しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:東海道新幹線を見て暮らす

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 東海道新幹線は,第2次世界大戦以前に構想された弾丸列車が元となっているので,造られた当時は夢のような速さであった時速210キロメートルで設計されまた。
 しかし,今となっては,かなりカーブやアップダウンが多いので,いくら車両を工夫しても東海道新幹線は時速270キロメートルが限度でした。その後,さらに工夫を凝らして若干の速度向上を果たし,N700A系,N700S系では,時速285キロメートルでの安全走行が可能になりました。
 今日は,現行の新幹線をまとめますが,このごろの私は,東海道新幹線を利用することも多くなって,そうなると,さらに快適さを求めて,もっぱらグリーン車に乗るようになりました。名古屋から東京などあっという間で,高速バスの夜行を利用していたころが夢のようです。

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●N700A(2013年から現行)
 N700系の改良型で,ブレーキ設備や照明などが改良されて,N700系よりも快適性が増しました。また,最高速度が時速285キロメートルになりました。
 N700系を改造してN700Aにした車両はN700の下に小さくAと書かれていますが,最初からN700Aとして作られた車両は大きくAと書かれていて,スモールA,ラージAなどとよばれています。スモールAとラージAとでは乗り心地が違うようです。
 そういえば,近ごろはスモールAを見かけなくなりました。現役引退かな?
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●N700S(2020年から現行)
 コンセントがすべての席で対応するようになったほか,座席をリクライニングさせたときに座面も少し沈み込むようになるなど、より快適な座席へと進化しました。また,車内の温度が均一になるよう空調の通風孔を広げました。さらに,バッテリー走行も可能になって,突然停電が発生しても駅まで移動できるようになったり,車いすスペースがある車両では自動ドアの開口部をずらし、不用意にデッキから丸見えにならない工夫がされています。
 乗ってすぐにわかるのは,N700Sでは,飛行機のような間接照明になっていることで,高級感があります。今日の3番目の写真が700Aの車内で4番目の写真が700Sの車内です。
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●923系(ドクターイエロー)
 番外編です。
 700系をベースに開発された新幹線電気軌道総合試験車923系は「ドクターイエロー」とよばれています。ドクターイエローは7両編成,その全てに測定機器などを詰め込んだ検査専門の車両です。
 珍しいため,偶然「ドクターイエロー」を見ると幸せになれるといわれています。
 JR側から運行日や時刻は公開されていませんが,これまでの運行パターンから運行日や時刻を予測することが可能で,私は,それを利用して,ずいぶんと写真や動画を写しました。「ドクターイエロー」が走ると予測された時間には,線路沿いにカメラを持った愛好者が集まります。
 700系が引退して,東海道線の最高速度が時速285キロメートルへと引き上げられたため,時速270キロメートルのドクターイエローは存続が危ぶまれていますが, 少なくともしばらくは活躍することが見込まれているそうです。
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新幹線


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 子供のころ住んでいたのがJR名古屋駅の近くだったので,60年前の私は,東海道新幹線の建設の様子を毎日見ていました。
 線路の敷設には,大型構造物を支える基礎杭を地中に施工することが必要です。基礎杭を地面に打つためには,パイルドライバといわれる杭打機が使われますが,当時のパイルドライバは,本体にディーゼルハンマといわれる数トンの鉄の固まりを燃料を爆発させたエネルギで跳ね上げてコンクリートの杭を打ち込むものでした。いつの間にか見られなくなったなあ,と思っていたのですが,1977年(昭和52年)の振動規制法によって,このような施工を市街地で行うことは出来なくなったそうです。
 カシャーン,カシャーンと,メトロノームのように規則正しく聞こえてくる騒音,そして,ときおり硬い岩盤にぶち当たると,ディーゼルハンマーが頼りなさそうに止まってしまうのです。子供にとっては騒音公害ではなく興味深く,これを見ているのは楽しいもので,見飽きませんでした。
 こうして,1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に合わせて作られた東海道新幹線は,「時速200キロの弾丸列車」とよばれる夢いっぱいのものでした。世界一,という言葉にわくわくしました。そして,開通と同時に走ったのが0系といわれるものです。今でも,私のイメージでは「新幹線=0形」です。

