しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場・47都道府県を制覇し,南天・皆既日食・オーロラ,空の3大願望を達成した「不良老人」の日記

タグ:山口百恵

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 「知らなかった茨城」の次は,「知らなかった神奈川」です。
 これまで,東京近郊はほとんど行ったことがないので,神奈川県も,箱根,鎌倉,川崎,横浜くらいしか知りません。ということで,今回,2023年5月13日,NHK交響楽団の定期公演を聴くために東京へ行ったので,お昼間は横須賀市まで足をのばしてみることにしました。
 本当は,先月行こうと思っていたのですが,天気が悪く,つくば市に変更したことはすでに書きました。横須賀線というくらいなので,JRの横須賀線は横須賀駅が終点だと思っていたのですが,その途中の逗子駅止まりの列車が多く,そこで乗り換える必要がありました。横須賀市は東京から列車で行くには結構不便なところでした。

 横須賀市といって,私が連想するのは,山口百恵さんの歌った「横須賀ストーリー」くらいのものでした。Wikipediaによれば
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 「横須賀ストーリー」は1976年にリリースされた山口百恵さんの13枚目のシングルで,歌手活動への熱意が薄れはじめていた山口百恵さんは,阿木燿子さん作詞,宇崎竜童さん作曲を自ら指名して生まれた曲で,「これっきり これっきり もう これっきりですか」という印象的なフレーズと共にヒットし,「自分の意志を持ち,潔く今を生きる女性」という新しい山口百恵像へのリセットを成功させたもの。
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とあって,実際,横須賀は山口百恵さんが小学2年から中学までの多感な7年間を過ごした思い出の土地であり,米軍キャンプがあり,母親を助けるために新聞配達をしていた街でした。
 
 横須賀市というのがどういう雰囲気の街なのだろうと,それを知りたくて,行ってみようと思ったわけです。私は,アメリカでベース(基地)に行ったこともあるので,米軍基地に対しては好奇心もないのですが,今回は,日本の中にある異国文化,それを味わってみようと考えました。


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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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 今から40年前の10月5日は,当時の大スター・山口百恵さんの引退コンサートが行われた日ということで,先日,そのコンサートが NHKBSP で放送されていました。
 私はほぼ同年代なので,当時の様子を思い出して懐かしくなりました。特にファンということもなかったのですが,コマーシャリズムの影響でずいぶんと話題になったのでそれに影響されて,それなりに興味はありました。このコンサートがテレビで中継されたのかどうかはまったく覚えていませんが,当時の私は見ていません。後日,それを収録したビデオがずいぶん高値で販売されたとか,友人がそれを買ったとかいう話は聞いたように思いますが,私は当然,それも手にしていません。それでも,コンサートの最後にステージにマイクを置いて去っていったというのは有名で,知っていました。

 あれから40年たちました。20歳の人が60歳になることを思えば,人生にとって40年というのは衝撃的な長さです。私は,その40年後の今はじめてそのコンサートを見て,ずいぶんと質の高いコンサートだったんだなあと思いました。山口百恵さんが引退したときの年齢は21歳だったというから,そんな若い人があれだけのコンサートを堂々と演じあげたのだから大したものです。 
 実際,芸能人というのは,その人の実像ではなく,その役割を演じている商品です。山口百恵さんもまた,山口百惠というひとりの女性を素材として,多くの人の企画によって作り上げられた商品ですが,それを見事に演じたことで偶像となったわけです。そして,その偶像を結婚という機会に脱ぎ捨てて,山口百恵を辞め,三浦百惠というひとりの一般女性に戻ったということです。
 ジャズ評論家の平岡正明さんは「山口百恵は菩薩である」という本を書きました。山口百恵という偶像は21歳をもって公から姿を消して菩薩となったので,今も我々にはそのときのままの姿で生き続けているのです。三浦百惠さんの今の姿が写真に撮られていて,それを目にすることはできますが,その姿は一般女性の三浦百惠さんであり,山口百恵という偶像ではありません。

 しかし,今の若い人は,山口百恵さんを知りません。引退以後すでに40年,公にまったく姿を見せないわけですから無理もありません。おそらく,あと数十年もすれば,すべて忘れ去られてしまうのでしょう。
 生き方は人それぞれですが,一般論として,あの時代だからこそ,結婚して引退,という生き方が女性のひとつの理想として憧れの対象となったのです。今は,そういう時代でなく,結婚とか私生活と仕事は別物で,それをスマートに両立させて,仕事を続けることの方が理想となりつつあるように思われます。いや,多くの女性は,仕事を続けなければ生活ができないだけなのかもしれませんけれど。
 今の時代に,40年前の山口百恵という偶像が演じた引退劇を行っても,当時のような共感が得られるのかはわかりません。もし,私が今の若い女性だったとしても,あのような生き方をしたいとは思えません。そんな意味でも,40年という月日やら,人の生き方やら,さらには,人の老いやらと,いろいろ考えさせらえれたコンサートでした。
 それにしても,山口百恵さんは大した偶像でした。

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