が興味をなくしたMLBを見にここに来たのは,単に大谷翔平選手が見たい,大谷翔平選手の写真がとりたい,ということが目的でした。
開場にはまだ時間があったので,いつものように,ボールパークの周りを散策していると,ハネムーンやツアー客など多くの日本人がいました。ここは近くにディズニーランドもあって,日本人観光客が訪れるのには適したボールパークなのです。
私は,日本のプロ野球というものはまったく関心がないのでわからないのですが,MLBは見慣れているので,MLBのボールパークには目が肥えています。ロサンゼルスにはドジャースとエンジェルスというふたつのチームがあるのですが,どちらも本拠地のボールパークは古く,最新式のものとは差があります。昨年行ったサンディエゴのペトコパークなどに比べたらずいぶん貧弱です。とはいえ,これまでMLBを見たことのない日本人にとっては,貧弱とはいえその豪華さに驚くことでしょう。

幸い,この日,大谷翔平選手は3番指名打者で出場でした。ヒットを3本打ちました。私は大谷選手が出場するときだけゲームに集中して,それ以外の時間はどこで写真を写すといいかを探すためにボールパークを歩き回っていました。
ボールパークによっては銅像があったり博物館があったり名物の食べ物があったりと,見落としてはいけないスポットがあるものですが,このボールパークは特に見どころといってもほとんどありませんでした。エンジェルホットドッグというものを食べてみましたが普通のホットドッグでした。大谷バーガーもありませんでした。
MLBは,デーゲームはいいのですが,ナイトゲームは終了後に帰るのが大変です。なにせ,数千台,もしくは数万台の車が一斉に駐車場から出ていくのですからたまったものではありません。そこで,今回も,いつもの通り,ゲーム終了前に早々ボールパークを後にしました。
今回の旅は,大谷翔平選手を見ることが目的で来たのではなかったのですが,おまけとしてはかなり豪華な賞品となりました。

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