 このように,新幹線はあまりに身近なものだったので,あまり興味がありませんでした。また,若いころはほとんど乗ったこともなく,東京や京都に行くときも大概は高速バスを使っていました。そこで,たまに乗ると,新幹線のスタイルがかわったなあと思う程度でした。
 時は過ぎ,最近になって,鉄道の好きな将棋の藤井聡太八冠が「N700Sに乗ったことがないから乗ってみたい」というような発言をしたのを聞いて,「今は,新幹線はN700Sという新型車があるのか。でも乗るのはレアなことか」と思って以来,新幹線を意識するようになりました。
 優雅な老人生活をするようになって,体にこたえる長距離バスよりも新幹線を利用するようになると,さらにN700Sを意識するようになってきました。
 こうして,新幹線の種類もわかるようになり,利用するときや散歩をしていて新幹線が通ると,それがN700Sであれば,今日は縁起がいいなあ,と思ったりします。
 今日の1番目の写真は,2024年1月1日の日の出前,今年はじめて見た新幹線ですが,これがN700Sだったのに気をよくしました。そして,2番目の写真は,日の出後に,別の角度から太陽とともに写したものですが,これもまた,N700Sでした。

 ということで,「鉄ちゃん」は知っていて当然の知識でしょうが,無知な私自身が知識を整理するために,今日はこれまでに運用された東海道新幹線の種類についてまとめておくことにします。
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●0系(1964年から2008年)
 東海道新幹線の初代の車両で,ビュッフェ車や食堂車が設けられていました。当時子供だった私は,新幹線に乗るときには,父親にせがんで食堂車を利用するのが夢だったのですが,ビュッフェ車を利用するのが精いっぱいの贅沢でした。食堂車は1車両全体を使っていましたが,立ち席のビュッフェは1車両の半分を使っていて,残りは普通車の座席でした。食堂車にビュッフェ,普通車両には車内販売すらない今から考えると,夢のような話です。
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●100系(1985年から2012年)
 0系が「こだま」になり,新しく開発された100系が「ひかり」として運用されるようになりました。
 100系には,2階建ての車両があったり個室が設定されていたりしました。確か,食堂車は2階にあったように記憶します。このころはもう就職していたので,ときどき名古屋から京都に遊びに行くときに乗りましたが,乗ってすぐに食堂車に行って朝食を食べ終わると京都に着くということで,普通車の座席にすわることすらありませんでした。
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●300系(1992年から2012年)
 最高速度が時速270キロメートルになって,「のぞみ」の登場とともにデビューした車両です。
 当時は,「ひかり」と「のぞみ」の特急料金が違っていました。私は100系に乗り,高値の花だった300系にはほとんど乗ったことがないように思います。
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●500系(1997年から2010年)
 異端児の新幹線で,スタイルが異なっています。最高速度hが時速300キロメートルまで出せるのですが,最高速度が時速270キロメートルと決められていた東海道新幹線では,その速度は出せませんでした。
 独特の円形フォルムは高速化による騒音対策でしたが,居住性に難があったそうです。京都に行ったときに,ときどき,ホームで見たくらいで,私はおそらく乗ったことがありません。
 私は,新幹線界のコンコルドだと思っています。
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●700系(199年から2020年)
 カモノハシ型のスタイルは,当時,カッコ悪いなあ,と思いましたが,現在の新幹線の基本形となるものです。今ではすべてこの形なので見慣れました。
 700系が走りはじめたころは仕事が忙しく,必要にせまられてたびたび乗ったことはあるのですが,どんな車両なのかと考える余裕もありませんでした。
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● N700系(2007年から2020年)
 東海道新幹線の主力車両となりました。
 その後,N700Aが用いられるようになって, N700は順次N700Aに改良されました。改良されたN700Aは,N700の下に小さくAとかかれてありましたが,近ごろは見かけません。
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 以下,次回に続きます。

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